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経歴・人物
1910年(明治43年)10月13日、東京府東京市京橋区新富町(現在の東京都中央区新富)で弁護士の岸井良雄の次男として生まれる。1930年(昭和5年)、青山学院中等部・高等部を経て日本大学相撲部在学中に日活京都撮影所に入り、劇団「笑の王国」を主宰する。
1935年(昭和10年)には、古川ロッパと組み、数々の映画や喜劇に出演。歌う映画スターとして「ダイナ」や「タバコやの娘」を吹き込んだ。戦後は森川信と一座をくんだり、黎明期のテレビ番組に出演する傍ら、片岡千恵蔵主演の時代劇大作『大菩薩峠』など幅広く活躍した。1953年(昭和28年)には第4回NHK紅白歌合戦にも出場している。
夫人は宝塚歌劇団23期生で男役として月組で活躍した元タカラジェンヌの初霜菊子(旧姓:勝間田綾子)で、岸井あや子に改名後は女優として活躍した。実兄は劇作家、演出家、プロデューサー、時代考証家の岸井良衛。妻の甥はアニメーション監督・演出家の勝間田具治[1]。
第二次世界大戦後はフリーの俳優として映画、テレビなどで[2]脇役として活躍したが、1960年(昭和35年)眼底出血で倒れ、3年後に芸能界を引退。
出演作品
映画
- P.C.L.映画「唄の世の中」(1936年)
- P.C.L.映画「東京ラプソディ」(1936年)
- 日活「からくり歌劇」(1936年)
- 東宝「瞼の母」(1938年)
- 東宝「(船出は楽し)」(1938年)
- 東宝「忠臣蔵」(1939年)
- 東宝「(新篇丹下左膳)」(1939年)
- 東宝「エノケンの孫悟空」(1940年)
- 東宝「ハナ子さん」(1943年)
- 新東宝「(見たり聞いたりためしたり)」(1947年)
- 新東宝「(あの夢この歌)」(1948年)
- 新東宝「銀座カンカン娘」(1948年)
- 大映「(歌う野球小僧)」(1951年)
- 東映「三日月童子」(1954年)
- 東映「(百面童子)」(1955年)
- 東映「(少年猿飛佐助)」(1958年)
- 東映「(ひばりの十八番お嬢吉三)」(1960年)
テレビドラマ
歌謡曲
NHK紅白歌合戦出場歴
出典
外部リンク
- 岸井明 ビクターエンタテインメント公式サイト
- 岸井明 - 日本映画データベース
- 岸井明 - KINENOTE