浜小清水駅(はまこしみずえき)は、北海道斜里郡小清水町字浜小清水にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅である。電報略号はマコ[1]。駅番号はB74。事務管理コードは▲111618[2]。当駅は道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」との合築となっている。道の駅については当該項目参照。
歴史
かつては小清水軌道との分岐駅であり、小清水市街地と結ばれていた。
2007年(平成19年)4月14日から、デュアル・モード・ビークルの試験的営業運行が当駅と藻琴駅の間で開始された。2009年(平成21年)度以降は設定されていない。
年表
- 1925年(大正14年)11月10日:国有鉄道の古樋駅(ふるといえき)として開業[3]。一般駅。
- 1941年(昭和16年)8月8日:小清水軌道開業。
- 1952年(昭和27年)
- 1960年(昭和35年)
- 1983年(昭和58年)5月20日:貨物取扱い廃止[5]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物取扱い廃止[6]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:駅員配置終了[7]。簡易委託化。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[8]。
- 時期不詳:簡易委託廃止により完全無人化。
- 1999年(平成11年)7月13日:道の駅建設に伴う駅舎撤去セレモニー挙行[9]。
- 2000年(平成12年)7月1日:道の駅内の待合室部分供用開始[10]。
駅名の由来
旧称の「古樋」はアイヌ語に由来し以下の諸説があるが、アイヌ語研究者の山田秀三は「どれも後の説で、どっちが非だかは分からない[11]」としている。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。2番のりばとの間は止別方にある(構内踏切)で連絡する。
2番のりばは3両程度分の長さを持つが、機関車を含めて6両となる「流氷ノロッコ号」の運行期間は、全客車がホームにかかるよう仮設で延伸される。
知床斜里駅管理の無人駅。待合室は道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」の建物内の一角となっている。
のりば
出入口(2009年10月)
駅を示す表示が無かった頃の出入口(2004年9月)
ホームと構内踏切(2021年5月)
駅名標(2018年5月)
流氷ノロッコ号停車中。柵がある部分が仮設延伸部(2009年3月)
利用状況
乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
駅周辺
オホーツク海に近く、国道沿いを中心に浜小清水の集落が広がる。小清水町中心部とは約10 km離れており、バス等での連絡が必要となる。網走市浦士別地区の最寄り駅ともなる。
隣の駅
脚注
注釈
出典
- ^ 太田幸夫『北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~』(1版)富士コンテム、札幌市、2004年2月29日、139頁。ISBN (4-89391-549-5)。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、246頁。doi:10.11501/1873236 。2023年4月2日閲覧。
- ^ a b c d 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、165頁。(ASIN) B000J9RBUY。
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 95
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 112
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 113
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 117
- ^ 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、926頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 135
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 137
- ^ a b c d 山田秀三 (2018-11-30). 北海道の地名. アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻 (2 ed.). 浦安市: 草風館. p. 216. ISBN (978-4-88323-114-0)
- ^ “浜小清水駅前”. NAVITIME. 2019年9月2日閲覧。
JR北海道
- ^ 「」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。 オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブ2017年12月10日閲覧。 。
- ^ 「」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。 オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブ2018年8月19日閲覧。 。
- ^ “” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
- ^ “”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
参考文献
- グループ169.1『北海道 釧網本線』(1999年)
- 北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』(2001年)
関連項目
外部リンク
- 浜小清水|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・観光|JR北海道- Hokkaido Railway Company