山鹿市(やまがし)は、熊本県の北部に位置する市である。山鹿温泉や山鹿灯籠まつりで知られる。
やまがし 山鹿市 | |
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国 | 日本 |
地方 | 九州地方 |
都道府県 | 熊本県 |
市町村コード | 43208-3 |
法人番号 | 7000020432083 |
面積 | 299.69km2 |
総人口 | 47,172人 ([編集]) (推計人口、2023年4月1日) |
人口密度 | 157人/km2 |
隣接自治体 | 熊本市、菊池市、玉名郡玉東町、和水町 福岡県八女市 大分県日田市 |
市の木 | キンモクセイ |
市の花 | ツツジ |
他のシンボル | ウグイス |
山鹿市役所 | |
市長 | 早田順一 |
所在地 | 〒861-0592 熊本県山鹿市山鹿987番地3 北緯33度01分03秒 東経130度41分28秒 / 北緯33.0175度 東経130.69125度座標: 北緯33度01分03秒 東経130度41分28秒 / 北緯33.0175度 東経130.69125度 |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
■ ― 政令指定都市 / ■ ― 市 / ■ ― 町 / ■ ― 村 北緯33度01分00秒 東経130度41分28.5秒 / 北緯33.01667度 東経130.691250度 | |
ウィキプロジェクト |
地理
位置
熊本県の北部の内陸部、熊本市から北側へ約30km、福岡市から南南東へ約90kmの場所に位置する。市の北部から北東部にかけて福岡県と接しており、市の東端部ではわずかに大分県と接している。中央部よりやや南寄りにある中心市街地から南部(旧菊鹿町)にかけては盆地となっている。市北部から北東部の県境付近は九州山地の一角を占めており、北部(旧鹿北町)の福岡県との県境には姫御前岳(596m)、北東部(旧菊鹿町)の福岡県・大分県との県境付近には国見山(1018m)、八方ヶ岳(1052m)といった山々がそびえる。河川としては、菊池川が中心部を流れる。
地形
山地
- 主な山地
- 主な山
- (八方ヶ岳)(1052m)
- 国見山(1018m)
- (姫御前岳)(596m)
河川
- 主な川
地域
地名
平成の大合併で合併した地区は、旧町名を大字の前に冠している。
- 宗方(旧山鹿町)
- 山鹿(旧山鹿町)
- 石(旧八幡村)
- 熊入町(旧八幡村、市制時に熊入より改称)
- 下吉田(旧八幡村)
- 杉(旧八幡村)
- 名塚(旧八幡村)
- 小坂(旧三岳村)
- 津留(旧三岳村)
- 寺島(旧三岳村)
- 上吉田(旧三玉村)
- 蒲生(旧三玉村)
- 久原(旧三玉村)
- 麻生野(旧川辺村)
- 椿井(旧川辺村)
- 鍋田(旧川辺村)
- 西牧(旧川辺村)
- 保多田(旧川辺村)
- 方保田(旧大道村)
- 古閑(旧大道村)
- 中(旧大道村)
- 藤井(旧大道村)
- 小群(旧平小城村)
- 城(旧平小城村)
- 平山(旧平小城村)
- 小原(旧米田村)
- 坂田(旧米田村)
- 志々岐(旧米田村)
- 長坂(旧米田村)
- 南島(旧米田村)
- 泉町(旧1964年、山鹿より発足)
- 大橋通(旧1964年、山鹿・宗方より発足)
- 昭和町(旧1964年、山鹿・宗方より発足)
- 新町(旧1964年、山鹿・宗方より発足)
- 中央通(旧1964年、山鹿・宗方より発足)
- 川端町(旧1974年、山鹿・宗方より発足)
- 宗方通(旧1974年、宗方より発足)
- 鹿校通1丁目~4丁目(旧古閑・中より発足)
- 鹿北町
- 椎持(旧岳間村)
- 多久(旧岳間村)
- 芋生(旧広見村)
- 四丁(旧広見村)
- 岩野(旧岩野村)
- 菊鹿町
- 阿佐古(旧城北村)
- 池永(旧城北村)
- 木野(旧城北村)
- 松尾(旧城北村)
- 宮原(旧城北村)
- 米原(旧城北村)
- 相良(旧内田村)
- 上内田(旧内田村)
- 矢谷(旧内田村)
- 山内(旧内田村)
- 太田(旧六郷村)
- 上永野(旧六郷村)
- 五郎丸(旧六郷村)
- 下内田(旧六郷村)
- 下永野(旧六郷村)
