岩槻駅(いわつきえき)は、埼玉県さいたま市岩槻区本町一丁目にある東武鉄道野田線(東武アーバンパークライン)の駅である[1]。駅番号はTD 06。
岩槻駅 | |
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東口(2020年8月) | |
いわつき Iwatsuki | |
◄TD 05 七里 (2.9 km) (2.4 km) 東岩槻 TD 07► | |
所在地 | さいたま市岩槻区本町一丁目1-1[1] |
駅番号 | TD06 |
所属事業者 | 東武鉄道 |
所属路線 | ■野田線(東武アーバンパークライン) |
キロ程 | 8.5 km(大宮起点) |
電報略号 | ツキ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
(ホーム) | 2面3線 |
乗降人員 -統計年度- | 30,568人/日 -2021年- |
開業年月日 | 1929年(昭和4年)11月17日[1] |
備考 | 岩槻町駅として開業、武州鉄道の廃線により岩槻駅に改称。 |
歴史
- 1929年(昭和4年)
- 1939年(昭和14年)6月10日 - 武州鉄道の廃線により岩槻駅と改称。[2]
- 1944年(昭和19年)3月1日 - 陸上交通事業調整法に基づき、東武鉄道が総武鉄道を吸収合併。
- 1954年(昭和29年)7月1日 - 南埼玉郡岩槻町が市制を施行し、所在地が岩槻市となる。
- 1969年(昭和44年)
- 1972年(昭和47年)11月11日 - 件の臨時急行「きりふり」「りゅうおう」の運転を終了する。
- 1999年(平成11年)11月25日 - 当駅 - 東岩槻駅間複線化。大宮駅 - 当駅間の区間運転列車の約半数を東岩槻駅まで延長。
- 2005年(平成17年)4月1日 - 岩槻市がさいたま市に編入合併され、所在地がさいたま市岩槻区となる。
- 2008年(平成20年)4月1日 - 発車メロディを導入。
- 2009年(平成21年)12月1日 - 駅業務を東武ステーションサービスに委託。
- 2011年(平成23年)3月17日 - TD 06の駅ナンバリングを導入。
- 2013年(平成25年)
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)
- 2月8日 - 東口の春日部寄り昇降口を供用開始。
- 2月25日 - 東西自由通路に岩槻観光案内所を暫定開業。
- 3月29日 - 駅舎改修事業竣工。西口ロータリーを供用開始。岩槻観光案内所を正式開業。
- 4月21日 - (特急)「アーバンパークライナー」運転開始。当駅は(浅草)発のみ停車、(大宮)発は通過となる。
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)
駅構造
(単式ホーム)1面1線と(島式ホーム)1面2線、計(2面3線)、電留線3線を有する地上駅かつ橋上駅である。
橋上化以前は大宮方面となる単式ホーム側のみ改札口があり、島式ホーム側へは跨線橋で連絡していた。2015年2月にエレベーター、同年7月に2・3番ホームのエスカレーターを設置した。
駅業務は東武ステーションサービスに委託している。
(タブレット)交換と(構内踏切)の名残で、単式ホームと島式ホームは約2両分ずれていたが、橋上化に伴いホームと停止位置をそろえた。
3番線の西側に当駅止まりの列車を滞泊するための(電留線)が3線ある。春日部駅までの連続複線化により当駅始発終着列車・滞泊運用を大幅に削減した昨今でも電留線を擁する目的として、春日部駅電留線の補完[8]があり、電留1・3番線[9]には出発信号機を備え、入換せずに下り本線への回送出庫が可能な点が特徴である[10]。それ以外の電留線との出入庫は引上線で入換となる[11]。引き上げは下り方、野田線50号踏切の先である[12]。単線時代は独立した引上線であったが、複線化後は下り本線上で引き上げている[13]。引き上げ後はすべての番線[14]に入換可能である。
1番線大宮寄りの保守車両の留置線、3番線西側の電留線1線をホーム拡張に伴い撤去し、電留線の1線を大宮寄りに伸ばす形で6両編成2本縦列収容可能な形に移設した事で3線を維持、保守車両の留置線はさらに大宮寄りに移設する形で再設置した。
かつて1番線ホームにはショーウィンドウを設置しており、岩槻人形・地酒・銘菓・伝統工芸品・工業製品など地場の物産品を陳列していたが橋上化に伴い撤去した。
