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ワールドラグビー

ワールドラグビー (World Rugby; 略称:WR)は、ラグビーユニオン国際競技連盟。本部はアイルランドダブリンにおかれている。6つの地域統括団体と128か国の加盟協会で構成。15人制ワールドカップシックス・ネイションズ、7人制ワールドカップ・セブンズHSBCセブンズシリーズなどを主催している[1]

ワールドラグビー
World Rugby
前身 国際ラグビーフットボール評議会 (International Rugby Football Board)
国際アマチュア・ラグビー連盟 (Federation International de Rugby Amateur)
設立 1886年 (137年前) (1886)
(国際ラグビーフットボール評議会として)
種類 国際競技連盟
本部 アイルランドダブリン
座標 北緯53度20分13秒 西経6度15分08秒 / 北緯53.33694度 西経6.25222度 / 53.33694; -6.25222
貢献地域 世界中
会員数
128協会
6大陸連盟
公用語 英語フランス語イタリア語スペイン語
会長 ビル・ボーモント
副会長 ベルナール・ラポルト
CEO (ブレット・ゴスパー)(英語版)
加盟 国際オリンピック委員会
ウェブサイト www.world.rugby
かつての呼び名
国際ラグビー評議会 (International Rugby Board)
(テンプレートを表示)

概要

1886年に国際ラグビーフットボール評議会(International Rugby Football Board; 略称IRFB)として設立した。以後、ラグビーユニオンの統括団体として存在している。1987年までは加盟8か国のみの運営だったが、第1回ワールドカップ以後は拡大方針に転じ、1995年にはプロ化宣言、現在の加盟は128か国の世界的組織となった[1]

名称をIRB(International Rugby Board = 国際ラグビー評議会)、さらにWRへ変更するなど、スポーツ市場においてラグビーユニオンのブランディングを積極的に行っている。

15人制に関しては、2003年からテストマッチでの成績をもとにワールドラグビーランキングを作成している(参考・ランキングポイント算出方法の説明(英語))。

2010年には夏季オリンピック国際競技連盟連合(ASOIF)に加盟し、7人制ラグビー2016年リオデジャネイロオリンピックから正式種目となった[1]

歴史

1823年 ラグビーの誕生

ラグビーフットボールの起源は、「1823年イングランドの有名なパブリックスクールであるラグビー校でのフットボールの試合中、ウィリアム・ウェッブ・エリスがボールを抱えたまま、ルールを無視して相手のゴール目指して走り出した」ことだとされているが、その真偽は不明で、伝説扱いとなっている[2][3]

しかしワールドラグビーは、この1823年を「ラグビー誕生の年」と位置付けている[4][3](「ラグビーユニオンの歴史」も参照)。なお、エリス少年がルールを破ったとされるのは、ボールを手で扱ったことでなく(当時のルール上、問題ない)、ボールを持って走った行為についてである。

1863年 初のフットボール協会

1863年10月26日、イングランドで初めてのフットボール協会、フットボール・アソシエーション(FA)が設立された[5]。当時のフットボールのルールでは、ボールを手で持つことは禁止されていなかったが、徐々に、禁止するルールがFAの中で一般的になっていった[5]

1871年 サッカーとの分裂

1871年1月26日、ボールを手で持たないルールのアソシエーション・フットボール(いわゆるサッカー)に対抗する形で、FAから21チームが独立し[6][7]ラグビー・フットボール・ユニオン(RFU)がイングランドで設立された[8]。これが現在も続くイングランドのラグビー協会である。

1886年 「IRFB」誕生

1886年に、スコットランドウェールズアイルランドの3か国のラグビーユニオンの協会により、各国のルール統一などをはかる目的で、国際ラグビーフットボール評議会(International Rugby Football Board; 略称IRFB)が発足した。当時すでに競技規則を作り世界最古のラグビー協会を持つイングランドは、当初参加を拒否していたが、1890年に加盟した[9]

1895年 プロリーグとの分裂

当時ラグビーの試合は、安息日の日曜を避け、土曜に行われるのが一般的だった[10]労働者階級が多かった北部では土曜も勤務日だったのに対し、南部は比較的裕福で土曜は仕事をしない者が多かった[10]。試合に出場するため土曜に仕事を欠勤する選手に対して、休業補償や出場報酬を認めるイングランド北部と、認めない南部とで分裂が起きた[8]

