音のない森

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「音のない森」（おとのないもり）は、ポルノグラフィティの楽曲。2003年8月6日にSME Recordsより11作目のシングルとしてリリースされた。

「音のない森」
ポルノグラフィティ の シングル
初出アルバム『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』
B面	awe sonic
リリース	2003年8月6日
規格	(レーベルゲートCD) (レーベルゲートCD2)（再発盤） マキシシングル（再々発盤）
ジャンル	J-POP、ロック
時間	4分54秒
レーベル	SME Records
作詞・作曲	岡野昭仁
プロデュース	田村充義、本間昭光
チャート最高順位
週間5位（オリコン）
ポルノグラフィティ シングル 年表
渦 （2003年） 音のない森 （2003年） メリッサ （2003年）
ミュージックビデオ 「音のない森(short ver.)」 - YouTube
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2004年7月7日に(レーベルゲートCD2)規格で再発売されたが、同年11月にSMEがコピーコントロールCDの販売から撤退したため、2006年1月25日にCD-DA規格で再々発売された。

概要

前作『渦』から6か月ぶりのリリースとなるリリースラッシュ第1弾シングル。

シングル表題曲の作詞・作曲を初めて岡野昭仁が担当^[1]。表題曲を挟む形で収録されたインスト曲の作曲も岡野が担当しており、全3曲を続けて聴くことでもうひとつの「音のない森」となる。また、ポルノグラフィティの作品としては初めて初回生産限定盤がリリースされた。初回生産限定盤は三方背デジパック仕様で、文字やロゴにエンボス加工が施されている他、3曲のMVが収録されたDVDが付属する。

前作まではレコード会社「Sony Records」、レーベル「SME Records」と連なって表記されていたが、2003年4月にSME Recordsが分離・独立したため、本作からレコード会社・レーベルともに「SME Records」となった。また、それに伴い本作から販売記号が「SRCL」から「SECL」となった。

岡野の希望により本作のプロモーション活動は行われず^[1]、累計売上はシングルでは初めて10万枚を下回った。

収録曲

CD

全作曲: 岡野昭仁。
#	タイトル	作詞	作曲・編曲	編曲	時間
1.	「awe」		岡野昭仁	ak.homma	1:26
2.	「音のない森」	岡野昭仁	岡野昭仁	ak.homma, ポルノグラフィティ	4:54
3.	「sonic」		岡野昭仁	ak.homma	2:22
合計時間:				8:42

1. awe
   • 「音のない森」のイントロ、プロローグ部分にあたるインスト曲で、タイトルは「オーゥ」と読む。
   • 怖さや威厳といった森に対する畏怖を表した暗い曲想になっており^[2]、アウトロでは鼓動の音が徐々に大きくなり、次曲「音のない森」へと繋がる。
2. 音のない森
   • 骨太なリズムと美しい陰影を生み出すギターワークを中心としたロックバラード^[3]。
   • 詞曲を手掛けた岡野は「初めは、まだ自分の中に閉じこもって、そこから抜け出せないんだみたいなことを言いたかった」と語っており、仮歌詞は岡野本人も「すごく内省的なものを書いてしまったなぁ」と感じていたという^[2]。しかし、レコーディングが進む中で「何か希望のようなものが曲の中に見えた」といい、歌詞の結末が「抜け出せない」から「抜け出そう」へと歌詞の結末が変わった^[2]。
   • ギターの音がかなり厚く、新藤晴一は「（ライヴで演奏する際は）E-bow持ったりプログラム^[]変えたり…ものすごく大変」と語っている。
   • ライヴの(ヘソ)（公演中盤）を担うことが多い楽曲で、『6thライヴサーキット "74ers"』のツアー後半からは間奏に長いアレンジが施されるようになった^{[注釈 1][4]}。
3. sonic
   • 「音のない森」のアウトロ部分にあたるインスト曲。
   • 「awe」とは曲想がガラリと変わり、「目の前が抜けるような癒し、希望^[2]」を表した明るい曲想になっている。

DVD

• 先述の通り、初回生産限定盤にのみ3曲のMVが収録されたDVDが付属する。
• 3曲を続けて視聴することで一つの作品となることから、まるで1曲かのようにチャプターメニューには「Chaper~」と表記されている。撮影は3曲ともに八王子市内の森で行われ、MV集ボックスセット『COMPLETE CLIPS 1999-2008』の「PG CLIPS EXTRA LAP」にはメイキング映像が収録されている。

#	タイトル	作詞	作曲・編曲
1.	「awe」
2.	「音のない森」
3.	「sonic」

演奏参加

Porno Graffitti

• 岡野昭仁: Vocal, Chorus, Percussion（#1）
• 新藤晴一: Guitar
• Tama: Bass, Percussion（#1）

Additional Musicians

awe

• 不明

音のない森

• Drums: 松永俊弥
• Percussion: 三沢またろう
• Synthesist: 飯田高広
• E.Guitar Sound Designer: 遠藤太郎
• All Other Instruments: 本間昭光

sonic

• 不明

収録作品

アルバム

音のない森

• PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S

ライヴ映像作品

awe

音のない森

• "74ers" LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003
• 5th Anniversary Special Live "PURPLE'S" IN TOKYO TAIIKUKAN 2004
• 13thライヴサーキット "ラヴ・E・メール・フロム・1999" Live in MARINE MESSE FUKUOKA

sonic

• "74ers" LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003

関連項目

• 2003年の音楽

脚注

[脚注の使い方]

注釈

1. ^ 『5th Anniversary Special Live "PURPLE'S"』や『13thライヴサーキット "ラヴ・E・メール・フロム・1999"』ではこのアレンジをベースにさらにアレンジが施された。

出典

1. ^ ^{a b} Inc, Natasha. “ポルノグラフィティ「PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"」インタビュー - 音楽ナタリー 特集・インタビュー”. 音楽ナタリー. 2021年8月19日閲覧。
2. ^ ^{a b c d} 『PORNOGRAFFITTI × PATi・PATi COMPLETE BOOK ～15years file～ 1』シンコーミュージック、2014年12月22日、239-241頁。 
3. ^ 『CDジャーナル・レビュー』音楽出版社、2003年9月。 
4. ^ 『6th LIVE CIRCUIT "74ers" Document Book「Real Days」』ソニーマガジンズ、2004年4月17日。