駅舎を橋上化の上で西口を開設する事業を進め[15][16]、2016年5月24日に西口を開設、31日に新駅舎が完成[3]。同時にエレベーター・エスカレーターの設置など駅構内のバリアフリー化を図った。あわせて同日より改札外コンコース内において東武グループの東武商事が包括提携契約するファミリーマート岩槻駅店を開店した。営業時間は開店当初は5:00 - 24:30であったが、2021年10月12日より無人決済店舗[7]としてリニューアルし、その際に6:00 - 22:00に変更している。スタンド形式の売店は無い。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 東武アーバンパークライン | 上本 | (大宮)方面 |
2 | 中線 | 春日部・柏・船橋方面 (一部 大宮方面) | |
3 | 下本 | 春日部・(柏)・(船橋)方面 |
- 主本線・中線・電留線・引上線
- 2番線は中線である。
- 中線は上下両方向に(進路)を持つ。下り方には入換信号機もあり、引上線へ入換可能である。当駅始発終着[17]および(緩急接続)する普通列車が使用する。緩急接続の詳細は下記参照。
- 上本線の下り方、下本線の上り方には出発信号機(進路)はない。
- 上本線の下り方には入換信号機はなく、引上線へ入換できない。よってダイヤ種別を問わず、前日の上り最終当駅止まりが夜間滞泊となり、翌日の上り初列車となる運用である。[18][19]
- 下本線の下り方にも入換信号機があり引上線へ入換が可能である。[20]
- 当駅の電留線は1・3番線には出発信号機を設置している点が特徴である。春日部駅までの連続複線化により当駅始発終着列車・滞泊運用が大幅に削減された昨今でも電留線を擁する目的として、春日部駅電留線の補完[8]があり、入換せずに下り本線への回送出庫が可能である[10]。それ以外の電留線との出入庫は引上線で入換となる[11]。
- 電留1番の更に先に電留2番がある。2番の入換信号機の進路は同1番に限る。
- 引き上げは下り方、野田線50号踏切の先である[12]。単線時代は独立した引上線であったが、複線化後はかつての引上線だった下り本線上で引き上げている[13]。引き上げ後はすべての番線[14]に入換可能である。
- 緩急接続
- 平日上り
- 特急アーバンパークライナー3号と普通列車が当駅で緩急接続する。対面接続ではない。
- 土休日上り
- 土休日上りにおける緩急接続の設定は無い。
- 平日下り
- 特急アーバンパークライナー2号・4号・6号と普通列車が当駅で緩急接続する。
- 土休日下り
- 夕夜間帯(17時前後以降)の(区間急行)列車と普通列車が当駅で緩急接続する。
利用状況
2021年度の1日平均乗降人員は30,568人である[21]。
他路線と連絡のない野田線単体の駅では最も多い乗降客数である(路線全体では7位)。最ピーク時は4万人を越えていたが、2004年以降は3万5000人程度で横ばい傾向にある。
2011年度までは北総線・新京成線・成田スカイアクセス線との連絡駅である新鎌ケ谷駅より多かったが、2012年度で同駅を下回り順位を1つ落とした。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表のとおりである。
年度 | 1日平均 乗降人員[25] | 1日平均 乗車人員 |
---|---|---|
1960年(昭和35年) | 11,039 | 5,676 |
1965年(昭和40年) | 19,208 | 9,856 |
1970年(昭和45年) | 26,888 | 13,503 |
1975年(昭和50年) | 31,440 | 15,717 |
1980年(昭和55年) | 36,041 | 17,529 |
1985年(昭和60年) | 36,293 | 18,038 |
1990年(平成 | 2年)41,043 | 20,241 |
[26] 1994年(平成 6年) | 42,914 | 21,244 |
1995年(平成 | 7年)42,450 | 21,166 |
1996年(平成 | 8年)42,323 | 21,177 |
1997年(平成 | 9年)41,376 | 20,704 |
1998年(平成10年) | 40,377 | 20,216 |
1999年(平成11年) | 39,249 | 19,645 |
2000年(平成12年) | 38,640 | 19,262 |
2001年(平成13年) | 37,648 | 18,704 |
2002年(平成14年) | 36,796 | 18,272 |
2003年(平成15年) | 36,406 | 18,075 |
2004年(平成16年) | 35,893 | 17,810 |
