この記事はのような記述内容になっています。(2022年10月) |
株式会社トプコン[1](英: TOPCON CORPORATION[1])は、日本の光学機器メーカー。「『医・食・住』に関する社会的課題を解決し、豊かな社会づくりに貢献します」を経営理念にグローバルにDXソリューションを展開。眼科関連の医療機器や測量機器等に強みを持つ。旧社名は東京光学機械株式会社(とうきょうこうがくきかい)で、本社は東京都板橋区。東京証券取引所プライム市場上場(証券コード:7732)。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 東証プライム 7732 1949年5月16日上場 |
本社所在地 | 日本 〒174-8580 東京都板橋区蓮沼町75番1号[1] |
設立 | 1932年(昭和7年)9月1日[1] |
業種 | (精密機器) |
法人番号 | 4011401004725 |
事業内容 | 「医・食・住」に関する社会的課題をDXで解決するグローバル・ソリューションプロバイダー 医(ヘルスケア) :眼健診(スクリーニング)の仕組みづくりによる眼疾患の早期発見 食(農業) :「農業の工場化」による食糧の安定的な生産 住(建設) :「建設工事の工場化」による安心・安全で住みやすい街づくり に貢献するDXソリューションビジネスを推進 |
代表者 | 江藤隆志(代表取締役社長CEO) |
資本金 | 167億8,000万円 (2023年3月末現在)[1] |
発行済株式総数 | 108,156,842株 |
売上高 | 連結:2,156億2,500万円 (2023年3月期)[1] |
営業利益 | 連結:195億3,700万円 (2023年3月期) |
純利益 | 連結:118億600万円 (2023年3月期) |
純資産 | 連結:970億4,000万円 (2023年3月期) |
総資産 | 連結:2,078億9,000万円 (2023年3月期) |
従業員数 | 連結:5,543名 (2023年3月末現在)[1] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) 9.93% 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.14% J.P. MORGAN BANK LUXEMBOURG S.A. 381593 4.46% 第一生命保険株式会社 3.83% THE BANK OF NEW YORK MELLON 140051 3.19% (2021年3月末現在) |
主要子会社 | 関連会社参照 |
外部リンク | www |
概要
- 『「医・食・住」に関する社会的課題を解決し、豊かな社会づくりに貢献します。』を経営理念に掲げる
- 経産省と東証が選定するDX銘柄に3年連続(2020年、2021年、2022年)で選出
- 売上高の80%が海外市場、従業員の70%がノンジャパニーズ。
- 「医(Healthcare)」では、世界的な高齢化に伴う眼疾患の増加に対処すべく眼健診(スクリーニング)の仕組づくりにより、疾患の早期発見と医療効率の向上を目指す。
- 「食(Agriculture)」では、世界的な人口増加に伴う食糧不足への懸念に対処すべく「農業の工場化」により、高精度化と省力化を実現し生産性及び品質の向上を目指す。
- 「住(Infrastructure)」では、世界的なインフラ需要に伴う技能者不足に対処すべく「建設工事の工場化」により、高精度化と人手不足の解消を実現し生産性及び品質の向上を目指す。
- 1960年(昭和35年)以降2015年(平成27年)9月までは東芝の関連会社であり、同年3月時点で同社が発行済み株式の30.13%を保有していた。
- 測量機の国産化の為、帝国陸軍が1932年(昭和7年)9月1日に設立された。
- 主に陸軍向けの(照準眼鏡)(狙撃眼鏡)や、戦闘機・爆撃機用の照準器を供給していた。当時、設立に海軍が関わっていた日本光学工業(現・ニコン)とともに軍需光学機器製造の双璧として「陸のトーコー・海のニッコ-」とも称されていた[2][3]
- かつてはカメラメーカーとしても有名な存在だったが、1981年(昭和56年)に一般向けカメラ市場からは撤退している。詳細は「トプコンのカメラ製品一覧」を参照
- 現在は「医・食・住」の社会的課題を解決するDXソリューションプロバイダーとしてグローバルに事業を展開している。
沿革
- 1932年 - 服部時計店精工舎(現・セイコー)の測量機部門を母体とし、東京光学機械株式会社(東京光学)を創立。本社は東京府東京市京橋区銀座4丁目2番地、工場は東京市豊島区及び滝野川区。