- 長(旧六郷村)
- 鹿本町
- 来民(旧来民町)
- 御宇田(旧来民町)
- 石渕(旧稲田村)
- 小島(旧稲田村)
- 下高橋(旧稲田村)
- 庄(旧稲田村)
- 高橋(旧稲田村)
- 津袋(旧稲田村)
- 梶屋(旧中富村)
- 小柳(旧中富村)
- 下分田(旧中富村)
- 中川(旧中富村)
- 中富(旧中富村)
- 中分田(旧中富村)
- 分田(旧中富村)
- 鹿央町
- 梅木谷(旧山内村)
- 大浦(旧山内村)
- 北谷(旧山内村)
- 霜野(旧山内村)
- 中浦(旧山内村)
- 仁王堂(旧山内村)
- 千田(旧千田村)
- 広(旧千田村)
- 持松(旧千田村)
- 合里(旧米野岳村)
- 岩原(旧米野岳村)
人口
山鹿市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 山鹿市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |
■紫色 ― 山鹿市 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |
山鹿市(に相当する地域)の人口の推移 | ||
総務省統計局 国勢調査より |
隣接自治体・行政区
歴史
古代
- 景行天皇の時代 - 山鹿灯籠の創始にまつわる伝説がある。
- 古墳時代 - 市内には5世紀~7世紀のものとみられる古墳が点在し、この時代に人々が住み着いていたことがわかる。
- 8世紀前半 - 「筑後風土記」に「肥後国山鹿郡荒爪山」との表現がみられる。これが「山鹿」の名の初出とされる。
中世
- 12世紀中頃 - 山鹿温泉の発見により、温泉町としての性格を帯びる。
- 中世 - 菊池氏が地域一帯を支配するが、菊池氏の没落後、めまぐるしく変動する。
- 1587年 - 肥後の国衆一揆により戦乱に巻き込まれる。
- 物資の集散地として発展
- 中世期の山鹿は、各地の集落の産物の集散地域として、菊地川の港を有する市場と湯の町とが結びついた。今日に至る山鹿市(旧市)の骨格はおおむねこの時代に形成された。
近世
- 18世紀 - 山鹿大橋(現在の国道の橋とは別)の完成により温泉地としてさらに賑わった。この頃、特産物である山鹿傘製作なども盛んになった。1763年(宝暦13年)の「山鹿湯町絵図」には町屋、寺院、茶屋等合わせて約500戸が描かれており、当時の繁栄ぶりがわかる。
近代
- 明治時代~戦前
明治以降、各種行政機関が立地し「地方行政の中心」としての位置づけが強まった。中心街には「さくら湯」が設置されるとともに、参勤交代路が国道3号となった。山鹿温泉大改築、(山鹿鉄道)の創立、八千代座の建築の3つを総称して山鹿の「明治の三大改革」とされる。
- 1870年(明治3年) - 温泉の大改築工事がされる。
- 1877年(明治10年) - 西南戦争において薩摩軍が山鹿市中心部(旧山鹿ホテル跡)に陣を構える(西南の役 山鹿口の戦い)。
- 1896年(明治29年) - 山鹿鉄道株式会社創立[1]。山鹿-植木間の鉄道敷設免許状が下付されるが[2]、1898年に会社解散[3]。
- 1908年(明治41年) - 電話が通じる。熊本市に次いで熊本県内2番目であり、当時、遠方との連絡を要し財力も有した商家が多かったことがわかる。
- 1911年(明治44年) - 八千代座の開場。
- 1923年(大正12年) - 鹿本鉄道(のちの山鹿温泉鉄道)が開通。
- 太平洋戦争中 - 戦災も受けずに済んだことから、街の構造が現在に受け継がれている。
現代
- 戦後
政治
行政
市長
- 早田順一(2021年2月20日就任)
役所
- 本庁・山鹿市役所(旧山鹿市役所)
- 鹿北市民センター(旧鹿北町役場)
- 菊鹿市民センター(旧菊鹿町役場)
- 鹿本市民センター(旧鹿本町役場)
- 鹿央市民センター(旧鹿央町役場)
行政体の変遷
官公庁
国家機関
県政機関
- 鹿本地域振興局
- 城北家畜保健衛生所
- 県立装飾古墳館
施設
警察
- 本部
- 駐在所
- 鹿本駐在所(山鹿市鹿本町来民1603番地1)
- 鹿央駐在所(山鹿市鹿央町合里419番地1)
- 鹿北駐在所(山鹿市鹿北町四丁1612番地)
