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『ユーミン万歳！』（ユーミンばんざい！）は、松任谷由実（ユーミン）のベスト・アルバム。2022年10月4日にEMI Recordsよりリリースされた。
| 『ユーミン万歳！』 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 松任谷由実 の ベスト・アルバム | ||||
| リリース | ||||
| 録音 | 1973年 - 2022年 | |||
| ジャンル | J-POP | |||
| 時間 | ||||
| レーベル | EMI Records | |||
| チャート最高順位 | ||||
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| ゴールドディスク | ||||
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| 松任谷由実 アルバム 年表 | ||||
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| ミュージックビデオ | ||||
| 「Call me back / 松任谷由実 with 荒井由実」 - YouTube | ||||
概要
- デビュー50周年を記念して企画されたオールタイム・ベストアルバム。
- 今作は『(民放ラジオ99局“スピーカーでラジオを聴こう”キャンペーンWE LOVE RADIO松任谷由実 50th ANNIVERSARY～日本中、ユーミンに包まれたなら～)』の企画として開催された「ユーミンリクエストWEEK」に寄せられたリスナーからのリクエスト曲と、それに紐づく約2万通のエピソードを元に、全国のラジオスタッフ、松任谷由実自身が選考し、厳選された50曲とスペシャル・トラック1曲を加えた全51曲が収録された。また、募集した中から、採用された50曲分のエピソードが本作のブックレットに掲載されている[11]。
- 収録楽曲は、ミックスエンジニアのGOH HOTODAがオリジナルマルチよりリミックス＆リマスタリング、一部の曲はプロデューサーの松任谷正隆がオリジナルマルチまで遡りエディットを施した。
- 今作では“50年の時を超えて”をテーマに、現在の松任谷由実と、最新のAIで再現された荒井由実のボーカルとの初のデュエットが、新曲「Call me back」において実現された。AIを用いた楽曲制作はユーミン史上初となる試みである[12]。
- 初回限定盤のみ、特典映像として、AIで再現した荒井由実と松任谷由実の初の対談「荒井由実×松任谷由実 ダイアローグ」のほか、新曲「Call me back」のミュージックビデオが収録されている。
- 本作の発売にあわせ、ユーミンは「想像さえしなかった50年。振り返ればあっという間の半世紀。変わりゆく世界の中で、変わらない思い出を、私の歌を愛してくれた皆んなと、分かち合いたかったのです。」とコメントを発表した[13]。
記録
本作は2022年10月17日付のオリコン週間アルバムランキングで発売初週に190,859枚を売り上げ、初登場1位を記録。2018年4月23日付での『ユーミンからの、恋のうた。』以来、通算25作目のアルバム1位獲得となり、自身が持つソロアーティストによる「週間アルバムランキング通算1位獲得作品数」歴代1位記録を自己更新した。松任谷由実は本作で68歳9ヵ月での1位獲得となり、「アルバム1位獲得最年長アーティスト」記録において、歴代で2位 [注 1]、女性アーティストとして歴代1位となった[注 2]。初週売上19.1万枚は2022年度ソロアーティスト最高初週売上を記録した[注 3]。 また、オリコン史上初となる「1970年代、1980年代、1990年代、2000年代、2010年代、2020年代」の6年代連続で「アルバム」1位獲得。桑田佳祐、山下達郎（両者ともに1980・1990・2000・2010・2020年代）と自身が保持していた記録を塗り替えた。さらに、矢沢永吉、竹内まりや、桑田佳祐、山下達郎に次ぎ史上5組目となる「昭和・平成・令和」の3時代での「アルバム」1位獲得も達成した[14]。
さらに、同日付のオリコン週間デジタルアルバムランキングでも発売初週に7,729DLを獲得し、同じく初登場1位を記録。これにより、2018年10月22日付の『日本の恋と、ユーミンと。』以来、4年ぶり、自身通算2作目のデジタルアルバム1位獲得となった。また、自身初となる「週間アルバムランキング」、「週間デジタルアルバムランキング」での同時1位を記録した[15]。