- 陸軍造兵廠東京工廠(東京第一陸軍造兵廠)・日本光学(現・ニコン)・高千穂光学工業(現・オリンパス)・東京芝浦電気(現・東芝)・富岡光学器械製作所(後の京セラオプテック)・榎本光学精機(現・富士フイルム[4])などとともに主に日本軍の光学兵器を開発・製造する。
- 1933年 - 東京市板橋区志村本蓮沼町180番地に本社工場を移転。
- 1945年 - 第二次世界大戦終戦により、主に民生品開発に転換。双眼鏡、(測量機)、カメラ、顕微鏡などを製造する。
- 1949年 - 東京証券取引所・大阪証券取引所に上場。
- 1951年 - (オートレフラクトメーター)を発売(初の眼科医療向け機器)
- 1960年 - 東芝の関連会社となる。
- 1986年 - 東京証券取引所・大阪証券取引所第1部に指定替えとなる。
- 1989年 - 社名を株式会社トプコンに変更。
- 1994年 - 米Advanced Grade Technology社を買収。マシンコントロール事業に進出。
- 2000年 - 米Javad Positioning Systems Inc.を買収。精密GPS受信機を販売開始。
- 2008年 - 測量機器メーカーのソキア(現・ソキア・トプコン)の発行済み株式を全株取得し、傘下におさめる。
- 2009年 - 大阪証券取引所上場廃止。
- 2010年 - 米Opti Medica社の一部事業を買収。眼科レーザー治療分野に本格参入。
- 2012年 - 旧ファインテック事業部(産業用光学機器部門)を、株式会社トプコンテクノハウスに集約。
- 2015年 - 東芝グループが保有株式を売却し、東芝の関連会社から離れる。
事業内容
医(ヘルスケア)
- 創業より培った光学技術をベースに、1947年検眼機の国産化を目的として眼科用医療機器事業を開始、以来70年以上にわたり人々の眼の健康に貢献してきました。 人は情報の8割を目から得ていると言われています。しかし、世界的な高齢化やライフスタイルの変化により視覚に障害を持つ人は年々増加しています。 トプコンは、フルオート検査機器とICT技術の活用により、遠隔診断やAI自動診断を可能とする仕組みづくりを構築。 身近なところでの眼健診を実現し、疾患の早期発見・早期治療により、QOL(Quality of Life)の維持・向上に貢献していきます。 ※日本においては医師不在や眼鏡店及びドラッグストア等は対象外
食(アグリカルチャー)
- 農業機械の制御技術・アプリケーションを有するオーストラリアの企業を買収し2006年より精密農業に参入、GNSSによる高精度な位置情報を活用したスマート農業の普及に貢献してきました。 世界的な人口増加に対し、食料の作付面積は年々減少しており、また昨今の気候変動による大規模自然災害や異常気象、感染症などにより世界的な食糧不足が懸念されています。 日本においては農業従事者の高齢化、担い手不足、食料自給率の低下など、不足の事態に備えた農業生産基盤の整備が課題となっています。 トプコンは、長年培ったセンシングと制御技術による農機の自動運転システムやレーザー式生育センサーを活用し、営農サイクル(計画・整備-播種-育成-収穫)のデータを一元管理することにより、収穫量の向上と作物の品質向上を実現します。 「農業の工場化」を推進し、持続可能な農業構造の実現に貢献していきます。
「住」インフラストラクチャー
・1932年の創業から生産している測量機は戦後の日本の国土復興と開発に貢献し、現在も測量のみならず施工、検査まで様々な現場で活用されています。また、1994年建設機械の制御技術、2000年精密GNSS技術を獲得し、長年培った3次元計測技術と融合させることで、ICT自動化施工を実現、30年近くにわたり土木工事の省力化に貢献してきました。
現在、世界的なインフラ需要の高騰や社会インフラの老朽化、自然災害による被害規模・頻度が年々増加する一方、技能者の不足や高齢化が社会的課題となっています。
トプコンは、「測量-設計-施工-検査」という建設工事のプロセスをデジタル化、自動化することで技能者不足の解消と建設作業の生産性、品質の向上を実現します。
「建設工事の工場化」により建設現場の作業プロセスと働き方を変革し、生活の基盤となる社会インフラの整備・維持・管理に貢献していきます。
事業所
- 本社 - 東京都板橋区
その他事業所、及び工場は主にグローバルのグループ企業が展開している。
関連会社
国内
- 株式会社トプコンソキアポジショニングアジア - 東京都板橋区
- 株式会社トプコンソキアポジショニングジャパン - 東京都板橋区
- 株式会社トプコンメディカルジャパン - 東京都板橋区
- 株式会社トプコン・エシロールジャパン - 東京都板橋区