1895年8月27日、選手への報酬支払いを容認するイングランド北部(ヨークシャー地区ランカシャー地区など)のクラブ22団体は、RFUを脱退し北部ラグビー協会(NRFU)を設立。その後15年間で200以上のクラブがRFUからNRFUへ移っていった。1898年にはプロ化宣言も行われ、後年「ラグビーリーグ」(13人制ラグビー)と改称した[11]

一方、残されたイングランド南部RFU側は、「ラグビーユニオン」(15人制ラグビー)としてアマチュア主義を1995年まで100年間厳守していった[12][8]。このため、ラグビーユニオン最大の特徴は、長らく、選手のプロ活動を認めないアマチュアリズムの徹底であった。

(「ラグビーリーグとラグビーユニオンの比較」も参照)

1934年 フランスにもう1つの統括団体

1934年フランスが中心となり、国際アマチュア・ラグビー連盟 (Federation International de Rugby Amateur; 略称FIRA)を設立。フランス、イタリアカタルーニャチェコスロバキア、ルーマニア、ドイツ、オランダ、ポルトガル、スウェーデンの9協会が加盟し、IRFBへの対抗組織となり[13]、1990年代までに加盟国は60を超えた[14]

1949年ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリアがIRFBに加盟し、7か国となる[9]

1978年 フランスが加盟し8強体制

1978年フランスラグビー連盟(FFR)がIRFBに加盟し8か国となる[9]。かつてフランスが立ち上げたFIRAは、1994年にIRFBの傘下となり、現在「ラグビーヨーロッパ」として、ワールドラグビー地域統括団体の1つとなっている。

IRFB加盟国のうち、初期8か国(スコットランドウェールズアイルランドイングランドニュージーランド南アフリカオーストラリアフランス)は、現在でもワールドラグビーランキングの上位にあり「旧IRFB強豪8か国」などと呼ばれ[15][16]日本代表の目標にもなっている。

1987年 17か国に拡大

1987年5~6月に、第1回ラグビーワールドカップがオーストラリア協会とニュージーランド協会による共同開催で行われた[16]。この時に招待された9か国(日本イタリアルーマニアカナダアメリカ合衆国アルゼンチンフィジートンガジンバブエ)が加わり、IRFB加盟国は一気に17か国に増えた[17]。以後、加盟国を積極的に増やしラグビーユニオンを浸透させる方針となる。2012年に加盟国は100を突破した。

なお、第2回のラグビーワールドカップ1991からは、IRFB(後のIRB、WR)の主催となった。

1995年 「プロ化」へ100年目の方針転換

1995年8月26日、IRFB(国際ラグビーフットボール評議会)ラグビーユニオンのオープン化(プロ化)を宣言した。選手の報酬制限やメディア活動制限など、それまでのアマチュアリズムが全て撤廃されることになった。この背景には、アマチュア志向の15人制ラグビーユニオンから、ちょうど100年前に分裂しプロ化していた13人制ラグビーリーグへと、多くの報酬を求めて選手が流出している危機感が背景にあった[18]

1997年国際ラグビー評議会 (International Rugby Board; 略称IRB)に改称した[19][20]。同時にIRBはラグビー憲章(Playing Charter)を発表し[21]、以後何度かの改定の後、2009年には5つのバリュー(品位、情熱、結束、規律、尊敬)が盛り込まれた[22]

1998年女子ラグビーワールドカップ1998(第3回オランダ大会)は、この回からIRBによる主催となった[23]

2003年9月、ワールドラグビーランキングが始まる[24]。女子は2016年開始[24]

2010年夏季オリンピック国際競技連盟連合(ASOIF)に加盟[1]

2014年 「ワールドラグビー」に改称

2014年11月19日、ワールドラグビーWorld Rugby; 略称WR)に改称した[25][26]。シンプルなネーミングにより、スポーツ市場におけるブランド力を高める目的がある[25][26]

2016年7人制ラグビー2016年リオデジャネイロオリンピックの正式種目として実施される[27]

2020年2月以降、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、さまざまなイベントが中止となる。

2020年11月30日、ワールドカップ2025(女子大会)を12チームから16チームに拡大することを発表[28]

2021年、女子15人制の新しい世界大会「WXV」の開催を発表した[29][30]。女子のワールドカップ開催年を除き、2023年から毎年行う予定[31][32]

