» www.Giftbox.Az - Bir birindən gözəl hədiyyə satışı
ウィキペディアランダム
毎日カテゴリ
共有: WhatsappFacebookTwitterVK

守り人シリーズ

守り人シリーズ(もりびとシリーズ)は、上橋菜穂子による異世界ファンタジー小説のシリーズ作品である。外伝とガイドブックを含め全14巻。

守り人シリーズ
ジャンル ファンタジー
小説
著者 上橋菜穂子
イラスト 二木真希子
佐竹美保
中川悠京
出版社 偕成社
その他の出版社
新潮社
レーベル 偕成社ワンダーランド
偕成社ポッシュ
新潮文庫
刊行期間 1996年平成8年)7月 - 2018年11月
巻数 全14巻
ラジオドラマ:精霊の守り人 / 闇の守り人
脚本 丸尾聡
演出 真銅健嗣
放送局 NHK-FM
番組 青春アドベンチャー
発表期間 (精霊の守り人)2006年8月7日 - 18日
(闇の守り人)2007年4月16日 - 27日
収録時間 各回15分
話数 各10話
アニメ:精霊の守り人
原作 上橋菜穂子
監督 神山健治
脚本 神山健治、菅正太郎
櫻井圭記、岡田俊平、檜垣亮
キャラクターデザイン 麻生我等
音楽 川井憲次
アニメーション制作 Production I.G
製作 「精霊の守り人」製作委員会
放送局 NHK-BS2
放送期間 2007年4月7日 - 9月29日
話数 全26話
ドラマ:精霊の守り人
(無印→悲しき破壊神→最終章)
原作 上橋菜穂子
無印
『精霊の守り人』
『流れ行く者』
悲しき破壊神
『神の守り人〈来訪編・帰還編〉』
『蒼路の旅人』
『天と地の守り人〈第一部〉』
最終章
『闇の守り人』
『天と地の守り人〈第二部・第三部〉』
脚本 大森寿美男
演出 無印
片岡敬司NHKエンタープライズ
悲しき破壊神
加藤拓
中島由貴
西村武五郎
最終章
片岡敬司
一色隆司
樋口真嗣
制作 NHK
放送局 NHK総合テレビ
放送期間 2016年3月19日 - 4月9日(無印)
2017年1月21日 - 3月25日(悲しき破壊神)
2017年11月25日 - 2018年1月27日(最終章)
話数 全22回+外伝1話
(無印:4話、悲しき破壊神・最終章:各9話)
その他 外伝は2016年12月3日に放送開始。
漫画
漫画:精霊の守り人
作者 藤原カムイ
出版社 スクウェア・エニックス
その他の出版社
朝日新聞出版
掲載誌 月刊少年ガンガン
レーベル ガンガンコミックス
ガンガンコミックスデラックス(愛蔵版)
朝日コミック文庫
発表号 2007年4月号 - 2008年8月号
巻数 全3巻
話数 全16話
漫画:ジン〜アニメ精霊の守り人外伝〜
原作・原案など 中江美紀
作画 麻生我等
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 ヤングガンガン
レーベル ヤングガンガンコミックス
発表号 2008年9号 - 17号
巻数 全1巻
話数 全8話
漫画:闇の守り人
原作・原案など 上橋菜穂子
作画 結布
出版社 朝日新聞出版
掲載誌
レーベル Nemuki+コミックス
発表号 2014年9月号 - 2018年1月号
発表期間 2014年8月12日 - 2017年12月13日
巻数 全3巻
話数 全19話
(テンプレート) - (ノート)
プロジェクト 漫画アニメテレビドラマ
ポータル (文学)・(ドラマ)・(漫画)・(アニメ)

概要

児童文学として出版されたが、大人にも好まれるなど、ファンの年齢層は幅広い。短槍使いバルサが主人公の物語は題名に「〜の守り人」と付き、皇子チャグムが主人公の物語は題名に「〜の旅人」と付く。両物語は最終話(天と地の守り人)で合流する。

上橋はイメージによる着想で物語が始まるので、この時は、レンタルビデオの洋画の予告編で見た、炎上するバスから子供を抱えたおばさんが脱出するシーンから槍を担いだバルサのイメージが湧いたと述べている[1]

編集者に提案したが、当時の児童文学は一般的に子供が主人公なのに対し、30歳の女用心棒を主人公とする本作は型破りなので当初は抵抗を受けたが理解を得て出版された。シリーズ全般の作風には上橋自身による中央アジアの生活と民俗の見聞が影響している。

2006年平成18年)8月から、NHK-FM青春アドベンチャー」枠で『精霊の守り人』のラジオドラマが放送された。2007年4月より同作品の再放送と共に『闇の守り人』も放送された。

2007年3月より「月刊少年ガンガン」にて『精霊の守り人』の漫画版が藤原カムイの手で連載され、全3巻にて完結する。同年の4月より同作のアニメ版が放送された。2008年4月[2]より「ヤングガンガン」にて『ジン~アニメ精霊の守り人外伝~』が連載された。2014年8月[3]から「」で『闇の守り人』の漫画版が(結布)作画で連載。

2016年3月19日から3年にわたってNHKの手でシリーズが実写ドラマ化された[4][5]

世界観

この作品の世界には、目に見える人間の世界(サグ)と目に見えない精霊の世界(ナユグ)がある。この二つの世界は同じ時、同じ場所に重なって存在する。呪術師は呪術によってナユグを見たりそこの生き物と話したりできる。また、ごく一部の人間(主に子供)は、呪術を用いなくてもナユグが見えることがある。まれにサグとナユグの交わる場所があり、カンバルの山の底、青霧山脈の谷間などがそうである。

物語に主に登場する国は、新ヨゴ皇国、カンバル王国、サンガル王国、ロタ王国の四国だが、後半になると海の向こうの大国であるタルシュ帝国およびそれに征服された枝国(属国)も登場する。言語は国によって異なり、国によって宗教も異なる。

書誌情報

小説

偕成社版『~の守り人』、『流れ行く者』、『炎路を行く者』収録「十五の我には」には二木真希子の挿絵、『~の旅人』、『炎路を行く者』収録「炎路の旅人」、『風と行く者』には佐竹美保の挿絵が収録されている。新潮社版『~の守り人』、『~の旅人』及び『風と行く者』には中川悠京による地図が収録。

タイトル 単行本〈偕成社ワンダーランド〉 軽装版〈偕成社ポッシュ〉 文庫版〈新潮文庫 備考
精霊の守り人 1996年07月、ISBN (4-03-540150-1) 2006年11月、ISBN (4-03-750020-5) 2007年03月、ISBN (978-4-10-130272-0) 野間児童文芸賞新人賞受賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞
闇の守り人 1999年01月、ISBN (4-03-540210-9) 2006年11月、ISBN (4-03-750030-2) 2007年06月、ISBN (978-4-10-130273-7) 日本児童文学者協会賞受賞
夢の守り人 2000年05月、ISBN (4-03-540230-3) 2007年07月、ISBN (978-4-03-750040-5) 2007年12月、ISBN (978-4-10-130274-4)
虚空の旅人 2001年07月、ISBN (4-03-540270-2) 2007年09月、ISBN (978-4-03-750050-4) 2008年07月、ISBN (978-4-10-130275-1)
神の守り人 来訪編 2003年01月、ISBN (4-03-540280-X) 2008年02月、ISBN (978-4-03-750060-3) 2009年08月、ISBN (978-4-10-130276-8) 児童福祉文化賞受賞、小学館児童出版文化賞受賞
神の守り人 帰還編 2003年01月、ISBN (4-03-540290-7) 2008年02月、ISBN (978-4-03-750070-2) 2009年08月、ISBN (978-4-10-130277-5) 児童福祉文化賞受賞、小学館児童出版文化賞受賞
蒼路の旅人 2005年04月、ISBN (4-03-540310-5) 2008年07月、ISBN (978-4-03-750080-1) 2010年08月、ISBN (978-4-10-130279-9)
天と地の守り人 第一部 ロタ王国編 2006年11月、ISBN (4-03-540320-2) 2008年09月、ISBN (978-4-03-750090-0) 2011年06月、ISBN (978-4-10-130280-5)
天と地の守り人 第二部 カンバル王国編 2007年01月、ISBN (978-4-03-540330-2) 2008年11月、ISBN (978-4-03-750100-6) 2011年06月、ISBN (978-4-10-130281-2)
天と地の守り人 第三部 新ヨゴ皇国編 2007年02月、ISBN (978-4-03-540340-1) 2009年01月、ISBN (978-4-03-750110-5) 2011年06月、ISBN (978-4-10-130282-9)
流れ行く者(短編集) 2008年04月、ISBN (978-4-03-540360-9) 2011年05月、ISBN (978-4-03-750130-3) 2013年08月、ISBN (978-4-10-130283-6)
  • 「浮き籾」
  • 「ラフラ〈賭事師〉」(『ユリイカ』2007年6月号)
  • 「流れ行く者」
  • 「寒のふるまい」
炎路を行く者(短編集) 2012年02月、ISBN (978-4-03-540380-7) 2014年11月、ISBN (978-4-03-750150-1) 2016年12月、ISBN (978-4-10-130284-3)
  • 「炎路の旅人」
  • 「十五の我には」
風と行く者:守り人外伝 2018年011月、ISBN (978-4-03-750200-3) 2018年011月、ISBN (978-4-03-750200-3) 2022年08月、ISBN (978-4-10-130285-0)

