和田 文夫（わだ あやお[6][4][注釈 1]、1929年7月16日[4][2][6] - 2010年9月6日[2][3][5]）は、日本の俳優、声優。元テアトル・エコー代表取締役社長[3][5]。
来歴
1946年11月[注釈 2]、(劇団薔薇座)に入団[6]。 『東京哀詩』の浮浪児収容所係員役が初舞台[6]。1948年5月に薔薇座を退団[6]。1954年9月、(劇団東芸)に入団し[4][6]、1956年8月まで所属[6]、同年9月にテアトル・エコー入団[4][6]。1967年から1992年までテアトル・エコー社長[5]。
後任
和田の死後、持ち役を引き継いだのは以下の通り。
- 飯塚昭三：キングダークの声（劇場版『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』）
出演作品
テレビドラマ
- ダイヤル110番 第60話「暗い運転席」（1958年、NHK）
- スリラー劇場 夜のプリズム 第40話「妻を殺す」（1959年）
- 東芝土曜劇場 「赤いすずらん」（1960年）
- 銭形平次（フジテレビ）
- 第9話「兄弟ふたり」（1966年） - 仙造
- 第196話「木枯しの女」（1969年） - 権次
- 鬼平犯科帳（NET・東宝）
- 第1シリーズ 第37話「おみね徳次郎」（1970年） - 佐倉の吉兵衛
- 第1シリーズ 第64話「女の一念」（1970年） - 鎌吉
- 第2シリーズ 第20話「裏道の男たち」（1972年） - 音羽の半右衛門（二代目）
- 青春太閤記 いまにみておれ! 第9・10・13話（1970年、日本テレビ）
- 天を斬る 第22話「春の祈り」（1970年、NET） - 守
- 天皇の世紀（1971年、テレビ朝日） - 毛利慶親
- 必殺シリーズ（ABC / 松竹）
- 木枯し紋次郎 第2シリーズ 第17話（1972年、フジテレビ）
- 太陽にほえろ! 第72話「海を撃て!!ジーパン」（1973年、日本テレビ）
- 雑居時代 （1973年 - 1974年、日本テレビ） - 東和毛織専務・栗山信の上司
- 水戸黄門 第4部 第21話「泥棒にされた黄門さま・一ノ関」（1973年、TBS）
- 幡随院長兵衛お待ちなせえ 第23話「拐（かどわ）かされた女」（1974年、NET）
- 傷だらけの天使 第18話「リングサイドに花一輪を」（1974年、日本テレビ）
- 大盗賊 第5話「用心棒で稼げ!」（1974年、フジテレビ）
- 鏡の中の顔（1974年、日本テレビ）
- 伝七捕物帳 第81話「罠を斬った包丁」（1975年、日本テレビ）
- 俺たちの旅 第2話「男はどこか馬鹿なのです」（1975年、日本テレビ）
映画
- こぶしの花の咲くころ（1956年） - 大沢
- 嫁ぐ日（1956年） - 義樹
- 蟻の街のマリア（1958年） - 中東新聞記者
- 胸の中の火（1961年） - 坂井
- 日本沈没（1973年） - 対策本部オペレーター
- 股旅（1973年） - 壺振り
- ゴルゴ13（1973年） - ワインの声
- 必殺仕掛人 春雪仕掛針（1974年）
- 東京湾炎上（1975年）
舞台
- 東京哀詩（1947年、劇団薔薇座） - 浮浪児収容所係員[6]
- 堕胎医（1947年、劇団薔薇座） - 精神病院係員[8]
- 若きこころの群像（1948年、劇団薔薇座） - 永井[9]
- 夜が追ってくる（1959年、テアトル・エコー） - 瀬田部長[10]
- レースの鎧（1964年、テアトル・エコー） - 大久保良[11]
- 珍訳聖書（1973年、テアトル・エコー） - 本物の支配人[12]
吹き替え
俳優
- シャルル・ボワイエ
- 邂逅（ミシェル）
- (ザ・ローグス〜泥棒貴族)（マルセル・サンクレール）
- (大盗賊)（ドミニク）
- 007 カジノロワイヤル（ルグラン）※日本テレビ版
洋画・海外ドラマ
- アウター・リミッツ（ウィリアム・キャンベル）
- アパートの鍵貸します ※NET版
- 愛情は深い海のごとく（ウィリアム・コリヤー卿（エムリン・ウィリアムズ））
- (アラブの盗賊)（カシム（アンリ・ビルベール））
- (赤い谷)（クロウショウ（トム・タリー））
- 宇宙大作戦（マーブ（マイケル・ダンテ））
