三浦 佳生(みうら かお、英語: Kao Miura、2005年6月8日 - )は、日本のフィギュアスケート選手(男子シングル)。東京都出身。目黒日本大学高等学校在学中[1]。2023年四大陸フィギュアスケート選手権優勝、2022年四大陸フィギュアスケート選手権3位、2021年全日本フィギュアスケートジュニア選手権優勝。
三浦 佳生 KAO MIURA |
目黒日本大学高等学校(在学中)
福井信子
岡島功治
佐藤久美子
小川れい子
都築章一郎
都築奈加子
宮本賢二
吉野晃平
佐藤操
佐藤紀子
神奈川FSC
シチズンクラブ
明治神宮外苑FSC
大会成績 | ||||||||||||||||||
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獲得メダル | |||||||||||||||||||||
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人物
フィギュア以外のスポーツでは野球好きであることを明らかにしており、野球選手のトレーディングカード集めを趣味とし、またバッティングセンターで打つことも好きだと言う[3]。
技術・演技
トウループ・サルコウの2種類の4回転ジャンプを跳ぶことが出来る[4]。4回転フリップは練習中[5]。4回転ループを2021年全日本フィギュアスケート選手権で着氷。
経歴
ノービス時代
2017-2018シーズン
全日本ノービス選手権Aクラスにて優勝。2017年NHK杯のエキシビションに開催国の招待選手として参加した。
ジュニア時代
2018-2019シーズン
2018東日本ジュニア選手権で4回転トウループ初成功させた[5]。
2019-2020シーズン
初参戦となるジュニアグランプリシリーズのリガ杯に出場する。フリースケーティングでは、4回転トウループを決め、国際試合で初成功させた。総合は7位となる。
2020年2月の全国中学校スケート大会で初優勝[4]。
2020-2021シーズン
2020年全日本フィギュアスケートジュニア選手権2位。15歳[6]で2020年NHK杯に出場し、6位となる。
全日本フィギュアスケート選手権7位。
国民体育大会冬季大会(国体)ジュニア4位。
2021-2022シーズン
全日本フィギュアスケートジュニア選手権で優勝。全日本選手権でも4位に入り、シニアの四大陸選手権代表に選出。四大陸選手権では自己ベストも更新し3位と健闘した。
世界ジュニアフィギュアスケート選手権代表に選出されていたが、大会自体がCOVID-19の流行状況の悪化から延期となる。[7]
世界フィギュアスケート選手権代表に選出されていた羽生結弦選手の怪我による欠場により、代替選手として出場予定だったが[8]、左大腿四頭筋肉離れのため欠場となった。[9]。
シニア時代
2022-2023シーズン
シニア転向。当初FSには『オペラ座の怪人』を予定していたが[10]、『美女と野獣』に変更[11][12]。
グランプリシリーズ初戦となるスケートアメリカでは、SP1位、FS2位、自己ベスト更新で、海外開催のグランプリシリーズ初出場ながら堂々の演技で2位、初の表彰台を飾った。連戦となった翌週のスケートカナダでもSP1位で迎えたFS、直前の6分間練習時に右足の靴紐が切れるアクシデントに見舞われたが構成を変更して臨みFS2位、合計2位で、GPシリーズ戦連続で表彰台に立った[13]。
GPファイナルではSPでは3位につけるも、FSでは最下位となる演技で、総合で5位に終わった。
全日本フィギュアスケート選手権でもFSで2位となる演技をするもSPでの出遅れが響き、総合で6位に終わり、世界選手権の代表には選ばれず、世界ジュニア選手権、四大陸選手権の代表に選ばれた。
四大陸選手権では、SP1位、FS1位で初優勝、ネイサン・チェンの最年少優勝記録(17歳9カ月)を更新する大会史上最年少優勝(17歳8カ月)を成し遂げた。
主な戦績
大会/年 | 2014-15 | 2015-16 | 2016-17 | 2017-18 | 2018-19 | 2019-20 | 2020-21 | 2021-22 | 2022-23 |
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国際大会(シニア) | |||||||||
世界選手権 | 欠場 | ||||||||
四大陸選手権 | 3 | 1 | |||||||
GPファイナル | 5 | ||||||||
GPNHK杯 | 6 | 8 | |||||||
GPスケートアメリカ | 2 | ||||||||
GPスケートカナダ | 2 | ||||||||
国際大会(ジュニア/ノービス) | |||||||||
世界Jr.選手権 | 13 | 1 | |||||||
JGPリガ杯 | 7 | ||||||||
アジアフィギュア杯 | 1 N | ||||||||
ババリアンオープン | 1 N | ||||||||
国内大会 | |||||||||
全日本選手権 | 7 | 4 | 6 | ||||||