- 株式会社トプコンテクノハウス - 東京都板橋区
- 株式会社トプコン山形 - 山形県山形市
- 株式会社トプコンオプトネクサス - 福島県田村市
- 株式会社トプコンジーエス -東京都板橋区
海外
- 北米地区
- Topcon America Corporation
- Topcon Positioning Systems, Inc.
- ClearEdge3D, Inc.
- Digital Construction Works, Inc.
- Topcon Medical Systems, Inc.
- Topcon Healthcare Solutions, Inc.
- Topcon Agriculture Canada, Inc.
- Topcon Canada, Inc.
- ヨーロッパ・中東・アフリカ地区
- Topcon Europe B.V.
- Topcon Europe Positioning B.V.
- Topcon Europe Medical B.V.
- Topcon Agriculture S.r.l.
- Topcon Deutschland Medical G.m.b.H.
- Topcon Deutschland Positioning G.m.b.H.
- Topcon Electronics GmbH & Co. KG
- Topcon France Medical S.A.S.
- Topcon Espana S.A.
- Topcon Precision Ag Europe S.L.
- Topcon Positioning Spain, S.L.U.
- Topcon Positioning Portugal, L.D.A.
- Topcon Positioning Canarias, S.L.U
- Topcon Positioning Italy s.r.l.
- GEOPRO s.r.l.
- VISIA Imaging S.r.l
- Topcon Scandinavia A.B.
- Topcon Positioning (Great Britain) Ltd.
- Topcon (Great Britain) Medical Ltd.
- Topcon Technology Ltd.
- Topcon Polska Sp. zo .o.
- Tierra S.p.A.
- Mirage Technologies S.L.
- Topcon Technology Finland Oy
- Topcon Healthcare Solutions EMEA Oy
- Topcon Positioning Belgium BV BA
- Topcon Positioning Middle East and Africa FZE
- Topcon Precision Agriculture Africa Pty Ltd
- アジア・オセアニア地区
- Topcon Singapore Holdings Pte. Ltd.
- Topcon Singapore Medical Pte. Ltd.
- Topcon Positioning Asia (Malaysia) Sdn. Bhd.
- Topcon Singapore Positioning Pte. Ltd.
- Topcon Singapore Positioning Sales Pte. Ltd.
- PT. Weeo Solutions Frontier
- Topcon Sokkia India Pvt. Ltd.
- Mehra Eyetech Pvt. Ltd.
- Topcon Instruments (Malaysia) Sdn. Bhd.
- Topcon Instruments (Thailand) Co., Ltd
- PT. Weeo Solutions Frontier
- Topcon Sokkia India Pvt. Ltd.
- Mehra Eyetech Pvt. Ltd.
- Topcon Optical (H.K.) Ltd.
- Topcon Optical (Dongguan) Technology Ltd.
- Shanghai Topcon-Sokkia Technology & Trading Co., Ltd.
- Sokkia Korea Co., Ltd
- Topcon Precision Agriculture Pty Ltd.
- Topcon Positioning Systems (Australia) Pty Ltd.
- Topcon Healthcare Solutions Australia Pty Ltd.
脚注
外部リンク
- TOPCON