『精霊の守り人』『闇の守り人』『夢の守り人』の3作品で路傍の石文学賞受賞、左記の3作品+『虚空の旅人』の4作品で巖谷小波文芸賞受賞。

ガイドブック

  • 『「守り人」のすべて 守り人シリーズ完全ガイド』 2011年6月、偕成社、ISBN (978-4-03-750140-2)
    • 増補改訂版 2016年12月、偕成社、ISBN (978-4-03-750160-0)

漫画

  • 藤原カムイ作画、上橋菜穂子原作『精霊の守り人』
    • スクウェア・エニックス
      • 単行本〈(ガンガンコミックス)〉 、全3巻
        1. 2007年9月22日、ISBN (978-4-7575-2116-2)
        2. 2008年2月22日、ISBN (978-4-7575-2219-0)
        3. 2008年8月22日、ISBN (978-4-7575-2356-2)
      • 愛蔵版〈ガンガンコミックスデラックス〉 、全1巻
        1. 2008年9月25日、ISBN (978-4-7575-2382-1)
      • ワイド版〈ガンガンコミックスリミックス〉、全1巻
        1. 2016年3月19日、ISBN (978-4-7575-4942-5)
    • 朝日新聞出版〈朝日コミック文庫〉 、全2巻
      1. 2013年10月18日、ISBN (978-4-02-269038-8)
      2. 2013年10月18日、ISBN (978-4-02-269039-5)
  • 麻生我等漫画、中江美紀脚本『ジン〜アニメ精霊の守り人外伝〜』スクウェア・エニックス〈ヤングガンガンコミックス〉 、全1巻
    1. 2008年9月25日、ISBN (978-4-7575-2383-8)
  • 結布作画、上橋菜穂子原作『闇の守り人』朝日新聞出版〈Nemuki+コミックス〉、全3巻
    1. 2015年7月7日、ISBN (978-4-02-214177-4)
    2. 2016年3月18日、ISBN (978-4-02-214194-1)
    3. 2018年1月6日、ISBN (978-4-02-214243-6)

あらすじ

精霊の守り人
短槍使いの女バルサは、青弓川に流された新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムを救う。彼はその身に、この世(サグ)と重なって存在する異世界(ナユグ)の水の精霊ニュンガ・ロ・イム〈水の守り手〉の卵を宿していた。チャグムの母、二ノ妃は、バルサにチャグムを連れて逃げるよう依頼する。新ヨゴの建国伝説では初代皇帝トルガルが水妖を退治したとされ、水妖に宿られたチャグムを、皇国の威信を守るため父帝が秘密裏に殺そうとしているのだ。同時に、チャグムは、ニュンガ・ロ・イムの卵を食らうナユグの怪物ラルンガからも命を狙われていた。
チャグムを連れて宮から脱出したバルサは、卵がチャグムの体を離れる夏至まで、幼馴染の呪術師タンダやその師匠のトロガイと共にチャグムと暮らし始める。バルサもかつて幼い命を奪われかけ、父の親友で短槍の達人ジグロに助けられて故郷カンバルを離れた経験があった。そのころ星読博士のシュガは、チャグムに宿った卵の精霊がかつてトルガルが倒したとされる水妖と同じだと考え、過去の記録を調べはじめる。そこでシュガは、トルガルの伝説が歪曲されたものであるということと、本当はニュンガ・ロ・イムが雨を降らせて作物を助ける存在だということを知る。
闇の守り人
チャグムの護衛を無事に終えたバルサは、ジグロの供養のため自らの故郷のカンバル王国に向かう。バルサが幼い頃、王の主治医であったバルサの父親は王弟ログサムにおどされて王を毒殺させられた。口封じに自分共々バルサが殺されるのを恐れた彼は、親友で100年に1人の天才と言われる短槍使いジグロにバルサをつれて逃げるように頼んだ。それ以後バルサはログサムが死ぬまでジグロと共に逃げ、短槍を習い、生き抜いてきた。
その後、ジグロが死に、用心棒となったバルサは、チャグムの護衛を終えて自らの過去を清算しようと思い立ったのだった。しかしカンバルに帰ってみると、ジグロは戴冠式に使う国宝の金の輪を盗んだ謀反人の汚名を着せられていた。黒い闇に包まれたカンバルをバルサが救う。
夢の守り人
バルサの幼馴染、タンダの師匠トロガイはかつて、農民の女として先の見えた鬱屈とした人生に絶望していた。そんな時、夢の中の美しい湖畔の宮殿で、彼女は一人の男と恋に落ち、子を産み落とした。バルサは、人攫いたちに追われていた旅の歌い手、ユグノを救う。彼は、リー〈木霊〉たちに愛された、リー・トゥ・ルエン〈木霊の想い人〉だった。一方、第一皇子の死により皇太子となっていたチャグムは憂鬱だった。タンダやバルサなどに出会い、民衆の暖かさを知ってしまった彼が宮の暮らしを喜ぶはずはなく、ましてや、一度は自分を殺めようとした帝を尊敬出来る訳もなかった。
毎日不満を漏らすチャグムにシュガはつい、密かに自分が街におりてトロガイに呪術を習っていることを話してしまう。一気に懐かしさが増した彼は、その夜、夢の中で聞こえる声に惹かれ目覚めなくなってしまう。そのころ、皇子を亡くしたばかりの一ノ妃など目覚めなくなった者は他にもいた。タンダの兄の娘カヤもその一人であった。カヤを助けようと一人で呪術を行い、敵の罠にはまってしまうタンダ。肉体をすべて「花」に乗っ取られつつも、なんとか心を乗っ取られるのを防いだタンダは夢の中でチャグムを見つける。
虚空の旅人
新ヨゴ皇国の皇太子チャグムは隣国のサンガル王国の〈新王即位ノ儀〉に出席するため、相談役のシュガを伴い望光の都〈サンガル・ヤシーラ〉に入る。そこでサンガルの開放的な国の様子に魅了される。だが、このサンガル王国を支配しようとするタルシュ帝国からの密使、南のヨゴ人の呪術師が〈ナユーグル・ライタの目〉となった少女の体を使い、チャグムと親しくなったサンガルの第二王子、タルサン王子に呪いをかけ、次代の王となるカルナン王子に重傷を負わせる。チャグムは呪術師の陰謀を洗い出そうとする。
神の守り人
秋ごとの「ヨゴの草市」に行くタンダにつきあって、ロタ王国との国境に近い宿場町を訪れたバルサは、そこで人買いに連れられた兄妹に出会う。彼らはロタでは忌み嫌われる〈タルの民〉の子供だった。偶然にもバルサたちと同じ宿に泊まった人買いたちは、目に見えぬ何者かにのどを切り裂かれて死に、兄チキサもバルサも傷を負うが、妹アスラは無傷で気絶していた。さらに宿で火事が起こり、バルサはさらわれかけたアスラを救うが、タンダとチキサはとらわれる。
兄妹を追っているのは、タンダの知り合いでロタの呪術師スファルとその娘シハナだった。はるか昔、タルの民の娘が、血を好む残酷な鬼神タルハマヤを宿して〈サーダ・タルハマヤ〉となり、全ロタ人を恐怖の圧政で支配したこと、そして幾百年を経た今、その恐ろしき神が少女アスラを通り道として束の間現われたことを、スファルはタンダに語る。ゆえにアスラは消されねばならないのだと。だが〈サーダ・タルハマヤ〉の再臨を望む者たちもまた、ロタ王国に網を巡らしていた。
蒼路の旅人
タルシュ帝国の侵略を受けたサンガルは圧倒的な国力を前に秘密裏に降伏し、新ヨゴを罠にかけようと援助を要請してきた。新ヨゴの帝は罠と知りながら、チャグムの祖父にあたる海軍大提督トーサを暗に葬るため援助に差し向け、チャグムはこれに激怒し宮中で父を怒鳴りつけるという大過を犯してしまう。暗殺される運命で祖父の艦隊へ送られたチャグムは予想通りサンガルの罠に落ちるが、海士らの助けで暗殺の危機を脱し、逃走の機会を得る。だがその先にチャグムを待っていたのは、タルシュの密偵の捕囚となるという、さらに過酷な罠であった。
天と地の守り人
タルシュ帝国の脅威に対し、新ヨゴ皇国は鎖国を行っていた。密出入国の世話をしていたバルサは、山中で自らを探す狩人ジンからの使者に出会い、密書を通じて死んだとされているチャグムの生存とその目的、そしてチャグムの救助を託される。一方新ヨゴに留まっていたタンダの元にも、戦火が迫ろうとしていた。
流れ行く者
王の奸計により父を殺された少女バルサと、暗殺者の魔の手から親友の娘バルサを救ったが故に反逆者の汚名を着ることになったジグロ。二人は故国を捨て酒場や隊商の用心棒をしながら執拗な追手をかわし流れ歩く。その時々に出会った人々もまたそれぞれに過去を持つ流れ行く者たちであった。番外編に当たる守り人短編集。全4話収録。
浮き籾
ある秋、タンダ(11歳)の住む村の近くの集落で、娘が山犬に襲われた。ただ、それは単に「山犬に襲われた」のではなく、地に足の着かない暮らしぶり故に親類縁者から疎まれ、まともに弔われもしなかった、タンダの遠縁の男の祟りではないか、と村では噂された。
ラフラ〈賭事師〉
13歳のバルサは、ロタ王国の酒場で、ススット(サイコロを使う遊戯)をする老ラフラ(賭事師)のアズノと知り合う。アズノは、氏族長の重臣ターカヌと 50 年に及ぶ長いススットの勝負を続けていた。そして老いたターカヌに代わり勝負を引き継いだ孫のサロームと、公開で勝負の決着を付けることになる。
流れ行く者
ロタ王国の酒場で用心棒として働いていたジグロは、ある夜更けに突然高熱を発して寝込んだ。医術師の薬を飲んだジグロは間もなく回復したが、酒場の主人から「新しい用心棒を雇ったので今いる部屋を空けてくれ」と言われたのを機に、13歳のバルサを連れて新ヨゴへ向かうべく、護衛士として隊商に加わった。
寒のふるまい
小雪の舞うある日、タンダ少年は母親から食事の残りかす(豚や鳥の骨など)をもらって「寒のふるまい」(寒い時期に山の獣たちに食べ物を分け与えること)をしに山へ入っていった。但し、それはタンダが山へ入ったりトロガイの家を訪ねたりするための口実でもあった。
炎路を行く者
運命に翻弄されながらも新ヨゴ皇国のために働こうとする皇太子チャグムを、同じく運命に翻弄されながら各々の立場から助けるバルサとヒュウゴの少年少女時代を描いた中編2編を収録。
炎路の旅人
南の大陸・ヨゴ皇国において「帝の盾」の息子として生まれたヒュウゴは、タルシュ軍に家族を皆殺しにされながら、河漁師のヨアンと、その娘、ナユグが見えるリュアンに助けられてただ一人生き残り、ケンカに明け暮れる無為な日々を過ごしていた頃、酒場を訪れたタルシュ兵に狙われた男を逃がすことに成功した。男は同じくタルシュに征服されたある国の出身で、現在はタルシュ軍の密偵として働いている、という。
十五の我には
チャグムを刺客の刃から辛うじて救ったバルサは、夜中にふと目を覚まし、チャグムと同年代の頃の自分を回想していた。回想の中の未だ半人前のバルサは、湧き上がる怒りを抑えきれず、自分たちを裏切った護衛士を侮って罠に嵌ってしまう。
春の光
『「守り人」のすべて 守り人シリーズ完全ガイド』に収録された短編。最終話として結婚したバルサとタンダの穏やかな日常が描かれる。
風と行く者
バルサはタンダと訪れた草市でサダン・タラム〈風の楽人〉と出会う。バルサは護衛士として彼らに付き添うが、サダン・タラムとの旅は、ジグロと共に彼らを護衛した20年前、15歳の頃の自分をバルサに思い起こさせるものだった。『炎路を行く者』収録の「十五の我には」は、本作の一場面を抜き出したもの。『天と地の守り人』以来はじめての長編。