全日本Jr.選手権 | 13 | 8 | 8 | 2 | 1 | ||||
全日本ノービス選手権 | 6 B | 4 B | 4 A | 1 A | |||||
団体戦 | |||||||||
ジャパンオープン | 1 |
- J - ジュニアクラス
- A - Aクラス
- B - Bクラス
- N - ノービスクラス
詳細
パーソナルベストは太字で表示
2022-2023 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2023年2月27日-3月5日 | 2023年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(カルガリー) | 1 85.11 | 1 179.63 | 1 264.74 |
2023年2月7日-12日 | 2023年四大陸フィギュアスケート選手権(コロラドスプリングス) | 1 91.90 | 1 189.63 | 1 281.53 |
2022年12月21日-25日 | 第91回全日本フィギュアスケート選手権(門真) | 13 71.12 | 2 171.43 | 6 242.55 |
2022年12月8日-11日 | 2022/2023 ISUグランプリファイナル(トリノ) | 3 87.07 | 6 158.67 | 5 245.74 |
2022年10月28日-30日 | ISUグランプリシリーズ スケートカナダ(ミシサガ) | 1 94.06 | 2 171.23 | 2 265.29 |
2022年10月21日-23日 | ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(ノーウッド) | 1 94.96 | 2 178.23 | 2 273.19 |
2022年10月8日-日 | ジャパンオープン2022(さいたま) | - | 3 169.94 | 1 団体 |
2021-2022 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2022年4月13日-17日 | 2022年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(タリン) | 20 60.03 | 8 137.56 | 13 197.59 |
2022年3月21日-27日 | 2022年世界フィギュアスケート選手権(モンペリエ) | | | 欠場 |
2022年1月18日-23日 | 2022年四大陸フィギュアスケート選手権(タリン) | 3 88.37 | 3 162.70 | 3 251.07 |
2021年12月22日-26日 | 第90回全日本フィギュアスケート選手権(さいたま) | 5 92.81 | 4 183.35 | 4 276.16 |
2021年11月19日-21日 | 第90回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(名古屋) | 7 64.00 | 1 165.28 | 1 229.28 |
2021年11月12日-14日 | 2021年NHK杯国際フィギュアスケート競技大会(東京) | 8 76.62 | 7 156.27 | 8 232.89 |
2020-2021 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2020年12月24日-27日 | 第89回全日本フィギュアスケート選手権(長野) | 13 67.61 | 5 153.65 | 7 221.26 |
2020年11月27日-29日 | 2020年NHK杯国際フィギュアスケート競技大会(門真) | 8 66.84 | 2 143.69 | 6 210.53 |
2020年11月21日-23日 | 第89回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(八戸) | 5 71.56 | 1 136.15 | 2 207.71 |
2019-2020 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2019年11月15日-17日 | 第88回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(横浜) | 15 57.86 | 4 122.54 | 8 180.40 |
2019年9月4日-7日 | ISUジュニアグランプリ リガ杯(リガ) | 10 59.94 | 5 125.56 | 7 185.50 |
プログラム使用曲
シーズン | SP | FS | EX |
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2023-2024 | 『進撃の巨人』 振付:シェイリーン・ボーン | ||
