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インデックス・ヘルバリオールム

インデックス・ヘルバリオールム[1]Index Herbariorum; ラテン語で〈植物標本室の索引〉の意)は、植物菌類などの標本を所蔵している機関の一覧を提供する枠組みである。最初は書籍の形で刊行されていたが、後にオンラインデータベースへと形態が変化した。

概要

たとえば1991年にムクロジ科植物 Cupaniopsis rhytidocarpa Adema(Wikispecies) が当時オランダ国立植物標本館に所属していた(フレデリクス・アルノルドゥス・コンスタンティン・バジル・アデマ)(スペイン語版)により新種記載されたが、その原記載文献には次のような記述が見られる[2]

Typus: Hoogland & Womersley 3232, Papua New Guinea, [中略][注 1] (L!, holo, iso in A!, BM!, BRI!, K!, LAE!).

これは Cupaniopsis rhytidocarpa という新種の基準となるタイプ標本が Hoogland とウォマーズレイという2人の人物によりパプアニューギニアにおいて採取された標本番号3232番のものであり、ホロタイプ(正基準標本)がナチュラリス生物多様性センター(旧オランダ国立植物標本館)に、アイソタイプ(副基準標本)がハーバード大学アーノルド樹木園植物標本室ロンドン自然史博物館(クイーンズランド植物標本館)(英語版)キュー王立植物園、パプアニューギニア森林研究所パプアニューギニア国立植物標本室に存在し、それらをアデマ自身が確認したという意味である[注 2]。このような植物標本の所蔵先を記号により表す枠組みとして用いられているのがインデックス・ヘルバリオールムである[3]

インデックス・ヘルバリオールムの原型は1935年に遡り、それは機関に1-8文字のコードを割り当てるという慣行であった[4]。インデックス・ヘルバリオールムの最初の6版分は(国際植物分類学連合)(英語版)により1952年から1974年までの間にオランダで刊行された[4]。このうち第6版の共著者の一人が当時ニューヨーク植物園に所属していた(パトリシア・ホルムグレン)(英語版)博士であり、彼女は後に編集主任となり、ハードコピーの7巻・8巻の監修を行った[4]。さらに彼女の同僚で夫の(ノエル・ホルムグレン)(スペイン語版)博士の監督の下でインデックス・ヘルバリオールムのデータベースの開発が進められ、これは1997年にオンラインで公開された[4]。2008年9月にはニューヨーク植物園植物標本室の理事バーバラ・M・ティアーズ博士がインデックス・ヘルバリオールムの編集者となった[4]。そして米国国立科学財団による援助の結果、所蔵されている標本の大まかな分類やその総数、標本のデジタル化の進行状況、データポータルの案内といった情報も掲載することが可能となった[4]

後には世界中の植物標本室の責任者が自らの所属先に関する情報の新規登録や更新を行うことが可能となり、更新内容は編集者による審査を経た後に正式に公開される仕組みとなっている[4]

植物標本室の例

以下ではこの枠組みで登録されている植物標本室の例を挙げていくが、2023年3月1日の時点で登録されている機関の数が3100にまで上るため、ここでは現在機能している日本の機関や、現在機能していて収蔵されている押し葉標本の産地が全世界と明記されているもしくは Brummitt (2001) に照らし合わせて3大陸以上にわたる機関のみに絞って取り上げることとする。また名義は植物標本室(: herbarium)ではあるものの、機関によっては菌類の標本の収蔵も行っているところがあるという点に留意されたい。

