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幕内

幕内(まくのうち、まくうち)は、大相撲番付において前頭以上の地位にある力士たちが取り組みを行う枠組みのこと。十両の上であり、角界の最高位の枠組みを構成し、番付でも最上段に大きな字で記載されている。

大相撲では、十両以上を関取と呼び、そのうち十両よりも上の全ての番付が幕内となる。幕下以下については、幕下・三段目序二段序ノ口の4階層があり、それぞれが十両と同様に独立した存在であるが、幕下以下を一括する場合は力士養成員(取的)と呼ぶ。

幕内力士土俵入り(2005年5月場所)
投げを打つ横綱白鵬翔

歴史

歴史的には、番付の最上段の力士が「幕内」と呼ばれるようになったのは文政の頃とされており、それ以前の番付では、現代では最上段の力士を便宜的に「幕内」と呼ぶ場合が多いが、縦一枚番付という形式は旧来の横二枚番付を無理に一枚に収めて作ったものであるという起源から考えると、最上段の力士だけでなく、二段目以下の「前頭」(「同」でなく)と書かれている部分までは「幕内格」であったと見るべきという説がある。そのため特に文政以前の時代の番付での最上段を「幕内」と区別して「上段」と呼ぶ場合がある。

特徴

本場所では15日間毎日取組が組まれ、NHKによって全世界に生中継される。幕内の取組は中入後に行われる。現在の定員は42人(2004年1月場所以降)。

本場所の取組は原則幕内同士であるが、休場などにより幕内の出場者が奇数になった場合や、場所終盤の入れ替え戦などの場合は、幕内下位の力士が十両力士と対戦することがある。

十両力士が幕内に昇進することを入幕(にゅうまく)と呼ぶ。このうち初めて入幕することを新入幕、二度目以降の入幕を返り入幕(かえりにゅうまく)あるいは再入幕と呼び区別することもある。入幕・十両への陥落についての基準は各々の成績や幕内力士の引退者数に左右されるため一定していない。

十両力士が本場所の控の席で共用の座布団を使うのに対して、幕内力士は私物の座布団を使うことができる。また、幕内力士は自分の四股名の入った浴衣を作ることができる。さらに、夏場は染め抜きの着物を着用することができる。

幕内を通算20場所務めた力士、幕内と十両を通算して30場所以上務めた力士、および1場所でも三役を経験した力士は年寄襲名の資格を得る。

幕内最高優勝

幕内最高優勝を果たした力士は、千秋楽の全取組終了後に行われる表彰式にて天皇賜杯と優勝旗を授与される。加えて優勝額が贈呈され、5年余りにわたって国技館に掲額される。賞金は1000万円。また、横綱・大関以外の成績優秀者には三賞(殊勲賞、敢闘賞、技能賞)が贈られる。

幕内上位

正式な区分ではないが、概ね前頭四枚目、五枚目以上(横綱・大関の人数にもよる)を幕内上位と呼ぶ場合がある。これは取組編成上、この番付を境にして互いに対戦することが少なく、同じ幕内でも事実上、二部リーグ制のようになることからである。理論上は、上から16番目の力士は15番すべて番付上位の力士と対戦、17番目の力士は全て番付下位の力士との対戦となる。1960年代までは、番付編成上の内規として、〈前頭5枚目以上、もしくは横綱・大関と対戦した力士は、全敗でも十両には落とさない〉というものがあったが、1971年に廃止が明言された[1]

そのため、力をつけていく途上の力士は幕内(下位)に定着した後、初めて幕内上位に昇進した場所では、10敗以上などの大負けをして跳ね返される例が多い。それと比較すると、新小結では既に、前頭上位の地位で上位総当り戦で勝ち越せる実力を身につけているため、そこまで極端な大負けをする例は多くない。見方によっては幕内上位と下位では、三役と平幕の間以上の差があるとも言える。

