ノグルミ

ノグルミ（野胡桃、学名: Platycarya strobilacea）は、クルミ科(ノグルミ属)の落葉高木^[3]。

ノグルミ
Platycarya strobilacea（大阪府、2007年11月18日）
分類（APG IV）
界 : 植物界 Plantae 階級なし : 被子植物 angiosperms 階級なし : 真正双子葉類 eudicots 階級なし : バラ類 rosids 階級なし : マメ類 fabids 目 : ブナ目 Fagales 科 : クルミ科 Juglandaceae 属 : (ノグルミ属) Platycarya 種 : ノグルミ P. strobilacea
学名
Platycarya strobilacea Sieb. et Zucc.^[1]
シノニム
Platycarya strobilacea Sieb. et Zucc. f. coreana (Miq.) W.T.Lee^[2]
和名
ノグルミ（野胡桃）、ノブノキ、ヤマグルミ

葉や樹形がオニグルミなどのクルミに似ていて山野にみられることに由来する^[3]。

特徴

樹高は高いもので20mくらい、直径は60cmくらいになる^[3]。

葉は互生で、奇数羽状複葉。

花期は6〜7月ごろ。風媒花であり、風に乗せて花粉を運ぶ。雌雄同株。

果実は革質の硬い鱗片で覆われ、形状は長楕円形でハリネズミに似ている^[3]。これは、トゲトゲしていて触ると痛いし、食用にもならない。

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  樹皮

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  葉と若い果実

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  果実

分布・生育地

中国中南部、台湾、朝鮮半島、日本（東海以西の本州、九州、四国）^[3]。

日当たりの良いところを好む。

人間との関わり

建築材、器具材にする^[3]。樹皮から抽出するタンニンは皮をなめすのに利用された^[3]。

ノグルミを燃やすと特有の芳香があり、中国地方や九州地方では福の神を呼ぶため大晦日や節分にこれを焚く風習があった^[3]。

脚注

[脚注の使い方]

1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」（YList）”. 2011年8月15日閲覧。
2. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」（YList）”. 2011年8月15日閲覧。
3. ^ ^{a b c d e f g h} “ノグルミ”. 東京農工大学. 2019年12月18日閲覧。

参考文献

• 茂木透写真『樹に咲く花 離弁花1』高橋秀男・勝山輝男監修（改訂第3版）、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2003年、22-23頁。ISBN (4-635-07003-4)。 

関連項目

 

ウィキスピーシーズにノグルミに関する情報があります。

 

ウィキメディア・コモンズには、ノグルミに関連するカテゴリがあります。

• 虫糞茶

外部リンク

• "Platycarya strobilacea". National Center for Biotechnology Information (NCBI) (英語). （英語）
• "Platycarya strobilacea" - Encyclopedia of Life （英語）
• 波田善夫. “ノグルミ”. 植物雑学事典. 岡山理科大学. 2011年12月2日閲覧。
• よしゆき. “”. 花図鑑（松江の野草樹木の花・シダの名前）・サイクリング日記. 2004年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月2日閲覧。
• Takayuki Shimizu. “ノグルミ”. 神戸・六甲山系の森林(神戸市と六甲山系の自然のＨＰ). 2011年12月2日閲覧。