- FBIアメリカ連邦警察（アーサー・ウォード部長（フィリップ・アボット））
- 奥さまは魔女 ※第33・88・91・172話
- (カスター将軍の最後)（リーノ少佐（ジョセフ・コットン））
- カサブランカ（ルノー署長（クロード・レインズ））
- (華麗なるダイヤモンド強奪)（ベンソン）
- (荒野のプロファイター)
- サンダーバード（ボブ・グレイ）
- 白銀は招くよ!（ジョー・ストッケル）
- (10月のミサイル)（ジョージ・W・ボール国務次官、ジェームズ・W・フルブライト、カーチス・ルメイ大将）
- スパイ大作戦（ヤン・ヴォーニッツ（ミルトン・セルツァー）、トーマス・アヴィラ（アイヴァー・バリー）、司教）
- 頭上の敵機（カイザー大尉（ポール・スチュアート））
- ピート・デュエル / 西部二人組（マイルス・パーカー（モーリス・ヒル））
- ダンケルク（ピエルソン（ジャン＝ピエール・マリエル））
- 太平洋の虎鮫（トビン提督（チャールズ・メレディス）、機関兵曹）
- 太陽に向って走れ（ブラウン（トレヴァー・ハワード））※NET版
- 逃亡者(1964年)
- （エド（ブライアン・キース））#1
- （探偵アングストローム（エドワード・ビンス））#16
- （弁護士バリンジャー（ハリー・タウンズ））#49
- ピクニック ※NET版
- 避暑地の出来事（バート・ハンター（アーサー・ケネディ））
- プリズナーNo.6（No.2（クリフォード・エバンス））
- 二重の鍵（アンリ・マルク（ジャック・ダクミヌ））
- (幻の惑星)（ラースフィールド大佐）
特撮
- 忍者部隊月光（1965年） - 第96・97話：ヤーク代表
- ウルトラセブン（1967年） - 第48・49話：(セブン上司)の声
- 仮面ライダーX（1974年） - キングダークの声、呪博士の声
- 五人ライダー対キングダーク（1974年） - キングダークの声 ※OP表記は「和田久夫」
- ダイヤモンド・アイ（1974年） - 第12・13話：湯浅博士
テレビアニメ
- 鉄腕アトム (アニメ第1作)（1963年） - ヒゲオヤジ〈2代目〉
- アニメンタリー 決断（1971年） - アーサー・パーシバル、ジェームズ・フォレスタル、高木武雄、土井定七
劇場アニメ
- パンダコパンダ（1972年） - 動物園園長
- パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻（1973年） - サーカス団長
ラジオドラマ
- KR空中劇場「はるかなる太陽系」（1960年）
参考文献
脚注
注釈
出典
- ^ a b 『文化人名録』(日本著作権協議会)、1968年。
- ^ a b c “和田文夫の解説”. goo人名事典. 2023年5月8日閲覧。
- ^ a b c d e “”. 47NEWS（よんななニュース）. 2010年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月8日閲覧。
- ^ a b c d e f 『タレント名鑑』《NO1改訂版》(芸能春秋社)、1963年、94頁。
- ^ a b c d “”. iza. 産経デジタル. 2010年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 新劇便覧 1965, p. 329, 新劇俳優名鑑
- ^ 『声優事典』（第2版）キネマ旬報社、1996年、324頁。ISBN (4-87376-160-3)。
- ^ 新劇年代記 1966, p. 86, 昭和二十二年（1947年）
- ^ 新劇年代記 1966, p. 113, 昭和二十三年（1948年）
- ^ 『芸能』2月号、(芸能学会)、1960年、77頁。
- ^ 新劇便覧 1965, p. 428, テアトル・エコー
- ^ 『芸能』4月号、(芸能学会)、1973年、57頁。
外部リンク
- 和田文夫のプロフィール・画像・写真 - WEBザテレビジョン
- 和田文夫の解説 - goo人名事典
- 和田文夫 - KINENOTE
- 和田文夫 - オリコン
- 和田文夫 - MOVIE WALKER PRESS
- 和田文夫 - 映画.com
- 和田文夫 - allcinema