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ゆば

ゆば(湯葉、湯波、油皮、豆腐皮)は、大豆の加工食品の一つ。豆乳を加熱した時の表面にできる薄皮でよく吸い物の具として使われたり、刺身と同様にそのまま醤油などをつけて食される。精進料理にも欠かせない伝統食材である[3]

湯葉 干し 乾[1]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 2,217 kJ (530 kcal)
7.2 g
食物繊維 3.0 g
32.1 g
飽和脂肪酸 4.98 g
一価不飽和 7.50 g
多価不飽和 16.26 g
50.4 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(0%)
1 µg
(0%)
7 µg
チアミン (B1)
(30%)
0.35 mg
リボフラビン (B2)
(10%)
0.12 mg
ナイアシン (B3)
(9%)
1.4 mg
パントテン酸 (B5)
(11%)
0.55 mg
ビタミンB6
(25%)
0.32 mg
葉酸 (B9)
(10%)
38 µg
ビタミンE
(16%)
2.4 mg
ビタミンK
(52%)
55 µg
ミネラル
ナトリウム
(1%)
12 mg
(カリウム)
(18%)
840 mg
(カルシウム)
(21%)
210 mg
(マグネシウム)
(62%)
220 mg
(リン)
(86%)
600 mg
(鉄分)
(64%)
8.3 mg
(亜鉛)
(52%)
4.9 mg
()
(164%)
3.27 mg
(セレン)
(10%)
7 µg
他の成分
水分 6.9 g
水溶性食物繊維 0.6 g
不溶性食物繊維 2.4 g
ビオチン(B7 37.3 μg

ビタミンEはα─トコフェロールのみを示した[2]
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。
液面の膜がゆばである。
ゆば料理の一例。中央はだし汁を吸ったゆば巻き。左下はゆばの肉包み。
ゆば料理の一例。ゆばの刺身。

概要

豆乳を加熱した時、によって液面に形成される[4]を、竹串などを使って引き上げた物で、植物性蛋白質に富む精進料理の材料である。

豆腐との最大の差は製造方法である。豆腐はにがり等の(凝固剤)を使用して、大豆の植物性蛋白質を凝固(塩析)させたものであり、ゆばは凝固剤を使用せず、加熱により大豆の蛋白質が熱凝固したものである。凝固剤を使用しないため、大豆から製造できる量は豆腐の約10分の1程度[要出典]と少ない。

精進料理の材料の一つとして、日本のゆばは約1200年前に最澄が中国から仏教・ゆばを持ち帰ったのが初めといわれ、日本最初のゆばは、滋賀県大津市に位置する比叡山天台宗総本山の延暦寺に伝わり、比叡山麓の坂本(現在の滋賀県大津市)に童歌山の坊さん何食うて暮らす、ゆばの付け焼き、定心房」として唄われたことが歴史的な記録に残っている。

日本のゆば(湯葉と湯波)

日本で最初にゆばの伝わった比叡山麗の京都近江(現在の滋賀県)、古社寺の多い大和奈良県)、そして日光栃木県)、身延山梨県)といった古くからの門前町が産地として有名で、京都と大和、身延では「湯」、日光では「湯」と表記する。

日本では、引き上げた湯葉を生湯葉(または引き上げ湯葉)と呼び、料理の材料にするほか、刺身と同様にそのまま醤油などをつけ食べる。また、普茶料理でもよく使用される。京都の湯葉は膜の端に串を入れて引き上げるため一枚なのに対し、日光の湯波は膜の中央に串を入れて二つ折りにするように引き上げるため二枚重ねとなる。このため、京都のものは薄く、日光のものはボリューム感があるものになる。身延では湯葉を何枚も重ねて固めた「角ゆば」も作られている。また、関西の湯葉は生または自然乾燥させることが多く、日光は生または油で揚げられることが多い。

生湯葉のほかに、生湯葉を乾燥させた物(干し湯葉)、半乾燥の状態のうちに巻いたり、結び目を作った物(結び湯葉)など、様々な種類が市販されている。巻いた状態の物は吸い物の具にされることが多く、シート状の物は、復して各種の(湯葉巻き)料理にされることが多い。

中国のゆば

中国では、シート状に干した「腐皮」(フーピー fǔpí)と、棒状に絞ってから干した「腐竹」(フーチュー fǔzhú)が多く、日本の湯葉のような巻いた形状で市販されることはまれである。結んだ状態の「腐皮結」(フーピージエ fǔpíjié)は中国でも作られている。

浙江省杭州は、「腐皮」の産地として知られており、名物料理のひとつに、湯葉を素揚げにした「脆炸響鈴」(ツイジャーシアンリン cuìzháxiǎnglíng)という料理がある。

台湾では、豆皮(ダゥーポェー tau-phoe)と呼ばれており、雲林県西螺鎮莿桐郷は「豆皮」の産地として知られている。

広州でよく見られる広東料理点心として、豚肉シイタケニンジンなどの拍子木切りを湯葉で巻き、オイスターソースなどで煮てから、蒸籠で蒸した「鮮竹捲」(シンチョッキュン)、「鮮竹紮」(シンチョッアーッ)、「腐皮捲」(フーペイキュン)がよく食べられている。

腐竹」は河南省の長葛腐竹、湖南省の永興腐竹、広西チワン族自治区の桂林腐竹など、各地に産地が点在している。「腐竹」は、湯で戻して、煮物の材料にしたり、鍋料理の具として食べられることが多い。

脚注

  1. ^ 文部科学省 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
  2. ^ 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
  3. ^ “”. 2017年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月1日閲覧。
  4. ^ 牛乳を加熱した際に生ずる膜も同様の現象による。ちなみにこれからも湯葉のようなものを作れる。またこの膜を使った食品もある。(牛乳プリン#大良双皮奶)

関連作品・文献

  • 芝木好子「湯葉」『湯葉・青磁砧』(講談社、2000年10月)ISBN (4-06-198232-X)、(ISBN 978-4-06-198232-1)、所収 - 伝統的な京都の湯葉作りに嫁いだ嫁の重労働を描く
  • 八木幸子、目片智子『比叡ゆばから始まるおいしい話 自然派の食卓へ、家庭で作れるゆばレシピ50』(西日本出版社、2005年6月)ISBN (4-901908-12-X)、(ISBN 978-4-901908-12-2)

関連項目

外部リンク

  • 渡辺研、岡本奨「湯葉皮膜の組織とその形成について」(『日本食品工業学会誌』22巻7号、1975年)p.325-330, doi:10.3136/nskkk1962.22.325
  • 大豆のおはなし(江崎グリコ
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