来歴
北海道出身[2]。北海道札幌南高等学校卒業。毎日新聞社から東京新聞(中日新聞 東京本社)で社会部畑を歩んだ後、1993年から1996年まで同紙ニューヨーク支局長。その後退社して独立しフリーランスに。
約25年ニューヨークに居住したまま、現地からアメリカの政治、社会、文化情報を日本に向けて発信。2018年に日本に帰国し、以降東京を拠点としてTBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ!」やTOKYOFM、J-WAVE、文化放送、YouTube番組「デモクラシータイムス」などで、主に米国政治や社会事情についてニュース解説を行う。トランプ政権および所謂「トランピズム」への先鋭的批判論者でもある。
2019年より東京新聞の金曜日朝刊にて「本音のコラム」を連載中。2021年8月刊行の『愛と差別と友情とLGBTQ+ 言葉で戦うアメリカの記録と内在する私たちの正体』(人々舎)で「紀伊國屋じんぶん大賞2022」2位[3]。
人物
1996年に東京新聞を辞める際に受けた『AERA』のインタビューで、ゲイであることを公表した[4]。性的少数者(LGBTなど)の人権問題に関する発言、著述も積極的に行う[5][6]他、映画評や劇評でも独自の視点・分析で評価を得ている。
翻訳は1990年刊行のゲイ・アスリートが主人公の小説『フロント・ランナー』(パトリシア・ネル・ウォーレン著)でスタート、米ボストン大学の日本文学教授らの日本文学評論や講演の日本語訳を担っている他、ブロードウェイのミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』、戯曲『ノーマル・ハート』など、主にLGBTを主題とした日本上演作品の翻訳を多く手掛ける。2022年6月には映画にもなった英国演劇『アナザー・カントリー』の翻訳が日本で初公演。
著書
単著
- 『愛と差別と友情とLGBTQ+: 言葉で闘うアメリカの記録と内在する私たちの正体』人々舎、2021年8月20日。ISBN (978-4910553009)。
共著
訳書
- (パトリシア・ネル・ウォーレン)『フロント・ランナー』第三書館、1990年
- アラン・ホリングハースト『スイミングプール・ライブラリー』早川書房、1994年
- パトリシア・ネル・ウォーレン『ハーランズ・レース』扶桑社、1997年
- ジミー・カーター『カーター、パレスチナを語る:アパルトヘイトではなく平和を』中野真紀子共訳、晶文社、2008年
- ジェローム・ポーレン『LGBTヒストリーブック:絶対に諦めなかった人々の100年の闘い』サウザンブックス、2019年
- (ラリー・クレイマー)『ノーマル・ハート』大都社、2019年
- ピーター・マキューリオ『ぼくらのサブウェイ・ベイビー』サウザンブックス、2022年
翻訳
- ミュージカル・戯曲上演台本
- 『ヘドウィグ&アングリー・インチ』(2009 -、山本耕史)
- 『アルターボーイズ』(2009 -、東山義久)
- 『ロック・オブ・エイジズ』(2011、西川貴教)
- 『マーダー・フォー・トゥー』(2016、2021、坂本昌行)
- 『ボーイズ・イン・ザ・バンド〜真夜中のパーティー』(2020、安田顕)
- 『アナザー・カントリー』(2022、和田優希、鈴木大河)
脚注
- ^ マリフォーチャンネル Marriage For All Japan (2020年10月16日). “1-1 「アメリカの公民権運動とストーンウォールの歴史的意味」教えて、北丸雄二さん!アメリカのLGBTヒストリー①~ストーンウォールから同性婚まで~”. YouTube. 2022年10月28日閲覧。
- ^ “【プライド月間】6月28日(日)ストーンウォール記念日・スペシャルイベント!”. Marriage for All Japan. (2020年6月17日)2021年1月8日閲覧。
- ^ “「紀伊國屋じんぶん大賞2022 読者と選ぶ人文書ベスト30」を発表”. 株式会社 紀伊國屋書店 (2021年12月24日). 2023年5月21日閲覧。
- ^ 青木理『時代の異端者たち』河出書房新社、2021年2月28日、170-171頁。
- ^ 小暮聡子 (2015年11月6日). “「あなたはゲイですか?」って聞いてもいいんですか”. ニューズウィーク日本版 2021年1月8日閲覧。
- ^ 永易至文 (2018年10月25日). “『新潮45』問題を古いゲイ3人が考えた(1) 内から、外から、バックラッシュが始まった?!”. Buzz Feed News. 2020年11月13日閲覧。