2022年2月にロシアとベラルーシによるウクライナへの侵攻が起き、ワールドラグビーは、ロシアとベラルーシに対して国際大会および国境を越えたラグビー大会への全面的出場停止とすることを決定した[33]。これにより、男子ワールドラグビーチャレンジャーシリーズ2022(ワールドカップ2023出場権をかけたヨーロッパ地区予選)においてロシアは開催途中で離脱。ラグビーワールドカップセブンズ2022の予選、女子HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ2022への参加も、ロシアは不可能となった。

2022年5月9日、ワールドラグビーが男子の新たな国際大会を創設する方針だと報じられた[34][35]。内容は、2026年から2年に1度開催、日本を含むトップ12チーム(北半球・南半球の6チームずつの2プール。日本は南半球に入る)、トップ12チームに続く2部グループ12チームも参加、昇降格を伴う2部制など。ただし、ワールドラグビーからの正式発表はまだ無い。

2022年10月、ラグビー専門のオンラインニュースサイト運営会社ラグビーパスを買収した[36]

2023年5月11日、ワールドラグビーの定款第9条4項「評議会の議決権」を改定し[37]日本を「ハイパフォーマンスユニオン」と位置づけた[38][39][40]。これにより、シックス・ネイションズ・チャンピオンシップ(欧州6か国)またはSANZAARラグビー・チャンピオンシップ(南半球4か国)に参加している強豪国「ティア1」10か国と同じく、ワールドラグビー理事会における日本の投票権が3票に増えた(従来の日本の投票権は2票)[37][40][39]

加盟団体

6つの地域統括団体(リージョナルアソシエーション)は、アジアラグビーオセアニアラグビーラグビーヨーロッパラグビーアフリカラグビーアメリカスノース(北米ラグビー)、スダメリカラグビー(南米ラグビー)で構成されている[41]

128か国の加盟協会(正規加盟協会108、アソシエート加盟協会20)[41]が、それぞれの地域統括団体の傘下にある。

アジア

正規加盟協会: 20、アソシエート加盟協会: 7[Asia 1]

  •   日本 (1987)
  •   (大韓民国)(英語版) (1988)
  •   香港 (1988)
  •   (スリランカ)(英語版) (1988)
  •   (マレーシア)(英語版) (1988)
  •   (グアム)(英語版) (1998)
  •   (シンガポール)(英語版) (1989)
  •   タイ王国 (1989)
  •   (カザフスタン)(英語版) (1997)
  •   (中華人民共和国)(英語版) (1997)
  •   中華民国 (1998)
  •   (インド)(英語版) (1999)
  •   (ラオス)(英語版) (2004)
  •   (パキスタン)(英語版) (2008)
  •   (フィリピン)(英語版) (2008)
  •   (イラン)(英語版) (2010)
  •   (アラブ首長国連邦)(英語版) (2012)[Asia 2]
  •   (インドネシア)(英語版) (2013)
  •   (ウズベキスタン)(英語版) (2014)
  •   (キルギス)(英語版) (2004*)
  •   (モンゴル国)(英語版) (2004*)
  •   (ブルネイ)(英語版) (2013*)
  •   (レバノン)(英語版) (2018*)
  •   (ヨルダン)(英語版) (2020*)
  •   (ネパール)(英語版) (2020*)
  •   (カタール)(英語版) (2020*)

除外された団体:

  •   (カンボジア)(英語版) (2004-2016) [Asia 3]

備考:

  1. ^ (アラビアンガルフラグビーフットボール協会)は2010年にそれぞれの地区ごとの団体に別れ解散
  2. ^ UAEは2012年に100団体目の加入団体になった[43]
  3. ^ カンボジアは2016年に基準を満たさず除外[42]

オセアニア

正規加盟協会: 12

  •   (オーストラリア)(英語版) (1949)
  •   ニュージーランド (1949)
  •   (フィジー)(英語版) (1987)
  •   (トンガ)(英語版) (1987)
  •   (サモア)(英語版) (1988)
  •   (パプアニューギニア)(英語版) (1993)
  •   (タヒチ)(英語版) (1994)
  •   (クック諸島)(英語版) (1995)
  •   (ニウエ)(英語版) (1999)
  •   (ソロモン諸島)(英語版) (1999)
  •   (バヌアツ)(英語版) (1999)
  •   (アメリカ領サモア)(英語版) (2012)