年表

以下に各作品におけるバルサとチャグムの年齢を示す。なお、守り人の世界では数え年である[6]

バルサ チャグム 季節 作品
30 11 『精霊の守り人』開始
31 12 『精霊の守り人』終了
『闇の守り人』開始
32 13 『闇の守り人』終了
『夢の守り人』
『神の守り人』開始
33 14 新春 『虚空の旅人』
『神の守り人』終了
34 15 『蒼路の旅人』開始
35 16 『蒼路の旅人』終了
『天と地の守り人』開始
36 17 『天と地の守り人』本編終了
37 18 『天と地の守り人』後日譚

登場人物

担当声優はラジオドラマ / アニメの順に表記。

主要人物

バルサ
声 - 唐沢潤、岡珠希(幼いバルサ) / 安藤麻吹
演 - 綾瀬はるか[7]清原果耶(少女期)[7]横溝菜帆(幼少期)
カンバル人の女用心棒で、「守り人シリーズ」の主人公。物語開始時30歳。女性ながら「短槍使いのバルサ」の通り名と身のこなしを持つ凄腕の短槍使い。幼少時、カンバル国王の主治医だった父・カルナが政権争いに巻きこまれた事から、自身も口封じに殺されるところを、父の友人だったジグロ・ムサに助けられてカンバル国外に逃亡。以降、ジグロに育てられ、追っ手から逃れ諸国を放浪中に彼女に武術の才能を見出したジグロから短槍術を習う。ジグロの病死後は彼に習った格闘や短槍の腕を活かして各地で用心棒稼業をしている。ジグロと共にトロガイの家に居候していたことがあったためタンダとは幼馴染で、槍の稽古で怪我をする度に彼の治療を受けていた。そのため、タンダが一番大切な存在になっている。
チャグム
声 - 大久保祥太郎 / 安達直人
演 - 小林颯[7]板垣瑞生[8][9]
「旅人シリーズ」の主人公。物語開始時11歳。新ヨゴ皇国の第二皇子だったが、精霊の卵の事件の直後に第一皇子が死んだため皇太子となる。もともと気骨のある賢い少年であったが、数奇な経験による精神的成長を経たことにより、若くして名君の器と言われる。たまにナユグが見え、タンダのおかげで少しだけ呪術も使える。一時宮を離れ庶民の暮らしに触れたため、民を思う気持が強い。父帝との間には、消せないわだかまりと相容れない気質の違いが越えられぬ壁となっている。異母の弟妹のミシュナとトゥグムがいる。
トロガイ
声 - 渡辺美佐子 / 真山亜子
演 - 高島礼子[7]
当代一と言われる呪術師でトロガイ師とも呼ばれる。タンダの師。物語開始時約70歳。超人的な気力・体力の持ち主であり、とてつもない火事場の馬鹿力を発揮する場面もある。『精霊の守り人』での一件から、シュガにヤクーの知恵を密かに教えている。もともとは農民の子であった。先住民ヤクーの生まれであり、各地を放浪している。
タンダ
声 - 建蔵 / 辻谷耕史
演 - 東出昌大[7]若山耀人(少年期)
当代随一といわれる呪術師トロガイの弟子で、バルサの幼馴染み。バルサより2歳年下。幼い頃から武術の稽古で傷だらけだったバルサの怪我を診ていたため呪術よりも薬草治療に長けている。お人好しでのんびりとした性格で、バルサを大事に思っている。幼い頃から、人の顔に死の影を見たり、人には見えない鳥が見えたりしたため、親兄弟にも変人扱いされていた。ヨゴとヤクーの混血(母方の祖母がヤクーで、いわゆるクオーター)。

新ヨゴ皇国

皇家

声 - ― / 斧アツシ
演 - 藤原竜也[7]
新ヨゴ皇国の帝。本名は不明。サグム、チャグム、ミシュナ、トゥグムの父。
チャグム
主要人物の項のチャグムを参照。

星読博士

シュガ
声 - 織田優成 / 野島裕史
演 - 林遣都[7]
新ヨゴ皇国の星読博士で将来の聖導師と目される俊英。チャグムの教育係も兼ね、宮廷内でチャグムが信頼を置く相手である。漁師の子として生まれたが、星読みの試験〈星ノ試し〉に合格し、星読博士となった。密かにトロガイからヤクーの呪術や世界観を学んでいる。
ヒビ・トナン
声 - 草薙幸二郎 / 石森達幸
演 - 平幹二朗[7]鹿賀丈史[9]
星読博士の最高位である聖導師で、新ヨゴ皇国の闇の部分も知っており、政治を影から操っている。老練で、切れ者である。物語開始時74歳。

その他

トーヤとサヤ
声 - 村上想太(トーヤ) / 浅野まゆみ(トーヤ)、広橋涼(サヤ)
演 - 加藤清史郎(トーヤ)、彩島りあな(サヤ)
新ヨゴ皇国の市場の片隅で何でも屋を営む孤児たち。何でも屋の名の通り、客に頼まれたものは市場で何でも調達してくるのが職業。よく旅に出ているバルサとトロガイの橋渡し役を務めることが多い。また、『精霊の守り人』での一件から、シュガとトロガイが密会するために店の屋根裏を提供している。2度目に登場したときには結婚していた。

カンバル王国

王家

ログサム
演 - 中村獅童
ヨラム王の次男、ナグルの弟。物語が始まる前に病死。カルナを脅して毒を盛らせる形で兄を暗殺し、王位を手に入れる。カルナの幼い娘バルサも口封じに殺そうと企み、彼女を連れて逃げたジグロのもとに刺客を送る。
実写版
第4話で生きたまま初登場し、バルサはログサムを暗殺しようとしたことでお尋ね者になる。

ムサ氏族

ジグロ・ムサ
声 - 酒向芳 / 西凛太朗
演 - 吉川晃司[7]
バルサの育ての親で、百年に一人といわれた天才的な短槍使い。バルサの父カルナの親友。元々はカンバル王国最高の武人〈王の槍〉九人の中で最年少ながら最高位に就いており、カンバル国王ナグルの武術指南役も務めていた。国王暗殺の陰謀に巻き込まれたカルナの頼みを受け、彼の愛娘バルサの命を守るため、地位や名誉といった全てを捨てバルサとともに逃亡。これより、刺客として放たれたかつての友〈王の槍〉と戦うという苦しみを背負う。バルサとともにトロガイの小屋に身を寄せたことがある。物語開始前に肝臓の病で病死している。

ヨンサ氏族

バルサ
主要人物の項のバルサを参照。
カルナ
声 - 石住昭彦 / 藤原啓治
演 - 上地雄輔
バルサの父。ナグル王の主治医だったが、ログサムに脅され主人の暗殺に加担する。娘を親友のジグロに託した後、ログサム王の手の者に殺された。

ロタ王国

タルの民

アスラ
演 - 鈴木梨央[8]
タルの民の少女。チキサの妹。兄妹ともに目を引くような美しい顔立ちをしている。〈畏ろしき神〉タルハマヤを召喚する「異能」を持つ。タルハマヤを我が身に封じた後、新ヨゴ皇国の四路街で衣装店を営むマーサのもとに預けられる。
チキサ
演 - 福山康平[8]
タルの民の少年。アスラの兄。〈畏ろしき神〉タルハマヤの力に翻弄される妹の身を案じる。後に、アスラと同様マーサのもとに預けられる。

