篠塚 大登(しのづか ひろと、2003年12月23日 - )は、愛知県東海市出身の日本の卓球選手。愛称はTリーグのT.T彩たま在籍時につけられた「しのぴ」。愛知工業大学在学中。身長は165cm。血液型はB型。国際卓球連盟のITTF世界ランキングは27位(2023年5月)。段級位は5段。左シェークドライブ型。 Tリーグは木下マイスター東京所属。背ネームは「SHINOPI」。現在(2022-2023シーズン〜)の背番号は49番で、理由は英語で発音した時に響きがいいから(なお、T.T彩たまでプレーした2020-2021シーズンは99番(「一番下から這い上がっていけるように」と本人の思いが込められている)、同2021-2022シーズンは22番(本人のラッキーナンバー))。趣味はYouTube鑑賞。木下グループとスポンサー契約している。タマス(バタフライ)とアドバイザリー契約している。
木下マイスター東京 No.49 | |
---|---|
基本情報 | |
よみがな | しのづか ひろと |
ラテン文字 | SHINOZUKA Hiroto |
愛称 | しのぴ |
生年月日 | 2003年12月23日(19歳) |
国籍 | 日本 |
出身地 | 愛知県東海市 |
血液型 | B型 |
身長 | 165cm |
選手情報 | |
最高世界ランク | 27位 (2023年5月23日) |
現在世界ランク | 27位 (2023年5月23日) |
段級位 | 5段 |
利き腕 | 左 |
(グリップ) | シェークハンド |
(ラケット) | 特注(アリレート カーボンシェーク) |
(フォア面ラバー) | ディグニクス05 |
(バック面ラバー) | ディグニクス09C |
(戦型) | 左シェークドライブ型 |
ITTFサイト | ITTFプロフィール |
経歴 | |
学歴 | 愛知工業大学 (在学中) |
所属歴 | 2020-2022 T.T彩たま 2022- 木下マイスター東京 |
受賞歴 | |
(■テンプレート) ■プロジェクト:卓球 ■選手一覧 |
経歴
高校教師の父がたまたま卓球部の顧問になったことをきっかけに、5歳から近所の卓球クラブに通い始めた[1]。その卓球クラブに勧められ、小学校1年生から卓伸クラブに入った。
小学校高学年から結果が出始め、声がかかり、愛知工業大学附属中学校へ入学、愛工大名電高等学校へと進学した。
2019年4月1日にバタフライ(タマス)とアドバイザリー契約を締結した 。
2020-2021年シーズンには、愛工大名電の先輩である曽根翔とのダブルスで10勝3敗の成績を収め、ベストペア賞を受賞した。
2021年6月にフランスのPro Bリーグのチームである Bayard Argentan tennis de table との契約が発表されたが、コロナ禍での移動制限や国内試合での多忙もあってか、出場機会はなかった。
2021年に開催された東京オリンピックでは、「混合ダブルスの練習相手を篠塚選手に1番多くしてもらった」と番組内で水谷氏から発言があった。
2021年世界卓球選手権にスパーリングパートナーとして帯同した。
2022年、愛工大名電高等学校を卒業し、愛知工業大学(経営学科スポーツマネジメント専攻)へと進学した。
2020年にTリーグのT.T彩たまに入団し2シーズン在籍したが、2022年3月に退団[3]。2022年4月に木下マイスター東京に移籍。同時に木下グループとスポンサー契約を締結したことも発表された[4]。
2022年8月5日にポーランド・スーパーリーグのチームである(Dartom Bogoria Grodzisk Mazowiecki)との契約が発表された。 2022年〜2023年シーズンはTリーグとポーランド・スーパーリーグを掛け持ちで参戦予定だったが、過密スケジュールの為、出場機会なく2023年3月22日に退団が発表された。
2022年8月6日に新潟県の秋葉区総合体育館で戸上隼輔、(鈴木李茄)と講習会を行い550人の観客を集め、成功をおさめた。篠塚にとって初の講習会となった。
木下マイスター東京に移籍後、シングルス、ダブルス(大島祐哉ペア)2点使いでTリーグに出場し続けている。 2022年12月25日の試合ではウーゴ・カルデラノと初のダブルスでペアを組み、2-0で勝利を上げた。 今シーズン、ダブルスでは、14勝2敗の好成績を上げている(2023年2月26日現在)
