解説
本作のタイトルは「sur(シュール)」を「←(左)」、即ち反対から読む意味で「ルーシュ」と読む(正確なデザインは「sur」の上に「←」が乗っている)。
コンセプトは「シュールな歌謡曲」であり、ジャケットは早川タケジのデザインによる。
1972年発売の4thアルバム『JULIE IV 今僕は倖せです』以来、実に23年ぶりとなる沢田研二セルフプロデュース作品。本作以降、沢田のアルバムは全てセルフプロデュースとなる。
本作では大村憲司、白井良明、小林信吾、朝本浩文など多くのミュージシャンを起用し、多彩な音色を構築している。また井上堯之が1曲提供している。
『A SAINT IN THE NIGHT』『Beautiful World』で全詞を書いた覚和歌子が3年ぶりに詞を提供した。以後、2005年のアルバム『greenboy』まで沢田の作品には欠かせない存在となる。2008年に開催された「人間60年・ジュリー祭り」では、安井かずみ作品と並ぶ7作品が歌われた。