伊藤 渉(いとう わたる、1969年〈昭和44年〉11月13日 - )は、日本の政治家。公明党所属の(衆議院議員)(5期)。
経歴
生い立ち
愛知県名古屋市南区にペンキ職人の長男として生まれる。名古屋市立笠東小学校を経て名古屋市立本城中学校に進学し、柔道部主将を務めた。
名古屋市立菊里高等学校を卒業後、大阪大学工学部土木工学科で土木工学を学ぶ。高校・大学時代はラグビー部に所属し、ポジションはフォワード・フッカー(NO.2)だった。
JR東海社員
1994年(平成6年)3月、大阪大学大学院工学研究科土木工学専攻修士課程修了。同年4月、JR東海に就職。
新幹線運転免許取得後、総合企画本部企画開発部、建設工事部、新幹線鉄道事業本部などで勤務し、JRセントラルタワーズの建設をはじめとする名古屋駅周辺の開発事業などに携わった。
衆議院議員
2005年(平成17年)4月、JR東海を退社。衆議院愛知4区の候補者として公明党の公認を得る。同年9月11日の第44回衆議院議員総選挙に比例東海ブロックから公明党単独3位で立候補し、初当選を果たす。なお、愛知4区には料理研究家の藤野真紀子が自民党公認で立候補し、比例復活で初当選した。
2007年(平成19年)7月の第21回参議院議員通常選挙では山本保事務所の事務長を務める。同年8月、厚生労働大臣政務官に就任。
2009年(平成21年)8月の第45回衆議院議員総選挙に比例東海ブロック単独3位で立候補するも、公明党の獲得議席は2議席だったため落選。
2012年(平成24年)12月の第46回衆議院議員総選挙に比例東海ブロック単独2位で立候補し、2期目の当選を果たす。
2014年(平成26年)12月の第47回衆議院議員総選挙に比例東海ブロック2位で立候補し、3選。
2017年(平成29年)10月の第48回衆議院議員総選挙に比例東海ブロック2位で立候補し、4選。
2020年(令和2年)9月、菅義偉内閣および第1次岸田内閣で財務副大臣((予算編成)、財政投融資、国債、国有財産の担当[1])に就任。
2021年(令和3年)10月の第48回衆議院議員総選挙に比例東海ブロック2位で立候補し、5選。
愛知16区
2023年(令和5年)3月9日午前、公明党中央幹事会において、次期衆院選では愛知16区の公認候補として擁立されることが決定する[注釈 1]。同日夕方、愛知県庁で記者会見し、愛知16区からの出馬を正式に表明した[4]。会見に同席した党選対委員長の西田実仁は「自民党本部の幹事長、選対委員長と協議をし、了解いただいている」と強調したが、自民党愛知県連は「聞いていない」と反発した。同日、自民党県連会長の丹羽秀樹は「調整のない中での突然の発表に驚いている。県連として『はい、そうですか』と素直に聞くことはできない」とのコメントを発表した[5]。
政策・主張
憲法
外交・安全保障
ジェンダー
- 同性婚を可能とする法改正について、2021年の朝日新聞社のアンケートで「どちらともいえない」と回答[6]。「同性婚を制度として認めるべきだと考るか」との2021年の毎日新聞社のアンケートに対し、「認めるべきだ」と回答[7]。
その他
現在の主な役職
衆議院
- 国土交通委員会:2021年(令和3年)11月11日から
- 決算行政監視委員会理事:2021年(令和3年)11月11日から
- (倫理選挙特別委員会):2021年(令和3年)11月11日から
- 予算委員会理事:2018年(平成30年)10月11日から 2020年(令和2年)9月17日まで
- 議院運営委員会理事:2017年(平成29年)9月11日から 2018年(平成30年)10月10日まで
- 予算委員会:2016年(平成28年)9月26日から2017年(平成29年)9月10日まで
- 財務金融委員会:2016年(平成28年)9月26日から2017年(平成29年)9月10日まで
- 科学技術・イノベーション推進特別委員会:2016年(平成28年)9月26日から 2018年(平成30年)10月10日まで
行政府
- 財務副大臣 2020年(令和2年)9月18日から 2021年(令和3年)11月10日
議員懇話会
以下、2020年(令和2年)9月27日以降は顧問就任
- トラック議員懇話会幹事長
- オートバイ議員懇話会幹事長
- 海事・港湾振興推進議員懇話会幹事長
- ハイヤー・タクシー振興議員懇話会幹事長
- 土地家屋調査士制度の改革・振興議員懇話会副幹事長
- 行政書士制度推進議員懇話会幹事
- マンション議員懇話会幹事長
- 日本公認会計士懇話会幹事
- 日本税理士会連合会との政策懇話会副幹事長