タルシュ帝国

帝室

オーラハン
タルシュ帝国皇帝で、ハザールとラウルの父。僅か一代で他国を征服し、帝国を超大国へと育て上げた名君。現在は重病の床にある。40代になるまで子宝に恵まれず、六人の子を得たが2人を事故と病で亡くした。後述の太陽宰相・アイオルとは旧知の仲。物語の終盤に、後継者の名指しをアイオルに任せて没する。一般的に大柄な体躯で知られるタルシュ人にしては小柄であった。
ハザール
タルシュ帝国の第一王子で、次代皇帝の座を弟のラウルと争っている。南方の遠征を行う〈南翼軍〉の総司令官。読書を好む、物静かな男で、母である皇后に似て細面で長身。弟・ラウルに先を越され、北の大陸遠征軍の指揮権を奪われるが、名誉回復の為にロタ王国にヨゴ人の〈ターク〉を送り込み、かねてより調略を行っていた、現王制に不満を持つ南部諸侯に決起を呼びかけ、またカンバル王国にも南部諸侯側として、ロタの内戦に介入する約束を取り付ける。
ラウル
演 - 高良健吾[9]
タルシュ帝国の第二王子で、次の皇帝の座を兄ハザールと争っている。ヒュウゴにチャグム誘拐を命じた本人。サンガル攻略における功とチャグムの捕縛を評価されて、北の大陸侵攻での指揮権を皇帝より与えられた。捕虜となったチャグムにタルシュ帝国の国力を見せつけ、服従を迫る。
ユラル
タルシュ帝国の第三王子で、皇帝の三男。初登場時二十三歳。
カサリナ
タルシュ帝国の皇女で、皇帝の末娘。初登場時二十歳で、昨年結婚したばかりである。

タルシュの官僚・将軍

アイオル
タルシュ帝国の太陽宰相で、皇帝・オーラハンの右腕。かつては帝国に併合されたコーラナム王国国王の側室の子だったが、その優れた才能を見出され、太陽宰相に就く。就任後は帝国の最盛期を築く手腕を発揮した。前述の経歴とその人柄から、他の枝国出身官僚からは慕われている。臨終の際の皇帝から、後継者の名指しを任される。その1ヶ月後、ハザールとラウルに自領の統治状況と今後の展望を記した文書を差し出すよう言い渡すが、ラウルに「国獲りの功績を選定範囲に入れずに吟味する事は、父の遺志に反する」と言われるが、領地は皇帝から任された国土だけでなく、国獲りで得た枝国も入る、と説明する。そして、「功績とは、国獲りで得た枝国の数ではなく、その枝国を征服した事で領地と領民が豊かになっているかだ」と国獲りの真の意味を交えながら反論する。
ハミル
タルシュ帝国の南翼宰相で、ハザールの右腕。カラル枝国の出身。
クールズ
演 - 小市慢太郎[8]
タルシュ帝国の北翼宰相で、ラウルの右腕。生粋のタルシュ人で、属国の出身ながらも目ざましい出世をしているヒュウゴや新ヨゴ皇国皇太子のチャグムに対して威圧的な態度で臨むなど、タルシュ至上主義に傾きがちである。ヨゴ皇国征服の功で現在の地位についた、優秀な人物であるが、タルシュ人ゆえ枝国人の不満などの細かい箇所までに、目が届かない。
シュバル
演 - 角田信朗
タルシュ帝国〈北翼〉軍将軍で、対新ヨゴ皇国緒戦総指揮官。オルム王国やヨゴ皇国との征服戦争で活躍した英雄で、戦の天才。タラノ平野での緒戦で、三万の軍勢で新ヨゴ皇国軍二万五千を撃退した後、息子のラシュバンに兵を託し増援の一万の帝国軍を率いて、東回りで光扇京へ進撃する。
ラシュバン
タルシュ帝国〈北翼〉軍将軍で、シュバルの長男。タラノ平野での緒戦後、父のシュバルから任された、二万のタルシュ軍を率いて、西回りで光扇京へ侵攻する。皇国軍の抵抗を殆ど受けずに、都に至る最後の要衝、ヤズノ砦の攻撃するが、背後からチャグム率いる、ロタ・カンバル連合軍に奇襲を仕掛けられ、大損害を被り、タラノ平野に設けた補給基地へ敗走する。

ヨゴ皇国

アラユタン・ヒュウゴ
演 - 鈴木亮平[8]
タルシュによって滅ぼされた南のヨゴ皇国の戦災孤児から身を起こし、現在はラウル王子の密偵をしている。若さに似合わぬ切れ者で、『蒼路の旅人』でチャグムを誘拐する。どこかチャグムに同情しているような節がある。火事が苦手らしい。
少年時代のヒュウゴを主人公とした「炎路の旅人」は、『炎路を行く者』に収録されている。


登場国

北の大陸

本作の舞台となる国が多数登場する大陸。ナユグ、ノユーク、ナユーグルなど様々な名前で呼ばれる異界の存在が知られている。温暖湿潤のナヨロ半島、寒冷地のカンバル王国、熱帯のサンガル半島、乾燥した草原地帯のロタ王国と気候に大きな差がある。肥沃な土地は新ヨゴ皇国領のナヨロ半島とサンガル王国領のサンガル半島、ロタ王国の南部程しか無く、その他の土地は痩せている。さらに北や西へ行くと山脈や永久凍土といった不毛の地ばかりである。尚且つ、文明も未発達で人口も少ない。

新ヨゴ皇国
バルサ、トロガイ、チャグム、タンダ、シュガなど、物語中の中心人物ほぼ全員の住む国(バルサ、トロガイの場合は定住していないので最近生活している国)。作中より約250年前に、海を隔てて南に位置する「ヨゴ皇国」から王位継承権争いを嫌い、海を渡って来たトルガル帝によって建国された移民国家。都は光扇京。
最高権力者は帝(みかど)で、彼は3人の后をめとることができる。また、皇族は〈天ノ神〉の子孫と信じられており、その目には神通力が宿ると畏れられ(実際はそのような力は無い)、一般の国民が皇家の者を見ると、目がつぶれると信じられている。この国では、基本的には帝の第一子が帝位を継ぐ。また、帝位継承権は継承者が自分から放棄することはできず、継承権から逃れる方法は死ぬ(病死か事故死、またはそれに見せかけた暗殺)以外ほとんどない。
この国において最も特徴的な制度が、国教の〈天道〉と星読博士の制度であり、星読博士の最高位、聖導師が帝の助言者として政治を動かしていく。
帝直属の暗殺者である〈狩人〉以外の兵力は、あまり強力ではないらしく、屈強な軍という表現はされていない。建国以来戦を経験しておらず、数百年前にヨゴ皇国で著された「戦法百覧」という兵法書が現在でもそのまま重んじられている。
カンバル王国
新ヨゴ皇国の北、青霧山脈を越えていった向こうにある国。国土の大半は山地で、その地下には網の目のように洞窟が伸び、洞窟の奥には《山の王》が支配する「闇の王国」がある。十の氏族があり、それぞれを氏族長が治め、それを束ねるのがカンバル王で、王都に住む。武人集団〈カンバル王の槍〉が王を補佐する。貧しい国で、自給できる食糧は痩せた土地でも栽培できるガシャ(芋)と、カンバル・ヤギの乳くらいしかないため、唯一の財源〈ルイシャ(青光石)〉を輸出することによって近隣国から穀物を買い入れている。この宝石は《山の王》からの贈りもので、およそ二十年ごとに《山の底への扉》が開き、王と〈王の槍〉とその従者が山の底の闇へ下って持ち帰るものだが、《ルイシャ贈りの儀式》の内容は固く秘密にされており、余人が知ることはない。兵数は決して多くはないが、短槍を操る騎兵の屈強さは近隣諸国に知れ渡っている。
ロタ王国
新ヨゴ皇国の西隣に位置する国。国内から輸出できる財産が実質的に鉄鉱石などしかなく、北部の氏族は遊牧中心で、冬の厳しい寒さと狼の被害で貧しい一方、南部の大領主は肥沃な穀倉地帯とサンガルとの貿易で栄える港湾都市があり豊かであり、格差が激しく、たびたび衝突が起きる。ヨーサム王が統治し、王弟イーハンが兄王を助ける。また、ロタ人のほかに、〈タルの民〉や〈川の民〉と呼ばれる少数民族が住む。ロタ人は遊牧民族で、騎兵を主力とした強力な軍隊を持っている。
サンガル王国
新ヨゴ皇国の南に位置し海に面している国。王都のあるサンガル半島と大小様々な島々からなる海洋国家で、貿易や漁業が盛ん。国王はカルナン。国風は自由だが、王族の祖先は海賊であった為、皆計算高く利に聡い。家庭の主導権は女性(妻)が握るのが特徴的で、王室の姫達は、他国の深窓の姫君とは違い、幼い頃から国内の主要な島々を巡って国の現状を教えられる事に加え、相当の政治的発言力と独自の情報網を持つ。ラッシャローと呼ばれる海を漂いながら一生を船で過ごす少数民族もいる。王都は「珊瑚のような都」や「海に浮かぶ宝石」と評される〈サンガル・ヤシーラ(望光の都)〉。

