ISUグランプリファイナル(アイエスユー・グランプリファイナル、英: Grand Prix of Figure Skating Final)は、国際スケート連盟 (ISU) が承認するフィギュアスケートの競技会で、グランプリシリーズの各大会、アメリカ、カナダ、中国、フランス、ロシア、日本で開催される6大会、この6大会の成績、上位選手が出場する決勝大会がISUグランプリファイナル。前身はISUチャンピオンシリーズファイナル。
2016/2017 ISUグランプリファイナル 男子シングル表彰式 | |
大会概要 | |
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英語 | ISU Grand Prix Final |
大会種 | ISUグランプリファイナル |
(優勝ポイント) | 800 |
創設年 | 1996年(1995-1996シーズン) |
主催 | 国際スケート連盟 |
参加人数 | 36 |
賞金総額 | 272,000ドル |
中継局 | テレビ朝日 |
前回優勝者 | |
男子前回優勝 | 宇野昌磨 |
女子前回優勝 | 三原舞依 |
ペア前回女子 | 三浦璃来 |
ペア前回男子 | 木原龍一 |
ダンス前回女 | パイパー・ギレス |
ダンス前回男 | ポール・ポワリエ |
最多優勝者 | |
男子最多優勝 | 4連覇 羽生結弦 4回 エフゲニー・プルシェンコ |
女子最多優勝 | 4回 イリーナ・スルツカヤ 4回 浅田真央 |
ペア最多女子 | 6回 申雪 |
ペア最多男子 | 6回 趙宏博 |
ダンス最多女 | 5連覇 メリル・デイヴィス |
ダンス最多男 | 5連覇 チャーリー・ホワイト |
関連大会 | |
最新大会 | 2022/2023 ISUグランプリファイナル |
(■テンプレート) ■競技会 (■ポータル) ■プロジェクト |
概要
歴史
1995-1996シーズンの「ISUチャンピオンシリーズ」創設時に、一連の競技会の上位者による大会として「ISUチャンピオンシリーズファイナル」が創設された。第1回目は1996年2月23日から25日にかけフランスのパリで開催された。1998-1999シーズンから「ISUチャンピオンシリーズ」がISUグランプリシリーズと改称すると、同時に「ISUチャンピオンシリーズファイナル」もISUグランプリファイナルと改称した。
開催時期は当初一定していなかった。例えば、オリンピックシーズン(1997-1998シーズン、2001-2002シーズン)には12月に開催され、オリンピックシーズン以外(1995-1996シーズン、1996-1997シーズン、1998-1999シーズン、1999-2000シーズン、2000-2001シーズン、2002-2003シーズン)は1月や2月に行われていた。しかし、2003-2004シーズン以降は12月中旬に行われるようになった。なお、従来開催地はグランプリシリーズ開催6ヶ国の持ち回りであったが、2007-2008シーズンには初めてグランプリシリーズ開催国以外で開催されることになった。2008-2009シーズンからはISUジュニアグランプリファイナルとの同時開催となった。
2020-2021シーズンは中国の北京で開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となった[1]。
2021-2022シーズンは新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大による入国規制を受け、大阪府門真市(東和薬品 RACTAB ドーム)での開催予定のISUグランプリファイナルは中止された[2][3][4]。
出場資格
競技形式等
1999-2000シーズン、2000-2001シーズン、2001-2002シーズン、2002-2003シーズンの4シーズンを除き、オリンピックや世界選手権と同じ競技形式である。
1999-2000シーズンと2000-2001シーズンの大会では、男女シングルおよびペアはショートプログラムとフリースケーティング、アイスダンスはオリジナルダンスとフリーダンスを行い暫定順位を決定し、暫定1位と暫定2位、暫定3位と暫定4位、暫定5位と暫定6位が再度フリースケーティングおよびフリーダンスを行って順位を決定する直接対決方式が採用された。
2001-2002シーズンと2002-2003シーズンの大会では、ショートプログラムおよびオリジナルダンスのあとにフリースケーティングまたはフリーダンスを2度行う形式であった。またこの大会からアイスダンスにおいてコンパルソリーダンスが省略され、オリジナルダンスとフリーダンスで順位を決定するようになった。
大会の位置づけ
ISUランキングの算出のために各大会の入賞者に与えられるポイントは、高い順にオリンピックと世界選手権(同率)、欧州選手権と四大陸選手権(同率)、それからISUグランプリファイナルであり、当大会は3番目にポイントの高い大会の位置づけである。
世界フィギュアスケート選手権やオリンピックは国際スケート連盟が国(地域)に対し出場枠を与えるものであり、選手は国(地域)を代表する。オリンピックや世界選手権は、有力選手の多寡に関わらず一ヶ国(地域)から3名までの出場しか認めていない。これに対し、ISUグランプリシリーズは国際スケート連盟が選手個人に対して出場権を与える。選出基準において一ヶ国から多数出場することに対する難しさは残っているとはいえ、選手の所属国・地域は基本的に出場に無関係であり、決勝大会であるグランプリファイナル出場選手が一ヶ国の選手のみであることもありうる。