2023年1月7日、1月14日BSテレ東の卓球ジャパン!にて「パリ五輪候補!篠塚大登選手SP」と題して2週に渡って放送された。篠塚自身初のスタジオ出演となった[5]。
世界卓球2023アジア大陸予選の日本代表に選出され、シングルス、男子ダブルス、混合ダブルスの3種目に出場し、3種目全ての世界卓球出場枠を獲得した。 篠塚自身初の世界卓球(個人)出場となる。
卓球王国2023年3月号で単独初の表紙を飾り、巻頭インタビュー、技術特集が掲載された。技術特集は5月号まで3ヶ月連続で掲載された。
2023年全日本選手権では、男子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルスの3種目に出場し、自身最高位の男子シングルス3位入賞を果たした。
2023年度のバタフライ(タマス)のデジタルカタログにモデルとして初登場した。
2023年2月26日のTリーグレギュラーシーズン最終戦にて単複2勝をあげ、これによりTリーグ2022-2023シーズン、シングルス9勝、ダブルス14勝、単複通算23勝となり、Tリーグ史上最多勝利数となった(プレーオフファイナルのシングルスで張本智和選手に初勝利し、これを入れると通算24勝となった)
2023年2月27日、フジテレビ系列 FNN Live News α内サキドリ! アツリートで「男子卓球界期待の星」と題して特集が放送された。
Tリーグ2022-2023シーズン 後期 ノジマMVP賞を受賞、ダブルスでは13勝2敗の成績を収め、ベストペア賞(大島祐哉ペア)※2度目、第1マッチベストオーダー賞を受賞した。
2023年3月31日、初のNT(ナショナルチーム)選手入りが発表された(前年はNT候補選手だった)
2023年4月3日、日本代表オフィシャルウェアVICTASの広告ビジュアルにモデルとして初登場した。
WTTスターコンテンダーバンコクに3種目出場予定だったが、全て棄権となった。
5月6日、第4回パリ五輪日本代表選考会の1回戦を途中棄権した。 試合後「国際大会3連戦で腰を痛めてしまった」と本人の口からコメントがあった。
2023年5月11日、出場権を獲得していた世界選手権(ダーバン大会)を腰痛による故障で辞退すると日本卓球協会から発表された。 2023アジア大陸予選に出場し、シングルス、男子ダブルス、混合ダブルスの3種目全ての世界卓球出場枠を獲得しており、世界選手権初出場予定だった。
これにより以前より問題視されていた五輪レースの過密スケジュールに批判が殺到し選手達の疲弊に注目が集まったが(宮崎義仁)専務理事からは変更なく予定通り進めると発言があり、より批判が殺到した。
2023年5月15日付でTリーグ2023-2024シーズン、木下マイスター東京との選手登録完了が発表された。
人物
- 好きな食べ物は母親が作ったロールキャベツ、サーモン、カレー(甘口)。チョコレートよりも酢イカ等のおつまみ系が好き。
- 苦手な食べ物は辛いもの。カレーは甘口を食べている。
- 遠征の時は必ず普段自分が使っているシャンプーを持っていく。
- 小さい頃の性格は本人曰く「人見知りで恥ずかしがり屋」。父親曰く「物静か。試合に負けると卓球をやめると言い出す位の負けず嫌い」
- 愛工大名電中学、高校共にキャプテンを務めた。
- 愛工大名電高校の今枝一郎監督がインタビューで「篠塚は部屋はいつもきれいで、練習着は毎日洗濯し、使用済み練習着は畳んで鞄にしまい持ち帰る程、ちゃんとしている」と答えている。
- 卓球ジャパン!内で森薗政崇選手から「篠塚選手はスーツケースの中も遠征先のホテルの部屋もきれい」と発言があった。
- 自動車普通免許を取得している。
- 卓球ではサウスポーだが、箸を持つ時とものを書く時は右利き。(5歳の時に卓球を見ていた父親が左に変えさせた)
- 試合中に使っていたヘアバンドはヘアゴムを使っていた。
- 卓球王国の初表紙の撮影を担当した(花田龍之介)から「撮影時、終始落ち着いていた」とコメントがあり、立ち会った編集長からは「普通は初めての撮影だと緊張したり照れが出るが、彼はそういう事がなく、すっと要望通りにできて、数枚で撮れてしまった」と後日談があった。
- 元男子日本代表監督の倉嶋洋介から「水谷二世(水谷隼)と言われるほどボールタッチの柔らかい選手」と評されている。
- 水谷隼から「台湾の林昀儒に似ている。両ハンドが安定し、サービスもチキータも威力がある。これから磨いていけば可能性はある」と高く評価されている。