ヨーロッパ

正規加盟協会: 37、アソシエート加盟協会: 4

  •   アイルランド (1886)
  •   (スコットランド)(英語版) (1886)
  •   (ウェールズ)(英語版) (1886)
  •   イングランド (1890)
  •   フランス (1978)
  •   イタリア (1987)
  •   (ルーマニア)(英語版) (1987)
  •   (ベルギー)(英語版) (1988)
  •   (チェコ)(英語版) (1988)
  •   (デンマーク)(英語版) (1988)
  •   (ドイツ)(英語版) (1988)
  •   (イスラエル)(英語版) (1988)
  •   (オランダ)(英語版) (1988)
  •   (ポーランド)(英語版) (1988)
  •   (ポルトガル)(英語版) (1988)
  •   (セルビア)(英語版) (1988)
  •   (スペイン)(英語版) (1988)
  •   (スウェーデン)(英語版) (1988)
  •   (スイス)(英語版) (1988)
  •   (ロシア)(英語版) (1990)
  •   (アンドラ)(英語版) (1991)
  •   (ハンガリー)(英語版) (1991)
  •   (ラトビア)(英語版) (1991)
  •   (ルクセンブルク)(英語版) (1991)
  •   (オーストリア)(英語版) (1992)
  •   (ブルガリア)(英語版) (1992)
  •   (クロアチア)(英語版) (1992)
  •   ジョージア (1992)
  •   (リトアニア)(英語版) (1992)
  •   (ウクライナ)(英語版) (1992)
  •   (ノルウェー)(英語版) (1993)
  •   (モルドバ)(英語版) (1994)
  •   (ボスニア・ヘルツェゴビナ)(英語版) (1996)
  •   (モナコ)(英語版) (1996)
  •   (スロベニア)(英語版) (1996)
  •   (マルタ)(英語版) (2000)
  •   (フィンランド)(英語版) (2001)
  •   (アゼルバイジャン)(英語版) (2004*)
  •   (キプロス)(英語版) (2014*)
  •   (スロバキア)(英語版) (2016*)[Euro 1]
  •   (トルコ)(英語版) (2020*)

除外された団体:

  •   (ギリシャ)(英語版)[Euro 2]

備考:

  1. ^ スロバキアは2016年にアソシエイトメンバーになった[45]。しかし翌年発行されたワールドラグビーのハンドブックではスロベニアと誤表記された[46]
  2. ^ ギリシャの協会は2014年より活動していない[44]

 * アソシエイトメンバーとして加入した年


アフリカ

正規加盟協会: 19、アソシエート加盟協会: 5

  •   南アフリカ共和国 (1949)
  •   (ジンバブエ)(英語版) (1987)
  •   コートジボワール (1988)
  •   ケニア (1990)
  •   (ナミビア)(英語版) (1990)
  •   (ボツワナ)(英語版) (1994)
  •   (ザンビア)(英語版) (1995)
  •   (ウガンダ)(英語版) (1997)
  •   (エスワティニ)(英語版) (1998)
  •   マダガスカル (1998)
  •   チュニジア (1988)
  •   モロッコ (1998)
  •   (カメルーン)(英語版) (1999)
  •   セネガル (1999)
  •   (ナイジェリア)(英語版) (2001)
  •   (モーリシャス)(英語版) (2009)
  •   (ルワンダ)(英語版) (2015)
  •   (ガーナ)(英語版) (2017) [Africa 1]
  •   (ブルキナファソ)(英語版) (2020)
  •   (アルジェリア)(英語版) (2021)
  •   (ブルンジ)(英語版) (2021)
  •   (マリ共和国)(英語版) (2004*)
  •   タンザニア (2004*)
  •   (トーゴ)(英語版) (2004*)

除外された団体:

備考:

  1. ^ ガーナは2004年にアソシエイトメンバーとして加入、その後2017年にフルメンバーに昇格[47]
  2. ^ モーリタニアは2003年にアソシエイトメンバーとして加入、その後活動していない団体して2013年11月に除外[48]

 * アソシエイトメンバーとして加入した年


北アメリカ

正規加盟協会: 11、アソシエート加盟協会: 2

  •   (カナダ)(英語版) (1987)
  •   (アメリカ合衆国)(英語版) (1987)
  •   (バミューダ諸島)(英語版) (1992)
  •   (トリニダード・トバゴ)(英語版) (1992)
  •   (バハマ)(英語版) (1994)
  •   (バルバドス)(英語版) (1995)
  •   (ガイアナ)(英語版) (1995)
  •   (ジャマイカ)(英語版) (1996)
  •   (ケイマン諸島)(英語版) (1997)
  •   (セントビンセント・グレナディーン)(英語版) (2001)
  •   (メキシコ)(英語版) (2006)
  •   (セントルシア)(英語版) (1996*)
  •   (イギリス領ヴァージン諸島)(英語版) (2001*)