加えて、同日付のオリコン週間合算アルバムランキング[注 4]において週間203,592PTを獲得し、同様に初登場1位を記録した[注 5]。2018年12月24日付からスタートした「オリコン週間合算アルバムランキング」において、自身初の1位獲得となった[16]。
これらの記録に松任谷は、「まずは、ユーミンの歌、ユーミンの音楽を愛してくださった方々に、本当に感謝しています。そして、ユーミンの仕事に携わってくれた、たくさんのスタッフ、それからサポートしてくれたミュージシャンたち、そして、それを皆さんに届けてくれたメディアの方々、心から感謝しています。それなくしてはここに居ません」と、ファンだけでなく、これまで関わってきた多くの人たちに感謝。続いて、長きにわたり愛され続けた音楽を生み出し続けてきたことについて、「今回の6年代1位というのは、長きに渡ってのひとつの証明にはなる、と思って誇りに思っています。前人未踏の記録というものは、とてもうれしいものなんですけど、うれしさ2割、後は、人生って儚い、という切ない気持ちが今、心を占めています。だからこそ、輝きたいと思ってやってきました。振り返ると、つくづく多作だったと思います。多作であるということは、アーティストにとって大事な要素のひとつだと思っています。いろいろな角度で、世の中を切り取るっていうことが、やはりたくさん、作品を出すことで出来てきたんじゃないかと思っています。作品の内容だけではなく、ジャーナルな視点というのも含まれて、ここまでやってきたと思っています」と自身の音楽活動を振り返った[17][18]。
本作は、初登場1位を記録した前週10月17日付に続き、同月24日付のオリコン週間アルバムランキングにおいて67,698枚を売り上げ、 2週連続1位を記録。ユーミンが2週連続アルバム1位を獲得するのは、2001年11月26日付、12月3日付での『sweet,bitter sweet〜YUMING BALLAD BEST』以来、20年11ヵ月ぶりとなる[注 6] [1]。 同様に、同日付の週間デジタルアルバムランキング、合算アルバムランキングでも共にそれぞれ4,468DL、77,305PT [注 7]を獲得しこれらも2週連続1位を達成。これにより「週間アルバムランキング」、「週間デジタルアルバムランキング」、「週間合算アルバムランキング」における2週連続の「オリコン音楽ランキング」3冠を達成した。2018年12月24日付からスタートした「オリコン週間合算アルバムランキング」において、 2週連続の合算アルバム1位獲得は女性アーティスト史上初、アーティスト全体では史上8組目となる[2]。
発売後第3週にあたる10月31日付のオリコン週間アルバムランキングでは43,520枚を売り上げ2位を記録。惜しくも、1位となったLE SSERAFIMの『ANTIFRAGILE』の売り上げ43,744枚と僅か224枚差での2位となった[19]。1位を獲得していれば、3週連続1位獲得となり、1976年発売の『YUMING BRAND』以来、実に46年ぶりの記録達成となるところであった。
10月26日公開（集計期間：2022年10月17日～10月23日）のBillboard JAPAN Download Albumsでは、2,097DLを達成し、3週連続となる首位を獲得した[20]。
収録曲
- 特記のない限り、作詞・作曲：松任谷（荒井）由実 編曲：松任谷正隆
Disc1
- 真夏の夜の夢 (5:03)
- 24thシングル、25thアルバム「U-miz」より。
- 中央フリーウェイ (3:40)
- 4thアルバム「14番目の月」より。
- (ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ) (4:23)
- 19thシングル、15thアルバム「VOYAGER」より。
- ひこうき雲 (3:25)
- 2ndシングルc/w、1stアルバム「ひこうき雲」より。
- 緑の町に舞い降りて (4:39)
- 8thアルバム「悲しいほどお天気」より。
- 青春のリグレット (3:56)
- 17thアルバム「DA・DI・DA」より。
- DOWNTOWN BOY (4:01)
- 16thアルバム「NO SIDE」より。
- 瞳を閉じて (3:12)
- 4thシングルc/w、2ndアルバム「MISSLIM」より。
- 卒業写真 (4:14)
- 3rdアルバム「COBALT HOUR」より。
- 最後の春休み (4:42)
- 7thアルバム「OLIVE」より。
- リフレインが叫んでる (4:20)
- 20thアルバム「Delight Slight Light KISS」より。
