「ヴォイス」(英文表記: Voice)は、ポルノグラフィティの楽曲。2001年10月17日にSME Recordsより7作目のシングルとしてリリースされた。
概要
前作『アゲハ蝶』から約4か月ぶりのリリース。
本作からメンバーの名義がアキヒト・ハルイチ・シラタマからそれぞれ岡野昭仁・新藤晴一・白玉雅己[注釈 1]に変更された。理由は「前から変えたいとは思ってたのを、たまたまこのタイミングで変えることになった」とのことで、深い意味は特にないという[1]。また、本作のみak.hommaの名義は本間昭光となっている。
初の海外レコーディングとしてニューヨークでレコーディングが行われた[2]。8月上旬からの2週間、ニューヨークでは本作の収録曲「ヴォイス」「Swing」のほか、3rdアルバム『雲をも摑む民』に収録された数曲や「ヴィンテージ」のベーシック・レコーディングが行われ、その後日本でボーカルのレコーディングが行われた。
オリコンチャートでは最高2位を獲得。ポルノグラフィティのシングルとしては前作『アゲハ蝶』に次ぐ初動売上を記録している。
収録曲
楽曲解説
- ヴォイス
- 「大切な人との出逢い」をテーマにした情熱的なロックバラード[2]。
- シングルとしては初のバラード作品であるが、前作「アゲハ蝶」のリリース時点で「次のシングルはバラードじゃないかな」というイメージが全員の中で決まっていたといい、8月の終わり頃に数曲の中から本楽曲がシングルに選ばれた[1]。
- 新藤が「自分にもう書きたいこと、表現したいことなんてないんじゃないか」と作詞に行き詰まったときにテレビを付けたところ、『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』[3]でCHAGE and ASKAが新曲「パラシュートの部屋で」を演奏しており、そのクオリティの高さに感化されて、机に戻り詞を書き上げたというエピソードがある。その後、『ミュージックステーション』[4]で本楽曲を披露した際には、同回に出演していたCHAGE and ASKAの2人から「いい曲だね」と声をかけられたという。
- 音源化はされていないが、歌詞のみが異なる別バージョンが存在する[1]。
- Swing
- ライオン (LIVE!)
- 1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』収録曲のライヴバージョン。音源は『3rdライヴサーキット "ジャパンツアー"』渋谷公会堂公演(2001年5月2日)で収録されたもの。
- 間奏ではギターソロの前にレッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love」を引用している。
演奏参加
Porno Graffitti
Additional Musicians
- ヴォイス
- Percussion: Bashiri Johnson
- Strings: NAOTO Strings
- Synthesist: 飯田高広
- E.Guitar Sound Designer: 遠藤太郎
- All Other Instruments: 本間昭光
- Swing
- 不明
- ライオン (LIVE!)
- Drams: たかしくん
- Keyboards: ジャッキー池田
- Manipulator: DJサウス
収録作品
アルバム
ヴォイス
- 雲をも摑む民
- PORNO GRAFFITTI BEST RED'S
- BUTTERFLY EFFECT[注釈 3]
- ("NIPPONロマンスポルノ'19〜神vs神〜" DAY1 (LIVE))[注釈 3]
- ("NIPPONロマンスポルノ'19〜神vs神〜" DAY2 (LIVE))[注釈 3]
ライヴ映像作品
ヴォイス
- 横浜・淡路ロマンスポルノ'08 〜10イヤーズ ギフト〜 LIVE IN AWAJISHIMA
- PORNOGRAFFITTI 色情塗鴉 Special Live in Taiwan
- "NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY1(『ポルノグラフィティ20th Anniversary Special Live Box』収録)
- "NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY2(『ポルノグラフィティ20th Anniversary Special Live Box』収録)
- CYBERロマンスポルノ'20 〜REUNION〜(51stシングル『テーマソング』収録)
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e 『PORNOGRAFFITTI × PATi・PATi COMPLETE BOOK ~15years file~ 1』シンコーミュージック、2014年12月22日、152,153,182頁。
- ^ a b “<ライブレポート>ポルノグラフィティ「全盛期はこれからです!」AR演出やレア曲&新曲披露で沸かせた配信ライヴ”. billboard JAPAN. 2022年9月25日閲覧。
- ^ “HEY!HEY!HEY! O/A LIST 01/08/27”. www.fujitv.co.jp. 2022年9月25日閲覧。
- ^ “出演者ラインナップ|ミュージックステーション|テレビ朝日”. www.tv-asahi.co.jp. 2022年9月25日閲覧。
- ^ 『(Documentary of PORNO GRAFFITTI 16thライヴサーキット "UNDADED")』SME Records、2019年12月25日。