「TAKE BACK」(テイク・バック)は、倖田來未の楽曲である。2000年12月6日にデビューシングルとして発売された。発売元はrhythm zone。
背景・制作
本作はデビューの1か月前にアメリカで「KODA」名義で先行発売されている。リリース当時のインタビューで倖田は「昔から音楽が好きだった。本能でオーディションとかに申し込んでました」「アイドルではなく、アーティストになりたい。顔とか関係なしに、歌さえ聴いてくれたらうれしい」と語っていた[1]。その経緯として、元々日本で使用される予定だったプロモーション曲であったものを、米国で有名なDJにアレンジをしてもらったところ、出来栄えが良かったため、売り出してみようという話になったと言い、倖田はこの当時を振り返り「今まで洋楽にも縁がなかったし、英語もあまり分からなかったので、まさか、全米で先行デビューさせて貰えるなんて本当に想像も出来ない事だった。」と語っている。その後は、『ビルボード』誌のダンス部門ランキングで初登場20位を獲得したものの、日本ではオリコンチャート最高59位とヒットには至らなかった[2]。
当時はまだ高校に在学していたため、のちにトレードマーク的になった金髪ではなく、黒髪だった。
エイベックスの方針で、テレビ出演を一切しないという路線でのデビューとなった。理由は、一人の歌手として育て上げるための作戦だったが、彼女自身はテレビ出演がしたかったらしく、歌手になるという彼女の夢を人一倍応援していた両親も残念な思いだったとのことである。
セールス面において、日本で成果を成し遂げれなかったが、当時の12月度全国11ラジオ局のパワープレイでチャートを獲得。オリコン・パワープレイ部門で1位を記録している[1]。
また、当時のビルボード誌アジア支局長のスティーブ・マックルーア氏によると「言語の問題もあって、日本人がチャートインすることは大変なことです」と語っており、マドンナなどを担当するジョナサン・ピータース、ジュニア・バスケスといった超有名ミキサーがリミックスを手掛けたのも後押しとなっていたという[1]。
収録曲
(全作詞:Kumi Koda)
- TAKE BACK "Original mix" [4:57]
- Your Song "Original mix" [5:21]
- 作曲:KAIDO
編曲:h-wonder
- 作曲:KAIDO
- TAKE BACK "Tricky Stewart Remix" [4:38]
- TAKE BACK "Daylight Remix" [4:28]
- TAKE BACK "Instrumental" [4:56]
- Your Song "Instrumental" [5:20]
タイアップ
- カネボウ『肌美精』CMソング (#1)
楽曲の収録アルバム
- TAKE BACK
- Your Song
- 『affection』
- 『』
収録ライブ映像
- TAKE BACK
- 『secret 〜FIRST CLASS LIMITED LIVE〜』
- 『LIVE TOUR 2005 〜first things〜 deluxe edition』
- 『BEST 〜second session〜』(LIMITED EDITIONのみ付属)
- 『KODA KUMI LIVE TOUR 2007 〜Black Cherry〜 SPECIAL FINAL in TOKYO DOME』
- 『KODA KUMI SPECIAL LIVE “Dirty Ballroom” 〜One Night Show〜』(TRICK)(リミックスバージョン)
- 『KODA KUMI 2009 TAIWAN』(リミックスバージョン)
- 『KODA KUMI 10th Anniversary 〜FANTASIA〜 in TOKYO DOME』
- 『』
- 『Koda Kumi Hall Tour 2014 〜Bon Voyage〜』(メドレー)
- 『Koda Kumi 15th Anniversary First Class 2nd LIMITED LIVE at STUDIO COAST』(WALK OF MY LIFE、ファンクラブ限定盤)
- 『KODA KUMI 15th Anniversary LIVE The Artist』(メドレー)
- 『KODA KUMI LIVE TOUR 2016 〜Best Single Collection〜』(メドレー)
- 『KODA KUMI 20th ANNIVERSARY TOUR 2020 MY NAME IS...』
- Your Song
脚注
- ^ a b c “”. インターネットアーカイブ. 読売報知. 2001年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月5日閲覧。
- ^ “セクシー路線、次のステージ―倖田來未 カリスマはいかに誕生し、支持され続けてきたのか page.1” (2016年1月21日). 2020年3月8日閲覧。
外部リンク
- 公式サイト作品紹介ページ TAKE BACK