- よそゆき顔で (4:27)
- 14thシングルc/w、9thアルバム「時のないホテル」より。
- 輪舞曲 (4:38)
- 27thシングル、27thアルバム「KATHMANDU」より。
- サーフ天国、スキー天国 (4:50)
- 10thアルバム「」より。
- 海を見ていた午後 (4:06)
- 2ndアルバム「MISSLIM」より。
- 情熱に届かない〜Don't Let Me Go (4:40)
- 23rdアルバム「DAWN PURPLE」より。
- ベスト・アルバム初収録
- カンナ8号線 (4:49)
- 12thアルバム「昨晩お会いしましょう」より。
Disc2
- Hello, my friend (4:27)
- 25thシングル、26thアルバム「THE DANCING SUN」より。
- やさしさに包まれたなら（album version） (3:12)
- 3rdシングル、2ndアルバム「MISSLIM」より。
- 5cmの向う岸 (6:21)
- 9thアルバム「時のないホテル」より。
- ベスト・アルバム初収録
- ダイアモンドダストが消えぬまに (4:38)
- 19thアルバム「ダイアモンドダストが消えぬまに」より。
- 恋人がサンタクロース (5:05)
- 10thアルバム「SURF&SNOW」より。
- WANDERERS (4:54)
- 21stアルバム「LOVE WARS」より。
- シンデレラ・エクスプレス (3:48)
- 17thアルバム「DA・DI・DA」より。
- ノーサイド (4:44)
- 16thアルバム「NO SIDE」より。
- ダンスのように抱き寄せたい (4:59)
- 40thシングル、36thアルバム「Road Show」より。
- DESTINY (4:39)
- 8thアルバム「悲しいほどお天気」より。
- 満月のフォーチュン (4:43)
- 22ndアルバム「天国のドア」より。
- 消灯飛行 (4:05)
- 8thシングルc/w
- ベスト・アルバム（CD）初収録
- ホライズンを追いかけて〜L'aventure au désert (4:03)
- 18thアルバム「ALARM à la mode」より。
- ベスト・アルバム初収録
- 星空の誘惑 (4:50)
- 14thアルバム「REINCARNATION」より。
- ベスト・アルバム初収録
- セシルの週末 (5:25)
- 9thアルバム「時のないホテル」より。
- 花紀行 (2:50)
- 3rdアルバム「COBALT HOUR」より。
- 春よ、来い (4:46)
- 26thシングル、26thアルバム「THE DANCING SUN」より。
Disc3
- Valentine's RADIO (4:59)
- 21stアルバム「LOVE WARS」より。
- 真珠のピアス (5:43)
- 13thアルバム「PEARL PIERCE」より。
- 翳りゆく部屋 (4:48)
- 7thシングル
- SWEET DREAMS (4:04)
- 22ndシングル、19thアルバム「ダイアモンドダストが消えぬまに」より。
- 潮風にちぎれて (4:10)
- 8thシングル
- Forgiveness (4:39)
- 34thアルバム「A GIRL IN SUMMER」より。
- 冬の終り (4:33)
- 24thアルバム「TEARS AND REASONS」より。
- あの日にかえりたい (3:42)
- 6thシングル
- ルージュの伝言 (3:03)
- 5thシングル、3rdアルバム「COBALT HOUR」より。
- 埠頭を渡る風 (4:41)
- 12thシングル、6thアルバム「流線形'80」より。
- ベルベット・イースター (3:44)
- 7thシングルc/w、1stアルバム「ひこうき雲」より。
- VOYAGER〜日付のない墓標〜 (4:05)
- 20thシングル
- 守ってあげたい (4:28)
- 17thシングル、12thアルバム「昨晩お会いしましょう」より。
- 宇宙図書館 (4:05)
- 38thアルバム「宇宙図書館」より。
- ベスト・アルバム初収録
- ANNIVERSARY (4:53)
- 23rdシングル、21stアルバム「LOVE WARS」より。
- 青いエアメイル (4:23)
- 7thアルバム「OLIVE」より。
- Call me back / 松任谷由実 with 荒井由実 (3:45)
- (作曲：呉田軽穂)
- 「Takara Leben」CM曲
- 1982年に呉田軽穂名義で白石まるみに提供した「恋人がいても」に、別の詞を当てはめたもの。
