土門 廣(どもん こう、1967年2月7日[1][2][3] - )は、日本の元俳優。本名、
来歴
浪人中に見た無名塾の舞台に感銘を受け、役者を志して日本大学芸術学部演劇学部へ進み、1988年4月に無名塾に入る[4][3]。同年『肝っ玉おっ母と子供たち』で初舞台を踏み[2]、翌年(1989年)には『友よ静かに瞑れ』(フジテレビ)でテレビドラマにデビュー[3]。
無名塾の舞台公演や単発のテレビドラマを経て、1991年にNHK連続テレビ小説『君の名は』でアイヌの青年役でレギュラー出演し注目される[3]。
その後、見聞を広めるためにニューヨークで半年間過ごした後、1993年に仮面ライダー生誕20周年記念として企画されていた映画『仮面ライダーZO』(東映)のオーディションに合格し、主人公・麻生勝(仮面ライダーZO)役でスクリーン・デビューを果たす[3][4]。1994年には『ブルースワット』(テレビ朝日)に主役メンバーの一人であるシグ役でレギュラー出演し、特に女性ファンからの熱狂的な人気を得た[3]。1996年の『重甲ビーファイター』にも同役で客演している。
1996年4月より岡本富士太のあとを受け『中学生日記』(NHK)の教師(春日先生)役を務め[3]、2年間レギュラー出演。1998年からは土曜ワイド劇場「森村誠一の終着駅シリーズ」(テレビ朝日)で大上刑事役を演じ、2003年放映の第15作まで出演したのち、俳優業を引退している。
人物・エピソード
- 趣味はスポーツ[2]。
- 妹が一人いる[3]。
- 俳優以外の活動では、『仮面ライダーZO』などのイベントで度々共演した畑澤和也監督が主催した阪神淡路大震災のチャリティーイベントに参加した。このイベントには『ブルースワット』で共演した白鳥由夏と干潟智子も参加した[5]。
- 『仮面ライダーZO』での主役抜擢について、監督の雨宮慶太はオーディション当初から「(土門が)仮面ライダーだ」と感じ、土門の起用を心に決めていたと語っている[6]。
- 『ZO』では素面でコウモリ男との殺陣も演じているが、一般公開版では尺の都合から大半がカットされている。
- 『ZO』のラストシーンにおいて、勝が宏に自分のジャケットを掛けるという演出は土門自身の提案であったという[6]。
- 自身も子供のころから仮面ライダーになることに憧れアメリカで空手を習っており、ZOに変身したことでその夢を叶えたことになった[7]。
- 『ビーファイター』での客演時には『ブラック・ジャック2 ピノコ愛してる』の刺客での撮影のために髭を生やしていたが、劇中でもそのことをショウに突っこまれるシーンがある。
出演
テレビドラマ
- 男と女のミステリー / 友よ静かに瞑れ(1989年、CX)
- 時代劇スペシャル / (十三人の刺客)(1990年、CX)
- 戦艦大和(1990年、CX)
- 火曜サスペンス劇場 / 顔を隠す女(1991年、FBS)
- 連続テレビ小説 / (君の名は)(1991年、NHK総合) - 三郎
- 土曜ワイド劇場(ANB)
- (松本清張作家活動40年記念・霧の旗)(1991年) - 木村刑事
- 思い出の青函連絡船(1993年)
- エステサロン白い肌殺人事件2 火の国熊本・天草取材旅行に死の予感 (1998年) - 大沢誠
- 森村誠一の終着駅シリーズ - (大上達夫)
- 駅(1998年)
- 殺人の花客(1999年)
- 殺人の債権(1999年)
- 夜行列車(2000年)
- 殺人の赴任(2001年)
- 砂漠の駅(2003年)
- 忠臣蔵 風の巻・雲の巻(1991年、CX) - 間新六
- メタルヒーローシリーズ(ANB)
- 特捜ロボ ジャンパーソン 第24話「史上初倒せぬ敵」(1993年) - 人間モドキ
- ブルースワット(1994年 - 1995年) -シグ
- 重甲ビーファイター 第52話「集結!! 3大英雄(ヒーロー)」、第53話「翔け!! 英雄(ヒーロー)達」(1996年) - シグ
- 世にも不幸な女達 / 氷河期の女(1995年、NBN)
- 風の刑事・東京発! 第3話「那須高原行き! 夫を交換した女」(1995年、ANB)
- 中学生日記(1996年 - 1998年、NHK) - 主演・春日先生
- 影武者 徳川家康(1998年、ANB) - 柳生利厳
- 水戸黄門(TBS)
- (第27部) 第23話「嫁と認めぬ頑固医者 -飯山-」(1999年) - 相良市之介
- (第28部) 第2話「黄門様は恋の道先案内人 -小田原-」(2000年) - 篠田平八郎
映画
- 仮面ライダーシリーズ
- 仮面ライダーZO (1993年、東映) - 主演・麻生勝 / 仮面ライダーZO
- 仮面ライダーワールド (1994年) - 仮面ライダーZOの声※イベント用3D映画
- 東映ヒーロー大集合 (1994年、東映) - シグの声※イベント用3D映画
- きけ、わだつみの声 Last Friends(1995年、東映)
- 宣戦布告 (2002年、東映) - 警視庁SAT中隊長 葉山克則
オリジナルビデオ
- ブラック・ジャック2 ピノコ愛してる (1996年、バンダイビジュアル) - 刺客
舞台
- 肝っ玉おっ母と子供たち(1988年、無名塾)
- シラノ・ド・ベルジュラック(1990年、無名塾)
- 令嬢ジュリー(1991年、無名塾)
脚注
- ^ a b c d e f 『日本タレント名鑑2001』VIPタイムズ社、2001年、297頁。
- ^ a b c d e f 『テレビ・タレント人名事典』 第5版、日外アソシエーツ、2001年、729頁。(ISBN 978-4816916779)。
- ^ a b c d e f g h i j 『日本映画人名事典 男優編<下巻>』キネマ旬報社、1996年、247-248頁。ISBN (978-4873761893)。
- ^ a b 仮面ライダー映画大全集 1993, p. 149, 「仮面ライダーSTAFF・CASTインタビュー 土門廣」
- ^ 阪神淡路大震災と土門廣|監督ブログ hyper-orion
- ^ a b 『仮面ライダーZO』のメイキング映像「メイキング・オブ 仮面ライダーZO」より。
- ^ 闘え!ぼくらの仮面ライダー 〜最強のライダーZO誕生!!〜でのインタビューより[要文献特定詳細情報]