南の大陸

北の大陸とは、ヤルターシ海やスガル海などの大海を隔てて位置する。北の大陸を遥かに上回る広大な面積を有する。古くから列強が割拠し、戦乱が絶えなかったが、近年タルシュ帝国が急激に国力を上げ、大陸統一に向けた動きを見せ始めた事で、諸国が次々に征服されていった。現在では、大陸の殆どが帝国の支配下に入った為、その矛先は新ヨゴ皇国のある北の大陸に向きつつある。タルシュの国獲りによる経済発展で、大陸諸国はかつてないほどの繁栄と平和を謳歌しているが、同時に新参者の枝国(属国)は重税と圧政に喘いでいる。肥沃な土地と資源が豊富にある事から、人口が多く文明が高度化している。

タルシュ帝国
南の大陸にある超大国で、人口は2700万人を超える。太陽神・アルェを崇拝している。帝国主義で、ヨゴ皇国を始めとする他の国々を次々と併呑し北の大陸へ迫る。サンガルは秘密裡に降伏、次に新ヨゴ、ロタ、カンバルへと食指を伸ばそうとしている。国獲りにより豊かになった国であり、属国に戦費を払わせることで自国に反逆する国力を奪い、服属させた国の国民に兵役を課し、これによって圧倒的な軍事力を誇る。タルシュ兵として武功をあげた国民は、〈コムス(臣民権)〉と呼ばれる特権を与えられ、税をタルシュ人と同額に減税される。但し、侵攻に際しては、相手国に〈ターク(鷹)〉と呼ばれる密偵を送り込んで綿密な情報収集を図り内紛を誘発する、内通者を通じて降伏を勧告する、等の「戦わずして勝つ」手段を優先する。タルシュ人は赤銅色の肌をし、銀色の目と髪をもち、大柄である。しかし民族による差別はなく、能力次第で身分や出身国に関わらず出世する道が開かれており、枝国(従属国)出身の様々な肌の色の者が重要な官職に就いている。皇帝・オーラハンの右腕である太陽宰相・アイオルもコーラナム枝国の出身。二人の王子、長男のハザールと次男のラウルがおり、手柄を競い、次期皇帝の座を争っている。国獲りで巨大化したタルシュ帝国は国内の資源が豊かになった事で、文明が進歩し高い工業技術を備えるようになった。その為、新ヨゴとの緒戦では、投石機バリスタなどの攻城兵器を投入した。また、征服した国では農地の灌漑整備、新たな都市計画や街道の整備、幅広い運河の建設などを行い、税収を豊かにしようとする。帝都の〈ラハーン〉は皇帝がおわす〈ラウ・ハーラン(太陽宮殿)〉や皇族の居城を中心に石造りの建物や運河、幅広い道路などがある壮麗で広大なものである。
ヨゴ皇国/ヨゴ枝国
南の大陸にある国で、南の大陸に新ヨゴ皇国を建国した聖祖・トルガル帝や〈北翼(ラウル王子陣営)〉の〈ターク(鷹)〉であるアラユタン・ヒュウゴの出身国でもある。かつては西隣のオルム王国とホーラム王国を征服する程の列強国であったが、激しい帝位継承権争いの内紛で国力が衰退し、作中の15年前にタルシュに征服された。ヨゴ皇国からの移民が建国した新ヨゴ皇国とは、言語、文化、政治制度などの面で類似する部分がある。
コーラナム王国/コーラナム枝国
南の大陸にある国で、タルシュ帝国の西隣に位置する。帝国内では、最も早く枝国となった国である為、国民の殆どが〈コムス(臣民権)〉を手にしており、さらに太陽宰相・アイオルを始めとするコーラナム人が重職に就いている為、タルシュ人と共に繁栄を謳歌している。古代からの優れた文明を継承し長く繁栄していたが、タルシュの国獲りの最初の標的として征服された。若かりし頃の皇帝・オーラハンはここで後に親友として、長年自分を補佐し続けることになるアイオルと出会う。
トーラム王国/トーラム枝国
南の大陸にある国で、タルシュ帝国南西部にある〈オーラム・ハラ・イー(大いなる渇きの地)〉という砂漠に位置する。戦を好んでおり、国民一人一人の男子が戦士となっていたなど、軍国主義の様相を呈していた。王室内の内紛に乗じてタルシュに征服された。酒場で働いていたヒュウゴを帝国軍に誘った、〈南翼(ハザール王子陣営)〉の〈ターク(鷹)〉であるオウル・ザン(砂漠の鼠という意)の出身国である。ヒュウゴ曰く、ヨゴ皇国が征服される、随分前に枝国になったらしい。
オルム王国/オルム枝国
南の大陸にある国で、タルシュ帝国とヨゴ枝国に挟まれたアーロウ山脈に沿って位置する小国である。古くから南のホーラム王国と共に東のヨゴ皇国の属国として支配されていたが、ヨゴに衰退の兆しが見えるや否や、反旗を翻し独立。その後はヨゴと国境線を巡る戦争を繰り返したが、西から侵攻してきたタルシュに征服される。帝国内では、まだ比較的、新しい枝国である事から、一部の国民しか〈コムス(臣民権)〉を手にしていないらしく、国民は貧しい生活を強いられている。その状況を打開する為、オルム枝国軍は、ヨゴや北の大陸の遠征軍への従軍、西方国境の防衛に当たるなどして、〈コムス(臣民権)〉を獲得しようとしている。
ホーラム王国/ホーラム枝国
南にある国で、オルム王国の南にありアーロウ山脈に沿って位置する小国。北のオルム王国と同じく古くから東のヨゴ皇国の属国として支配されていたが、ヨゴに衰退の色が濃くなると、反逆をし独立。オルムと共に国境線を巡る戦争を始めたが、オルムがタルシュに降伏した後すぐに征服される。新参者の枝国であり、重税によって苦しんでいる。
カラル王国/カラル枝国
南の大陸にある国で、コーラナム王国の北に位置する。スガル海の島々を支配下に入れているが、作中の5年前のタルシュの征服と同時にスガル海も帝国領に入った。征服前は北方のロタ王国と交易を行っていた。そこに住むカラル人は、黒い肌と大きな目が特徴。スガル海のラッシャロー達は、ニケ島という島の漁民として暮らすよう強制され、家族を兵役に取られている。南翼宰相・ハミルの出身国。
アラ・ジール王国
南の大陸にある国で、タルシュ帝国の〈北翼領(ラウル王子の領地)〉の西隣に位置する。砂漠の国で、タルシュとの国境に度々侵入しては、アルマスールなどの要塞都市に襲撃を仕掛ける「悩みの種」で、タルシュ帝国側からは蛮族視されている。

用語

短槍
武術に用いる槍で、バルサやジグロなどが使用する。北のカンバル王国で盛んであり、同国の王の護衛である「王の槍」は最強の短槍使いとして名高い。
天道
南の大陸のヨゴ皇国のもととなった、〈古ヨルサ王国〉の時代から続く学問であり宗教。星読博士たちが、〈星ノ宮〉で〈天ノ相〉を読み解き、国の未来を予想する。
星読博士
新ヨゴ建国を担った大聖導師カイナン・ナナイが作った制度で、星の位置や空の様子〈天ノ相〉を見ることによって未来を占う、〈天道〉という学問を学び国政に反映させる職務を担う。身分を問わず広く候補者を募り(星ノ試し)、その中から才能のある者のみを見習いとして選び出す。見習いが正規の「星読博士」になるまでに、短くても10年、長い場合には30年かかる。その最高位である聖導師は政治にも深く関わる重要な役職で、国の闇の部分にも深く関わっている。
狩人
新ヨゴ皇国の帝直属の隠密。彼らは末子継承の世襲制で、いずれ劣らぬ武術の達人であり、また暗殺や諜報もこなす凄腕の武人たちからなる。同様の役割を担う者は、ロタ王国の〈カシャル(猟犬)〉やタルシュ帝国の〈ターク(鷹)〉など、新ヨゴ皇国以外の国にもいる。
ヤクー
現在新ヨゴ領であるナヨロ半島に昔から住んでいた先住民。ヨゴ人が海を渡って来た際には戦いを避けて山間部へ退いたが、次第にヨゴ人と交わるようになっていった。トロガイはヤクーであり、タンダは混血である。ヨゴ人との混血を繰り返しているため、純粋なヤクーは現在ではそれほど多くない。サグやナユグという独自の世界観を持つ。
サグ
ヤクー達の世界観で言う「こっちの世界」で、人々が普通に生活している世界。ナユグと重なって存在しており、場所によってナユグとの重なりが大きい場所がある。
ナユグ
ヤクー達の世界観で言う「あっちの世界」で、精霊などがいる世界。サグと重なって存在する。カンバルなど他国にも、「あっちの世界」を指すノユーク、ナユーグルなど、似たような呼び名がある。呪術を用いて見ることができるが、普通に見ることができる者も稀にいる(アスラやチャグムなど)。季節のサイクルが非常に長い。
王の槍
カンバル王国最強の武人集団で、各氏族長筋の男たち(氏族長の息子あるいは弟。カンバルでは武人の血は父から息子に流れるとされる)から選ばれた槍の使い手、合計9人が選ばれて王を守り補佐する。王の代替わりに際しては、儀式において9人の「王の槍」全員が新たな王を承認することを建前とする。
ルイシャ(青光石)
カンバル原産の青く発光する宝石。非常に高価で、カンバルの国庫を担う重要な輸出品である。どのように産出するかは秘密にされ、ごく一部の者しか知らない。
山の王
カンバル王国の地下深くにある「闇の王国」の王。「王」と称されるが人間とは全く異質の存在で、ノユーク(ナユグと同義)の生き物である。カンバルの輸出品「ルイシャ」は、約20年に1度行われる《ルイシャ贈りの儀式》の際にこの「山の王」からカンバル国王に贈られる、とされるが、その詳細はごく一部の者にしか知らされない。
タルの民
ロタ王国に住む、ロタ人とは別の民族で、「畏ろしき神(タルハマヤ)を招く力のある異能者〈サーダ・タルハマヤ〉が生まれ、ロタを支配する」という言い伝えを持つ。美しい顔立ちが特徴。彼らはその言い伝えと、隠された歴史故にロタ人から疎まれ、深い森の奥で陰(タル)に隠れて生きている。
川の民
ロタ王国に住む、ロタ人とは別の民族で、川辺に竪穴住居を作って住んでいる。ロタ人と比べると、ほぼ頭一つ分ほど小柄。呪術の才能を持つ者が生まれることがあり、彼らは訓練を経て「カシャル(猟犬)」となりロタ王に仕える。
タルハマヤ
ロタ王国の伝承に登場する創造神アファールの鬼子で、異界〈ノユーク〉に春が訪れると川の流れに乗ってロタにやって来て、タルの民の少女〈サーダ・タルハマヤ(神と一つになりし者)〉を依代として姿を現す、とされる。「畏ろしき神」の異名のとおり、血と殺戮を好み、その力を得た〈サーダ・タルハマヤ〉はロタ全土を恐怖の下に支配した、と伝えられている。
ラッシャロー
北の大陸と南の大陸を隔てるヤルターシ〈海〉に住む民族で、定住することはなく生涯を海の上で過ごす。風や潮を読む能力や船を操る才に秀でる。
ナユーグル・ライタの目
サンガルには「海の底には異界〈ナユーグル〉があり、〈ナユーグル・ライタ〉という民が住む」という伝承がある。〈ナユーグル・ライタ〉は5歳前後の子供の魂を乗っ取って海上の世界を覗くことがあり、乗っ取られた子供は「ナユーグル・ライタの目」と呼ばれる。「ナユーグル・ライタの目」は目隠しをされて王宮で最上級のもてなしを受けた後に海に還される(沈められる)。
アルェ
タルシュ帝国で信仰されている太陽神のことで、それを祀る祭司の集団を〈アルェ・コウ (太陽神の口) 〉と呼び、皇帝にアルェの予言などを伝える。属国のヨゴ枝国の呪術師や星読博士と関係が深い。タルシュの北の大陸への遠征は、彼らの「南の大陸がナユグの秋の到来による寒冷化で土地が痩せ、逆に北の大陸がナユグの春の到来による温暖化で土地が豊かになる」という、予言が要因である(実際に、帝国内では凶作や漁獲量の減少、気温の低下などの現象が起こっており、特に〈カールズ・ノ・ハイ (白い山脈) 〉と呼ばれる大山脈がある南部では被害が深刻であった)。

