『ドラゴンボールZ 武勇烈伝』(-ぶゆうれつでん)は、1994年4月1日に日本のバンダイから発売されたメガドライブ用2D対戦型格闘ゲーム。欧州では『Dragon Ball Z: L'Appel du Destin』のタイトルで発売された。
ジャンル | 2D対戦型格闘ゲーム |
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対応機種 | メガドライブ |
開発元 | トーセ |
発売元 | バンダイ |
プロデューサー | 宮河恭夫 清水泰臣 鈴木敏弘 |
音楽 | 天岸真志 |
美術 | 森下孝三 蛭田成一 |
シリーズ | (ドラゴンボール)シリーズ |
人数 | 1 - 2人(対戦プレイ) |
メディア | 16メガビットロムカセット |
発売日 | 1994年4月1日 1994年6月 |
フジテレビ系テレビアニメ『ドラゴンボールZ』(1989年 - 1996年)を題材とした作品。原作のフリーザ編からセル編に登場したキャラクターが使用可能。登場キャラクターは総勢11名となっており、各キャラクター毎にストーリー設定が存在する。
開発はトーセが行い、プロデューサーはスーパーファミコン用ソフト『ドラゴンボールZ 超武闘伝2』(1993年)を手掛けた宮河恭夫および鈴木敏弘の他、スーパーファミコン用ソフト『機動戦士Vガンダム』(1994年)を手掛けた清水泰臣、音楽はファミリーコンピュータ用ソフト『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』(1993年)を手掛けた天岸真志が担当している。
概要
2D格闘ゲームで、基本的にはSFCで前年に発売されていた超武闘伝シリーズのシステムを踏襲している。クリリンやギニュー、リクームが初めてプレイヤーキャラとして登場するのも特徴。クリリンはともかく、ギニューとリクームに関しては後年になって「なぜ追加されたのか」と訝るゲームライターも現われた[1]。
シリーズ恒例のデュアルスクリーンによるバトルが本作の持ち味。空中戦が多いため、地上と空中で画面がニ分割される。必殺技を使用するとデモ画面になるが、そのデモ必殺技のみに対応した技で返すことができる。このほかにもメテオスマッシュという体力・気力に関係なく放てる隠し技も存在する[1]。
パンチやキックで攻撃してキャラをダウンさせたらそれ以降は気を溜めて必殺技を打つだけという単調なゲーム性から、コマンドの早打ち競争のような面は否めない。グラフィックが粗く動作ももっさりしているため、シリーズ中でも優れた作品とは決して言い切れない[1]。
ドラゴンボールのコンピュータゲームで唯一のメガドライブ用ソフトであり、セガ製ハード初のドラゴンボールのゲームソフトである[1]。
メテオスマッシュは全キャラに用意されている。
グラフィックはスーパーファミコンに比べて粗いものの、動画枚数が一部武闘伝シリーズよりも豊富で、ドットアニメーションが滑らかな部分もある。
登場人物
スタッフ
評価
評価 |
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項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 4.1 | 3.4 | 3.2 | 3.4 | 3.8 | 3.5 | 21.3 |
- ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年、太田出版)では、基本的なゲームシステムはスーパーファミコンで発売された『ドラゴンボールZ 超武闘伝』(1993年)を継承していると指摘した上で、ほぼ全キャラクターにスライディングキックが追加されている事を「接近戦に花を添えています」と肯定的に評価した[16]。また、同アニメの格闘ゲーム作品において初めて「クリリン」が登場した事を特記しており、さらにギニュー隊長が登場している事やストーリーモードで展開されるアナザーストーリーに関してもいぶし銀的な良さがあると称賛した[16]。
脚注
- ^ a b c d 株式会社QBQ編 『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!』マイウェイ出版発行、2018年。(ISBN 9784865118704) p82-83
- ^ “Dragon Ball Z: Buyuu Retsuden”. GameRankings. 2011年12月28日閲覧。
- ^ a b “ドラゴンボールZ 武勇烈伝 まとめ [メガドライブ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年4月4日閲覧。
- ^ “Dragon Ball Z Buyū Retsuden review”. Sega Pro (35): 60/61.
- ^ “Dragon Ball Z : L'Appel Du Destin” (French). Jeuxvideo.com (2010年12月9日). 2011年12月28日閲覧。
- ^ “Dragon Ball Z Buyū Retsuden review”. Player One (43): 32/33.
- ^ “Dragon Ball Z L'Appel Du Destin review” (French). Consoles+ (32): 90–93. (May 1994) .
- ^ “Dragon Ball Z Buyū Retsuden review”. Joypad (31): 44/45.
- ^ “Dragon Ball Z Buyū Retsuden review”. Mega (22): 44/45.
- ^ “Dragon Ball Z Buyū Retsuden review”. Mean Machines Sega (21): 52–54.
- ^ “Dragon Ball Z L'Appel Du Destin” (Spanish). Hobby Consolas (33): 110–114. (June 1994). ISSN 6239-0104.
- ^ “Dragon Ball Z L'Appel Du Destin review” (Spanish). SegaFan.com (2002年4月23日). 2020年4月4日閲覧。
- ^ “”. Sega-16.com (2006年12月14日). 2007年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月4日閲覧。
- ^ “Dragon Ball Z L'Appel Du Destin review” (French). SEGA-Mag (Objectif-SEGA) (2009年10月25日). 2020年4月4日閲覧。
- ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、867頁、(ASIN) B00J16900U。
- ^ a b c 「Chapter 07 1994年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、225頁。ISBN (9784872338805)。
外部リンク
- Dragon Ball Z: L'Appel Du Destin(英語) - MobyGames