定義
自然科学
自然科学の分野における水域とは、地球型惑星などの固体表面を持つ天体の地殻(天体レベルで言う、ごく浅い地下層を含む表層)などに存在する、水や氷で覆われた領域のことである。
湖沼や氷床のように水・氷が一箇所に滞留している領域だけではなく、河川のように液体状の流体として循環する領域も含む。一方で、同じ流体でも気体状の水の領域が「水域」と解釈されることは無い。
社会
一部に社会科学等も含む社会的分野における水域は、自然科学の定義にも適う水域を対象として、社会的区分をされた水域、すなわち、規約や基準によって区切られた平面的(表面)もしくは立体的(深部も含む)範囲を指す。具体例は後述の一節「#社会制度で区別される水域」を参照のこと。
水域の種類
ここでは、上述した定義に適う「水域」のごく一部である代表例を列記する。
含有成分で区別される水域
地学的水域
主として海の水域
主として淡水系・汽水系の水域
固体化している水域
人工的水域
- 港
- (貯水)施設 :人造湖(ため池、ダム、ほか)、調整池、遊水池、ほか。
- 水路 :運河、用水路等を含む。
- 水道網 :広い意味ではこれも「水路」であり、全体として無視できない水域である。
- 水堀 :水が張られた軍事用の堀。ときに水路も兼ねるが、元来の設計思想は正反対で、外敵の“流れ”を遮断する目的を持って敷設される水域である。■右列の画像と解説も参照のこと。
- (川端)(かばた):■右列に画像と解説あり。
状態で区別される水域
- 水域類型 :環境用語の一つ。
- 死水域 :土木用語。河道において流れの無い水面部や、流れがあっても渦状になって流域疎通に関わってない水域を指す。
- (危険水域):船の航行において座礁や遭難といった危険のある水域[2]。比喩に用いられることもある。
社会制度で区別される水域
水域と接する陸地
脚注
注釈
- ^ 攻め方(徳川家康軍)に埋め立てられてしまったことで防衛線が大きく崩れ、落城と豊臣氏滅亡に繋がった。
- ^ 戸田孝(滋賀県立琵琶湖博物館学芸員) (2000年3月23日). “滋賀県域と琵琶湖集水域の一致”. 戸田孝の私設琵琶湖博物館(個人ウェブサイト). 個人. 2011年9月25日閲覧。
- ^ プレジャーボート等(モーターボート、ヨット、水上オートバイなど)と水域利用者との間で発生する水難事故の防止措置として、利用可能とする範囲を定めて遊泳区域等の進入禁止区域と区別する目的で設置される水域。cf. (蘭島海水浴場#遊泳区域外)。
- ^ 河岸(かし)との混同に注意。
- ^ 直径2mm未満の砂が半分以上を占める浜。
- ^ 直径2mm以上の礫が半分以上を占める浜。俗には「石浜」とも呼ばれる。