横綱・三役

幕内の中でも特に上位の力士は、上から横綱大関関脇小結と呼ばれる特別な地位を与えられており、大半を占める前頭と比べて待遇面でさらに優遇される。なお、大関・関脇・小結は総称して三役(横綱を含めて四役とはいわない。また三役のうち大関は特別な地位のため、現在では狭義で関脇・小結のみを三役ということがあるが、その場合でも二役とはいわない)と呼ばれ、また前頭の力士を三役力士と区別する際には平幕と呼ぶ。前述の定員が42人というのは横綱や三役も含めた幕内力士全体の定員なので、横綱や三役の人数が増えればその分前頭が減ることになる。番付には横綱を欠くことがあっても、三役(大関・関脇・小結)は番付上必ず最低2人(東西1人)ずつ置かねばならず、(純粋な)大関が1人または不在の場合は、横綱が番付上大関を兼ねることになっていて、この場合は横綱大関の名称を用いる。横綱と大関の合計人数が1人または不在になった例はまだないが、そのような場合は関脇以下から繰り上げて大関を強引にでも作って横綱と大関の合計人数を2人揃えることになるというのが定説である。

同じ幕内でも、その中での地位によって番付上の文字の大きさも変化させており、当然地位が高いほど文字の大きさも大きくなっており、文字の大きさの順は横綱>大関>関脇・小結>前頭となっている。具体的には、横綱が幅鯨尺7分5厘(約2.8cm)、大関が6分5厘(約2.5cm)、関脇・小結が5分5厘(約2.1cm)取って、残りを前頭(平幕)の枚数で割るというレイアウト設計となっている。

少なくとも一方が三役以上の取組の場合は、行司及び呼出の呼び上げが二声となる。ただし優勝決定戦は含まない。

記録

幕内連続在位記録

順位 四股名 連続在位場所数  期間  内訳
1位 魁皇博之 106場所 1993年11月場所-2011年7月場所 大関65場所・関脇21場所・小結11場所・平幕9場所
2位 白鵬翔 104場所 2004年5月場所-2021年9月場所 横綱85場所・大関7場所・関脇5場所・小結2場所・平幕5場所
3位 高見山大五郎 97場所 1968年1月場所-1984年1月場所↓ 関脇8場所・小結19場所・平幕70場所
4位 琴奨菊和弘 91場所 2005年5月場所-2020年9月場所↓ 大関32場所・関脇12場所・小結8場所・平幕39場所
5位 寺尾常史 90場所 1985年7月場所-2000年5月場所↓ 関脇7場所・小結6場所・平幕77場所
安芸乃島勝巳 1988年7月場所-2003年5月場所 関脇12場所・小結15場所・平幕63場所
  • 2021年11月場所時点。
  • ↓は十両に陥落、無印は引退。
  • 四股名は幕内で最後に名乗ったもの。
  • 魁皇の在位期間中には大相撲八百長問題による本場所中止1場所、白鵬、琴奨菊の在位期間中には大相撲八百長問題による本場所中止と新型コロナウイルス感染拡大による中止2場所がある。

スピード入幕記録

前相撲からの記録

四股名 所要場所数 前相撲 序ノ口 序二段 三段目 幕下 十両 初土俵 新入幕
常幸龍貴之 9場所 1場所 1場所 1場所 1場所 2場所 3場所 2011年5月場所 2012年11月場所
大砂嵐金太郎 10場所 1場所 1場所 1場所 2場所 3場所 2場所 2012年3月場所 2013年11月場所
北勝富士大輝 1場所 1場所 1場所 1場所 4場所 2場所 2015年3月場所 2016年11月場所
琴欧州勝紀 11場所 1場所 1場所 1場所 2場所 4場所 2場所 2002年11月場所 2004年9月場所
阿覧欧虎 1場所 1場所 1場所 2場所 4場所 2場所 2007年1月場所 2008年11月場所
正代直也 1場所 1場所 1場所 1場所 5場所 2場所 2014年3月場所 2016年1月場所
友風勇太 1場所 1場所 1場所 1場所 5場所 2場所 2017年5月場所 2019年3月場所
高鐵山圭介 12場所 1場所 1場所 1場所 1場所 2場所 6場所 1978年9月場所 1980年9月場所
小錦八十吉 1場所 1場所 1場所 2場所 3場所 4場所 1982年7月場所 1984年7月場所
栃東大裕 1場所 2場所 1場所 1場所 4場所 3場所 1994年11月場所 1996年11月場所
朝青龍明徳 1場所 1場所 1場所 1場所 6場所 2場所 1999年1月場所 2001年1月場所
時天空慶晃 1場所 1場所 1場所 1場所 6場所 2場所 2002年7月場所 2004年7月場所
嘉風雅継 1場所 1場所 1場所 2場所 4場所 3場所 2004年1月場所 2006年1月場所
把瑠都凱斗 1場所 1場所 1場所 2場所 4場所 3場所 2004年5月場所 2006年5月場所
境澤賢一 1場所 1場所 1場所 1場所 4場所 4場所 2006年3月場所 2008年3月場所
山本山龍太 1場所 1場所 1場所 2場所 5場所 2場所 2007年1月場所 2009年1月場所
宇良和輝 1場所 1場所 1場所 1場所 3場所 5場所 2015年3月場所 2017年3月場所
熱海富士朔太郎 1場所 1場所 1場所 1場所 4場所 4場所 2020年11月場所 2022年11月場所
  • 年6場所制以降。
  • 四股名は新入幕時のもの。
  • 把瑠都は十両2場所目を全休、1場所幕下に陥落している。

