『それぞれの秋』(それぞれのあき)は、1973年9月6日から同年12月13日までTBS系列の木曜22:00 - 22:56、木下恵介・人間の歌シリーズで放映されたテレビドラマである。第6回テレビ大賞本賞受賞作品、第11回ギャラクシー賞受賞作品。
あらすじ
平凡なサラリーマン家庭を舞台に、家族愛、思いやりを大学生の次男の目線で問いかける。
スタッフ
出演
- 新島清一:小林桂樹
- 新島稔:小倉一郎
- 新島麗子:久我美子
- 新島茂:林隆三
- 新島陽子:高沢順子
- 津田(スケバンのリーダー):桃井かおり
- 遠藤(スケバン):四方正美
- 唐木(稔の友達):火野正平
- 信子(稔の元恋人):(海野まさみ)(→(高原由紀))
- 由利子:緑魔子
- 部長(茂の上司):太宰久雄
- 信子の兄:橋本功、小野川公三郎
- 守枝(稔兄弟の叔母):三戸部スエ
- 母親(稔の家庭教師の少年):春川ますみ
- 母親(稔の家庭教師の少女):夏桂子
- ひろみ(稔・唐木の学友):大和撫子(→大和なでしこ)
- スナックのおばさん:宮内順子
- 陽子の連れの男:樋浦勉
- 高岡健二(→高岡建治)、水原英子、伊藤孝雄、稲川善一、桜井センリ、高宮千尋、西山厚子、岩崎敏子、内田友子、須崎泰代、
浦野啓子、井上千枝子、立川雄三、岸井あや子、北川博子、京田尚子、川井みどり、増岡弘、戸田春子、岩上正宏、藤沢陽二郎、
塚本光市、肥土尚弘、伊藤正次、小池幸二、名塚新也、山本武、披岸喜美子、伊藤つかさ
エピソード
本作ではナレーションが使用された。脚本の山田太一は、それはアメリカのテレビドラマの『逃亡者』の影響であると書いている。また、これを見た倉本聰は、それまでタブーと教え込まれていたドラマでのナレーション使用について「こんな手もありだな」と思い、『前略おふくろ様』で初めて導入することにしたという[1]。
当時「暖かい大家族もののホームドラマ」が流行していたので、山田はそれとは逆のドラマを構想した。家族にそれぞれ暗闇があるのは、「ホームドラマで、家族がすべてドラキュラだったら」という山田のアイディアによるという。
脚注
- ^ 倉本聰『獨白 2011年3月 「北の国から」ノーツ』、フジテレビジョン、2011年、pp. 51-52。
参考文献
- テレビドラマデータベース
- [https://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d0078/ それぞれの秋(木下惠介・人間の歌シリーズ)(TBSチャンネルホームページ)
TBS系 木曜22時枠 【木下恵介・人間の歌シリーズ】 | ||
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