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木津用水

木津用水(こっつようすい)は、愛知県農業用水濃尾用水を構成する水路の1つ。

木津用水
木津用水と桜並木扶桑町
水系 一級水系 庄内川
種別 一級河川
延長 3.9 km
水源 木曽川
河口・合流先 合瀬川
流域 愛知県
(テンプレートを表示)
小牧市春日井市周辺河川の位置関係図
合瀬川合流点から新木津用水の分岐点付近。1987年昭和62年)度に撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
木曽川左岸用水路の変遷。詳細は宮田用水を参照。
広い範囲の木曽川左岸水路体系図(緑は整備・開削された河川・水路)

地理

木津用水・概略図
 
犬山頭首工木曽川から取水)
 
愛知県道183号
 
愛知県道64号(上野橋)
 
名古屋鉄道犬山線
 
ここから共用区間
 
合瀬川
 
愛知県道192号
 
五条川
 
五条川
 
柿野橋
 
新木津用水
 
以下、合瀬川

愛知県犬山市犬山頭首工木曽川から取水し、丹羽郡大口町上小口付近で合瀬川へと合流する[1]。合流点から約1キロメートルは合瀬川との共有区間として流れ、新木津用水が分岐する大口町中小口付近までが木津用水としての区間である[2]

なお、丹羽郡扶桑町名鉄犬山線木津用水駅があるが、駅名は「こつようすい」と読む[1]

歴史

江戸時代に築かれた「御囲堤」によって木曽川左岸の小河川が締め切られ、さらに新田開発需要が高まると農業用水が不足するようになる[3]入鹿池の建設と入鹿用水の整備によって灌漑用水が確保され、広大な荒野が水田として開発されると、開発は西側の地域へと移っていった[3]

入鹿池の整備に関わった入鹿六人衆の3人とその子らの計5人によって、丹羽郡木津村(現在の犬山市木津)から小口村までの約5キロメートルを開削し、木曽川から取水して合瀬川へと繋ぐ用水路が計画される[3]。この「木津用水」の工事は1648年慶安元年)に着工され、1650年(慶安3年)に竣工した[3][4]。また、さらに高まる新田開発需要に応じるため1662年寛文2年)から1664年(寛文4年)にかけて、小口村荒井から分岐して八田川へと合流する約14キロメートルの新木津用水が整備される[3]。新木津用水の整備に伴って、旧来の木津用水は「古木津用水」とも呼ばれるようになる(レトロニム)。

合瀬川は古くは庄内川へと合流していたため木津用水の整備によって庄内川の用水の水量も確保され、また明治時代に至るまで木曽川と庄内川を結ぶ水路として利用された[3][1]。しかし庄内川は「御囲禍堤」の影響もあり右岸で洪水が頻発しており、1787年天明7年)に洪水対策として新川が開削されると、合瀬川は大山川などとともに新川の支流となった[5]

木津用水は、1962年昭和37年)に同様に木曽川から取水していた宮田用水羽島用水とともに、取水口を犬山頭首工に合口して濃尾用水へと再編された[1]

沿革

関連書籍

書籍

  • 『木津用水史』木津用水普通水利組合編(犬山町、1928年)
  • 『木津用水略史』木津用水普通水利組合編(犬山町)
  • 『続木津用水史』木津用水普通水利組合編(小牧町、1940年・1952年)
  • 『木津用水史(改組編)』木津用水史編纂委員会編(木津用水土地改良区事務所、1975年)
  • 『合瀬川~昭和51年3月』合瀬川の清流を取りもどす会編(合瀬川の清流を取りもどす会、1976年)
  • 『合瀬川』合瀬川の清流を取りもどす会編(合瀬川の清流を取りもどす会、1981年)
  • 『合瀬川・五条川合流分流部水理模型実験報告書』(建設省土木研究所河川部都市河川研究室、1984年)
  • 『合瀬川を清流に』合瀬川の清流を取りもどす会編(合瀬川の清流を取りもどす会、1986年)
  • 『合瀬川』合瀬川の清流を取りもどす会編(小牧市役所経済環境部環境整備課、1991年)
  • 『合瀬川~創立30周年記念誌』合瀬川の清流を取りもどす会編(小牧市役所環境部環境保全課、2003年)
  • 『小牧の川・用水~小牧叢書19』小牧市文化財資料研究員会編(小牧市教育委員会、2004年)

資料

  • 『木津用水水利土功会区域図』 - 肉筆着色画。製作者や製作年代は不詳。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d 美土里ネット愛知. “宮田用水と木津用水”. 2022年9月26日閲覧。
  2. ^ 東海農政局. “木津用水路写真集”. 2022年9月27日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 国土交通省 中部地方整備局. “KISSO Vol.104” (PDF). 2022年9月26日閲覧。
  4. ^ 中屋俊満「木津用水の歴史とその役割について」『農業農村工学会誌』第83巻第7号、農業農村工学会、2015年、571-574,a2、doi:10.11408/jjsidre.83.7_571、ISSN 1882-2770、NAID 130007968028、2023年5月9日閲覧 
  5. ^ 岩屋隆夫「庄内川の治水史を通してみた新川の役割と治水問題」『土木史研究』第22巻、土木学会、2002年、1-12頁、doi:10.2208/journalhs1990.22.1、ISSN 0916-7293、NAID 130004038638、2023年5月9日閲覧 


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