MICO(みこ、1992年9月3日 - )は、日本の歌手、シンガーソングライター。バンド・ふぇのたすやソロプロジェクト・SHE IS SUMMERのヴォーカルとして活動していた。
概要
兵庫県神戸市出身。15歳の春にピアノを独学で始め、同時に作詞作曲も始める。翌年には初のワンマンライブを行う。
2010年2月、東京カルチャーカルチャーで行われた「EMI "GREAT HUNTING" 公開デモ評議委員会!!」に持ち込んだデモテープを吉田豪が激賞[1][2]。
2011年4月には「八雲ミコ」(やくもみこ)名義で初の音源「恋に落ちて」をリリース[3]。のちにひらがな表記の「やくもみこ」に変更。
ふぇのたす
GREAT HUNTINGの加茂啓太郎がphenomenonのヤマモトショウ・澤ミキヒコを紹介。2012年夏にふぇのたすを結成。ヴォーカル「みこ」として活動。
2013年にインディーズデビュー。2015年3月にメジャーデビューするものの、同年5月にメンバーの澤が逝去。その後は残された2人のみで活動を続けるものの同年9月に解散[4]。澤が逝去してからのみこは家で引きこもる毎日になり、自分の身に起こった物事を半分他人事のように考え消化できずにいた。ふぇのたすを続けるか解散するかの話し合いも行われ、そこで周りのスタッフは2人で続けたいならば応援すると言ってくれ、みこは続けることを決め再始動ライブの準備が始まる。だが残された2人での再始動ライブの準備をしていく中で、ふぇのたすは3人でふぇのたすであることを思い知らされるようになる。そして2人でふぇのたすとしての活動はできないという答えを出し、再始動ライブで解散を発表するという形になった[5]。
ふぇのたす解散後
2015年12月には阿佐ヶ谷でSakuとライブ展示企画を実施。これはロンドンで2週間過ごしたことをきっかけに、自由な表現に興味を持ち行われたイベントである。Sakuとの脳内が演出された空間でのライブパフォーマンスであった[6]。 なお、Sakuとは2016年頃から2年間ルームシェアをしていたとブログ[7]で明かした。
2016年1月、ふかわりょうの音楽ユニット「ROCKETMAN」の新曲にボーカルとして参加。ここでふかわりょうとMICOは、ROCKETMANのデビュー時を彷彿する黄色いトレーナー姿となった[8]。
SHE IS SUMMER
2016年4月にはソロプロジェクトであるSHE IS SUMMERを始動し、音楽活動を再開させることとなった。これについてMICOは、これまでの出会いを大切に、新しい出会いに身を任せて歩いていればこうなったとコメント。一人でも多くの人と一秒でも長く幸せな時間を過ごせるために、自身の全てをこのプロジェクトに捧げる予定[9]。名前の由来はアメリカ映画『(500)日のサマー』からで、ステージに立っている間だけでも『(ヒロインの)サマーちゃんみたいだね』と言われたいという思いが込められている[10]。
2019年11月よりインターネットラジオ局Backstage Cafeにて初の冠番組となる『LIKESONG』を担当する[11]。
2019年12月には同年11月にリリースされた「WAVE MOTION」に収録されている「嬉しくなっちゃって」をモチーフとした短編映画が配信された[12]。 なお同アルバムに収録されている「海岸2号線」は車をモチーフにした楽曲のミュージックビデオを制作するプロジェクトである「feat.CARS」(トヨタ自動車)の第一弾としてMVが制作された[13]。
2020年6月にはMICO名義でのyoutubeチャンネルを開設。撮影・編集も自ら行っている。
2021年1月、同年4月をもってSHE IS SUMMERとしての活動を終了することを発表[14]。4月15日にTSUTAYA O-EASTにてラストワンマンライブを開催[15]。
SHE IS SUMMER活動終了後
ヤマモトショウがプロデュースするアイドルグループ・fishbowlのビジュアルプロデュースを担当している[16]。
2022年6月、新プロジェクトGIRLS FIGHT CLUBをスタートした[17]。
2022年10月2日、ふぇのたす結成10周年を記念して、ふぇのたすとして1日限定で復活した[18]。
作品
- 八雲ミコ
- 「恋に落ちて」
- やくもみこ
- 「日曜日、家事をしよう」
- 「ぎゅっとして、ぱっと離して、ちゅうをして」
- M.I.Y
SHE IS SUMMER
EP
- 「ラブリー・フラストレーション EP」(2016年8月3日、Being)
- 「Swimming in the Love E.P.」(2017年6月7日、Being)
- 「MIRACLE FOOD」(2019年5月15日、Being)
アルバム
- 『WATER』(2017年11月8日、Being)