- 菊鹿駐在所(山鹿市菊鹿町下内田580番地3)
消防
- 本部
- 消防署
- 山鹿消防署(山鹿市南島1270-1)
- 東消防署(山鹿市鹿本町庄1695)
- 鹿北消防署(山鹿市鹿北町四丁1612)
医療
- 主な病院
- 山鹿市民医療センター
- (山鹿中央病院)
郵便局
- 主な郵便局
運動施設
- (山鹿市総合体育館)
対外関係
姉妹都市・提携都市
2021年現在、山鹿市に姉妹都市・提携都市は存在しない。
国内
- その他
経済
- 市内総生産 1,681億円(2004年度)
本社を置く企業
拠点を置く企業
教育
高等学校
- 県立
- 私立
中学校
- 市立
小学校
太字の学校は制服が存在している。
- 市立15校
特別支援学校
- 県立
- (熊本県立かもと稲田支援学校)
交通
空路
空港
最寄り空港は熊本空港。
鉄道
かつては山鹿温泉鉄道が植木駅から山鹿駅を結んでいたが、1965年(昭和40年)に同線が廃止されて以降本市に鉄道路線は走っていない。最寄り駅はJR九州九州新幹線新玉名駅、あるいは在来線であれば、JR九州鹿児島本線植木駅および鹿児島本線玉名駅。
バス
路線バス
国道3号沿いにバスターミナル「山鹿バスの駅」があり、市内外のバスのほとんどが集まる。
- 九州産交バス・産交バス - 山鹿市中心部の山鹿バスの駅に発着するバス路線を運行している。
- 堀川バス - 福岡県八女市の福島バスセンターと山鹿市の平山温泉を結ぶ路線を土・日・祝日のみ運行している。
- 八女市 - 山鹿市
高速バス
タクシー
- 山鹿市あいのりタクシー - 予約制乗合タクシー(事前登録等が不要で誰でも利用可能)。旧菊鹿町域で「菊鹿あんず号」、旧鹿央町域で「鹿央キンカン号」、旧鹿北町域で「鹿北たけんこ号」、旧山鹿市・鹿本町域で「山鹿チヨマツ号」が運行されている。
道路
国道3号が市街を南北に縦貫している。旧山鹿市内中心部で国道325号及び国道443号と接する。
高速道路
九州自動車道が市の西部を通っているが、市内にインターチェンジは無い(最寄りインターチェンジは菊水インターチェンジもしくは植木インターチェンジ)。
国道
県道
- 熊本県道119号植木山鹿線
- 熊本県道127号岩野黒木線
- 熊本県道194号和仁菊水線
- 熊本県道195号和仁山鹿線
- 熊本県道196号鹿本松尾線
- 熊本県道197号津留鹿本線
- 熊本県道198号田底鹿本線
- 熊本県道200号畑中山鹿線
- 熊本県道315号竈門菰田山鹿線
道の駅
廃止された公共交通機関
- 鉄道路線としては植木駅との間に山鹿温泉鉄道(鹿本鉄道)が走っていたが、度重なる災害から経営不振に陥り、1960年に休止後、5年後の1965年に正式に廃止された。
- 以下は山鹿市内から撤退したバス事業者。
- 西日本鉄道(西鉄バス) - かつて久留米市・八女市と山鹿市を結ぶ路線や、旧鹿北町中心部と岳間地区を結ぶ路線を運行していた。2003年3月31日限りで山鹿市内路線が全廃された。
- JR九州バス - 国鉄バスから引き継いだ山鹿線を運行していたが、2006年2月28日限りで廃止。産交バスに移管された(当初は瀬高駅 - 山鹿温泉間は産交バス、山鹿温泉 - 肥後大津駅間は産交バスと熊本電気鉄道の共同運行だったが、2009年10月1日に瀬高駅 - 南関上町間が廃止、2011年10月1日に熊本電気鉄道が撤退して現在に至る)。
- 熊本電気鉄道(熊本電鉄バス) - かつて山鹿市内に多くの路線を運行していたが、2018年3月31日限りで合志市(辻久保)と山鹿バスセンターを結ぶ路線が廃止され山鹿市内から撤退した。
- かつて福岡市中心部と山鹿市中心部を結ぶ高速バスが運行されたことがあったが、いずれも休止・廃止・運行終了となり現在は運行されていない。現在、山鹿市内に停車する高速バスは上記のように鹿央バスストップに停車する「ひのくに号」のみとなっている。
- やまが市街地循環バス - コミュニティバス。2014年9月30日限りで廃止。
観光
名所・旧跡
- 主な城郭・館
- 主な神社
- 主な寺院
- 相良寺(相良観音)
- 主な遺跡
- 街道
- 薩摩街道
- (山鹿宿)
観光スポット
- 六湯郷(ろくとうきょう)
- 八千代座(公式サイト)
