御着駅(ごちゃくえき)は、兵庫県姫路市御国野町御着にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)山陽本線の駅である[1]。駅番号はJR-A83。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。
御着駅 | |
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駅舎 | |
ごちゃく Gochaku | |
◄JR-A82 ひめじ別所 (2.1 km) (2.4 km) 東姫路 JR-A84► | |
所在地 | 兵庫県姫路市御国野町御着292[1] |
駅番号 | JR-A83 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所属路線 | A 山陽本線(JR神戸線) |
キロ程 | 50.5 km(神戸起点) 大阪から83.6 km |
電報略号 | コチ |
駅構造 | 地上駅[1] |
(ホーム) | 2面3線[1]* |
乗車人員 -統計年度- | 2,430人/日(降車客含まず) -2020年- |
開業年月日 | 1900年(明治33年)4月18日[1] |
備考 | (直営駅)[1] |
歴史
- 1900年(明治33年)4月18日:山陽鉄道の阿弥陀駅(現在の曽根駅) - 姫路駅間に新設開業[2]。旅客営業のみ。
- 1906年(明治39年)12月1日:山陽鉄道の国有化により官設鉄道(国鉄)の駅となる。
- 1935年(昭和10年) - 現駅舎竣工[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「JR神戸線」の愛称を使用開始。
- 1995年(平成7年)
- 1997年(平成9年)3月8日:JR神戸線標準接近メロディ「さざなみ」導入[3]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2006年(平成18年)10月1日:(JR京都・神戸線運行管理システム)導入。
- 2007年(平成19年)3月18日:駅自動放送を更新。
- 2008年(平成20年)10月29日:改札内にエレベーターが設置され、供用開始。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始する[6]。
- 2022年(令和4年)8月31日:(みどりの券売機プラス)撤去[7]。
駅構造
単式・島式の複合型2面3線のホームを持つ地上駅になっている[1]。駅舎は単式の1番ホーム側にあり、島式の2・3番ホームへはエレベーターを併設した跨線橋で連絡している。上り(本線)は1番のりば、下り本線は3番のりばであり、2番のりばは上下線共用の待避線(中線)で有効長は597m、1,300t貨物列車に対応している[8]。また、1番線の北側には短い留置線がある。
停車場で(直営駅)であるが駅長は配置されておらず、姫路駅が当駅を管理している。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCA及びその相互利用対象ICカードが利用できる。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | A JR神戸線 | 上り | 三ノ宮・大阪方面[9] | |
2 | 上り 下り | 三ノ宮・大阪方面[9] 姫路・相生方面[9] | 朝ラッシュ時間帯は上りが、 夕ラッシュ時間帯は下りが発着 | |
3 | 下り | 姫路・相生方面[9] |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
- 東姫路駅開業による普通列車の所要時間延伸によるダイヤの影響を少なくするため、2016年に2番のりばの有効長が529m(1,100t貨物列車対応)から597m(1.300t貨物列車対応)に延伸されている[8][4]。。
- 2016年3月26日のダイヤ改正から、2番のりばは平日朝夕ラッシュ時における新快速・特急列車の通過待ちに使われている。朝ラッシュ時間帯は三ノ宮・大阪方面の普通(6:17〜7:49発の全列車)、夕ラッシュ時間帯は姫路・播州赤穂方面の普通(19:06〜20:23発の全列車)が2番のりばから発着する[10]。これは東姫路駅開業に伴って加古川 - 姫路間で普通が新快速から逃げきれなくなったためである。また、貨物列車も定期的に入線する[11]。なお、ダイヤが乱れた時などで折返し列車が停車することもある。姫路駅の播但線・姫新線ホームが地平だった頃は、朝ラッシュ時に播但線で運用された221系の網干総合車両所への折り返しにも使われていた。
- 駅西側には、姫路新幹線保線区への引込み線が存在し、交換用の線路の運搬に使用される。2番のりばには、レール輸送用の列車が停車している場合があり、JR貨物による車扱貨物取り扱い駅となった2016年のダイヤ改正では[12]、北九州貨物ターミナル駅からの高速貨物列車の停車が設定されている[13]。保線区の一部は在来線・新幹線両方の線路に対応した三線軌条となっている。