A

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
A ハーバード大学アーノルド樹木園植物標本室   アメリカ合衆国 131万8000点 1872年 [1] 既に AMES や GH と統合済みであるが、(アーノルド樹木園)(英語版)植物標本室由来の標本は依然 A として引用すべきである
AAU オーフス大学   デンマーク 70万点 全世界、特に南アメリカ西部、東南アジア、アフリカ西部、ヨーロッパ産中心 1963年 [2]
ABD アバディーン大学   イギリス 12万点 英国、特にスコットランド; 全世界、特に東南アジアタイバングラデシュ 1860年 [3]
AD 南オーストラリア州立植物標本館   オーストラリア 104万点 全世界、特にオーストラリア産中心 1954年 [4]
AK (オークランド戦争記念博物館)(英語版)   ニュージーランド 35万点 全世界、特に太平洋、オーストラリア、ニュージーランド、ニュージーランド北部とその沖の島々産中心 1870年 [5]
AMES ハーバード大学オークス・エームスのラン科植物標本室   アメリカ合衆国 13万3400点 1899年 [6] 既に A や GH と統合済みであるが、オークス・エームスラン科植物標本室由来の標本は依然 A として引用すべきである

B

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
B ベルリン自由大学附属ZE植物園および植物学博物館   ドイツ 380万点 全世界、特に中央ヨーロッパ、地中海地域、西南アジア、アフリカ、キューバ、南アメリカ産中心 1815年 [7] 1943年の火災によりウィルデノウ植物標本室や限られたタイプ標本などを除き、それまで収蔵されていた標本の全てが失われた
BC (バルセロナ植物研究所)(スペイン語版)   スペイン 80万点 ヨーロッパ; 地中海地方、イベリア地域、マグレブ地域; 全世界 1917年 [8]
BH コーネル大学   アメリカ合衆国 84万5000点 米国および熱帯; ニューヨーク州; 米国南東部; 日本; 全世界 1935年 [9]
BISH ビショップ博物館   アメリカ合衆国 75万点 太平洋、特にハワイ諸島; フランス領ポリネシアフィジー; マレー群島区系(特にパプアニューギニア、フィリピン); ミクロネシア; 沖縄琉球諸島; オーストラリア; スリランカ 1908年 [10]
BM ロンドン自然史博物館   イギリス 520万点 全世界、特にブリテン諸島、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、西インド諸島ヒマラヤ産中心 1753年 [11]
BOL ケープタウン大学ボールス植物標本室   南アフリカ共和国 37万3000点 南アフリカ、特に西ケープ州; アフリカ南部 1865年 [12] 全世界の海藻の標本も収蔵対象
BONN ボン大学   ドイツ 8万5000点 ドイツ、スカンジナビア半島北部、地中海; 全世界 1860年 [13] 1944年にネッセルのコレクションを除き収蔵品を喪失
BP ハンガリー自然史博物館   ハンガリー 209万7424点 全世界、特にカルパティア地方およびハンガリー産中心 1870年 [14] かつて VBI に所蔵されていた高等植物はここに移されている
BR (メイゼ植物園)(英語版)   ベルギー 400万点 全世界、特にベルギーや中央アフリカ産中心 1870年 [15]
BREM (ブレーメン海外博物館)(英語版)   ドイツ 40万点 世界中、特にドイツ北西部(北海諸島を含む)、地中海西部、コスタリカの高山産中心 1865年 第二次世界大戦時に収蔵品の一部に被害が出た
BRI (クイーンズランド植物標本館)(英語版)   オーストラリア 91万1000点 オーストラリア、主にクイーンズランド州中心; パプアニューギニア、太平洋地域、東南アジア 1881年 [16]
BRIT (テキサス植物学研究所)(英語版)   アメリカ合衆国 148万2000点 全世界、特にテキサス州ルイジアナ州アラバマ州テネシー州ジョージア州、米国南東部産中心 1987年 [17]; [18]

