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グアルーリョス国際空港

グアルーリョス国際空港ポルトガル語: Aeroporto Internacional de Guarulhos)は、ブラジル連邦共和国サンパウロにある国際空港。都心の25km北東に位置している。

グアルーリョス国際空港
Aeroporto Internacional de São Paulo/Guarulhos–Governador André Franco Montoro
IATA: GRU - ICAO: SBGR
概要
国・地域 ブラジル
所在地 グアルーリョス
母都市 サンパウロ
種類 官民共用
運営者 (Infraero)(英語版)
拠点航空会社 ゴル航空
LATAM ブラジル
標高 750 m
座標 南緯23度26分08秒 西経46度28分23秒 / 南緯23.43556度 西経46.47306度 / -23.43556; -46.47306座標: 南緯23度26分08秒 西経46度28分23秒 / 南緯23.43556度 西経46.47306度 / -23.43556; -46.47306
公式サイト www.gru.com.br/en
地図
GRU/SBGR
GRU/SBGR
空港の位置
滑走路
方向 長さ×幅 (m) 表面
09R/27L 3,000×45 アスファルト
09L/27R 3,700×45 アスファルト
統計(2019年)
旅客数 4300万人
発着回数 291,987回
出典:ANAC[1]
リスト
空港の一覧
(テンプレートを表示)

概要

サンパウロの主力空港であり、ブラジル全体のハブ空港である。24時間運営されている。サンパウロ北東部に隣接する自治体グアルーリョスのクンビーカ地域[注釈 1]に1985年に開港した。

世界各国の40社の定期便(旅客便のみ)が乗り入れており、オセアニアを除く全大陸の28カ国の100を超える都市との間に定期旅客便が就航している。2019年の旅客数は約4300万人で南米の空港では最大だった。

サンパウロ都市圏には他にコンゴーニャス空港ヴィラコッポス国際空港があり、航空輸送を分担している。

歴史

開港までのいきさつ

 
コンゴニャス国際空港(1950年代)

1910年代から1950年代にかけて、ブラジル最大の都市であるサンパウロは世界各国から多くの訪問者が訪れるにもかかわらず、市内中心部からわずか8キロに位置し利便性が高いものの、1,940メートルと1,435メートルという、最新鋭のデ・ハビランド DH.106 コメットボーイング707などの大型ジェット機の着陸が不可能な滑走路しか持たず、そのために国内線とアルゼンチンウルグアイボリビアなどの近隣諸国との近距離国際線の路線しか運航することができないコンゴニャス国際空港しか存在していなかった。

なお1960年になって、サンパウロ近郊に長距離国際線にも対応する本格的な国際空港であるヴィラコッポス国際空港が開港した。しかし、市内より100キロ近く離れたカンピーナス市にあり、サンパウロ市街地との間の連絡バスで2時間近くかかった。このため、エールフランス日本航空パンアメリカン航空ルフトハンザ・ドイツ航空などのボーイング707ダグラス DC-8コンベア880などの大型機で運航する諸外国のフラッグ・キャリアの航空会社は、距離の遠さと利便性の低さには目をつぶりヴィラコッポス国際空港に乗り入れていた。

 
ヴィラコッポス国際空港(2000年代)

これに対し、当時のブラジルのフラッグ・キャリアであるヴァリグ・ブラジル航空の中長距離国際線は、ヴィラコッポス国際空港ではなく、1952年に開港した3,000メートル級の滑走路を2本持つリオ・デ・ジャネイロガレオン国際空港を発着地として運行されていた。この場合、中長距離国際線でサンパウロへ向かうには、ガレオン国際空港で一旦VASP航空クルゼイロ航空ボーイング727ボーイング737で運航されている連絡便に乗り継いでコンゴニャス国際空港へ向かうという、手間も時間もかかる経路を取らざるを得なかった。

そのため、パンアメリカン航空や日本航空、エールフランスやルフトハンザ・ドイツ航空などのいくつかの航空会社は、ヴィラコッポス国際空港とガレオン国際空港の両方の空港に乗り入れ、連絡バスや連絡便を用意することで乗客に選択肢を与えていた。しかしいずれにしても、サンパウロに中長距離国際線で訪れる乗客は、手間も時間もかかる経路を取ることを余儀なくされていた。

開港

 
駐機するヴァリグ・ブラジル航空のボーイング737型機
 
ターミナル3

この様な状況下で、旅客の利便性の向上を高めるために1960年代からサンパウロ近郊への新空港建設の必要性が叫ばれていたこともあり、候補地の選択が進み、1970年代に入り新空港をサンパウロ北東部約25キロに隣接するグアルーリョスのクンビーカ地域にあるブラジル空軍基地を拡張して建設することに決まった。その後1970年代後半に建設が開始され、1985年1月20日に開港した。