ラジオドラマ

青春アドベンチャー」(NHK-FM)でラジオドラマ化。各回15分、全10話。沢りつおが語りを担当している。

放送日

  • 精霊の守り人』 全10話 2006年8月7日 - 18日(再放送:2007年4月2日 - 13日、2016年2月15日 - 26日[10]
  • 闇の守り人』 全10話 2007年4月16日 - 27日(再放送:2017年1月16日(月) - 20日、2017年1月23日 - 27日[11]

スタッフ

  • 原作 - 上橋菜穂子
  • 脚色 - 丸尾聡
  • 選曲 - 伊藤守恵
  • 演出 - 真銅健嗣
  • 技術 - 藤井芳保、水野友晴(『精霊の守り人』)、高橋英明(『闇の守り人』)
  • 音響効果 - 西ノ宮金之助、稲葉護(『精霊の守り人』)、岩崎進、片平洋資(『闇の守り人』)

テレビアニメ

2007年4月7日から9月29日に、NHK-BS2衛星アニメ劇場枠で放送された。全26話。2008年4月5日、NHK教育テレビが土曜日午前9時からの枠で再放送を開始。また、2016年4月29日からNHK総合テレビで再放送が開始した[12]

本来感じるだろう作者のここが違うというものがまるでなくこのアニメが好きで幸福だ、と上橋は発言している[1]。また、放送に先立ち、2007年1月19日放送のNHK総合テレビにんげんドキュメント」に、監督の神山健治が出演している。

第1話の川の風景は、神山監督の故郷である秩父の風景がモデルである。

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ「SHINE
作詞 - hyde / 作曲 - tetsu / 編曲 - L'Arc〜en〜Ciel・西平彰 / 歌 - L'Arc〜en〜CielKi/oon Records
エンディングテーマ「愛しい人へ
作詞・作曲 - タイナカサチ / 編曲 - 安部潤 / 歌 - タイナカサチSISTUS RECORDS
挿入歌「ナージの唄」
歌 - 不明 / 作詞 - ジョン・ナージル / 作曲・編曲 - 川井憲次

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 放送日
1 女用心棒バルサ 神山健治 河野利幸 後藤隆幸 2007年
4月7日
2 逃げる者 追う者 岡田俊平
神山健治
別所誠人 佐山聖子 杉光登 4月14日
3 死闘 櫻井圭記
神山健治
橘正紀 新留俊哉 中村悟 4月21日
4 トロガイの文 檜垣亮
神山健治
吉原正行 高橋幸雄 山中正博 4月28日
5 秘策、青い手 岡田俊平
神山健治
別所誠人 上田繁 近藤圭一 5月5日
6 青霧に死す 菅正太郎
神山健治
河野利幸 杉光登 5月12日
7 チャグムの決意 檜垣亮
神山健治
増井壮一 佐山聖子 熊谷哲矢 5月19日
8 刀鍛冶 櫻井圭記
神山健治
新留俊哉 後藤隆幸 5月26日
9 渇きのシュガ 岡田俊平
神山健治
橘正紀 ながはまのりひこ 中村悟 6月2日
10 土と英雄 菅正太郎
神山健治
増井壮一 上田繁 大久保徹 6月9日
11 花酒をタンダに 檜垣亮
神山健治
河野利幸 近藤圭一 6月16日
12 夏至祭 櫻井圭記
神山健治
佐山聖子 馬越嘉彦 6月23日
13 人でなく虎でなく 岡田俊平
神山健治
橘正紀 石川健介 6月30日
14 結び目 菅正太郎
神山健治
増井壮一 丸山宏一 7月7日
15 夭折 檜垣亮
神山健治
新留俊哉 後藤隆幸 7月14日
16 ただひたすらに 櫻井圭記
神山健治
橘正紀 初見浩一 井川麗奈 7月21日
17 水車燃ゆ 岡田俊平
神山健治
佐山聖子 杉光登
小谷杏子
7月28日
18 いにしえの村 菅正太郎
神山健治
横山彰利 鹿島典夫 後藤隆幸 8月4日
19 逃亡 檜垣亮
神山健治
増井壮一 山崎浩司 中村悟 8月11日
20 狩穴へ 櫻井圭記
神山健治
笹木信作 柿本広大 大久保徹 8月18日
21 ジグロ・ムサ 岡田俊平
神山健治
新留俊哉 近藤圭一 8月25日
22 目覚めの季(とき) 菅正太郎
神山健治
増井壮一 初見浩一 山中正博
飯野利明
9月1日
23 シグ・サルアを追って 檜垣亮
神山健治
横山彰利 河野利幸 杉光登
小谷杏子
9月8日
24 最後の希望 櫻井圭記
神山健治
河野利幸 佐山聖子 窪田康高 9月15日
25 岡田俊平
神山健治
錦織博 橘正紀 中村悟 9月22日
26 旅立ち 菅正太郎
神山健治
石山タカ明 吉原正行 後藤隆幸
近藤圭一
9月29日

テレビドラマ

放送90年 大河ファンタジー 「精霊の守り人」』(ほうそう90ねん たいがファンタジー せいれいのもりびと)と題して、NHK総合テレビジョンで2016年3月19日から三期に渡って全22回で放送された[4][5]。主演は綾瀬はるか

製作

「世界に届けられるソフト」として製作され、「多くの国で翻訳され、海外でも人気が高い」ことを理由に上橋菜穂子の『守り人シリーズ』が題材として選ばれた[13]。題名は「精霊の守り人」だが、『守り人シリーズ』全話をドラマ化し[14]、第一期は原作に忠実に、第二期以降は構成を大きく変更して制作される[13]。水や卵や怪物ラルンガなどの描写にVFXを駆使し、原作におけるアジアの多様性や大自然を表現するべく、北海道から九州、そして韓国の広域でロケを行う[13]。映像は4Kで撮影される。

第一期の制作発表が2014年7月28日に行われ[15]、2015年7月2日にクランクインした[16]。これまで比較的女性らしい役でヒット作を連発してきた綾瀬はるかがアクションシーンが多く、精悍で男勝りなバルサ役に抜擢されたことや、高島礼子が5時間かかる特殊メイクにより70歳の老婆トロガイを演じることも話題となる。余談だが、ジグロ役の吉川はクランクイン当初、左足首を骨折していたのに加え、その状態のままでアクションに臨んで非常に苦労したことを公式ホームページのインタビューで語っている。

第二期の出演者発表が2016年4月8日に行われ[8]、同月にクランクインしたが、同年10月に聖導師を演じた平幹二朗が急逝。これを受けて第三期は鹿賀丈史が後任として聖導師役を務めることが決まっている。第二期はすでに平幹二朗出演で収録済みのため、NHK側は「そのまま放送する」とコメントしている[17]