C

コード 機関名 標本数 標本の産地 創設年 サイト 備考
C コペンハーゲン大学附属デンマーク自然史博物館   デンマーク 290万点 全世界、特にデンマーク、グリーンランド、アイスランド、フェロー諸島; 北極、地中海(特にギリシア)、熱帯アフリカ東部、熱帯アフリカ北東部(特にエチオピア)、東南アジア(特にタイ)、中央アメリカ、南アメリカ産中心 1759年 [19]
CAL インド植物学 Survey   インド 208万6650点 全世界、特にインド、南部アジア、東南アジア 1795年 [20]
CANB オーストラリア国立植物標本室   オーストラリア 120万4426点 全世界、オーストラリア、ニューギニア、太平洋南西部産が中心 1930年 [21]
CAS カリフォルニア科学アカデミー   アメリカ合衆国 230万点 全世界、特に北アメリカ西部、カリフォルニア州、ラテンアメリカ北部、ヨーロッパ、マダガスカル、中国、フィリピン、ガラパゴス諸島産中心 1853年 [22] 1906年より前の収蔵品はタイプ標本を除き、大半がサンフランシスコ大地震と火災により焼失した
CBM 千葉県立中央博物館   日本 49万点 千葉県; 日本; アジア 1989年 [23]
CGE ケンブリッジ大学植物標本室   イギリス 110万点 全世界 1761年 [24]
CHR (マナアキ・フェヌア)(英語版)(アラン)(英語版)植物標本室   ニュージーランド 80万点 全世界、特にニュージーランド地域、(亜南極諸島)、熱帯太平洋産中心 1928年 [25]
CM カーネギー自然史博物館   アメリカ合衆国 54万点 全世界、特に北アメリカ東部 1895年 [26]
COI コインブラ大学植物標本室   ポルトガル 80万点 全世界、特にポルトガル、熱帯アフリカ産中心 1880年 [27]
COL コロンビア国立大学   コロンビア 60万点 全世界、特にコロンビアとその近隣諸国 1931年 [28]
COLO (コロラド大学自然史博物館)(英語版)   アメリカ合衆国 55万3000点 全世界、特に北極圏や山地のもの中心; ガラパゴス諸島; コロラド州; アルタイ; オーストラリア; ニューギニア; メキシコ 1890年 [29] ほかに Barleria deserticola I.Darbysh. & E.A.Trippホロタイプ(正基準標本)をはじめ、熱帯アフリカ南部-南部アフリカ産のキツネノマゴ科(バルレリア属)(Barleria)の標本も所蔵[5]
CORD CORD 植物標本室   アルゼンチン 50万点 全世界、特にアルゼンチンやその近隣諸国産中心 1870年 [30]
CTES (ノルデステ植物学研究所)(英語版)   アルゼンチン 53万点 全世界、特にアルゼンチンやその近隣諸国 1965年 [31]
CWU V・N・カラジン国立大学(ハルキウ大学   ウクライナ 29万9997点 ウクライナ、ロシア(ヨーロッパ側、極東)、ヨーロッパ、コーカサス、カザフスタン、中央アジア、アフリカ、オーストラリア、ニカラグア、キューバ 1825年 植物学; 菌類学

D

コード 機関名 標本数 標本の産地 創設年 サイト 備考
DAO 国立維管束植物コレクション - AAFC   カナダ 155万点 全世界、特に北方の温帯産中心; カナダ、特にオンタリオプレーリーの諸州、ハイダ・グワイノースウェスト準州ユーコン準州プリンスエドワードアイランド州ケベック州北部、サスカチュワン州 1886年 [32]
DD (森林研究所)(英語版)   インド 34万点 全世界、特にインド亜大陸産中心 1890年 [33]
DR ドレスデン工科大学   ドイツ 35万点 全世界、特にヨーロッパ、ザクセン州、地中海産中心 1879年 [34] 第二次世界大戦中の1945年にオスカル・ドルーデ(アントン・ロッヒェル)(英語版)など重要なものを含め、収蔵品のほぼ全てが失われた
DUKE デューク大学   アメリカ合衆国 80万点 アメリカ合衆国南東部、メキシコ、中央アメリカ西インド諸島; 全世界 1932年 [35]

E

コード 機関名 標本数 標本の産地 創設年 サイト 備考
E (エディンバラ王立植物園)(英語版)   イギリス 300万点 全世界: 西南アジア、東南アジア、アラビア、トルコ、ブータン、ブラジル、ブリテン、中国、ヒマラヤ、地中海、チリ、アルゼンチン、南部アフリカ 1839年 [36]