開港以降、ヴィラコッポス空港を発着する貨物便を除く中長距離国際線の殆どがグアルーリョス国際空港に移った他、2000年代にはブエノスアイレスモンテビデオラパス線などのコンゴニャス国際空港を発着する近距離国際線も、全てグアルーリョス国際空港に移った。

拡大

2007年7月にコンゴニャス国際空港で発生したTAM航空3054便オーバーラン事故の影響を受けて、一部の中型ジェット機の同空港への乗り入れが制限されその多くが乗り入れ先をグアルーリョス国際空港に変更したことで、グアルーリョス国際空港の輸送量が今後ますます増加することが予想された。

2010年で開港から25年を迎えることから、第1、第2ターミナルの近代化改修や、滑走路や誘導路の再舗装工事、地下鉄の乗り入れ工事が行われた。2011年にはターミナル3の建設が開始された。

現在

現在はオセアニア以外の全大陸と世界各都市を直行便で結ぶブラジルを代表する空港であり、ゴル航空LATAM ブラジルをはじめとする複数のブラジルの航空会社のハブ空港でもあり、ブラジル各都市を相互に結ぶハブ空港の役割もある。ただし、ブラジル内各都市の行先や時刻によっては、連絡バスでサンパウロ市内にあるコンゴーニャス空港に行って乗り換える場合もある。

その役割からブラジルの全航空輸送量の30%をこの空港が担っているが、貨物便の多くは貨物施設が整っており、発着枠に余裕のあるヴィラコッポス国際空港に就航している。

2016年にリオデジャネイロで夏季オリンピックが開催された上に、今後のブラジル経済のさらなる成長に合わせ、旅客数や貨物需要の急増が見込まれることから、現在は第4ターミナルの建設が進められているほか、第3滑走路の建設も計画されている[注釈 2]

名称

公式名称

公式名称は「Aeroporto Internacional de São Paulo/Guarulhos – Governador André Franco Montoro」(サン・パウロ/グアルーリョス – アンドレ・フランコ・モントーロ知事国際空港)であるが、一般的には所在地名の「グアルーリョス空港」や「クンビッカ空港」と呼ばれている。

コード

サンパウロのIATA都市コードは「SAO」であるが、IATA空港コードはサンパウロの国内線専用空港であるコンゴーニャス空港の「CGH」と区別する為に「GRU」を使用している。

施設

空港の敷地面積は1377haである。旅客ターミナルは3棟で、都心側から1、2、3の順に並んでいる。

  • ターミナル1は貨物ターミナルを改装したもので、比較的小規模な建物である。国内線用の小型機が発着している。他のターミナルとは離れており、乗り継ぎの際は無料シャトルバスを利用する。アズールブラジル航空が使用している。
  • ターミナル2は最も大きく古い建物である。国内線の大半と近距離の国際線が発着している。ターミナル3とは通路で連結しており、徒歩で移動できる。
  • ターミナル3は2015年に完成した最新の建物である。長距離の国際線が発着している。大型機に対応しており、A380が駐機できる搭乗橋も備えている。