- さくら湯(公式サイト) - 寛永17年に藩の御茶屋として建てられた公衆浴場。明治初期の大改修により「市民温泉」となり、明治31年「道後温泉」の棟梁・坂本又八郎を招いて再改修。昭和4年の改修では「十字クロス構造」を採用した。しかし、昭和48年に再開発(温泉プラザ山鹿建設)のために解体され、一時期は同ビル内にて営業していた。しかし、平成時代になるとビル自体の老朽化が進み、山鹿市が往年のさくら湯を再生する事業を行い、平成24年10月、外観を昭和48年の解体前、内観を昭和33年改修前の姿にして再建。
- 相良のアイラトビカズラ(国の特別天然記念物)
- 県立装飾古墳館
- 山鹿市立博物館
- (川西の宝篋印塔)(県指定の重要文化財) - 現存する宝篋印塔としては県内最古。山鹿市菊鹿町下内田。
- あんずの丘
- 矢谷渓谷
- (番所の棚田) - (日本の棚田百選)に選定されており、彼岸花の名所でもある。
- 眼鏡橋めぐり - 熊本県最古といわれる(洞口橋)(1774年=安政3年)など市内各地に31もの石橋が存在する。
- ゆうかファミリーロード(県道330号線) - 熊本と山鹿を結ぶ自転車道。一部の区間は山鹿温泉鉄道の廃線跡を利用しており、当時の駅跡が休憩所として利用されている場所もある。
文化・名物
祭事・催事
名産・特産
- 山鹿灯籠
- 来民の渋うちわ
- 鹿北茶
- 栗(山鹿和栗)
スポーツ
- 山鹿市に本拠地を置くスポーツチーム
- オムロンピンディーズ(女子ハンドボール)
出身関連著名人
★は故人
- 清浦奎吾 - 政治家(第23代内閣総理大臣) ★
- 松野鶴平 - 政治家 ★
- 松野頼三 - 政治家 ★
- 松野頼久 - 政治家
- 三浦八水 - 政治家 ★
- 三浦一水 - 政治家
- 蒲島郁夫 - 政治家(熊本県知事(公選第17・18・19・20代))、元東京大学教授(政治過程論)、
- 荒木俊馬 - 宇宙物理学者、京都産業大学創設者 ★
- 松尾敬宇 - 帝国海軍軍人 ★
- 松永正敏 - 帝国陸軍中将 ★
- 森清勇 - 元陸上自衛官
- 中村光至 - 小説家 ★
- 平川虎臣 - 小説家 ★
- 古川春秋 - 小説家
- 冬川亘 - 翻訳家
- 高橋廣湖 - 日本画家 ★
- 浦田正夫 - 日本画家 ★
- 富田至誠 - 洋画家 ★
- 緒方秀美 - 写真家
- 大津皓一 - 脚本家、放送作家
- 波多野貴文 - 演出家、映画監督
- 池田史 - フリーアナウンサー。元福岡放送アナウンサー
- 中山千夏 - 女優、歌手、声優、元政治家
- 上月晃 - 女優、元宝塚歌劇団星組男役トップスター ★
- 真條まから - 元宝塚歌劇団男役
- 三遊亭ふう丈 - 落語家
- 市川歌志 - 漫才師「市川歌志・泰子」
- 田代彩華 - ローカルタレント
- COOLON - ヒップホップグループ
- 江藤愼一 - 元プロ野球選手 ★
- 原田末記 - 元プロ野球選手
- 宮崎光平 - 元プロサッカー選手
- 河原創 - プロサッカー選手
- 中原輝 - プロサッカー選手
- 荒木遼太郎 - プロサッカー選手
- 千代白鵬大樹 - 元大相撲力士
- 稲葉大樹 - プロレスラー
- 青木まゆみ - 元水泳選手。1972年のミュンヘンオリンピック(100mバタフライ)で世界新記録を作り金メダル
- 池上洋二郎 - 元陸上選手、現競輪選手
- 帆足長秋 - 国学者、神職 ★
- 戸次貞雄(べつき さだお) - 宗教家。「日本敬神崇祖自修団」創設者 ★
- ゆかりのある人物
- 架空の人物
- (南総サトミ) - 派遣社員。『NISSAN あ、安部礼司〜BEYOND THE AVERAGE』
- 鹿王 - ご当地ヒーロー
山鹿市を舞台とした作品
- ウルトラマンティガ(第43話「地の鮫」… 不動岩・岩原横穴墓が登場)-1997年
- オードリー(NHK連続テレビ小説)-2000-2001年
- 裸の大将放浪記『裸の大将 火の国・熊本編〜女心が噴火するので〜』-2009年
- 浅見光彦シリーズ 菊池伝説殺人事件 -2011年
脚注
外部リンク
- 山鹿市に関連する地理データ - オープンストリートマップ
- ウィキトラベルには、山鹿市に関する旅行ガイドがあります。
- 公式ウェブサイト
- 地図 - Google マップ