F

コード 機関名 標本数 標本の産地 創設 サイト 備考
F フィールド自然史博物館   アメリカ合衆国 270万点 全世界、とりわけ熱帯アメリカおよび北アメリカ(特にメキシコ)、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア、ベネズエラ、エクアドル、ペルー産中心; 中央アメリカ、アンデス南アメリカ、オーストララシア; 南アメリカの北部温帯、南部温帯 1893年 [37]
FI (フィレンツェ自然史博物館)(英語版)   イタリア 500万点 全世界、特にイタリア、地中海地域 1842年 [38]
FHO オックスフォード大学 Daubeny 植物標本室   イギリス 30万点 中央アメリカ、南アメリカ; 熱帯アフリカ; 東南アジア 1924年 [39]
FKSE 福島大学   日本 7万点 日本 1997年4月1日 [40]
FR ゼンケンベルク自然研究協会: ゼッケンベルク研究所および(自然博物館)(英語版)   ドイツ 150万点 全世界、ヘッセ、ヨーロッパ、地中海地域、大西洋諸島、西アフリカ、日本、新世界の熱帯、Holarctic 1817年 [41]
FU 九州大学   日本 1万3600点 ミクロネシアニューギニア台湾朝鮮、フィリピン、インドネシア; 全世界 1928年 [42]
FUK (福井植物園)   日本 8万点 日本、特に福井県産中心 1994年 [43]

G

コード 機関名 標本数 標本の産地 創設年 サイト 備考
G (ジュネーヴ市立植物園)(英語版)   スイス 600万点 特に地中海、中東、南アメリカ、アフリカ、マダガスカル産中心 1824年 [44]
GB ヨーテボリ大学   スウェーデン 110万点 全世界、特に南アメリカ、ハワイ、中東、地中海、スカンジナビア半島産中心 1926年 [45]
GH ハーバード大学標本館   アメリカ合衆国 194万3000点 全世界; 北アメリカ(西インド諸島やメキシコ含む); 東アジア、東南アジア、マレー群島区系; フィリピン [46] 既に A や AMES と統合済みであるが、グレイ植物標本室由来の標本は依然 GH として引用すべきである
GOET ゲッティンゲン大学   ドイツ 75万点 全世界、特にヨーロッパ、東南アジア、南アメリカ産中心 1832年 [47]
GRA (アルバニー博物館)(英語版)、Selmar Schonland 植物標本室   南アフリカ共和国 21万点 全世界、特に南アフリカ共和国東ケープ州産中心 1860年 [48]
GZU カール・フランツェンス大学グラーツ   オーストリア 120万点 全世界、とりわけヨーロッパ(中央部、南部、南東部; 特にアルプス山脈東部); オーストラリア、ニュージーランド、グリーンランドカラコルムヒマラヤ山脈や隣接するチベット地域、ベネズエラメキシココスタリカ 1900年 [49]

H

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
H ヘルシンキ大学   フィンランド 339万3629点 全世界、特にフェンノスカンディア (ロシア北西部含む) やその他のヨーロッパ北方やヨーロッパ温帯地域、アジア、北アメリカ産中心; 日本、中国、オーストララシア、ニューギニア、ブラジル、アルゼンチン、チリ、その他熱帯地域 1751年 [50]
HAL マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク   ドイツ 60万点 全世界; ヨーロッパ、中央アメリカ、南アメリカ、南アフリカ、オーストラリア; モンゴル 1812年 [51]
HBG ハンブルク大学   ドイツ 180万点 全世界、特にヨーロッパ、南アメリカ、南アフリカ産中心 1879年 [52]
HIRO 広島大学   日本 97万点 アジア; 全世界; チリ、ペルー; 日本; パタゴニア 1929年 [53] 1945年8月6日の広島市への原子爆弾投下により、堀川芳雄による蘚苔類や犬丸すなおによる地衣類タイプ標本が失われた[6]

