山陰海岸ジオライナー(さんいんかいがんジオライナー)は、かつて西日本旅客鉄道(JR西日本)が鳥取駅 - 豊岡駅間を山陰本線経由で運行していた臨時快速列車である。
概要
2010年10月に山陰海岸ジオパークが世界ジオパークネットワークに加盟認定されたことを受けて、域内の観光促進を目的に2011年4月2日より運転を開始した。運行開始当初は2往復で運転されていたが[1]、後に1往復は愛称無しの快速に変更され1往復体制となった[2][3]。
2020年3月のダイヤ改正以降、それまで通過していた東浜駅に停車するようになった[4]が、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、2021年2月6日以降、長期運休が続いている[5]。2022年3月改正段階でもあくまで運休扱いである旨がJR西日本公式サイトにてアナウンスされていたが、特急「はるか」が全列車運行を再開した2022年11月には運休情報のページ自体が削除されたため、事実上廃止されたものとみられる。
運行概況
土曜・日曜・祝日に運行される。朝の鳥取発、昼の豊岡発のダイヤで鳥取駅 - 豊岡駅間を1往復していた。 ジオパーク内を走り抜ける観光列車としての要素もあるため、一部区間では減速運転も実施していた。
停車駅
鳥取駅 - 岩美駅 - 東浜駅 - 浜坂駅 - 餘部駅 - 香住駅 - 竹野駅 - 城崎温泉駅 - 豊岡駅
使用車両
後藤総合車両所に所属するキハ126系気動車が使用されていた。
主に「山陰海岸ジオパークラッピング列車[6]」2両編成(キハ126-11+1011)で運行されている。ラッピングのデザインは鳥取砂丘と浦富海岸がメインテーマとなっており、外装だけでなく内装にも施されている。この編成は本列車の運行が無くなって以降、山陰本線の普通列車としての運用に入っている。
脚注・出典
- ^ railf.jp(鉄道ニュース) (2011年4月7日). “臨時快速”山陰海岸ジオライナー”運転”. 交友社. 2016年1月13日閲覧。
- ^ 土曜・日曜・祝日運転!JR臨時快速列車 山陰海岸ジオライナー ご利用ください! 香美町
- ^ 臨時快速列車「山陰海岸ジオライナー」運行中! 鳥取県
- ^ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/200117_00_sanin.pdf
- ^ “”. 西日本旅客鉄道. 2021年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月8日閲覧。 (PDF)
- ^ 山陰海岸ジオライナーラッピングデザイン 鳥取県
外部リンク
- 鳥取県交通政策課「臨時快速「山陰海岸ジオライナー」運行中!」