第二期のタイトルは「精霊の守り人 悲しき破壊神」とし、『神の守り人〈来訪編・帰還編〉』『蒼路の旅人』『天と地の守り人〈第一部〉』を原作として、シナリオを再構成している。2017年1月21日から毎週土曜21:00 - 21:58で全9回で放送予定[18]。ただし、3月11日は東日本大震災発生から6年となる日であり、特別体制となるため休止が決まっている。

第三期の出演者発表は2017年1月15日に行われた[9]。題名は「精霊の守り人 最終章」。原作シリーズ第二作の『闇の守り人』とクライマックスにあたる『天と地の守り人〈第二部〉カンバル王国編』『天と地の守り人〈第三部〉新ヨゴ皇国編』を組み合わせて再構成したストーリーになっている[19][20]。同年11月25日から全9回で放送。

スタッフ

無印
悲しき破壊神[8]
  • 原作 - 上橋菜穂子 神の守り人〈来訪編・帰還編〉、『蒼路の旅人』、『天と地の守り人〈第一部〉』
  • 脚本 - 大森寿美男
  • 音楽 - 佐藤直紀
  • 制作統括 - 海辺潔、加藤拓(NHKエンタープライズ)、中村高志(NHK)
  • 演出 - 加藤拓、中島由貴、西村武五郎
  • プロデューサー - 大越大士、結城崇史
最終章[21]
  • 原作 - 上橋菜穂子 『闇の守り人』、『天と地の守り人〈第二部・第三部〉』
  • 脚本 - 大森寿美男
  • 音楽 - 佐藤直紀
  • 制作統括 - 内藤愼介(NHKエンタープライズ)、中村高志(NHK)
  • 演出 - 片岡敬司、一色隆司(NHKエンタープライズ)、樋口真嗣

放送日程

  • 第一期(全4話)を2016年3月19日(土)から放送(58分)※初回のみ73分[16][5]
  • 『悲しき破壊神』(全9話)を2017年1月21日(土)から放送[16][5]。ただし、3月11日は東日本大震災から6年に伴う特別体制のため休止。
  • 『最終章』(全9話)を2017年11月25日(土)から放送[16][5]
各期各話 通算各話 放送日 サブタイトル 演出 原作 視聴率
無印 第1回 2016年3月19日 女用心棒バルサ 片岡敬司 精霊の守り人

流れ行く者

11.7%[22]
第2回 3月26日 王子に宿りしもの 10.3%[22]
第3回 4月02日 冬ごもりの誓い 07.1%[22]
第4回 4月09日 決戦のとき 07.4%[22]
悲しき破壊神 第1回 第5回 2017年1月21日 災いの子 加藤拓 神の守り人〈来訪編・帰還編〉
蒼路の旅人
天と地の守り人〈第一部〉
8.2%[23]
第2回 第6回 1月28日 中島由貴 8.1%[23]
第3回 第7回 2月04日 光の力 西村武五郎 6.8%[23]
第4回 第8回 2月11日 笑う魔物 6.5%[23]
第5回 第9回 2月18日 聖なる場所へ 加藤拓 7.4%[23]
第6回 第10回 2月25日 帝国の牙 中島由貴 6.3%[23]
第7回 第11回 3月04日 神の守り人 加藤拓 6.7%[23]
第8回 第12回 3月18日 王子の足跡 西村武五郎 6.6%[23]
第9回 第13回 3月25日 呼びあう魂 中島由貴 6.0%[23]
最終章 第1回 第14回 2017年11月25日 バルサ、故郷へ 片岡敬司 闇の守り人
天と地の守り人〈第二部・第三部〉
6.0%[24]
第2回 第15回 12月02日 カンバルの闇 5.7%[24]
第3回 第16回 12月09日 ルイシャ贈り 一色隆司 5.1%[24]
第4回 第17回 12月16日 ログサムの野望 5.1%[24]
第5回 第18回 12月23日 槍舞い 4.2%[24]
第6回 第19回 2018年1月06日 戦下の別れ 片岡敬司
樋口真嗣
5.8%[24]
第7回 第20回 1月13日 傷だらけの再会 6.3%[24]
第8回 第21回 1月20日 神なき世界 樋口真嗣 5.8%[24]
最終回 1月27日 旅立ち 片岡敬司 6.6%[24]
(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)

放送時間

  • 本放送:土曜21:00 - 21:58
  • 再放送:次週土曜00:10 - 01:08(次週金曜日深夜)

関連番組

  • 『「精霊の守り人」のナゾをとけ! 〜食わず嫌いのための大河ファンタジー入門〜』[25]
    • 2016年3月14日 20:00 - 20:43に放送。
  • 『大河ファンタジー「精霊の守り人」直前スペシャル』[25]
    • 2016年3月19日 18:10 - 18:35に放送。
  • プロフェッショナル仕事の流儀』「心揺さぶるメロディはこうして生まれる 〜作曲家・佐藤直紀[25]
    • 2016年3月21日 22:00 - 22:50に放送。
  • SWITCHインタビュー 達人達(たち)』「上橋菜穂子×(齊藤慶輔)」[25]
    • 2016年3月26日 22:00 - 23:00に放送。
    • 「選」にて、2017年1月15日 02:45 - 03:45に再放送。
    • アンコールにて、2017年2月4日 22:00 - 23:00に再放送予定。
  • 『精霊の守り人 外伝』[26]
    • 2016年12月3日 23:55 - 23:58に放送(以降、随時放送)。
    • 無印と『悲しき破壊神』を繋ぐスピンオフ・ミニドラマ。増補改訂版『「守り人」のすべて 守り人シリーズ完全ガイド』の収録話「天への振舞い」を原作とする[27]。12月11日23:55からは通常より1分長い4分の『精霊の守り人 外伝 完全版』も放送。出演は綾瀬はるか、浅見姫香、(山﨑香歩)。語りは山崎阿弥[28]
  • 『「精霊の守り人II」の歩き方』
    • 2017年1月3日 17:45 - 17:55に放送(以降、随時放送)。
    • 地図や人物相関図を駆使してドラマの世界観を解説。
  • 『ロバート秋山の爆笑「精霊の守り人」を作ってみた』
    • 2017年1月28日 16:20 - 16:30に放送(以降、随時放送)。
  • 『「精霊の守り人」シーズン1総集編』
    • 2017年11月16日 00:10 - 01:47
  • 『もうすぐ「精霊の守り人〜最終章〜」みどころ満載SP』
    • 2017年11月18日 20:15 - 21:48に放送。
    • 2017年11月25日 00:55 - 02:11に再放送。

関連商品

書籍

  • DVD&ブルーレイでーた編集部 『NHK放送90年 大河ファンタジー 精霊の守り人 SEASON1 完全ドラマガイド』(2016年3月4日、KADOKAWAISBN (978-4047309456))[29]
  • NHK「大河ファンタジー精霊の守り人」制作班 『メイキング・オブ・大河ファンタジー 精霊の守り人 』(2016年3月24日、洋泉社ISBN (978-4800308955))
  • DVD&ブルーレイでーた編集部 『NHK 大河ファンタジー 精霊の守り人 SEASON2 悲しき破壊神 完全ドラマガイド』(2016年12月31日、KADOKAWA、ISBN (978-4047345034))
  • NHK「大河ファンタジー精霊の守り人」制作班 『メイキング・オブ・大河ファンタジー 精霊の守り人2 悲しき破壊神』(2017年1月24日、洋泉社、ISBN (978-4800311542))

CD

  • 佐藤直紀 『大河ファンタジー 精霊の守り人 オリジナル・サウンドトラック』(2016年3月16日、日本コロムビア、COCQ-85287)
  • 佐藤直紀 『大河ファンタジー 精霊の守り人Ⅱ 悲しき破壊神 オリジナル・サウンドトラック』(2017年1月18日、日本コロムビア、COCQ-85310)

ブルーレイ/DVD

  • 『大河ファンタジー 精霊の守り人 シーズン1 Blu-ray BOX』(2016年8月17日、ポニーキャニオン、PCXE-60134)[30]
  • 『大河ファンタジー 精霊の守り人 シーズン1 DVD BOX』(2016年8月17日、ポニーキャニオン、PCBE-63609)[30]
  • 『大河ファンタジー 精霊の守り人 シーズン2 悲しき破壊神 Blu-ray BOX』(2017年7月5日、ポニーキャニオン、PCXE-60135)
  • 『大河ファンタジー 精霊の守り人 シーズン2 悲しき破壊神 DVD BOX』(2017年7月5日、ポニーキャニオン、PCBE-63610)

動画配信(NHKオンデマンド以外)

受賞

NHK総合テレビ 土曜日21時台の連続ドラマ枠
※特集ドラマ扱い
前番組 番組名 次番組
逃げる女
(2016.1.9 - 2016.2.13)
※「土曜ドラマ
恋の三陸 列車コンで行こう!
(2016.2.27 - 2016.3.12)
※特集ドラマ扱い
大河ファンタジー
精霊の守り人Season1
(2016.3.26 - 2016.4.9)
トットてれび
(2016.4.30 - 2016.6.18)
【原則として20:15 - 20:44】
※「土曜ドラマ」
NHK総合テレビ 土曜日21時台の連続ドラマ枠
※特集ドラマ扱い
スクラップ・アンド・ビルド
(2016.12.17)
※「土曜ドラマ」(単発作品)
大河ファンタジー
精霊の守り人Season2「悲しき破壊神」
(2017.1.21 - 2017.3.25)
4号警備
(2017.4.8 - 5.20)
【原則として20:15 - 20:44】
※「土曜ドラマ」
NHK総合テレビ 土曜日21時台の連続ドラマ枠
※特集ドラマ扱い
(植木等とのぼせもん)
(2017.9.2 - 10.21)
【原則として20:15 - 20:44】
※「土曜ドラマ」
大河ファンタジー
精霊の守り人 最終章
(2017.11.25 - 2018.1.27)
-
NHK-BS2 月曜24:00 - 24:50(アニメ再放送枠)
テレビアニメ
精霊の守り人