I

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
IRK ロシア科学アカデミーシベリア部門植物生理学・生化学シベリア研究所   ロシア 20万点 特にバイカルシベリア; 全世界 1951年 [54]

J

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
JE フリードリヒ・シラー大学イェーナ   ドイツ 350万点 全世界、特にヨーロッパ、南西アジア、キューバ産中心 1896年 [55]

K

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
K キュー王立植物園   イギリス 812万5千点 全世界、特にアフリカ、熱帯アジア、オーストララシア産中心 1852年 [56]
KAG 鹿児島大学博物館   日本 14万点
  1. 南九州から南西諸島にかけての地域(鹿児島県本土、屋久島種子島トカラ列島奄美大島琉球列島
  2. 日本各地
  3. 北アメリカ、ヨーロッパ、南アジア、東南アジア、ミクロネシア、台湾
1910年 [57]
KANA 金沢大学   日本 25万点 日本; 全世界 1950年
KPM 神奈川県立生命の星・地球博物館   日本 35万点 日本、特に神奈川県箱根丹沢鎌倉横浜横須賀厚木など)産中心 1968年 [58]
KW ウクライナ国立学士院M・G・ホロドヌィ植物学研究所、ウクライナ国立植物標本室   ウクライナ 224万7179点 全世界、特にウクライナ(クリミア含む)中心 1921年 [59]
KYO 京都大学   日本 120万点 日本およびアジアの近隣地域 1921年 [60]

L

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
L ナチュラリス生物多様性センター   オランダ 500万点 全世界、特に熱帯アジア、熱帯アフリカ、中央アメリカ、南アメリカ産中心 1829年 [61] オランダ国立植物標本館; 2022年6月までに従来の AMD (2007年; 20万点)、U (2009年; 90万点)、WAG (2014年; 100万点) からここへの統合が完了している
LD ルンド大学   スウェーデン 250万点 全世界、特にスカンジナビア半島、地中海、南アフリカ産中心 1770年 [62]
LE ロシア科学アカデミー(コマロフ植物研究所)(英語版)   ロシア 600万点 全世界; ロシア、アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、アフリカ、南極、北極、インド洋 1823年 [63]
LIL (ミゲル・リージョ財団)(スペイン語版)   アルゼンチン 72万点 全世界、特にアルゼンチンやその近隣諸国産中心 1931年 [64]
LINN ロンドン・リンネ協会   イギリス 3万3800点 全世界 1730年 [65]
LISU (国立自然史科学博物館)(英語版)   ポルトガル 30万点 全世界、特にポルトガル、アゾレス諸島マデイラ諸島(セルヴァージェンス諸島)(英語版); アンゴラ、モザンビーク; サントメ・プリンシペ諸島; ギニアビサウ; カーボヴェルデ諸島; ティモール島 1839年 [66]
LL テキサス大学オースティン校(ランデル)(英語版)植物標本室   アメリカ合衆国 6万5000 (LL) + 25万 (UTD) 点 テキサス州中央アメリカ、メキシコ; 全世界 1943年 [67] 標本は元々(レンナー)(英語版)という所に所蔵されていたが、2008年6月の時点で既に TEX に移送されている。ただしランデル植物標本室由来のものは LL として引用すべきである
LSU ルイジアナ州立大学(シャーリー・C・タッカー)(英語版)植物標本室   アメリカ合衆国 40万点 ルイジアナ州; 米国南東部; 全世界、大半が新世界 1869年 [68] 2016年に NO の標本の一部がこの機関に編入