2005年(平成17年) | 36,046 | 17,869 |
2006年(平成18年) | 36,427 | 18,084 |
2007年(平成19年) | 36,736 | |
2008年(平成20年) | 37,109 | |
2009年(平成21年) | 36,348 | |
2010年(平成22年) | 34,908 | |
2011年(平成23年) | 34,714 | |
2012年(平成24年) | 35,386 | |
2013年(平成25年) | 36,130 | |
2014年(平成26年) | 35,349 | |
2015年(平成27年) | 35,848 | |
2016年(平成28年) | 35,921 | |
2017年(平成29年) | 36,915 | |
2018年(平成30年) | 37,052 | |
2019年(令和元年) | 36,935 | |
2020年(令和 2年) | 27,765 | |
2021年(令和 3年) | 30,568 |
駅周辺
駅周辺は岩槻人形で知られる「人形のまち」として多数の人形店、工房が集積する。
- WATSU東館
- WATSU西館
- (さいたま市岩槻駅東口図書館)
- さいたま市岩槻駅東口コミュニティセンター
- (さいたま市岩槻図書館)
- さいたま市岩槻本町公民館
- さいたま市岩槻本丸公民館
- さいたま市コミュニティセンターいわつき
- 岩槻警察署(岩槻駅前交番)
- さいたま市立岩槻郷土資料館
- (岩槻城址公園)
- さいたま市民会館いわつき
- さいたま市岩槻城址公民館
- 岩槻消防署
- 岩槻消防署(太田出張所)
- 岩槻人形博物館
- 岩槻郵便局
- 岩槻本町郵便局
- 岩槻西町郵便局
- 埼玉りそな銀行岩槻支店
- 武蔵野銀行岩槻支店
- 埼玉縣信用金庫岩槻支店
- 東和銀行岩槻支店
- 弥勒密寺(岩槻大師)
- 久伊豆神社
- 丸山記念総合病院
- 人間総合科学大学岩槻キャンパス
- 目白大学岩槻キャンパス
- 東北自動車道
- 国道16号
- 国道122号
- 埼玉県道2号さいたま春日部線
- 埼玉県道48号越谷岩槻線
- 埼玉県道65号さいたま幸手線
- 千葉県道・埼玉県道80号野田岩槻線
- 埼玉県道324号蒲生岩槻線
- 埼玉県道399号岩槻停車場線
- 岩槻警察署
バス・乗合タクシー
東口 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行事業者 | 備考 | |
1 | (越51) | 水上公園入口 | 越谷駅西口 | 朝日自動車 | ||
(越52) | しらこばと水上公園 | |||||
(越54) | 水上公園入口 | 荻島小学校 | 夜間運転 | |||
2 | (大50) | タムロン前・導守 | 大宮駅東口 | 東武バスウエスト | 2022年4月1日移管[27]。平日のみ運行。 | |
(岩01) | 宮下・山崎 | 北浦和駅 | 東武バスウエスト | |||
(さいたま市岩槻区コミュニティバス) | 丸山記念総合病院 | 府内一丁目 | 東武バスウエスト | 平日運転[注 1] | ||
南平野団地・東岩槻駅北口 | 慈恩寺観音 | |||||
やまぶき団地・東岩槻駅北口 | 慈恩寺観音 | |||||
(さいたま市岩槻区和土地区 乗合タクシー「レインボー号」) | 槻寿苑 | 第三交通 | 平日運転 | |||
3 | (岩11) | 笹久保・釣上 | 東川口駅北口 | 国際興業 | 早朝運転 | |
(岩11-3S) | 目白大学・浦和美園駅東口 | 東川口駅北口 | ||||
(岩80) | 浦和東高校 | |||||
西口 | ||||||
1 | (IW11) | 国立東埼玉病院 | 朝日自動車 | |||
(HS25) | 東埼玉病院・橋場 | 蓮田駅東口 | 2021年3月13日新設[29] | |||
(HS26) | 東埼玉病院・宿下 | 蓮田駅東口 | 2021年3月13日新設[29] | |||
2 | (蓮11) | 蓮田駅 | 蓮田よつば病院 | 国際興業 | 朝夜間運転 | |
(蓮12) | 蓮田駅 | |||||
(さいたま市岩槻区並木・加倉地区 乗合タクシー「らくらく号」) | (空色の ルート) | エクレール一番館 | さいたま 福祉サービス (小原交通) | 平日運転 | ||
(橙色の ルート) | 丸山記念総合病院 | |||||
エクレール四番館 |
今後の予定
ギャラリー
旧駅舎・仮設駅舎の様子
旧駅舎(2008年9月)
旧改札口(2008年9月)
旧ホーム 電留線が3線あった (2008年9月)
仮設駅舎
開設前の西口(2013年7月)