備考:

 * アソシエイトメンバーとして加入した年


南アメリカ

正規加盟協会: 9、アソシエート加盟協会: 2

  •   アルゼンチン (1987)
  •   (パラグアイ)(英語版) (1989)
  •   ウルグアイ (1989)
  •   (チリ)(英語版) (1991)
  •   (ブラジル)(英語版) (1995)
  •   (ベネズエラ)(英語版) (1998)
  •   (コロンビア)(英語版) (1999)
  •   (ペルー)(英語版) (1999)
  •   (コスタリカ)(英語版) (2017)
  •   (グアテマラ)(英語版) (2016*)
  •   (パナマ)(英語版) (2020*)

備考:

 * アソシエイトメンバーとして加入した年

主な主催大会

15人制

7人制

クリーンスタジアム

ワールドラグビーでは、主催大会の試合会場、参加チーム練習場などでは、施設を自己の負担においてクリーンの状態にしたうえで提供し、商業的なブランドについては、メディアに見えないようにする必要がある、とされている[50]。この場合の「クリーン」とは、以下の状態を指すという。

  1. 施設に、施設又はその所有者と一定の人(個人及び法人を含む)、製品、サービス又はブランドとの間の何らかの関係を示唆又は暗示する名称が付されていないこと。
  2. 形態や媒体を問わず、一切の広告、販売促進若しくは宣伝材料用の素材、ブランド、ロゴ若しくは名称、その他一定の人(個人及び法人を含む)、製品、サービスを識別させるものも付されていないこと。
  3. 方法や態様を問わず、ワールドラグビーが運営委託する団体(例えば、ラグビーワールドカップで言えば「ラグビーワールドカップリミテッド (RWCL)」)またはその団体のライセンシーによるコマーシャル・ライツの行使と競合し、それを制限若しくは妨害し、又はそれに対して損害を与える、いかなる権利、契約、活動、状態も存在しないこと。

これらに抵触する可能性のある契約として、「スポンサーや広告に関する契約」「ブランド設定やネーミングライツに関する契約」「施設における商品の販売に関する契約」「施設使用者向けの飲食物の提供に関する契約等」が挙げられており、命名権や広告類の掲出のみならず、ワールドラグビー主催大会の公式スポンサーと競合する商品類の取り扱いについても制限している。

命名権によるものではなくとも、その呼称がコマーシャル・ライツ(大会スポンサー)と競合するおそれがあるとみなされた場合は、別の名前に置き換えることで「クリーン」な状態にする必要があるとしている。

ワールドカップ2019では、味の素スタジアムは「東京スタジアム」に、「日産スタジアム」は「International Stadium Yokohama(横浜国際総合競技場)」へと、ネーミングライツによる会場名称が本来の呼称に戻された。豊田スタジアムの英語名称「TOYOTA STADIUM」はトヨタ自動車を想起させるものとRWCLが指摘し、スタジアム所有者の豊田市を強調した「City of Toyota Stadium」の表現を使用した[51]。会場のトイレ便器においても、大会スポンサーと競合する企業のロゴ部分を隠された会場があった。

