経歴
愛知県名古屋市生まれ(現在は名古屋市緑区鳴子町2丁目に在住)[1][2][3][4]。生家は化学薬品メーカーの三興コロイド化学を経営[5][6]。東海中学校・高等学校、成城大学法学部法律学科を経て[7]、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(修士課程)を修了し経営学修士を取得し[8]、三興コロイド化学を引き継ぐ[7]。
1993年、名古屋青年会議所入会。2000年、同所理事。2003年、日本青年会議所東海地区協議会理事。2004年、名古屋青年会議所理事長に就任。2005年(平成17年)、日本青年会議所副会頭に就任。
日本青年会議所会頭、日本教育再生機構理事
2006年、日本青年会議所会頭に就任[8]。会頭在任時、DVD「誇り ―伝えようこの日本(くに)のあゆみ―」を青年会議所で制作した[9]。
2006年、文部科学省新教育システム開発プログラムステアリング・コミッティー委員を務めた[10]。同年6月、衆議院教育基本法特別委員会に参考人として招かれ、いわゆる自虐史観を批判する立場から意見陳述[11]。「純真無垢な愛国心の醸成を図る」と述べた[12]。同年7月、内閣官房長官の安倍晋三と偶然面会し、これがきっかけで政治家を志すようになった[13]。安倍は同年9月20日に行われた自民党総裁選で初当選。9月26日に首相に就任した。10月、法学者の八木秀次を理事長とする一般財団法人日本教育再生機構が発足。八木は「五人組」と称された安倍のブレーンのうちの一人であった[14][15]。池田は同団体の理事に就任した[13]。日本青年会議所広報誌『We Believe』2006年12月号に、安倍との対談が掲載された[11]。池田はのちの取材で「安倍先生の政治信条、政治姿勢が大好き。常に感銘を受け、その背中を見ながら今も生きている」と述べている[12]。
2007年1月、『誇り高き国 日本―この国に生まれて本当に良かった』(ダイヤモンド社 )を上梓した。
衆議院議員へ
2012年の第46回衆議院議員総選挙で愛知3区に自由民主党から出馬し、元環境副大臣で民主党の近藤昭一を破り、初当選。愛知3区で小選挙区当選した初の自民党議員となった[要出典]。
2014年の第47回衆議院議員総選挙では前回下した近藤に愛知3区で敗れるも、重複立候補していた比例東海ブロックで復活、再選[16]。
2017年の第48回衆議院議員総選挙では、立憲民主党公認の近藤に愛知3区で再び敗れるも、比例復活で3選[17][18]。
2021年の第49回衆議院議員総選挙でも、立憲民主党公認の近藤に愛知3区で敗れるも、比例復活で4選[19][20]。
政策・主張
憲法
- 憲法改正について、2017年のアンケートで「賛成」と回答[21]。2021年のアンケートで「どちらと言えば賛成」と回答[22]。
- 9条改憲について、2021年の毎日新聞社のアンケートで「改正して自衛隊の存在を明記すべきだ」と回答[23]。
- 改正すべき項目として「自衛隊の保持を明記する」「教育の充実に向けた環境整備を行う旨を明記する」「緊急事態に関する条項を新設する」と主張[22]。
- 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2021年の毎日新聞社のアンケートで回答しなかった[23]。
外交・安全保障
- 安全保障関連法の成立について、2017年のアンケートで「評価する」と回答[21]。
- 「他国からの攻撃が予想される場合には敵基地攻撃もためらうべきではない」との問題提起に対し、2017年、2021年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[21][22]。
- 「北朝鮮に対しては対話よりも圧力を優先すべきだ」との問題提起に対し、2017年、2021年のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[21][22]。
- 普天間基地の辺野古移設について、2021年のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[22]。
- 従軍慰安婦に対する旧日本軍の関与を認めた「河野談話」の見直し論議について、2014年の毎日新聞社のアンケートで「見直すべき」と回答[24]。
ジェンダー
- 選択的夫婦別姓制度の導入について、2017年のアンケートで回答しなかった[21]。2021年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[22]。
- 同性婚を可能とする法改正について、2017年のアンケートで「どちらかと言えば反対」と回答[21]。2021年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[22]。
- 「LGBTなど性的少数者をめぐる理解増進法案を早期に成立させるべきか」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[22]。
- クオータ制の導入について、2021年の毎日新聞社のアンケートで回答しなかった[23]。
その他
- アベノミクスについて、2017年のアンケートで「評価する」と回答[21]。
- 安倍内閣による森友学園問題・加計学園問題への対応について、2017年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[21]。
