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東武70000系電車

東武70000型電車[3] (とうぶ70000がたでんしゃ)は、2017年7月7日に運行を開始した東武鉄道通勤形電車である。

東武70000系電車
70000型71701F(2021年4月7日 幸手駅杉戸高野台駅間)
基本情報
運用者 東武鉄道
製造所 近畿車輛
製造年 2017年 - 2020年
製造数 18編成126両[1]
運用開始 2017年7月7日
投入先 中目黒駅 - 南栗橋駅
主要諸元
編成 7両編成
軌間 1,067 mm狭軌
電気方式 直流1,500 V
架空電車線方式
最高運転速度
  • 100 km/h(東武線内)
  • 80 km/h(日比谷線内)
設計最高速度 110 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s
減速度(常用) 3.7 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 1,035人
車両定員
  • 先頭車:140人
  • 中間車:151人
自重 Mc1:34.3 t
M1:33.2 t
M2:32.9 t
M3:35.1 t
M2':33.2 t
M1':33.1 t
Mc2:34.5 t
全長
  • 先頭車:20,470 mm
  • 中間車:20,000 mm
全幅 2,780 mm
全高
  • 3,972 mm
  • パンタグラフ付き車両全車3,995 mm
車体 アルミニウム合金
台車 ボルスタ付きモノリンク式片軸操舵台車 SC-107 (TRS-17M)
主電動機 永久磁石同期電動機 (PMSM) 全閉自冷式 SEA-535
主電動機出力 205 kW
駆動方式 WN継手式平行カルダン方式
歯車比 109:14 (7.79)
編成出力 2,870 kW
制御方式 Si-IGBT素子VVVFインバータ制御
制御装置 三菱電機[2]
MAP-214-15V284A
(M1・M1' 車)
MAP-216-15V285A
(M3 車)
制動装置 ATC連動電気指令式空気ブレーキ回生ブレーキ併用)純電気ブレーキ
保安装置
  • (新CS-ATC)
  • (東武形ATS)
(テンプレートを表示)

本項では派生形式の70090型電車についても記述する。

概要

これまで東京メトロ日比谷線乗り入れ用車両として充当されてきた20000型・20050型・20070型には全車3扉車編成と一部5扉車編成が混在しており、それによってホームドア設置の支障や乗客の混乱を招いていたため、その対処を主な目的として製造された[4][5]。また、東京メトロでもほぼ同一仕様の13000系が導入されており[6]、製造も13000系と同じく近畿車輛が担当した。近畿車輛製の車両が東武鉄道に導入されるのは、本事例が初めてである[7]

日比谷線内に半径200mを切る急カーブが多数存在していたことから、本形式の導入まで、東武本線の日比谷線への乗り入れには18m級の専用車両が充当されてきたが、測定機器を用いて日比谷線の再計測を行った結果、20m級車両を導入しても弊害がないことが確認され、「2号線車両規格」[8]を大幅に改定し、本系列では20m級7両編成を採用した(東京メトロ13000系も同様)。

2017年10月にグッドデザイン賞を受賞した[9]

車両概説

車体

13000系と同形である、アルミ合金のダブルスキン構造・レーザー・MIGハイブリッド溶接を採用している[10]が、無塗装の13000系に対して、70000型では20000系列の(帯色)であるマルーンを2つの原色に分けて昇華させた「イノベーションレッド」と「ピュアブラック」の2色の帯をまとわせている[5]。前頭部のデザインは直線的な13000系と異なり、前面下方が後方に折れ曲がったものを採用していて、前照灯のデザインも大きく異なっている[11]

電源・制御機器

電動機と制御機器類は13000系と同じものが用いられており、主電動機には1時間定格205kWの永久磁石同期電動機 (PMSM) を採用[12]することにより、消費電力が20050型の約25%削減される。東武鉄道に三菱電機製の制御装置が導入されるのは初めてである。

ブレーキシステムは回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキを搭載している[13]

台車

車体に装備される台車は、13000系と同様に、車端側を電動機を搭載した電動軸と車両の中央側を付随軸とし、付随軸は、曲線走行時においてレールと車輪から発せられる騒音を低減するため、輪軸の向きを変えられる自己操舵軸とした操舵台車が採用されている[12]