M

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
M (バイエルン州自然科学コレクション)(英語版) (SNSB)   ドイツ 320万点 全世界 1813年 [69]
MA マドリード王立植物園   スペイン 115万8116点 全世界、特に地中海西部、中南米、アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド産中心 1755年 [70]
MAK 東京都立大学牧野標本館   日本 50万点 全世界、特に日本 1958年 [71]
MBM パラナ州クリチバ立植物学博物館   ブラジル 41万2000点 全世界、特に新世界産が中心 1965年 [72]
MEL (ヴィクトリア王立植物園)(英語版)ヴィクトリア国立植物標本室   オーストラリア 150万点 全世界、とりわけオーストラリア(特にヴィクトリア州)中心 1853年 [73]
MICH ミシガン大学   アメリカ合衆国 175万点 全世界、特に温帯北アメリカや五大湖地域; 北アメリカ東部、西インド諸島アラスカ州、太平洋諸島; 北アメリカ西部; メキシコ; イラン、ヒマラヤ山脈、太平洋地域南西部、東南アジア 1837年 [74]
MO ミズーリ植物園   アメリカ合衆国 685万点 全世界 1859年 [75]
MPU モンペリエ大学   フランス 350万点 全世界、特に地中海盆地、アフリカ、アメリカ産中心 1809年 [76]
MSNM ミラノ市立自然史博物館   イタリア 5万点 全世界、特にヨーロッパ 1838年 [77] 元来存在した G. Jan 植物標本室およびG・G・バルサモ=クリヴェッリ植物標本室は第二次世界大戦中の1943年8月に破壊された
MT モントリオール大学マリー=ヴィクトラン植物標本室   カナダ 73万点 全世界、特にケベック州ニューファンドランド州キューバ 1920年 [78]
MW モスクワ国立大学   ロシア 110万9606点 全世界、旧ソヴィエト連邦地域産中心 1765年もしくは1780年 [79]

N

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
NBG 南アフリカ国立生物多様性研究所コンプトン植物標本室   南アフリカ共和国 50万7000点 南部アフリカナミビアレソトエスワティニを含む)、特に北ケープ州西ケープ州; 全世界 1933年 [80]
NGU 新潟大学   日本 1万2000点 日本、朝鮮モンゴル
NO テュレーン大学   アメリカ合衆国 12万点 全世界、特にルイジアナ州、米国南東部、コロラド州(ロッキーマウンテン)、カリフォルニア州南部、ユカタン; コロンビア、ブラジル 1895年 [81] ニューオーリンズ科学アカデミーの標本を編入済み; 2000年に菌類の標本1万点が NY に、それ以外は全て2016年に LSU に移送されたが、トゥレーン標本室由来の標本は依然 NO として引用すべきである
NS (中央シベリア植物園)(英語版)SB RAS、I・M・クラスノボロフ植物標本室   ロシア 40万点 アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア 1946年 [82]
NSW 王立植物園およびドメイントラスト   オーストラリア 140万点 全世界、とりわけオーストラリア(特にニューサウスウェールズ州)中心 1896年 [83] 関連施設: シドニー王立植物園
NY ニューヨーク植物園(ウィリアム)(英語版)&リンダ・スティア植物標本室   アメリカ合衆国 792万1000点 全世界、特に熱帯アメリカや北アメリカ産中心 1891年 [84]

O

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
O オスロ大学   ノルウェー 180万8000点 全世界 1863年
OSA 大阪市立自然史博物館   日本 30万点 日本およびその近隣地域 1950年 [85]
OXF オックスフォード大学フィールディング=ドゥルース植物標本室   イギリス 50万点 全世界、特にブリテン諸島、北極、南アメリカ産中心 1621年 [86]