初回特典Blu-ray / DVD
- 「Call me back」Music Video
- 荒井由実×松任谷由実 ダイアローグ
新曲『Call me back』演奏
- 林立夫：Drums
- 高水健司：Bass
- 松原正樹：Electric Guitars
- 松任谷正隆：Keyboards
- 斉藤ノヴ：Percussion
- 日色純一、松原幸広、中西俊博、荻野照子、木全利行、草野玲子、山口裕之、長澤正康、大松八路、広瀬裕美子：Violin
- 中竹英昭、橋本顕一：Viola
- 前田昌利、阿部雅士：Cello
脚注
注釈
- ^ 1位：70歳0ヵ月 矢沢永吉『(いつか、その日が来る日まで...)』（2019/9/16付）、2位：68歳9ヵ月 松任谷由実『ユーミン万歳』（2022/10/17付）、3位：68歳8ヵ月 小田和正『あの日あの時』（2016/5/16付）
- ^ 1位：68歳9ヵ月 松任谷由実『ユーミン万歳！』（2022/10/17付）、2位：64歳6ヵ月 竹内まりや『Turntable』（2019/9/23付）、3位：49歳9ヵ月 マドンナ『ハード・キャンディー』（2008/5/19付）
- ^ 2022年度は2021年12月27日付よりスタート。
- ^ 合算ランキングとはCDの売上枚数、デジタルダウンロードのDL数、ストリーミングの再生数を合計した音楽ランキング。オリコンではCDランキング、デジタルダウンロードランキング、ストリーミングランキングをそれぞれ発表した上で、それらを総合した「オリコン合算アルバムランキング」を発表。
- ^ 週間ポイントの内訳は、CD:190,859PT／デジタルアルバム：7,729PT／ストリーミング：5,004PT。
- ^ 同ランキングにおいて、ソロアーティストで2週連続1位獲得は、2020年8月17日付、8月24日付で1位を獲得した米津玄師『STRAY SHEEP』以来、2年2ヵ月ぶり。女性アーティストとしては、2017年11月20日付、11月27日付での安室奈美恵『Finally』以来、4年11ヵ月ぶりとなった。
- ^ 週間ポイントの内訳は、CD:67,698PT／デジタルアルバム：4,468PT／ストリーミング：5,139PT。
出典
- ^ a b 松任谷由実、20年11ヵ月ぶりに「アルバム」2週連続1位【オリコンランキング】、オリコン、10月18日
- ^ a b c 松任谷由実、2週連続「オリコン音楽ランキング」3冠【オリコンランキング】、オリコン、10月21日
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- ^ you大樹 年間アルバムランキング 2022年度アーカイブ
- ^ オリコンデジタルアルバム年間ランキング 2022年度
- ^ オリコン合算アルバム年間ランキング 2022年度
- ^ 一般社団法人日本レコード協会 ゴールドディスク認定2023年02月度分
- ^ 松任谷由実、GD大賞「特別賞」を受賞 「ベスト５アルバム」も受賞し２冠
- ^ ユーミン50周年を祝う究極のオールタイム・ベストアルバム「ユーミン万歳！～松任谷由実50周年記念ベストアルバム～」
- ^ AI荒井由実と松任谷由実が50年の時を越えデュエット＆対談。東大研究者が開発した技術の向かう先
- ^ ユーミン万歳！〜松任谷由実50周年記念ベストアルバム〜 公式ホームページ
- ^ 松任谷由実、50周年記念ベスト盤が、女性アーティスト最年長 & オリコン史上初「1970年代～2020年代」6年代連続の「アルバム」1位【オリコンランキング】オリコン、10月11日
- ^ 松任谷由実、50周年記念ベストアルバムが通算2作目の「デジタルアルバム」1位【オリコンランキング】オリコン、10月12日
- ^ デビュー50周年の松任谷由実が、自身初の「合算アルバム」1位【オリコンランキング】オリコン、10月14日
- ^ 松任谷由実、50周年記念ベスト盤が、女性アーティスト最年長 & オリコン史上初「1970年代～2020年代」6年代連続の「アルバム」1位【オリコンランキング】、オリコン、10月11日
- ^ 松任谷由実『ユーミン万歳︕』1 位獲得！喜びのコメント動画が到着！ 『オリコン週間アルバムランキング』、YouTube、オリコン公式
- ^ LE SSERAFIM、最新アルバム『ANTIFRAGILE』が自身初1位獲得【オリコンランキング】、オリコン、10月25日
- ^ 【ビルボード】松任谷由実『ユーミン万歳！～松任谷由実50周年記念ベストアルバム～』がDLアルバム3連覇、Billboard、10月26日
外部リンク
ユーミン万歳！