- 新聞販売議員懇話会幹事
- 住宅振興議員懇話会幹事
- 非破壊検査技術振興議員懇話会副会長
- 診療放射線技師議員懇話会副幹事長
- 診療放射線技師制度に関する議員懇話会副幹事長
- 林業振興議員懇話会副会長
- 自動車議員懇話会幹事
- 自動車アフターマーケット議員懇話会副幹事長
- 下水道政策に関する議員懇話会副会長
- 設備設計に関する議員懇話会副会長
- 警備業議員懇話会幹事長
- 保険調剤薬局に関する議員懇話会副会長
- 私立保育所のあり方を考える懇話会幹事
- 郵政議員懇話会幹事
- 健全な葬祭業支援議員懇話会幹事
- 酒販議員懇話会幹事
内閣
所属議員連盟
- リニア中央新幹線建設促進議員連盟
- 海事振興連盟
- 日独友好議員連盟
- 日本パナマ友好議員連盟
- 日・EU友好議員連盟
- イクメン議員連盟
- ワクチン予防議員連盟・幹事
- ILO活動推進議員連盟
- 科学技術の会
- 国会ラグビークラブ
- ラグビーワールドカップ2019日本大会成功議員連盟
- 地域廃棄物適正処理推進議員連盟
- 「過労死防止基本法」制定を目指す超党派議員連盟
- 健康省エネ住宅を推進する議員連盟・副幹事長
- 親子断絶防止防止議員連盟
- 中部国際空港拡充議員連盟
- 経済協力開発機構(OECD)議員連盟
- 海洋国日本の災害医療の未来を考える議員連盟・幹事
- 日本建設職人社会振興議員連盟
- 和紙の未来を創る議員連盟
- 国立大学振興議員連盟
- レッカー事業推進議員連盟
- 日本(福島)・ワシントン州友好議員連盟
- 大阪‐名古屋‐東京間リニア中央新幹線早期実現を目指す議員連盟
- 国際連合国際防災戦略事務局(UNISDR)を支援する議員連盟
- 愛知・名古屋アジア競技大会組織委員会顧問
- ジョギング・マラソン振興議員連盟
脚注
注釈
- ^ 2022年(令和4年)12月28日、衆議院小選挙区の定数を「10増10減」する改正公職選挙法が施行され、愛知県では「愛知県第16区」(犬山市、江南市、小牧市、北名古屋市、西春日井郡、丹羽郡)が新設された[2][3]。
出典
- ^ 2人の財務副大臣 消費増税を巡り認識に差 TabisLand 2020.09.25
- ^ 総務省 (2022年11月28日). “衆議院小選挙区の区割りの改定等について”. 2023年1月2日閲覧。
- ^ 榊原一生 (2022年11月22日). “「10増10減」の新区割り、来月28日以降の衆院選から適用へ:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2022年11月25日閲覧。
- ^ “公明党が「愛知16区」に伊藤渉氏の擁立を決定 衆院小選挙区の「10増10減」に伴い新設”. TBS NEWS DIG. TBSテレビ (2023年3月9日). 2023年3月10日閲覧。
- ^ 酒井志帆 (2023年3月9日). “自民愛知、全面対決の構え 衆院選・新設の16区、公明候補擁立”. 毎日新聞. 2023年3月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g “伊藤渉”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2021衆議院選挙. 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g “公明 東海 伊藤渉”. 第49回衆院選. 毎日新聞社. 2022年6月7日閲覧。
- ^ 原田晋也、皆川剛 (2021年6月23日). “森友問題「赤木ファイル」黒塗りでも読み解けたこと、残った謎 安倍昭恵氏の削除は初日に指示”. 東京新聞 2021年9月21日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 伊藤わたる(伊藤渉) (@ito_wataru) - Twitter
- 伊藤わたる(伊藤渉) (komei.itowataru) - Facebook
- 伊藤わたる - YouTubeチャンネル
公職 | ||
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先代 遠山清彦 藤川政人 | 財務副大臣 中西健治→大家敏志と共同 2020年 -2021年 | 次代 岡本三成 大家敏志 |
先代 菅原一秀 松野博一 | 厚生労働大臣政務官 松浪健太と共同 2007年- 2008年 | 次代 金子善次郎 戸井田徹 |