隣の駅
- 東武鉄道
- 東武アーバンパークライン
- ■(特急)「アーバンパークライナー」停車駅
(柏)・運河行きは春日部駅まで座席指定であり(特急券)が必要。乗降口は3両編成の2号車1か所となる。特急券の券売機は改札外だけであり、乗降口では特急券の確認と同時に飛び込み客に対する立売も行われている。大宮行きは既に座席指定は解除されており特急券不要で乗車可能。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d “私鉄沿線・いま 東武鉄道岩槻駅”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1992年4月8日)
- ^ 当駅より先に開設していた武州鉄道の岩槻駅は別の場所であり、乗り換え駅でもなかった。同線の廃線により混同を避ける必要性が無くなったため、岩槻駅に改称した。
- ^ a b c “東武鉄道、岩槻駅の橋上化が完成…5月31日使用開始”. Response. (株式会社イード). (2016年5月20日) 2016年6月6日閲覧。
- ^ 東武鉄道. “2020年3月東武アーバンパークラインで大幅なダイヤ改正を実施!ラッシュ時の柏~船橋間を最大11分短縮します!”2020年3月14日閲覧。
- ^ 東武鉄道. “東武アーバンパークライン、急行運転の開始や最終列車の繰り下げ等大幅なダイヤ改正を2020年3月14日に実施”2020年3月14日閲覧。
- ^ 東武鉄道. “2020年6月6日(土)ダイヤ改正を実施!【特急列車・THライナー・SL大樹概要が決定】”2020年3月14日閲覧。
- ^ a b “東武鉄道のファミリーマートで無人決済システムを導入へ ファミリーマート岩槻駅店を 10 月 12 日リニューアルオープン!(PDF:840KB)”. 東武鉄道. 2021年10月17日閲覧。
- ^ a b 春日部駅の夜間滞泊機能は7編成分(野上本、野下本、引1 - 2、留1 - 3)であるが、なおも不足しており、1編成を当駅に留置し、春日部駅への回送出庫としている。
- ^ 電留線3線のうち電留2は電留1の更に先に延長した形である。6両編成2本を縦列収容可能だが、電留2との出入は電留1経由となり、引き上げ線への入換、下り本線への回送出庫の際は2段階踏むことになる。(欠番は誤記であった)
- ^ a b 上り場内信号機に上り本線と中線以外への進路を持たないため、下り方からの回送入庫はできない。一旦中線に入線ののち、引上線を経て電留線へ入庫となる。
- ^ a b 電留線から引上線を介さずに出庫可能なのは、下り方への回送出庫のみである。営業出庫は一旦引上線を経て上本線、中線、下本線へ入換となる。入庫は中線または下本線から引上線を経て電置線へ入庫となる。
- ^ a b 引上線は4両時代までは、野50号踏切直前に車止めがあったが、6両化に合わせ同踏切の先へ延長した。
- ^ a b 下り本線上には入換信号機、進路表示器、停目、昇降台が設置されている。
- ^ a b 上本、中線、下本、留1、留3 (留2へは留1経由となる)
- ^ 岩槻駅舎改修事業の概要と現在の状況[] - さいたま市役所
- ^ 2013年度の鉄道事業設備投資計画 - 東武鉄道
- ^ 当駅始発終着列車が多数設定されていた頃、中線が埋まっている時間帯には、本線折り返し(下本線→引上線→上本線)の設定も存在した。
- ^ 因みに中線には、前日の下り最終当駅止まり → 翌日の下り初列車となる編成を留置している。
- ^ 2本目の当駅始発大宮駅行きとなる編成は電留線に留置しており、引上線を経て中線へ入換となる。
- ^ 現状では下り本線の夜間滞泊の設定は無い。
- ^ “駅情報(乗降人員) | 企業情報 | 東武鉄道ポータルサイト”. www.tobu.co.jp. 2021年1月1日閲覧。
- ^ 埼玉県統計年鑑
- ^ “さいたま市/さいたま市統計書”. www.city.saitama.jp. 2020年5月25日閲覧。
- ^ “さいたま市/旧岩槻市統計書”. www.city.saitama.jp. 2020年5月25日閲覧。
- ^ 各種報告書 - 関東交通広告協議会
- ^ 当駅の1日乗降・乗車人員最高年度
- ^ “4/1 岩槻営業所と天沼営業所の統合に伴う運行時刻・運行回数・運行区間の変更及び系統廃止について”. 東武バス. 2022年3月18日閲覧。
- ^ 運行内容変更のお知らせ さいたま市、2021年3月15日。
- ^ a b 時刻改正および系統新設・廃止のお知らせ 朝日自動車、2021年3月2日。
関連項目
外部リンク
- 岩槻駅(駅情報) - 東武鉄道