台車のメーカー形式はSC-107で、東武鉄道社内の独自形式は「TRS-17M」である。

内装

間接照明を採用した13000系に対し、70000型は「室内のどこにいても明るく快適な車両」を目指し、直接LED照明を採用した[14]。シートの割り付けやスタンションポールの配置などは13000系と同様であるが、シートモケット地には、車体外板にも使用されている「エナジードット」柄が織り込まれており、一般席は赤色、優先席では青色の配色となっている。座席表地は龍村美術織物製のものが使用されている[15]

妻引戸のガラスには、1号車(東武動物公園方)から7号車(浅草方)へ順番に東武スカイツリーライン沿線の代表的な風景(隅田川東京スカイツリー東武動物公園など)をイラスト化したものが表されている[12]

妻引戸の位置 イラスト 最寄駅
1 - 2号車 東武動物公園のアトラクションと動物たち 東武動物公園駅
2 - 3号車 大凧と牛島の藤 春日部駅
3 - 4号車 元荒川堤の桜 北越谷駅
4 - 5号車 日光街道の松並木 獨協大学前駅
5 - 6号車 隅田川にかかる千住大橋 北千住駅
6 - 7号車 東京スカイツリーと隅田川の花火 浅草駅

また、妻引戸の取っ手は、13000系と70090型がアシストレバー付きの物を採用しているのに対し、70000型では固定式の物を採用している。

客室扉の上部には13000系と同様に、17インチワイド液晶の車内表示器がそれぞれ3つ搭載される。

その他の相違点としては、ドアエンジンが13000系は空気式を採用していることに対し、70000系は電気式が採用されていること、車両間の妻引戸は、13000系が各車両側に在るものの、70000系では片側のみにあること、また、13000系は、網棚のガラスに江戸切子をベースにした模様が刻まれていることに対し、70000系にはそれが無く、透明なものになっていること、さらに、13000系は間接照明を採用していることに対し、70000系は直接照明を採用していることなどが挙げられる。また警笛と合図ブザーの音色も13000系とは異なり、既存の東武車と同じものとなる[16]

東武線内の車内放送久野知美によるもので、久野は出発式にも出席した[17][18]

70090型

東武70090型電車
 
70090型71793編成(2021年4月)
基本情報
運用者 東武鉄道
製造所 近畿車輛
製造年 2019年 - 2020年
製造数 6編成42両[1]
運用開始 2020年3月20日
2020年6月6日(THライナー)
投入先 中目黒駅 - 久喜駅南栗橋駅
主要諸元
編成 7両編成
軌間 1,067 mm狭軌
備考 変更点のみを記載
(テンプレートを表示)

2019年3月26日、東武鉄道は、日比谷線直通列車に有料着席サービスを導入し、これに対応したマルチシート車両[注 1]として70090型を2020年度に導入することを発表した[20]。さらに、同年12月19日には、列車名を「THライナー」とすること、及び当該ライナーサービスを2020年6月6日から開始させることを発表した[21][注 2]。東武鉄道でのマルチシート車は50090型に次ぐものであり、2019年度までに投入される70000系22編成のうち4編成が当該列車に充当され[23]、2020年度には2編成増備され[24]、同形式の配備は完了した。

運用

当初は営業運転開始時期を2017年6月上旬と予定していたが[25]、実際は一か月ほど遅れて13000系とともに同年7月7日から運行を開始した[26][27]。70090型は2020年3月20日から運用を開始している。

伊勢崎線(東武スカイツリーライン)日光線東京地下鉄(東京メトロ)日比谷線との直通運転列車に用いられており、70090型は「THライナー」のほか、一般列車にも用いられている。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 座席は天龍工業[19]
  2. ^ 普通運用は2020年3月20日から開始した[22]