グローバルパートナー

脚注

  1. ^ a b c d worldrugby.org. “概要 | World Rugby”. www.world.rugby. 2023年2月1日閲覧。
  2. ^ (日本語) Rugby World Cup 2015 Opening Ceremony intro, https://www.youtube.com/watch?v=Z3Mbd9W9u50 2023年2月1日閲覧。 
  3. ^ a b “World Rugby - Hall of Fame” (英語). www.world.rugby. 2023年2月4日閲覧。
  4. ^ worldrugby.org. “ラグビー生誕200年を祝して | ワールドラグビー”. www.world.rugby. 2023年2月1日閲覧。
  5. ^ a b “イチから分かるフットボールの歴史 | ゼロからのスポーツビジネス入門”. zerosportsbiz.com (2020年1月4日). 2023年2月1日閲覧。
  6. ^ “なぜラグビーW杯はサッカーから半世紀以上遅れての開催となったのか。【ラグビーW杯の歴史】(永田洋光) - 個人”. Yahoo!ニュース. 2023年1月30日閲覧。
  7. ^ “”. RFU. 2023年2月1日閲覧。
  8. ^ a b c “2つのラグビー~ラグビー・ユニオンとラグビー・リーグ~”. ニッセイ基礎研究所. 2023年1月30日閲覧。
  9. ^ a b c worldrugby.org. “歴史 | World Rugby”. www.world.rugby. 2023年1月29日閲覧。
  10. ^ a b “どう違う?ラグビーユニオンとラグビーリーグの特徴 | 調整さん”. 調整さんwith - 日程調整サービスの『調整さん』が運営する新しいメディア. 2023年1月30日閲覧。
  11. ^ Tony Collins, Rugby League in Twentieth Century Britain. Routledge. (2006). p. 5 
  12. ^ worldrugby.org. “Inside the meeting that took rugby professional | ワールドラグビー”. www.world.rugby. 2023年1月30日閲覧。
  13. ^ “”. web.archive.org (2017年1月20日). 2023年1月29日閲覧。
  14. ^ worldrugby.org. “ヨーロピアンラグビー|ワールドラグビー”. www.world.rugby. 2023年2月4日閲覧。
  15. ^ aigawa2007 (1443284656). “ラグビー初心者に捧ぐ・ワールドカップの楽しみ方”. 安威川敏樹のネターランド王国. 2021年10月14日閲覧。
  16. ^ a b aigawa2007 (1572790263). “驚くほど地味だった!?第1回ラグビー・ワールドカップ”. 安威川敏樹のネターランド王国. 2021年10月14日閲覧。
  17. ^ “[ラグnote]統括組織 1886年発足- 特集:ラグビーワールドカップ 2019 日本大会:読売新聞”. 【ラグビーワールドカップ2019】日本大会のニュース・実況解説:読売新聞 (2019年4月4日). 2023年1月29日閲覧。
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  19. ^ worldrugby.org. “歴史 | World Rugby”. www.world.rugby. 2021年10月14日閲覧。
  20. ^ 松島剛史. “20世紀後半におけるラグビーの異質化に関する試論~アマチュア規定の復位条項にみる離反者の処遇をめぐって”. 立命館大学. 2021年10月14日閲覧。
  21. ^ “ワールドラグビー憲章”. JRFU. 2023年2月12日閲覧。
  22. ^ worldrugby.org. “ラグビーのコアバリュー | ワールドラグビー”. www.world.rugby. 2023年2月11日閲覧。
  23. ^ “女子日本代表の活動”. JRFU. 2023年2月1日閲覧。
  24. ^ a b worldrugby.org. “大会及びランキング | World Rugby”. www.world.rugby. 2023年2月1日閲覧。
  25. ^ a b worldrugby.org. “歴史 | World Rugby”. www.world.rugby. 2023年4月3日閲覧。
  26. ^ a b “国際ラグビーボード(IRB)がワールドラグビー(World Rugby)に組織名称変更”. JRFU. 2023年4月3日閲覧。
  27. ^ “リオ2016 ラグビー 結果”. IOC. 2023年2月1日閲覧。
  28. ^ world.rugby. “大会参加国を16チームに拡大し、ラグビーワールドカップ2025で新天地を開拓 | Rugby World Cup 2021” (英語). www.rugbyworldcup.com. 2023年5月22日閲覧。
  29. ^ world.rugby. “ワールドラグビー、新たな世界大会を発足し、女子15人制ラグビーをスーパーチャージさせるカレンダーを調整 | ラグビーワールドカップ” (英語). www.rugbyworldcup.com. 2023年1月23日閲覧。
  30. ^ “https://twitter.com/worldrugby/status/1371748145214844928”. Twitter. 2023年1月23日閲覧。
  31. ^ “女子15人制ラグビーの新国際大会誕生へ! 2023年開始、日本にもビッグチャンス - ラグビーリパブリック” (2021年3月17日). 2023年1月23日閲覧。
  32. ^ worldrugby.org. “活気に満ちたブランドロゴの公開とともに WXVの開催地と開催日程発表 | ワールドラグビー”. www.world.rugby. 2023年5月15日閲覧。
  33. ^ worldrugby.org. “ロシアの出場停止処分に伴う ラグビーセブンズ競技に関する最新情報 | ワールドラグビー”. www.world.rugby. 2022年3月25日閲覧。
  34. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2022年5月10日). “日本参加の国際大会新設へ、ラグビー26年から”. サンスポ. 2023年1月30日閲覧。
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参考文献

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外部リンク

  • World Rugby - 公式サイト
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