北九州貨物ターミナル駅(きたきゅうしゅうかもつターミナルえき)は、福岡県北九州市門司区大里新町に駅事務所を置く、日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅である。鹿児島本線の所属。
歴史
当駅の開業以前、北九州市における鉄道貨物の取扱は浜小倉駅で行われていた。しかし、構内が狭い浜小倉駅では増加した取扱量に対応できなくなったため、1990年(平成2年)に苅田港駅をコンテナ取扱駅として整備し機能を分散させた。
しかし拠点駅が浜小倉駅では西大分駅方面に直通できない(門司駅で一度方向転換をする必要がある)ことや施設の老朽化などの理由により、鹿児島本線と日豊本線の分岐点にあたり当時遊休地となっていた旧・門司操車場跡に北九州貨物ターミナル駅が開設された。開業と同時に東小倉駅・浜小倉駅の機能が集約され、営業を継続していた苅田港駅も2005年(平成17年)に休止された。
なお、計画段階の仮称は門司貨物ターミナル駅であった。
年表
駅構造
地上駅。コンテナホームは3面あり、うち2面が着発線荷役方式(E&S方式)を採用し4本の着発荷役線が接している[5]。残る1面のホームは海上コンテナ専用で、接する荷役線は(側線)である[5]。その他、(着発線)2線、仕分線などが敷設されている[5]。
取扱貨物の種別
- (コンテナ貨物)
- 車扱貨物
- 産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ている。
貨物列車
北海道及び本州各地と九州を結ぶ高速貨物列車が多く停車する。これに日豊本線で運行される貨物列車が加わるため、停車する貨物列車は九州で最も多い。
- 高速貨物列車
- 下り列車(福岡貨物ターミナル駅・西大分駅方面行き)は1日23本、上り列車(幡生操車場方面行き)は1日25本停車する。下り列車のうち3本が当駅始発、上り列車のうち1本が当駅始発・4本が当駅終着となっている。
- 上り列車の行き先は東京貨物ターミナル駅が最も多く、名古屋貨物ターミナル駅、大阪貨物ターミナル駅・百済貨物ターミナル駅、札幌貨物ターミナル駅などへも運行されている。なお、下り列車の行き先は九州地区の駅のみとなっている。
- なお日豊本線を走る高速貨物列車は本州への直行便が上下とも未設定(日豊本線内のみの運行)なので全て当駅を起終点とし、大分・宮崎方面からのコンテナは鹿児島・山陽本線系統の便に積み替える(専用貨物は一部鹿児島本線に乗り入れて黒崎・大牟田へ向かう便がある)。
- 専用貨物列車
- 下り列車は1日2本、上り列車は3本停車する。