P

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
P 国立自然史博物館   フランス 600万点 全世界、特にアフリカ(北部、西部、赤道)、東南アジア、フランス、ヨーロッパ、仏領ギアナ、マダガスカル、マスカリン諸島、(亜南極諸島)、ニューカレドニア(フツナ諸島)(英語版)バヌアツ中心 1635年 [87]
PE 中国科学院植物研究所標本館   中国 265万点 全世界、特に中国産中心 1928年 [88]
PH フィラデルフィア自然科学アカデミー   アメリカ合衆国 143万点 アジア・マレー群島区系・太平洋地域(特にマレーシア)およびオーストララシア地域; ペンシルヴァニア州南東部、ニュージャージー州南部、デラウェア州北部、メリーランド州北東部 1812年 [89]
PR 国立博物館   チェコ 200万点 全世界、特にチェコ、スロヴァキア、中央ヨーロッパ、バルカン半島、オーストラリア、イラク、イラン産中心 1818年 [90]
PUL パデュー大学クリーベル植物標本室   アメリカ合衆国 7万5000点 全世界、特に北アメリカ中心 1873年 [91]
PUR パデュー大学アーサー植物標本室   アメリカ合衆国 10万1000点 全世界 1888年 [92] 菌類のみ

R

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
RB リオデジャネイロ植物園   ブラジル 85万点 全世界、特にブラジル 1890年 [93]
RFA リオデジャネイロ連邦大学   ブラジル 4万5260点 全世界、特にブラジル; リオデジャネイロ州エスピリトサント州バイア州 1954年
RSA (カリフォルニア植物園)(英語版)   アメリカ合衆国 123万点 全世界、とりわけカリフォルニア州(特に州の南半分)産中心 1927年 [94]
RYU 琉球大学   日本 6万点 琉球諸島 1956年 [95]

S

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
S スウェーデン自然史博物館   スウェーデン 457万点 全世界 1739年 [96]
SAP 北海道大学   日本 20万点 全世界、特に日本産中心 1931年 [97] 主に底生藻類
SAPS 北海道大学総合博物館   日本 30万点 北日本(特に北海道)、サハリン千島列島 1876年 [98]
SI (ダーウィニオン植物学研究所)(スペイン語版)   アルゼンチン 74万9999点 全世界、アルゼンチンおよびその近隣諸国、南北アメリカ、ヨーロッパ 1911年 [99]

T

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
TAI 国立台湾大学   台湾 28万点 全世界、特に台湾、中国、海南島、日本、琉球列島ミクロネシア産中心 1928年 [100]
TAIF 林業試験所植物標本館   台湾 51万5000点 全世界、特に台湾 1904年 [101]
TCD トリニティ・カレッジ   アイルランド 30万点 全世界、特にヨーロッパ、インド、南アフリカ、オーストラリア、北アメリカ、タイ産中心 1830年 [102]
TEX テキサス大学オースティン校ビリー・L・ターナー植物資源センター   アメリカ合衆国 100万6000点 テキサス州; 米国南西部; ラテンアメリカ(特にメキシコ、中央アメリカ北部); 全世界、特にラテンアメリカ 1890年 [103] ランデル植物標本室(LL、UTD) の標本はここに統合されてはいるが LL として引用すべきである
TF 森林総合研究所   日本 3万点 日本 1878年 [104]
TFA 森林総合研究所 多摩森林科学園   日本 7万点 日本 1945年 [105]
TI 東京大学   日本 170万点 日本、サハリン千島列島、ロシア、朝鮮台湾ヒマラヤ山脈、中国、マレーシア 1877年 [106]
TNS 国立科学博物館   日本 206万3204点 全世界、特に日本、東アジア、東南アジア産中心 1877年 [107] 関連施設: 筑波実験植物園
TUS 東北大学   日本 48万5000点 全世界; 日本、琉球諸島、台湾、中国、チベットヒマラヤ山脈ネパール 1924年 [108]

U

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
UC カリフォルニア大学   アメリカ合衆国 210万点 全世界、特にカリフォルニア州、北アメリカ西部、メキシコ、アンデス南アメリカ、Pacific Basin、アジア東部 1872年 [109]
UPS ウプサラ大学(進化博物館)(英語版)   スウェーデン 310万点 全世界 1785年 [110]
US スミソニアン博物館(米国国立植物標本館)(英語版)   アメリカ合衆国 510万点 全世界、特に新世界熱帯地域、北アメリカ、太平洋諸島、フィリピン、インド亜大陸産中心 1848年 [111]

