» www.Giftbox.Az - Bir birindən gözəl hədiyyə satışı
ウィキペディアランダム
毎日カテゴリ
共有: WhatsappFacebookTwitterVK

さらば愛しき大地

さらば愛しき大地』(さらばいとしきだいち)は、柳町光男監督・脚本による1982年の日本の映画。

さらば愛しき大地
A Farewell to the Land
監督 柳町光男
脚本 柳町光男
製作 柳町光男
池田哲也
(池田道彦)
出演者 根津甚八
秋吉久美子
山口美也子
音楽 (横田年昭)
撮影 田村正毅
編集 (山地早智子)
製作会社 (プロダクション群狼)
アトリエ・ダンカン
公開 1982年4月9日
上映時間 130分
製作国 日本
言語 日本語
(テンプレートを表示)

キャスト

製作

企画・脚本

監督の柳町光男は、本作の舞台・鹿嶋市がある同じ茨城県出身で、鹿島臨海工業地帯の建設により、農村がどんどん壊され、ダンプカーが走る光景をずっと見ていた[1]。そういうものが映画の舞台としては格好だなと感じプロットは練ってはいた。上手く構成できていないとき、新聞でダンプの運転手が覚せい剤をやって愛人を殺したという記事を見つけ、一気にホンが書けた[1]。映画はその実話とは大分違うという[1]。製作費約5,000万円[2]

キャスティング

シナリオを書いている段階でシャブをやるのは蟹江敬三とイメージし、主役のダンプの運転手は体の大きい人にしようと俳優に二人交渉したが断られた。先に女優を決めようと秋吉久美子に交渉[1]。秋吉は、監督直筆の生原稿シナリオを渡され読み終わると、それを胸に抱いて離さず、「私がやります」と出演を熱望した[3][4]。柳町は「あそこまでいいとは予想しなかった。あれは彼女の力だと思います」と述べている[1]。秋吉なら、惚れるの相手の男はマッチョ系じゃなくてもいいんじゃないか、普通の男でもといいと思ったとき、根津甚八が浮かんだ[1]

撮影

配給は決まっていない状況で[2]、映画の舞台である鹿島町で1981年7月29日(クランクイン)[2]スタッフ20数人で、当地の旅館を借り切り、合宿生活を送りながらの撮影[2]。真っ黒に日焼けして野性味を加えて撮影に臨んだ根津甚八は、「柳町監督は年も近いし、一緒にやってて楽しい。役づくりでの苦労は、怒鳴ったり、暴力を振るうシーンが多くて消耗します」などと話した[2]。1981年11月完成予定[2]

興行

柳町光男監督の前作『十九歳の地図』同様に、内容が暗い、救いようがない、地味などと評され[5][6]、配給会社をたらいまわしになった挙句[6]、1982年のベルリン国際映画祭に正式出品が決まってもダメで[4]、結局買い手が付かず自主上映になった[3][7][8]。しかし、こんないい作品を埋もれさせては映画人の恥だと、配給会社の若手宣伝マンやジャーナリストなどが中心となって支援する会を作り、上映機運を盛り上げた結果、岡田茂が社長を務めていた東急レクリエーションが運営する新宿ミニシアター「(シネマスクエアとうきゅう)」で1982年6月に公開された[3]。結果的に12週上映の大ヒットとなった[8]。この反響を受け[5]、1982年7月以降、名古屋市毎日地下劇場など各地で順次公開された[5][6]

評価

ニューヨーク・タイムズジャネット・マスリンは「平穏さと獰猛さが静かに衝突している」と指摘した上で、本作に好意的な評価を与えた[9]

受賞歴

脚注

  1. ^ a b c d e f 藤木TDC「柳町光男インタビュー」『映画秘宝』2015年12月号 71頁、洋泉社 
  2. ^ a b c d e f 「シネマ最前線 溢れるエネルギー!柳町光男 『さらば愛しき大地』撮影快調!!」『シティロード』1981年10月号、エコー企画、22–23頁。 
  3. ^ a b c 「日本映画シアター MOVIE&STARトピックス」『ロードショー』1982年10月号、集英社、219頁。 
  4. ^ a b 小藤田千栄子「洋画ファンのための邦画コーナー PREVIEW試写室 共演の根津甚八と秋吉久美子がよかった『さらば愛しき大地』」『SCREEN』1982年3月号、近代映画社、253頁。 
  5. ^ a b c 「ニュース・スクランブル CINEMA シネマ視斜室 現代日本の断面をさらけ出した衝撃作! 『さらば愛しき大地』」『週刊明星』、集英社、1982年6月3日号、148頁。 
  6. ^ a b c 「ニュース・スクランブル CINEMA『さらば愛しき大地』記録破りの大ヒット」『週刊明星』、集英社、1982年8月19日号、148頁。 
  7. ^ Carte Blanche カルト・ブランシュ - アーカイブス
  8. ^ a b 大森さわこ : ミニシアター再訪【第3回】 - 芸術新聞社
  9. ^ Maslin, Janet (1983年3月20日). “'Farewell,' A Japanese Drama”. The New York Times. 2014年10月18日閲覧。
  10. ^ ““キネ旬ベスト・テン”に輝く名作がスクリーンに!”. チケットぴあ (2013年5月30日). 2014年10月18日閲覧。
  11. ^ a b c “第6回日本アカデミー賞”. アカデミー賞. 2014年10月18日閲覧。
  12. ^ “第25回ブルーリボン賞”. シネマ報知. 2012年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月18日閲覧。
  13. ^ “第37回毎日映画コンクール”. 毎日新聞. 2014年10月18日閲覧。

外部リンク

ウィキペディア、ウィキ、本、library、論文、読んだ、ダウンロード、自由、無料ダウンロード、mp3、video、mp4、3gp、 jpg、jpeg、gif、png、画像、音楽、歌、映画、本、ゲーム、ゲーム。