就航路線

航空会社就航地
 LATAM ブラジル 国内線 : アラカジュベレンベロオリゾンテ/コンフィンスボア・ヴィスタブラジリアカンポ・グランデ(クイアバ)(英語版)クリチバフロリアノーポリスフォルタレザフォス・ド・イグアス(ゴイアニア)(英語版)(イリェウス)(英語版)(ジョアンペソア)(英語版)(ジョインヴィレ)(英語版)(ジュアゼイロ・ドゥ・ノルチェ)(英語版)(ロンドリーナ)(英語版)(マセイオ)(英語版)マナウス(ナタール)(英語版)(ナヴェガンテス)(英語版)(ペトロリナ)(英語版)ポルト・アレグレ(ポルト・セグーロ)(英語版)レシフェ(リベイラン・プレト)(英語版)(リオブランコ)(英語版)リオデジャネイロ/ガレオンサルヴァドール(サン・ジョゼー・ド・リオ・プレト)(英語版)(サン・ルイス)(英語版)(ヴィトーリア)(英語版)(ヴィトリア・ダ・コンキスタ)(英語版)
南米 : ブエノスアイレス/エセイサカラカスリマモンテビデオ(ロサリオ)(英語版)サンティアゴ
中米 : メキシコシティ
北米 : マイアミニューヨーク/JFKオーランド
ヨーロッパ : フランクフルトロンドン/ヒースローマドリッドミラノ/マルペンサパリ/シャルル・ド・ゴール
 ゴル航空国内線 : アラカジュベレンベロオリゾンテ/コンフィンスブラジリアカンポ・グランデ(カシアス・ド・スル)(英語版)(シャペコ)(英語版)、クイアバ、クリチバフロリアノーポリスフォルタレザフォス・ド・イグアス、ゴイアニア、イリェウス、ジョアンペソア、(ジュアゼイロ・ドゥ・ノルチェ)(英語版)、ロンドリーナ、(マカパ)(英語版)、マセイオ、マナウス(マリンガ)(英語版)、ナタール、ナヴェガンテス、(ペトロリナ)(英語版)ポルト・アレグレ、ポルト・セグーロ、(ポルト・ヴェーリョ)(英語版)レシフェ、リベイラン・プレト、リオブランコ、リオデジャネイロ/ガレオンリオデジャネイロ/サントス・ドゥモンサルヴァドール(テレジーナ)(英語版)、ヴィトーリア、(ヴィトリア・ダ・コンキスタ)(英語版)
南米 : アスンシオンブエノスアイレス/ホルヘ・ニューベリーブエノスアイレス/エセイサコルドバモンテビデオサンタ・クルス・デ・ラ・シエラ/ビルビル
カリブ海諸島 : アルババルバドスプンタ・カナ(カラカス経由)、サントドミンゴ
北米 : オーランド(サントドミンゴ経由)
 アズールブラジル航空(アラサトゥバ)(英語版)(アラシャ)(英語版)(バウル/アリャールヴァ)(英語版)ベレンベロオリゾンテ/コンフィンス(ベロオリゾンテ/パンプーリャ)(英語版)ブラジリアカンピーナス(カスカーフェル)(英語版)(クリスーマ)(英語版)、クイアバ、クリチバフォス・ド・イグアス(ゴベルナドール・バラダレス)(英語版)(イパチンガ)(英語版)(ジュアゼイロ・ドゥ・ノルチェ)(英語版)、ジョインヴィレ、ロンドリーナ、マナウス(マリリア)(英語版)、マリンガ、ポルト・アレグレ、ポルト・ヴェーリョ、(プレジデンチ・プルデンチ)(英語版)レシフェ(レゼンジ)(英語版)、リオブランコ、リオデジャネイロ/サントス・ドゥモン(ロンドノーポリス)(英語版)サルヴァドール、サン・ジョゼー・ド・リオ・プレト、(ウベルランジア)(英語版)(バルジニャ)(英語版)、ヴィトーリア
 アルゼンチン航空 ブエノスアイレス/ホルヘ・ニューベリーブエノスアイレス/エセイサ
 フライボンダイ ブエノスアイレス/エセイサ
 アビアンカ航空 ボゴタ
 ビバエア・コロンビアメデジン
 LATAM チリサンティアゴ
 スカイ航空サンティアゴ
 ボリビアーナ航空 サンタ・クルス・デ・ラ・シエラ/ビルビル
 (アマゾナス航空) サンタ・クルス・デ・ラ・シエラ/ビルビル
 LATAM ペルー リマ
 (パラン航空) アスンシオン
 コパ航空パナマシティ
 アエロメヒコ航空 メキシコシティ
季節運航: カンクン
 クバーナ航空 ハバナ
 デルタ航空 アトランタデトロイトニューヨーク/JFK
  アメリカン航空 ダラス/フォートワースマイアミニューヨーク/JFK
 ユナイテッド航空 シカゴ/オヘアヒューストンニューアークワシントン/ダレス
 エア・カナダ トロント
 TAP ポルトガル航空リスボンポルト
 イベリア航空 マドリッド
 エア・ヨーロッパマドリッド
 エールフランスパリ/シャルル・ド・ゴール
 ITAエアウェイズ ローマ/フィウミチーノ
 ルフトハンザ航空フランクフルトミュンヘン
 ブリティッシュ・エアウェイズ ロンドン/ヒースロー
 KLMオランダ航空 アムステルダム
 スイス国際航空 チューリッヒ
 ターキッシュ エアラインズイスタンブール
 エミレーツ航空 ドバイ
 カタール航空ドーハ
 南アフリカ航空ヨハネスブルグ
 ロイヤル・エア・モロッコカサブランカ[3]
 エチオピア航空 アディスアベバ(ロメ経由)、ロメ
 TAAGアンゴラ航空ルアンダ
 中国国際航空 北京/首都(マドリッド経由)

