「ラ・ヴィアンローズ」(英字表記:LA VIE EN ROSE)は、吉川晃司の楽曲で、3枚目のシングル。1984年9月10日に発売。
解説
本楽曲で本格的なミュージック・ビデオが制作された。初回プレス分に、レコードジャケット大のステッカーが封入されていた。
音楽性
ラ・ヴィアンローズ
作曲を担当した大沢誉志幸は、本楽曲のデモテープを発売の3年前に作っており、「自分には合わないから」という理由で、吉川に提供[2]。本楽曲を完成させた時、極めて洋楽的で日本語が非常に乗り難いメロディーラインであったため、「日本語詞を乗せるのは無理だろう」と思いながら作詞家の売野雅勇に曲を渡したら、売野が見事に日本語の歌詞を乗せてきて、作曲した大沢がその仕上がりを喜んだそうである[3]。
当初、大沢が製作したデモテープは、アレンジが歌謡曲っぽいギターサウンドだったが、吉川の意向でキーボード主体のアレンジとなった[2]。大沢も自身のライブではたびたび歌ったり、アルバム『(Collage)』(1994年)や、『Season's greetings〜春〜』(2008年)で何度もセルフカバーを行なっている思い入れのある曲。ライブのMCやラジオ番組などでも、非常に気に入っている作品だと公言[要出典]「失敗した。俺が最初から歌えば良かった、お前になんかやるんじゃなかった。」と冗談交じりに話している[4]。大沢と吉川はプライベートでも仲が良く、大沢がパーソナリティを務めていたFMラジオ番組『サウンドストリート』には吉川もゲストに来ている。[要出典]
吉川も「好きな一曲」と答えたことがある[4]。
Miss You
シングル発売後に、グリコの「カリフォルニアバー」CMソングとして起用。この反響が大きかったため、タイトル「Miss You」表記で(両A面)シングルとして別ジャケットで再発売された[5]。このジャケット・ヴァージョンは当時のシングル・レコード盤のみで発売され、後の8センチCDシングルで再発売は行なわれなかった。「Miss You」CD音源は、ソロ活動休止前の1988年12月に再発売された8センチCDシングルと、限定販売アルバム『』のみの収録で、音源の入手は困難となっている。
主な記録
リリース履歴
収録曲
収録アルバム
- ラ・ヴィアンローズ
- LA VIE EN ROSE(1984年)
- beat goes on(1988年)
- TOO MUCH LOVE(1992年)
- GOLDEN YEARS VOL.II(1993年)(ライブバージョンで収録)
- GOLDEN YEARS VOL.III(1996年)(ライブバージョンで収録)
- PASSAGE:K2 SINGLE COLLECTION 1984-1996(1998年)
- Spirit×ナイフ 〜GOLDEN YEARS MILLENNIUM EDITION〜(2000年)(ライブバージョンで収録)
- Thank You(2004年)(リメイクバージョンで収録)
- BEST BEST BEST 1984-1988(2005年)
- Disco K2(2007年)(リミックスバージョンで収録)
- KEEP ON SINGIN'!!!!!〜日本一心〜(2011年)(リメイクバージョンで収録)
- Miss You
- (2014年)
カバー
大沢誉志幸のセルフカバー
脚注
- ^ a b c スージー鈴木 2017, p. 157.
- ^ a b 「吉川晃司INTERVIEW」『ギターブックGB増刊号 PATi-PATi』、CBSソニー出版、1984年12月5日、86頁。
- ^ “西寺郷太のPOP FOCUS 第12回 吉川晃司「LA VIE EN ROSE」カリスマボーカリストのストイックな音楽人生”. 西寺郷太. ナタリー (2020年9月4日). 2021年5月20日閲覧。
- ^ a b 「全アルバム解説 LA VIE EN ROSE」『月刊カドカワ 1993年3月号』第11巻第3号、角川書店、1993年3月1日、32頁。
- ^ “吉川晃司* - Miss You”. Discogs. 2020年9月10日閲覧。
- ^ “吉川晃司* - ラ・ヴィアンローズ”. Discogs. 2020年9月10日閲覧。