- 森友学園への国有地売却をめぐる公文書改竄問題で、2021年5月6日、国は「赤木ファイル」の存在を初めて認めた[25]。しかし5月13日、菅義偉首相はファイルの存在を踏まえた再調査を行わない考えを報道各社に書面で示した[26]。9月の自民党総裁選挙で総裁に選出された岸田文雄も10月11日、衆議院本会議の代表質問で再調査の実施を否定した[27]。国の対応をどう考えるかとの問いに対し、2021年の毎日新聞社のアンケートで回答しなかった[23]。
- 「治安を守るためにプライバシーや個人の権利が制約されるのは当然だ」との問題提起に対し、2017年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[21]。
- 首相の靖国神社参拝について、2017年のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[21]。
- 「『道徳』を小中学校の授業で教え、子供を評価することに賛成か、反対か」との問いに対し、2014年の毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[24]。
- 「道徳教育をすすめる有識者の会」に賛同[28]。
人物・不祥事
統一教会との関係
- 2017年11月16日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は、名古屋市の愛知県体育館で大規模集会「2017孝情文化フェスティバルin NAGOYA」を開催。教団の韓鶴子総裁を迎えた同集会に、池田は工藤彰三、根本幸典、鈴木克昌とともに来賓として出席した。また、池田と工藤は壇上で祝辞を述べた[29]。
- 2019年10月6日、常滑市の愛知県国際展示場で「孝情文化祝福フェスティバル 名古屋4万名大会」が開催された[30]。4000組8000名が「既成祝福」を受け、県議会議員と市議会議員合わせて70組の中から36組72名の夫婦が代表家庭として登壇し、成婚の儀式を行った。また、70人の地方議員が教団信者となった[31]。池田はこの集会に、工藤彰三、鈴木克昌、東郷哲也とともに来賓出席した[31][32]。
- 2022年7月8日、安倍晋三が奈良市で射殺される事件が発生した[33]。事件後、統一教会と自民党との繋がりがメディアで取り沙汰される中、自民党幹事長の茂木敏充は7月26日の会見で「統一教会と自民党は組織的な関係は一切ない」と断言した[34]。そうした中、ネット上では、Google ストリートビューを用いて、統一教会関連の施設を確認し、建物に張ってある自民党議員のポスターを探す作業がTwitterなどを通じて広まった。作業の過程で、名古屋市昭和区の教団施設に池田のポスターが貼られていたことが判明した[35]。
運動員公職選挙違反
前川講演添削問題
- 文部科学省が前川喜平の授業内容を報告するよう名古屋市教育委員会に求める前に、文科省に照会したのは自民党文部科学部会長代理の池田[37]で、市教委への質問項目の添削もしていたことが取材で明らかになった。部会長を務める赤池誠章参院議員が文科省に照会していたことも判明した[38]。
その他
所属団体・議員連盟
著書
脚注
- ^ 池田佳隆(小選挙区・愛知県) 【衆議院選挙2017】:読売新聞
- ^ 中日新聞(2017年10月11日、22面)
- ^ “平成29年10月22日執行衆議院小選挙区選出議員選挙候補者一覧表” (PDF). 愛知県選挙管理委員会 (2017年10月10日). 2017年11月30日閲覧。
- ^ “自由民主党愛知県支部連合会 政治資金収支報告書(平成30年分定期公表)” (PDF). 愛知県選挙管理委員会 (2019年11月28日). 2019年11月29日閲覧。
- ^ 「誇り高き国 日本」(2007年、ダイヤモンド社) 著者紹介
- ^ 三興コロイド化学株式会社ホームページ 会社案内
- ^ a b プロフィール
- ^ a b 日本の未来を創るのは、僕たちだ
- ^ 前川氏授業に圧力の安倍チル・赤池議員が『ちびまる子ちゃん』にも圧力!「友達に国境はな〜い」のコピーに「国家意識がない」4/4 リテラ2018年3月21日
- ^ “新教育システム開発プログラム ステアリング・コミッティー 委員名簿”. 文部科学省 (2007年2月). 2018年3月19日閲覧。
- ^ a b “侵略正当化へ“洗脳”文科省採用の“靖国DVD””. しんぶん赤旗 (2007年5月18日). 2018年3月19日閲覧。
- ^ a b 『中日新聞』2018年3月21日付朝刊、31面、「安倍チルドレン 教育に強い関心 池田議員 愛知3区 当選3回」。
- ^ a b 阿比留瑠比 (2014年12月1日). “【阿比留記者が行く】愛知3区=「民主王国」で戦う安倍首相の愛弟子 両陣営とも「どうにも実感がわかない」”. 産経新聞. 2018年3月19日閲覧。
- ^ 竹内洋一、山川剛史「こちら特捜部 『安倍氏』ブレーンどんな人?(上) 靖国、拉致、教育問題...思いっ切り保守5人組」 『東京新聞』2006年9月9日付朝刊、特報1面、24頁。
- ^ 竹内洋一、山川剛史「こちら特捜部 『安倍氏』ブレーンどんな人?(下) ベストセラー『美しい国へ』 自立日本 思想くっきり」 『東京新聞』2006年9月9日付朝刊、特報2面、25頁。
- ^ 東海ブロック(比例区) - 開票速報 - 2014衆院選:朝日新聞デジタル
- ^ “愛知-開票速報-2017衆議院選挙”. 2017衆院選:朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2021年12月9日閲覧。