出典

  1. ^ a b 車両紹介|鉄道事業|東武鉄道
  2. ^ 今村憲司 (2017). “東武鉄道70000系通勤形直流電車”. 車両技術254号. https://123deta.com/document/zx5e0rvq-%E6%B0%97%E9%A7%86%E5%8B%95%E7%B3%BB%E4%B8%BB%E6%B5%81%E9%9B%BB%E8%BB%8A%E6%9D%B1%E6%AD%A6%E9%89%84%E9%81%93%E7%B3%BB%E4%BD%BF%E7%94%A8%E7%B7%9A%E5%8C%BA%E6%9D%B1%E6%AD%A6%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E5%B4%8E%E7%B7%9A%E6%97%A5%E5%85%89%E7%B7%9A%E6%97%A5%E6%AF%94.html. 
  3. ^ https://www.tobu.co.jp/corporation/rail/vehicles/#ANC
  4. ^ (PDF)(プレスリリース)東京地下鉄/東武鉄道、2014年4月30日。 オリジナルの2019年12月2日時点におけるアーカイブ2020年5月30日閲覧 
  5. ^ a b 鉄道ファン 2017, p. 55.
  6. ^ 栗原景 (2014年7月26日). “君は日比谷線の新型車両を知っているか 東京メトロと東武鉄道が2016年度から導入”. 東洋経済オンライン 鉄道最前線. 東洋経済新報社. 2014年8月3日閲覧。
  7. ^ (プレスリリース)近畿車輛、2015年6月17日。 オリジナルの2020年3月22日時点におけるアーカイブ2020年6月2日閲覧 
  8. ^ 所澤秀樹・(来住憲司)『東京の地下鉄相互直通ガイド』創元社、2018年9月25日、166-168頁。ISBN (978-4-422-24080-0)。 
  9. ^ (PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2017年10月4日。 オリジナルの2018年2月1日時点におけるアーカイブ2020年5月30日閲覧 
  10. ^ 鉄道ファン 2017, p. 56-57.
  11. ^ 鉄道ファン 2017, p. 56.
  12. ^ a b c 鉄道ファン 2017, p. 58.
  13. ^ 鉄道ファン 2017, p. 59.
  14. ^ 鉄道ファン 2017, p. 57.
  15. ^ (インターネットアーカイブ)。
  16. ^ 小佐野景寿 (2017年4月8日). “東武の新型車両70000系は何が画期的なのか (3/3)”. 東洋経済オンライン 鉄道最前線. 東洋経済新報社. 2017年8月10日閲覧。
  17. ^ “”. 乗りものニュース. メディア・ヴァーグ (2017年7月7日). 2017年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月4日閲覧。
  18. ^ 上新大介. . マイナビニュース (マイナビ). オリジナルの2018年3月4日時点におけるアーカイブ。. 2018年3月4日閲覧。 
  19. ^ 東武鉄道株式会社様 70090型L/C腰掛納入 - 天龍工業株式会社、2020年8月7日。2020年9月20日閲覧。
  20. ^ (PDF)(プレスリリース)東武鉄道/東京地下鉄、2019年3月26日。 オリジナルの2019年3月30日時点におけるアーカイブ2020年5月30日閲覧 
  21. ^ (PDF)(プレスリリース)東武鉄道/東京地下鉄、2019年12月19日。 オリジナルの2019年12月19日時点におけるアーカイブ2020年5月30日閲覧 
  22. ^ “東武70090形が営業運転を開始|鉄道ニュース|2020年3月21日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年10月3日閲覧。
  23. ^ (PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2019年4月26日、4頁。 オリジナルの2019年11月1日時点におけるアーカイブ2020年8月25日閲覧 
  24. ^ (PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2020年8月25日、3頁。 オリジナルの2020年8月25日時点におけるアーカイブ2020年8月25日閲覧 
  25. ^ “”. 埼玉新聞 (2017年4月13日). 2017年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月27日閲覧。
  26. ^ 鉄道ファン 2017, p. 61.
  27. ^ (PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2017年6月22日。 オリジナルの2017年10月7日時点におけるアーカイブ2020年5月30日閲覧 

参考文献

  • 薄賀則(東武鉄道 鉄道事業本部 車両部 設計課)「東武鉄道70000系」『鉄道ファン』第57巻第9号、交友社、2017年9月、55-61頁。 

外部リンク

  • 車両紹介 | 企業情報 | 東武鉄道ポータルサイト
  • 「東武鉄道70000系、日比谷線直通の新型車両公開! 13000系と並ぶ」 - マイナビ鉄道ニュース
  • 間仲祥司「新型通勤車両70000系 の概要について (PDF) 」『SUBWAY』2017年8月号、日本地下鉄協会、2017年、pp.53 - 57
  • 久保田諭「新型通勤車両70090型 ロング/クロスシート転換車両の概要について (PDF) 」『SUBWAY』2020年8月号、日本地下鉄協会、2020年、pp.42 - 46


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