幕下付け出しからの記録

四股名 所要場所数 幕下 十両 初土俵 新入幕
遠藤聖大 3場所 2場所 1場所 2013年3月場所 2013年9月場所
長岡末弘 4場所 2場所 2場所 1978年3月場所 1978年11月場所
武双山正士 2場所 2場所 1993年1月場所 1993年9月場所
雅山哲士 2場所 2場所 1998年7月場所 1999年3月場所
逸ノ城駿 2場所 2場所 2014年1月場所 2014年9月場所
御嶽海久司 2場所 2場所 2015年3月場所 2015年11月場所
大輝煌正人 5場所 4場所 1場所 1990年3月場所 1991年1月場所
輪島博 6場所 2場所 4場所 1970年1月場所 1971年1月場所
出島武春 3場所 3場所 1996年3月場所 1997年3月場所
  • 四股名は新入幕時のもの。
  • 遠藤、御嶽海は10枚目格、逸ノ城は15枚目格、それ以外は60枚目格付出。

三段目付け出しからの記録

四股名 所要場所数 三段目 幕下 十両 初土俵 新入幕
豊山亮太 7場所 1場所 3場所 3場所 2016年3月場所 2017年5月場所
金峰山晴樹 8場所 1場所 4場所 3場所 2021年11月場所 2023年3月場所
朝乃山英樹 9場所 3場所 2場所 3場所 2016年3月場所 2017年9月場所
若隆景渥 16場所 2場所 5場所 9場所 2017年3月場所 2019年11月場所
  • 四股名は新入幕時のもの。
  • 全員100枚目格付出。

スロー入幕記録

四股名 所要場所数 前相撲 序ノ口 序二段 三段目 幕下 十両 初土俵 新入幕
星岩涛祐二 115場所 1場所 1場所 17場所 25場所 50場所 21場所 1970年5月場所 1989年7月場所
旭南海丈一郎 105場所 1場所 3場所 17場所 19場所 35場所 30場所 1993年3月場所 2010年9月場所
芳東洋 93場所 1場所 1場所 3場所 15場所 69場所 4場所 1996年1月場所 2011年9月場所
琴春日桂吾 91場所 1場所 1場所 14場所 24場所 42場所 9場所 1993年3月場所 2008年5月場所
琴椿克之 89場所 1場所 1場所 15場所 15場所 48場所 9場所 1976年3月場所 1991年1月場所
  • 四股名は新入幕時のもの。
  • 芳東には十両時代に大相撲八百長問題による本場所の中止1場所がある。

新入幕成績

順位 四股名 新入幕成績 最高位
1位 北の富士勝昭 13勝2敗 横綱
陸奥嵐幸雄 関脇
逸ノ城駿 関脇
4位 若秩父高明 12勝3敗 関脇
大鵬幸喜 横綱
禊鳳英二 前頭2枚目
栃乃花仁 小結
白鵬翔 横綱
  • 年6場所制以降。
  • 太字の力士は、2023年5月場所初日終了現在、現役力士である。

新入幕優勝力士一覧

四股名 新入幕場所 新入幕成績 最高位
両國勇治郎 1914年5月場所 9勝1休 関脇

再入幕優勝力士一覧

四股名 再入幕場所 再入幕成績 最高位
德勝龍誠 2020年1月場所 14勝1敗 (現役)
照ノ富士春雄 2020年7月場所 13勝2敗 (現役)

脚注

  1. ^ 相撲』1971年7月号の武蔵川理事長インタビュー

関連項目

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