- 『WAVE MOTION』(2019年11月27日、Being)
- 『DOOR』(2021年3月17日、Being)
ミニアルバム
- 『hair salon』(2018年8月1日、Being)
配信シングル
- 「綺麗にきみをあいしてたい」(2020年4月8日、Being)
GIRLS FIGHT CLUB
EP
- 「Mary」(2023年3月14日)
配信シングル
- 「うさぎはどこへ逃げた?」」(2023年3月15日)
出演
ナレーション
- 受験恋愛リアリティーショー 勝負の夏! 〜先生、勉強も恋も教えてください〜(2018年7月3日 - 2019年3月10日、AbemaTV)[20]
インターネットラジオ
- LIKESONG(2019年、Backstage Cafe)※毎月第2・第4火曜日担当[11]
CM
脚注
- ^ “【 イベントレポート 】 早くもカルカルで4回目!大人気その場でスカウトイベント『EMI “GREAT HUNTING” 公開デモ評議委員会!!』 ライブレポート(10.02.28開催)”. 東京カルチャーカルチャー (2010年4月7日). 2018年6月21日閲覧。
- ^ “SHE IS SUMMER エレクトリックなサウンドをベースに、人間味に満ちた活き活きしたラブソングたち。新作の仕上がりとソロプロジェクトの狙いを、ボーカルのMICOに訊く”. 【es】エンタメステーション. p. 2/2 (2017年11月10日). 2018年6月21日閲覧。
- ^ “特集: 八雲ミコ『恋に落ちて』”. ototoy. 2018年6月5日閲覧。
- ^ “ふぇのたす”. TOWER RECORDS ONLINE. 2018年6月5日閲覧。
- ^ みこ (2017年5月20日). “ふぇのたす活動休止から今までのこと”. 2018年6月5日閲覧。
- ^ “元ふぇのたす みこ×Saku 両者の“脳内”を演出した新感覚ライブ展示企画開催決定”. Billboard JAPAN (2015年11月18日). 2018年6月24日閲覧。
- ^ “ルームシェアをしていた2年弱 : MICO 公式ブログ”. lineblog.me. 2020年6月29日閲覧。
- ^ “ふかわりょう・ROCKETMANの新曲に元ふぇのたすMICOが参加、イベント開催も決定”. CDJournal.com (2016年1月22日). 2018年6月5日閲覧。
- ^ “元ふぇのたすMICO、ソロプロジェクト「SHE IS SUMMER」始動”. 音楽ナタリー (2016年4月1日). 2018年6月5日閲覧。
- ^ “SHE IS SUMMERのMICO スナックで歌い散らかす”. J-WAVE (2016年8月3日). 2019年4月27日閲覧。
- ^ a b mico_sis (2019年10月28日). “おしらせ…”. Twitter. 2019年10月31日閲覧。
- ^ “SHE IS SUMMER「嬉しくなっちゃって」が浅川梨奈主演で短編映画化(動画あり)”. natalie.mu. 2020年6月23日閲覧。
- ^ “SHE IS SUMMERがトヨタ新プロジェクト第1弾アーティストに決定、車がモチーフの楽曲MV(動画あり / コメントあり) - 音楽ナタリー”. natalie.mu. 2020年6月23日閲覧。
- ^ “SHE IS SUMMERが4月で活動終了、3月にラストアルバム「DOOR」リリース”. 音楽ナタリー (2021年1月26日). 2021年3月27日閲覧。
- ^ “SHE IS SUMMERの5年間にわたる旅が終了、MICOは新たな“DOOR”を開く”. 音楽ナタリー (2021年4月21日). 2021年8月1日閲覧。
- ^ “静岡発アイドルfishbowl初のシングル発売、ビジュアルはSHE IS SUMMERのMICOプロデュース”. 音楽ナタリー (2021年3月27日). 2021年8月1日閲覧。
- ^ “元SHE IS SUMMER・MICOの新プロジェクト「GIRLS FIGHT CLUB」が始動”. 音楽ナタリー (2022年6月2日). 2023年3月22日閲覧。
- ^ “ふぇのたす“2022ねん、あき”に1日限定復活、新曲収録したミニアルバム「ピース2022」もリリース”. 音楽ナタリー (2022年7月8日). 2023年3月22日閲覧。
- ^ “”. web.archive.org (2015年2月21日). 2019年8月27日閲覧。
- ^ “SHE IS SUMMER”. SHE IS SUMMER. 2018年8月9日閲覧。
- ^ “サウナ×バイクの謎映像にヒャダイン、ぺろりん先生、生うどん西井ら多彩なゲスト”. 音楽ナタリー (2017年7月24日). 2018年6月25日閲覧。