音楽劇

井上テテ脚本、一色隆司演出にて音楽劇『精霊の守り人』は2023年7月29日から8月6日まで「日生劇場ファミリーフェスティヴァル 2023」で上演予定。[34][35][36]

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 両者は同じく綾瀬主演の『八重の桜』と共に配信開始[31][32]

出典

  1. ^ a b “著者インタビュー 上橋菜穂子さん『守り人』”. 楽天ブックス. 2013年8月5日閲覧。
  2. ^ “Goth, Moribito, Bebop Creators Start Young Gangan Manga” (英語). Anime News Network. (2008年3月24日). https://www.animenewsnetwork.com/news/2008-03-24/goth-moribito-bebop-creators-start-young-gangan-manga 2021年5月6日閲覧。 
  3. ^ “「闇の守り人」マンガ連載、Nemuki+で始動”. コミックナタリー (ナターシャ). (2014年8月12日). https://natalie.mu/comic/news/123366 2015年1月2日閲覧。 
  4. ^ a b 綾瀬はるかさん主演「精霊の守り人」ドラマ化決定!、NHKドラマトピックスブログ、日本放送協会、2014年10月24日閲覧。
  5. ^ a b c d e “NHKドラマ”. 日本放送協会. 2015年11月30日閲覧。 “放送90年 大河ファンタジー 「精霊の守り人」 (2016年3月19日 放送予定)”
  6. ^ (2008年2月24日時点のアーカイブ) 48 上橋菜穂子:「新ヨゴ皇国では、昔の日本と同じように、年を越す度に、ひとつ年をとるという感覚です。ですので、「誕生日」のような意識はないと思っています。」
  7. ^ a b c d e f g h i 日本放送協会. “放送90年大河ファンタジー「精霊の守り人」出演者発表!”. ドラマトピックス. 2020年3月8日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g “「精霊の守り人」シーズン2 出演者決定!”. NHKドラマ. 日本放送協会 (2016年4月8日). 2016年4月8日閲覧。
  9. ^ a b c d “「精霊の守り人 最終章」 出演者発表!|お知らせ|NHKドラマ”. NHK (2017年1月15日). 2017年11月26日閲覧。
  10. ^ “精霊の守り人|NHK オーディオドラマ”. NHK. 2016年2月17日閲覧。
  11. ^ “闇の守り人 | NHK オーディオドラマ”. NHK. 2017年1月17日閲覧。
  12. ^ “アニメ「精霊の守り人」総合テレビで放送決定!”. NHKアニメワールド. 日本放送協会. 2016年4月20日閲覧。
  13. ^ a b c “海辺潔 インタビュー”. 精霊の守り人 NHK放送90年 大河ファンタジー. 日本放送協会. 2016年4月9日閲覧。
  14. ^ 上橋菜穂子さん メッセージ|精霊の守り人|NHK放送90年 大河ファンタジー
  15. ^ 放送90年 大河ファンタジー「精霊の守り人」制作発表 2016年3月5日, at the Wayback Machine. NHK 2014年7月28日
  16. ^ a b c d “綾瀬はるか、9歳の子役にデレる 「くしゃみがかわいい」とほめられて…”. ORICON STYLE (2015年7月13日). 2015年7月13日閲覧。
  17. ^ “平幹二朗さん代役に鹿賀丈史「想い受け継ぎ、魂込めて」 NHK「精霊の守り人」”. デイリースポーツ. (2016年10月31日). http://www.daily.co.jp/gossip/2016/10/31/0009627320.shtml 2016年10月31日閲覧。 
  18. ^ “高良健吾、『精霊の守り人』出演 シーズン2は来年1・21スタート”. ORICON STYLE. (2016年11月1日). https://www.oricon.co.jp/news/2080841/full/ 2016年11月1日閲覧。 
  19. ^ “闇を切り裂く刃 ―シーズン1最終回に寄せて― 上橋菜穂子さん”. 精霊の守り人|NHK大河ファンタジー. NHK (2016年4月9日). 2017年11月26日閲覧。
  20. ^ “天と地のはざまで ――最終章に寄せて―― 原作者 上橋菜穂子|インタビュー”. 精霊の守り人 最終章|NHK大河ファンタジー. NHK (2017年11月25日). 2017年11月26日閲覧。
  21. ^ “「精霊の守り人 最終章」 出演者発表!”. NHKドラマトピックス. (2017年1月15日). https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/20000/260801.html 2017年1月16日閲覧。 
  22. ^ a b c d “綾瀬はるか主演「精霊の守り人」シーズン1完結 視聴率7.4%”. スポニチアネックス. (2016年4月11日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/04/11/kiji/K20160411012380100.html 2016年4月25日閲覧。 
  23. ^ a b c d e f g h i 田中, 七男 (2017年3月31日). “ディーン・フジオカも「役立たず」!?  NHK超大作『精霊の守り人』大コケの大ピンチ”. サイゾーウーマン. https://www.cyzowoman.com/2017/03/post_134343_1.html 2021年8月11日閲覧。 
  24. ^ a b c d e f g h i “綾瀬はるか主演「精霊の守り人〜最終章〜」最終回は6・6% 3年に渡る放送に幕”. スポーツ報知. (2018年1月29日). https://hochi.news/articles/20180129-OHT1T50068.html 2017年1月29日閲覧。 
  25. ^ a b c d “NHK放送90年 大河ファンタジー「精霊の守り人」放送日・関連番組決定!|精霊の守り人|ドラマスタッフブログ”. NHK (2016年2月17日). 2016年2月17日閲覧。
  26. ^ “綾瀬はるか主演「精霊の守り人」スピンオフ放送決定 3分の“外伝””. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2016年12月1日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/12/01/kiji/K20161201013827010.html 2016年12月1日閲覧。 
  27. ^ “上橋さん書き下ろしミニドラマ放送決定。その原作短編は『増補改訂版「守り人」のすべて』に! - 「守り人」シリーズ・上橋菜穂子”. 偕成社. 2021年5月6日閲覧。
  28. ^ “”. 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月6日閲覧。
  29. ^ 『綾瀬はるか主演! NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」のドラマガイドをKADOKAWAから発売。』(プレスリリース)KADOKAWA、2016年3月4日http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002187.000007006.html2016年5月19日閲覧 
  30. ^ a b “綾瀬はるか主演 大河ファンタジー「精霊の守り人 シーズン1」BD&DVD8月発売”. PONYCANYON NEWS. ポニーキャニオン (2016年5月19日). 2016年5月19日閲覧。
  31. ^ 10月上半期新規配信予定【FODプレミアム・レンタル】2020年11月3日閲覧
  32. ^ 11月上半期新規配信予定【FODプレミアム・レンタル】2020年11月3日閲覧
  33. ^ “エランドール賞歴代受賞者一覧”. 一般社団法人日本映画テレビプロデューサー協会. 2018年1月22日閲覧。
  34. ^ ステージナタリー編集部 (2022年6月22日). “日生劇場の開場60周年記念公演ラインナップ発表、宮本亞門演出のオペラ「午後の曳航」など”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/482617 2022年11月18日閲覧。 
  35. ^ “日生劇場ファミリーフェスティヴァル 2023 音楽劇「精霊の守り人」”. 偕成社 | 児童書出版社 (2022年6月23日). 2022年11月18日閲覧。
  36. ^ “「精霊の守り人」待望の外伝が文庫化 綾瀬はるか主演NHKドラマ演出担当による音楽劇も[文庫ベストセラー]”. Book Bang (新潮社). (2022年8月6日). https://www.bookbang.jp/article/738220 2022年11月18日閲覧。 

参考文献

  • 上橋菜穂子「守り人がひらく世界」(青土社、2007年5月)『ユリイカ 詩と批評』2007年6月号 ISBN (978-4-7917-0162-9)

外部リンク

  • 小説
    • 精霊の守り人・「守り人」シリーズ 公式サイト | 上橋菜穂子 - 偕成社
    • 上橋菜穂子「守り人」シリーズ 新潮社特設サイト
  • ラジオドラマ
    • 精霊の守り人(再) - NHK オーディオドラマ
    • 闇の守り人(再) - NHK オーディオドラマ
  • テレビアニメ
    • 精霊の守り人
    • NHKアニメワールド
    • 精霊の守り人 - (NHK放送史)
    • Production I.G | 精霊の守り人
  • テレビドラマ
    • 精霊の守り人|NHK放送90年 大河ファンタジー[]
    • 放送90年 大河ファンタジー「精霊の守り人」 - NHKドラマ
    • NHK放送90年大河ファンタジー 精霊の守り人 - (NHK放送史)
    • NHK大河ファンタジー 精霊の守り人 (@nhk_moribito) - Twitter
    • NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」Blu-ray&DVDオフィシャルサイト - ポニーキャニオン
ウィキペディア、ウィキ、本、library、論文、読んだ、ダウンロード、自由、無料ダウンロード、mp3、video、mp4、3gp、 jpg、jpeg、gif、png、画像、音楽、歌、映画、本、ゲーム、ゲーム。