2022-2023 | ミケランジェロ '70 天使の死 作曲:アストル・ピアソラ 振付:宮本賢二 | 映画『美女と野獣』より 作曲:アラン・メンケン 振付:岩本英嗣 『オペラ座の怪人』より 振付:吉野晃平 | 組曲『』 作曲:→Pia-no-jaC← 振付:吉野晃平 |
2021-2022 | 四季より『冬』 作曲:アントニオ・ヴィヴァルディ 振付:佐藤紀子 | ポエタ 作曲:ビセンテ・アミーゴ 振付:岩本英嗣 | Give Me Love 曲:エド・シーラン |
2020-2021 | Feeling Good 振付:佐藤紀子 | 映画「ラスト サムライ」より 振付:岩本英嗣 | Piano Man 曲:ビリー・ジョエル |
2019-2020 | Rise 作曲:サフリ・デュオ 振付:ルカ・ラノッテ | 映画「ノートルダムの鐘」より 振付:佐藤操 | |
2018-2019 | 映画「」より 作曲:クレイグ・アームストロング 振付:[[]] | ||
2017-2018 | 映画「ムーラン・ルージュ」より 作曲:クレイグ・アームストロング 振付:[[]] | ミュージカル「オペラ座の怪人」より 作曲:アンドルー・ロイド・ウェバー 振付:[[]] | |
2016-2017 | パガニーニの主題による狂詩曲Op.43 振付:都築奈加子 | ||
2015-2016 | El Tango de Roxanne | ||
2014-2015 | ピアノ協奏曲イ短調 振付:都築奈加子 |
サポート企業
- ARTISTIC&CO. GLOBAL[14]
脚注
- ^ 三浦佳生が2連覇 フィギュアスケート東日本選手権 日刊スポーツ 2021年10月30日閲覧。
- ^ “フジテレビ スケート 班の取材動画を紹介 第80弾は「見たい!動画」集Vol.11目 鍵山優真 選手、佐藤駿 選手、三浦佳生 選手の2018年「関東選手権大会」直後のインタビュー”. Twitter. フジテレビュー!! (2020年6月19日). 2020年12月5日閲覧。
- ^ "【フィギュアスケートGPファイナル】日米10代の新星! 三浦佳生&マリニン". テレ朝NEWS. テレビ朝日. 5 December 2022. 2022年12月8日閲覧。
- ^ a b “第40回全国中学校スケート大会 フィギュア競技【男子シングル】レビュー”. news.jsports.co.jp (2020年2月20日). 2020年12月5日閲覧。
- ^ a b “13歳三浦 4回転成功!3位に「努力が少し報われた」”. www.sponichi.co.jp (2019年2月6日). 2020年12月5日閲覧。
- ^ “最年少15歳の三浦佳生210・53点「うまくまとめることができた」”. www.sponichi.co.jp (2020年11月28日). 2020年12月5日閲覧。
- ^ “ISU World Junior Figure Skating Championships 2022, Sofia (BUL) - Postponed”. International Skating Union (2022年2月12日). 2022年3月1日閲覧。
- ^ “羽生結弦選手世界フィギュアスケート選手権大会欠場について”. JAPAN SKATING FEDERATION. (2022年3月1日). 2022年3月1日閲覧。
- ^ “世界フィギュアスケート選手権大会 選手欠場のお知らせ(三浦佳生)”. JAPAN SKATING FEDERATION. (2022年3月17日). 2022年3月18日閲覧。
- ^ “三浦佳生、目指すは「自分だけのオペラ座の怪人」4回転4種5本投入も”. Sponichi Annex. SPORTS NIPPON NEWSPAPERS (2022年7月9日). 2022年10月9日閲覧。
- ^ “三浦佳生2位発進 「もっともっと滑り込み必要」 フィギュア東京選手権”. 毎日新聞. 毎日新聞社 (2022年9月30日). 2022年10月9日閲覧。
- ^ “三浦佳生が4回転ジャンプを決め表彰台!新フリー『美女と野獣』には「野獣から王子に戻れるように頑張る」”. THE DIGEST. 日本スポーツ企画出版社 (2022年10月3日). 2022年10月9日閲覧。
- ^ “三浦佳生 6分間練習で靴紐が切れていた「構成を変えた」/フィギュア”. サンスポ. SANKEI DIGITAL INC (2022年10月30日). 2022年11月4日閲覧。
- ^ “フィギュアスケートの鍵山優真選手・住吉りをん選手・三浦佳生選手とスポンサー契約を締結”. 株式会社ARTISTIC&CO. GLOBAL (2022年12月8日). 2022年12月11日閲覧。
外部リンク
- 国際スケート連盟による三浦佳生のバイオグラフィー(英語)
- 日本スケート連盟による強化選手紹介 - 三浦佳生
- 三浦佳生 (@kao.miura) - Instagram
- 三浦 佳生 | スケート∞リンク ~フジスケ~ - フジテレビ
- オリエンタルバイオ スケート部