- ^ “東海ブロック(比例区)-開票速報-2017衆議院選挙”. 2017衆院選:朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2021年12月9日閲覧。
- ^ “衆議院選挙2021 愛知(名古屋・豊橋など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2021特設サイト. NHK. 2021年11月1日閲覧。
- ^ “【2021年 衆院選】東海ブロック(比例区)開票速報”. 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “池田佳隆”. 2017衆院選 候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査). 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “池田佳隆”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2021衆議院選挙. 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
- ^ a b c d “自民 愛知3区 池田佳隆”. 第49回衆院選. 毎日新聞社. 2022年6月7日閲覧。
- ^ a b “愛知3区 池田佳隆”. 2014衆院選. 毎日新聞社. 2022年5月19日閲覧。
- ^ “「赤木ファイル」の存在、国側が認める 森友文書改ざん訴訟 確認に1年以上”. 東京新聞 (2021年5月6日). 2023年5月8日閲覧。
- ^ 石井潤一郎 (2021年5月13日). “菅首相、再調査を否定 「赤木ファイル」所在確認も”. 朝日新聞. 2023年5月12日閲覧。
- ^ 皆川剛 (2021年10月11日). “岸田首相、森友問題再調査を否定 赤木さん妻「再調査を期待していたので残念」”. 東京新聞. 2023年5月12日閲覧。
- ^ 道徳教育をすすめる有識者の会
- ^ “統一教会・家庭連合の大規模フェスティバル・愛知大会に同県選出の自民党国会議員が多数出席”. やや日刊カルト新聞 (2017年11月16日). 2022年7月26日閲覧。
- ^ “”. 世界平和統一家庭連合 (2019年10月23日). 2020年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月13日閲覧。
- ^ a b 鈴木エイト (2019年10月17日). “<政界宗教汚染~安倍政権と問題教団の歪な共存関係・第18回> “統一教会”の国際会議に自民党国会議員大量出席、清和会会長が来賓として講演”. ハーバー・ビジネス・オンライン. 扶桑社. 2022年11月22日閲覧。
- ^ ハーバー・ビジネス・オンライン編集部編著『日本を壊した安倍政権』扶桑社、2020年12月2日、116-118頁。ISBN (978-4594086749)。
- ^ “安倍元首相の暗殺 どのように起きたのか”. BBC (2022年7月9日). 2022年7月10日閲覧。
- ^ “自民 茂木幹事長「旧統一教会と党は組織的な関係はない」”. NHK. (2022年7月26日) 2022年7月30日閲覧。
- ^ “【旧統一教会と自民党】ストリートビューで “癒着” を探すブーム到来、教会支部の壁に議員ポスターが”. Smart FLASH. 光文社 (2022年8月10日). 2022年8月12日閲覧。
- ^ 時事通信 2012年12月22日
- ^ 役員表 政務調査会(部会・調査会・特別委員会等) 自由民主党公式
- ^ <前川氏授業>市教委への質問、添削も 自民文科部会の幹部
- ^ “プロフィール”. 愛知3区 自民党 池田よしたか. 2022年8月1日閲覧。
- ^ a b “北九州市医報(平成29年7月)第720号 - オリンピックと屋内全面禁煙法・条例(その33)”. 北九州市医師会 (2017年7月1日). 2018年7月21日閲覧。
- ^ a b c 俵義文 『日本会議の全貌』 花伝社、2016年
- ^ 「自民勉強会発言――安保国会新たな火種」『毎日新聞』50135号、14新版、毎日新聞東京本社、2015年6月27日、3面。
外部リンク
- 池田よしたか|衆議院議員 愛知3区(名古屋市 昭和区・緑区・天白区)
- 池田佳隆 (yoshitaka.ikeda.902) - Facebook
- 池田よしたか(衆議院議員)公式ツイッター (@ikeda_0620) - Twitter
公職 | ||
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先代 高橋比奈子 丹羽秀樹 | 文部科学副大臣 田中英之と共同 2021年 - 2022年 | 次代 井出庸生 簗和生 |
先代 赤沢亮正 三ッ林裕巳 丹羽秀樹 長坂康正 江島潔 堀内詔子 中山泰秀 渡辺猛之 | 内閣府副大臣 大野敬太郎 黄川田仁志 赤池誠章 小林史明 山本博司 細田健一 石井正弘 渡辺猛之 務台俊介 鬼木誠と共同 2021年 - 2022年 | 次代 大串正樹 藤丸敏 星野剛士 和田義明 伊佐進一 中谷真一 太田房江 石井浩郎 小林茂樹 井野俊郎 |
その他の役職 | ||
先代 高竹和明 | 日本青年会議所会頭 第55代:2006年 - 2007年 | 次代 奥原祥司 |