V

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
VBI 生態学・植物学研究所 CER   ハンガリー 6000点 全世界、特にハンガリー、旧チェコスロヴァキア、スウェーデン、タンザニア、ブラジル、キューバ産中心 1952年 2017年までの時点で全ての高等植物は BP に移送済みであり[注 3]、なおも VBI に収蔵されている6000強の標本は地衣類のものである
VT ヴァーモント大学プリングル植物標本室   アメリカ合衆国 36万1000点 全世界、特にメキシコ、中央アメリカ、ヴァーモント州産中心 1870年 [112]

W

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
W ウィーン自然史博物館   オーストリア 550万点 全世界 1807年 [113]
WELT ニュージーランド博物館テ・パパ・トンガレワ   ニュージーランド 24万8438点 ニュージーランド、オーストラリア、太平洋、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ 1865年 [114]
WIS ウィスコンシン大学   アメリカ合衆国 107万8000点 ウィスコンシン州; アメリカ合衆国中央部および南東部; オザーク高原; メキシコ; 熱帯アメリカ;[旧]ソヴィエト連邦; 全世界 1849年 [115]
WRSL ヴロツワフ大学   ポーランド 51万5000点 全世界、特にポーランド、シレジア産中心 1821年 [116] 第二次世界大戦時に収蔵品の避難が行われたが、当時の収蔵品の60パーセントが損壊したと見られている[8]
WU ウィーン大学   オーストリア 140万点 中央ヨーロッパバルカン半島、南西アジア、中国、南アメリカ、アフリカ 1879年 [117]

Y

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
YU イェール大学   アメリカ合衆国 36万5000点 全世界、特にコネティカット州ニューイングランド産中心 1864年 [118]

Z

コード 機関名 標本数 標本の産地 創立年 サイト 備考
Z チューリッヒ大学植物標本室   スイス 184万点 全世界、特に中央ヨーロッパ、アフリカ南部、ニューカレドニア中心 1834年 [119]
ZSS (チューリッヒ多肉植物コレクション)(英語版)   スイス 2万9191点 全世界 1952年 [120] その名の通り多肉植物を専門とする

脚注

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注釈

  1. ^ 原典においてはこの箇所により詳細な採取地の情報や採取日の情報が記されているが、この記事においては本筋から外れる要素であるため、省略することとする。
  2. ^ このコレクションの場合、パプアニューギニア国立植物標本室のものを除けば、全ての標本がインターネット上で公開されている(L 0013385; A 00050706; BM000884173; BRI-AQ0033983; K000701603)。
  3. ^ ただし Borhidi Attila によるコレクションは2012年5月までの時点で JPU に所蔵し直されているとされる[7]

出典

  1. ^ 収集活動 | 越前町立福井総合植物園 プラントピア. 2023年2月25日閲覧。
  2. ^ Adema (1991:157).
  3. ^ Adema (1991:13, 25).
  4. ^ a b c d e f g “Learn more - The William & Lynda Steere Herbarium”. Index Herbariorum. 2023年2月27日閲覧。
  5. ^ Darbyshire, Iain; Tripp, Erin A.; Chase, Frances M. (2019). “A taxonomic revision of Acanthaceae tribe Barlerieae in Angola and Namibia. Part 1”. Kew Bulletin 74, 5: 1–85. doi:10.1007/s12225-018-9791-0. 
  6. ^ 原田浩 (2021年). “タイプ標本の種類”. 千葉県立中央博物館. 2023年2月26日閲覧。
  7. ^ “Institute of Ecology and Botany CER”. GBIF (2012年5月). 2023年2月26日閲覧。
  8. ^ Herbarium, Museum of Natural History, Uniwersytet Wrocławski. 2023年2月25日閲覧。

参考文献

英語:

関連項目

外部リンク

  • Index Herbariorum - The William & Lynda Steere Herbarium. - 公式サイト。2023年5月8日閲覧。
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