株式会社Luup(ループ)は、東京都渋谷区に本社を置く企業。自転車シェアリング・電動キックボードシェアリングサービス(アプリ)のLUUP(ループ)を運営している。
沿革
- 2018年7月30日 - 「umeris株式会社」(ユメリス)として設立[2][3]。
- 2018年12月19日 - 「株式会社Luup」へ商号変更[2]。
- 2020年5月25日 - シェアサイクルサービス「LUUP」の提供を開始(渋谷区、目黒区、港区、世田谷区、品川区、新宿区の一部)[3]。当初は電動アシスト自転車のみ。
- 2021年4月2日 - 大阪市内でLUUPの提供を開始[4]。
- 2021年4月23日 - LUUPにて電動キックボードのシェアリングサービスを実証実験として開始[5]。
- 2021年10月15日 - 宇治市内において電動キックボードのシェアリングサービスを実証実験として開始(同年12月5日まで)[6]。
- 2021年10月21日 - 横浜みなとみらい21地区にて電動キックボードシェアリングサービスの実証実験を開始(2022年3月31日までの予定)[7]。
- 2021年11月26日 - 京都市でLUUPの提供を開始。当初は電動アシスト自転車のみ[8]。
- 2022年2月15日 - ロゴおよびキックボードのデザイン変更を発表[9][10]。
- 2022年12月1日 - 宇都宮市で電動アシスト自転車及び電動キックボードのシェアリングサービスを実証実験として開始(電動キックボードは2023年1月10日から)[11]。
- 2023年3月29日 - 神戸市でLUUPの提供を開始[12]。
LUUP
LUUPとは、同社が提供しているシェアリングサービスである。スマートフォン向けのアプリから、電動アシスト自転車あるいは電動キックボードを選択して利用することができる[13]。2023年4月現在でのサービス提供地域は東京23区の一部、横浜市中区・西区・神奈川区(電動キックボードのみ)、大阪市、京都市、近畿大学東大阪キャンパス(電動キックボードのみ)、宇都宮市、神戸市である[13] 。
電動アシスト自転車
Luupが自社開発したLUUP Cycle Lite(ループサイクル・ライト)が用いられる[14]。「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」を用いてサービスが開始された[3]。
電動キックボード
最高速度は時速15km。歩道は走行できないが、普通自転車専用通行帯や自転車道は走行できる[15]。小型特殊自動車に該当するため、ナンバープレートが装備されているほか、原付免許証では運転できない(普通自動車免許や普通二輪免許であれば運転できる)。経済産業省による新事業特例制度を利用してサービスが開始された[16]。
ヘルメットの着用は推奨されているが、義務ではない。車両の走行が著しく多い道路は自主的に「走行禁止道路」として位置づけられ、誤って走行するとアプリ上でアラートが表示される[5]
原付ではなく、小型特殊自動車であることから法令上は二段階右折が禁止されており[15]、交差点では一旦下車して横断歩道を渡るか、自動車と同様に右折車線に入って「小回り右折」を行う必要がある。ヘルメットが不要である上に周囲の自動車と電動キックボードの間で速度差があることなどから、安全を疑問視する声もある[17]。
高齢者向け電動モビリティ
同社代表の岡井大輝は、電動キックボードの利用者は(立位で乗車できる)健常者に限定されてしまうため、将来的には着座して利用できる高齢者向け電動モビリティの導入も目指すとしている[18]。
脚注
- ^ 株式会社Luup法人登記簿 2022年8月25日現在
- ^ a b “株式会社Luupの情報|国税庁法人番号公表サイト”. 2021年9月25日閲覧。
- ^ “小型電動自転車のシェアサービス、JR西、南海と連携”. 日本経済新聞. 2022年2月17日閲覧。
- ^ a b “LUUPが電動キックボードのシェアリングサービス 渋谷区などで実証実験(シブヤ経済新聞)”. 2021年9月25日閲覧。
- ^ “京都府で電動キックボードのシェアアプリ「LUUP」の提供を開始”. Luup. 2022年2月17日閲覧。
- ^ “横浜初・電動キックボードシェアリングサービス「LUUP」の提供を開始”. Luup. 2022年2月17日閲覧。
- ^ “京都市で電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」の提供を開始”. Luup. 2022年2月17日閲覧。
- ^ 『LUUPのロゴを刷新し、視認性を向上させた新電動キックボードを発表』(プレスリリース)株式会社Luup、2022年2月15日2022年8月25日閲覧。 。
- ^ 安藤康之 (2022年2月18日). “電動キックボードのLUUPがマシンを刷新! その狙いは?”. マイナビニュース. 2022年8月25日閲覧。
- ^ “電動キックボードのシェアサービス初の公募で採択!宇都宮市で電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」を提供開始”. Luup. 2022年11月24日閲覧。
- ^ “兵庫県初!神戸市で電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」提供を開始”. Luup. 2023年3月15日閲覧。
- ^ a b “Luup公式サイト”. 2021年11月29日閲覧。
- ^ “LUUP、小型電動アシスト自転車のシェアサービス開始。10分100円~(Impress Watch)”. 2021年9月25日閲覧。
- ^ a b “安全なライドのためのルール(電動キックボード)”. 2021年9月25日閲覧。
- ^ “東京で走り出した電動キックボードシェア「Luup」 思い知った最高時速15kmの現実(ITmedia)”. 2021年9月25日閲覧。
- ^ “「ノーヘル、右折OK…あまりに危険」電動キックボードの車道走行は禁止すべきだ(PRESIDENT Online)”. 2021年9月25日閲覧。
- ^ “【国内初】電動キックボード、4月下旬にシェアリングサービス開始へ。それでもLuup代表が「実は最適ではない」と語る真意(Business Insider)”. 2021年9月25日閲覧。
関連項目
- レンタサイクル
- 自転車シェアリング
- 電動キックボード
- (ラストワンマイル#運輸業界におけるラストワンマイルの概要)
- 特定小型原動機付自転車
外部リンク
- LUUP(ループ) | 電動キックボードシェア/シェアサイクルアプリ
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