貨物

航空会社 目的地
  (ABSA貨物航空)(英語版) ベレン、フォルタレザ、マナウス、レシフェ
  (リオ航空)(英語版) ブラジリア、マナウス、レシフェ、リオデジャネイロ/ガレオン、サルヴァドール・ダ・バイーア
  (トータル航空)(英語版) ベロオリゾンテ/コンフィンス、クリティーバ/アフォンソ・ペーナ、フロリアノーポリス、フォルタレザ、ポルト・アレグレ、サルヴァドール・ダ・バイーア

就航都市

国内線

国際線

アクセス

 
ターミナル1車寄せ
 
リムジンバス乗り場

空港アクセスはリムジンバス、タクシー、グアルーリョス市に行く市内バス鉄道によるアクセスは整備されていなかったが、CPTMによる空港連絡鉄道2018年3月31日に開通した。また、他にも各航空会社がサンパウロ市内にあるコンゴーニャス空港発着便に接続する乗客の為の無料シャトルバスを運行している。

空港からサンパウロ市街へ向かう際に通過する高速道路の一つに、かつて「トラバリャドーレス」(Rodovia dos Trabalhadores-正式名称:サンパウロ州道SP-070号線)という名称で呼ばれていた道路がある。しかし1994年F1サンマリノGPアイルトン・セナがレース中に事故死した後、セナの功績を称える為に現在は「アイルトン・セナ高速道路(Rodovia Ayrton Senna)」に名称変更された。

鉄道

  • CPTMによりグアルーリョス空港駅からエンジェニェイロ・グラール駅までを結ぶ。当初は2005年の完成を見込んでいたが、2018年3月31日に完成。エンジェニェイロ・グラール駅で12号線に乗換が必要となる。2018年7月からルス駅まで、1日4往復と少ないながらも直通急行電車の運行が所要時間約35分で運行予定[4]。ターミナルから鉄道駅までは離れており、バスでの移動となる。

リムジンバス

  • コンゴーニャス空港
  • ヘプブリカ広場(Praça da República)
  • チエテバスターミナル(Terminal Rodoviário Tietê)
  • (パウリスタ大通り)・アウグスタ通り近辺主要ホテル循環(Circuito dos Hoteis Paulista/Augusta)
  • エルドラド・ショッピングセンター(Shopping Eldorado)
  • バハフンダバスターミナル(Terminal Rodoviário Barra Funda)

市内バス

  • タツアペー地下鉄駅ショッピングセンター(Shopping Metrô Tatuapé)
  • グアルーリョス市内

タクシー

タクシーは2種類あり、前もってターミナル到着ロビー車寄せにあるカウンターで行先を告げて、あらかじめ決められた料金の切符を購入(アメリカン・エキスプレスやVISAなどのクレジットカード払いが可能)した後に乗車する「ラジオタクシー」と、通常通りのタクシーメーターによる後払いのタクシーがある。なお、ラジオタクシーには荷物が多い乗客向けのミニバンタイプやバンタイプも用意されている。

ホテル

空港敷地内にホテルは無いものの、空港周辺にマリオットベストウェスタンなど複数の国際チェーンの大規模ホテルが存在している。ただし、空港周辺には道路しかないため、どこに行くにも車による移動を要する。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ サンパウロ中心部から約25km
  2. ^ 2014年にブラジルワールドカップが開催されたため、世界各国からブラジルの一つの玄関口となる当空港も需要の増加が見込まれ、エールフランスは大会開催時に保有しているA380型機の当空港への乗り入れを計画していたが、2014年2月にブラジル航空当局が空港の飛行場基準を調査したところ国際民間航空機関(ICAO)の定めるA380型機の運航基準となる飛行場基準コードFの規定を満たせてない可能性があり、改修工事の目途も立たないことから当局は大会期間中の同型機の同空港への就航は認可しない方針であることが分かった。[2]

出典

  1. ^ “Aeródromos” (ポルトガル語). ANAC (2020年6月29日). 2022年3月14日閲覧。
  2. ^ “サンパウロにA380就航はダメ グアルーリョス国際空港が基準満たず”. FlyTeam. (2014年2月20日). http://flyteam.jp/airport/sao-paulo-guarulhos-international-airport/news/article/32228 
  3. ^ “Royal Air Maroc Moves Forward Sao Paulo Service Launch to early-Dec 2013”. Airline Route. (2013年8月16日). http://airlineroute.net/2013/08/16/at-gru-dec13update2/ 2013年8月16日閲覧。 
  4. ^ “サンパウロ市内とグアルーリョス空港を結ぶ列車、運行へ”. MEGA BRASIL. (2018年3月29日). http://megabrasil.jp/20180329_38818/ 

関連項目

外部リンク

  • 公式ウェブサイト (英語)
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