白鳥 あかね(しらとり あかね、1932年 - )は、日本の映画スクリプター、脚本家。新藤兼人の『狼』に見習いスクリプターとして参加し、同年日活に入社した。神代辰巳の多くの作品に関わり、最近は篠原哲雄ら若手の監督とも組んでいる。現在は日本映画学校の講師他、KAWASAKIしんゆり映画祭[1]の実行委員長も務める。
略歴
東京府生まれ。疎開先の京都から府立第三高等女学校に戻り、新制都立駒場高校を卒業した。その後早稲田大学仏文科へ。
1955年父(神崎清)の知り合いだった新藤兼人の近代映画協会で記録見習いを始め、日活に入社。1956年『(狙われた男)』で一本立ち。1972年『(隠し妻)』で脚本家としてもデビューする。1980年日活を退社後、フリーに転向した。1957年に映画監督の白鳥信一と結婚した。
2015年、著書『スクリプターはストリッパーではありません』が、キネマ旬報の2014年度映画本大賞・第1位を獲得[1]。
主な作品
公開年 | 作品名 | 監督 | 制作(配給) | 担当 |
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1957年 | 孤獨の人 | 西河克己 | 日活 | 記録 |
1965年 | ぼくどうして涙がでるの | 森永健次郎 | 日活 | 記録 |
1972年 | (隠し妻) | 小沼勝 | 日活 | 脚本 |
1973年 | (団地妻 女の匂い) | 白鳥信一 | 日活 | 脚本 |
1975年 | (秘本 むき玉子) | 西村昭五郎 | 日活 | 脚本 |
1976年 | わたしのSEX白書 絶頂度 | 曽根中生 | 日活 | 脚本 |
1984年 | 人魚伝説 | 池田敏春 | ディレクターズ・カンパニー、ATG | 記録 |
1989年 | ウォータームーン | 工藤栄一 長渕剛 | 東映洋画 | 記録 |
1995年 | Love Letter | 岩井俊二 | 日本ヘラルド映画 | 記録 |
1997年 | 身も心も | 荒井晴彦 | 東京テアトル | 記録 |
鍵 | 池田敏春 | 東映 | 脚本 | |
1998年 | (絆 きずな) | 根岸吉太郎 | 東宝 | 記録 |
2000年 | (忘れられぬ人々) | 篠崎誠 | (ビターズ・エンド)、(タキ・コーポレーション) | 記録 |
(「紅の拳銃」よ永遠に) | 及川善弘 | 日活 | 記録、出演 | |
2001年 | 女学生の友 | 篠原哲雄 | BS-i、(オフィス・シロウズ) | 記録 |
(折り梅) | 松井久子 | パンドラ、(シネマ・ワーク) | 脚本 | |
2003年 | 油断大敵 | 成島出 | (ゼアリズエンタープライズ)/(ケングルーヴ) | 記録 |
2004年 | 犬と歩けば チロリとタムラ | 篠崎誠 | アルゴ・ピクチャーズ | 記録 |
透光の樹 | 根岸吉太郎 | シネカノン | 記録 | |
(照明熊谷学校) | (熊谷秀夫) | (フェローピクチャーズ) | 出演 | |
2007年 | サイドカーに犬 | 根岸吉太郎 | ビターズ・エンド、CDC | 出演 |
2010年 | 脇役物語 | (緒方篤) | 東京テアトル | キャスティング、脚本 |
受賞歴
- 第37回日本アカデミー賞 協会特別賞[2]
脚注
外部リンク
- インタビュー
- シネマ異人列伝 白鳥あかねの戦後映画史
- ゴロク電子新聞 インタビュー []
- クリスチャン新聞 インタビュー
- インタビュー []