ダイヤ
日中時間帯(11 - 15時台)は1時間に2本(約30分間隔)が停車する。朝夕時間帯は本数が多くなる。
三ノ宮・大阪方面の上りは、一部を除いて加古川駅で新快速に乗り換えできる。列車種別は大半が西明石駅から快速であるが、22・23時台には西明石行きの普通列車が設定されている。
下り列車は、大半が姫路行きもしくは網干行きであるが、毎日夜間には上郡行き、平日朝及び毎日夜間には赤穂線直通の播州赤穂行きが少ないながら設定されている。
かつての接続路線
姫路市白浜町付近に設置された陸軍砲兵工廠姫路白浜製造所までの専用線(白濱鉄道)が敷設されていた。
第二次世界大戦後、大蔵省所管となっていた当路線を運輸省に移管の上、貨物用路線として復活することが国会で請願されていた[14][15]。
利用状況
「兵庫県統計書[16]」によると、2020年(令和2年)度の1日平均(乗車人員)は2,430人である。
近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2000年 | 3,248 |
2001年 | 3,185 |
2002年 | 3,106 |
2003年 | 3,133 |
2004年 | 3,116 |
2005年 | 2,836 |
2006年 | 2,767 |
2007年 | 2,768 |
2008年 | 2,696 |
2009年 | 2,601 |
2010年 | 2,585 |
2011年 | 2,601 |
2012年 | 2,610 |
2013年 | 2,744 |
2014年 | 2,716 |
2015年 | 2,748 |
2016年 | 2,756 |
2017年 | 2,827 |
2018年 | 2,892 |
2019年 | 2,900 |
2020年 | 2,430 |
駅周辺
2015年(平成27年)3月に改定した「姫路市都市計画マスタープラン」[17]において、当駅周辺は「主核」たる姫路駅に対する、姫路市東部地区における「地域核」として位置づけられている。
- 御着郵便局
- みなと銀行御着支店
- 姫路信用金庫御着支店
- 播磨国分寺跡[1]
- 檀場山古墳
- 御着城跡[1]
- 黒田重隆廟所
- 御着南山公園
- 御着四郷皮革協同組合
- 西御着総合センター・皮革資料室
- 姫路市埋蔵文化財センター
- 国道2号
- 国道312号
バス路線
「御着駅前」停留所
- (21系統)
- 姫路駅(北口)行/鹿島神社行
- (22系統)
- 姫路駅(北口)行/別所駅・夕陽ヶ丘行
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f g h i j 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、55頁。ISBN (9784343006028)。
- ^ 「停車場設置」『官報』1900年4月20日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ “列車接近をメロディーで JR神戸線塚本-姫路間”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年3月11日)
- ^ a b c 『建設技術』通巻30号、p.107
- ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
- ^ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!
- ^ JR時刻表2022年9月号索引地図
- ^ a b 『建設技術』通巻30号、p.106
- ^ a b c d “御着駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年2月2日閲覧。
- ^ JTB小さな時刻表季刊冬号2021 東海道・山陽線のページより
- ^ 『JR貨物時刻表 2011』貨物鉄道協会、付録のダイヤグラムより
- ^ 『貨物時刻表2016』鉄道貨物協会、2016年、p.55
- ^ 『貨物時刻表2016』鉄道貨物協会、2016年、p.85
- ^ 衆議院会議録情報 第003回国会 運輸委員会 第7号 昭和23年11月17日国会議事録検索システム
- ^ 衆議院会議録情報 第003回国会 運輸委員会 第15号 昭和23年11月30日国会議事録検索システム
- ^ 兵庫県統計書
- ^ 姫路市都市計画マスタープランの公表
参考文献
- 稲熊祐介(JR西日本大阪工事事務所神戸工事所)他1名「東姫路駅設置に伴う御着駅構内改良工事」『建設技術』第30巻、西日本旅客鉄道建設工事部、2017年、106 - 109頁。
関連項目
外部リンク
- 御着駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道