- T.T彩たまの坂本竜介元監督は、篠塚が中学生の頃からT.T彩たまの獲得候補の有望選手としてリストアップしていた。シングルス初戦後「初めてで少しは緊張するかと思ったが関係なかった。そこが大物なところ。光るものがたくさんある。日本卓球界の為にも強くならないといけない選手」と語っていた。回り込みフォアドライブを「お前の武器だ」と助言したのも坂本氏であった。
- 男子ダブルス、混合ダブルス巧者でもあり、木原美悠、戸上隼輔、及川瑞基、田中佑汰、谷垣佑真、濱田一輝、大島祐哉、曽根翔らとペアを組み、結果を残している。
(木原美悠ペアではU-19混合ダブルスWR最終成績が1位。U-19混合個人は3位。U-19個人は6位。日本卓球協会の強化本部推薦にも選ばれている)
プレースタイル
左シェーク裏裏のオールラウンド攻撃型。特に台上技術では天才肌とも言われる繊細なボールタッチで、そこから繰り出される意外性のある台上プレーに加え、安定した両ハンドの速攻、大胆な回り込み、威力のあるチキータなど思い切りのよいプレーが特徴。
自らの3球目攻撃を優位にするサウスポーらしい高いサービス技術や両ハンドのラリー能力、また10代とは思えない落ち着いた試合運びなど、卓越した技術と戦術の幅を持つ。
近年は筋力作りにも力を入れ、よりパワフルなプレーを見せている。
主な戦績
- 2017年
- 全日本卓球選手権大会カデットの部 14才以下男子シングルス 優勝、男子ダブルス優勝(濱田一輝ペア)
- 全国中学校卓球大会男子シングルス ベスト16、男子団体 優勝
- 2018年
- ジュニアサーキット カデット男子シングルス 優勝
- 2019年
- 第88回全国高等学校総合体育大会(インターハイ)男子団体 優勝、男子シングルス 準優勝
- 世界ジュニア卓球選手権 男子団体 3位
- 2020年
- (大阪国際招待卓球選手権大会)(大阪オープン)男子シングルス 準優勝
- 2021年
- 全日本卓球選手権大会 ジュニア男子シングルス 3位
- 第90回インターハイ 男子ダブルス 優勝(谷垣佑真ペア)、男子団体 優勝、男子シングルス ベスト4
- 世界ユース卓球選手権 U-19混合ダブルス 優勝(木原美悠ペア)、U-19男子団体 3位
- 2022年
- 2022 LION CUP TOP32(第1回パリオリンピック選考会(Road to Paris))6位[6]
- WTTフィーダーフリーモント大会 男子シングルス 優勝、男子ダブルス(田中佑汰ペア) 準優勝
- WTTフィーダーウェストチェスター大会 男子ダブルス(田中佑汰ペア) 準優勝
- WTTコンテンダーザグレブ大会 男子ダブルス(及川瑞基ペア) 3位
- 2022年 第91回 (全日本大学総合卓球選手権大会) 団体の部 愛知工業大学 準優勝(篠塚本人は男子シングルス、男子ダブルス全ての試合に出場し、全勝した)
- WTTフィーダーブダペスト大会(ヨーロピアンサマーシリーズ2022)男子シングルス 3位
- 2022 (全農 CUP TOP32 福岡大会)(第2回パリオリンピック選考会) 3位
- WTTコンテンダーアルマトイ大会 男子シングルス 3位
- 2022年 第77回 国民体育大会 団体戦 愛知県 優勝(田中佑汰、谷垣佑真チーム)(愛知県の優勝は6年振り3度目)
- 2022年 全日本卓球選手権大会(団体の部) 愛知工業大学 優勝(横谷晟、谷垣佑真、田原彰悟チーム) (愛知工業大学は初の優勝)
- WTTコンテンダーノヴァ・ゴリツァ大会 男子シングルス 優勝、男子ダブルス(戸上隼輔ペア) 優勝(2冠)
- 2022 (全農 CUP TOP32 船橋大会)(第3回パリオリンピック選考会) 3位
- 2023年
- 2023年世界卓球選手権ダーバン大会(個人戦)アジア大陸予選会 男子シングルス、男子ダブルス(張本智和ペア)、混合ダブルス(木原美悠ペア)3種目全て出場枠獲得
- 全日本卓球選手権大会 一般の部 男子シングルス 3位、混合ダブルス(木原美悠ペア) 7位
関連項目
脚注
出典
外部リンク
- SHINOZUKA Hiroto - ITTFプロフィール (英語)
- 篠塚大登 - Tリーグ
- 篠塚大登の使用用具・大会成績・プロフィール - Rallys
- 篠塚大登(JPN) - バタフライ
- 篠塚大登 (@shinozukahiroto) - Twitter
- 篠塚大登 (@shinozukahiroto) - Instagram