岡崎 清美(おかざき きよみ、1950年 - )は山形県河北町在住の日本のアマチュア天文家、コメットハンター。山形天文同好会所属[1]。
1975年10月5日におおぐま座に9等級の新彗星を発見したが、ほかに愛知県の鈴木繁道や山梨県の三枝義一、岐阜県の森敬明らも発見したため、(C/1975 T2 鈴木・三枝・森彗星)と命名された[2]。 口径25cmのシュミットカメラとT-MAX400フィルムを用いて1989年8月24日にはうしかい座とかんむり座の境界付近に13等級の新彗星を発見した。25日にアメリカ・アリゾナ州の(デイヴィッド・レヴィ)が、26日にはマサチューセッツ州の(マイケル・ルデンコ)が発見したため最初はレビー・ルデンコ彗星と命名されていたが[3]、その後それよりも早く岡崎が第一発見者であることが伝わると(C/1989 Q1 岡崎・レビー・ルデンコ彗星)と改めて命名された[4]。
同じ光学系を用いた写真観測により、1983年4月4日にはおとめ座の銀河(NGC 4753)に13等級の超新星SN1983Gを発見しており、日本アマチュア初の超新星発見例となった[5]。 その後も1984年3月26日にはろくぶんぎ座の銀河(NGC 3169)に15等級の超新星SN1984Eを[6]、1996年10月24日にはおひつじ座の銀河(NGC 673)に15等級の超新星SN1996boを発見している[7]。96年の発見時は口径28cm望遠鏡と冷却CCDカメラを導入していた。
日本海側の冬場の悪天候を避けるために宮城県山元町に第二観測所のドームを構えていたが、東日本大震災による津波により流されてしまった[8]。
脚注
- ^ “デジタル理科だより”. 山形県理科教育センター協議会. 2021年7月6日閲覧。
- ^ “IAUC 2847: 1975j; 1975k; 1975c”. IAU. 2021年7月6日閲覧。
- ^ “IAUC 4840: 1989r; 1989o; N Sco 1989”. IAU. 2021年7月6日閲覧。
- ^ “IAUC 4841: 1989r; P/GUNN; VY Aqr”. IAU. 2021年7月6日閲覧。
- ^ “IAUC 3789: SNe; SATURN”. IAU. 2021年7月6日閲覧。
- ^ “IAUC 3931: SN IN NGC 3169; epsilon Aur”. IAU. 2021年7月6日閲覧。
- ^ “IAUC 6498: 1996bp; 1996bo; C/1996 N1”. IAU. 2021年7月6日閲覧。
- ^ “白河天体観測所:日本中に星の美しさを伝えた、藤井旭と星仲間たちの天文台”. 藤井旭. 2021年7月6日閲覧。
- ^ “(12439) Okasaki = 1985 HJ = 1996 CA3”. MPC. 2021年7月6日閲覧。