マリナ・ヴャチェスラヴナ・アニシナ(ロシア語: Марина Вячеславовна Анисина[1][2]、1975年8月30日 - )は、ロシア出身、フランスの女性フィギュアスケート選手で現在はコーチ。2002年ソルトレイクシティオリンピックアイスダンス金メダリスト。2000年世界フィギュアスケート選手権優勝。パートナーはグウェンダル・ペーゼラ、イリヤ・アベルブフ、セルゲイ・サフノフスキー。
マリナ・アニシナ Marina Anissina |
ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国、モスクワ
セルゲイ・サフノフスキー
アントニオ・ナハロ
パスカル・ガオナ
獲得メダル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
人物
父はソヴィエト連邦のアイスホッケー選手としてヨーロッパ王者、世界王者を経験したヴャチェスラフ・アニシン。母は1972年札幌オリンピック6位入賞の実績を持つイリーナ・チェルニヤエワで現在はマリナとともにリヨンでコーチとして活動中。赤色のロングヘアーが特徴。
ロシアにおいてセルゲイ・サフノフスキー、次いでイリヤ・アベルブフと組んだ。キャリアの後半はフランスへ渡りグウェンダル・ペーゼラと組む。
経歴
アベルブフとは1990年と1992年の2回、世界ジュニアフィギュアスケート選手権に出場している。しかしその後アベルブフがイリーナ・ロバチェワと恋に落ちてしまい、アベルブフはロバチェワと新たにチームを結成してしまう。後に2人は結婚。
パートナーを失ったアニシナは必死で新たなパートナーを探し、1993年にフランスのグウェンダル・ペーゼラとチームを結成。その後アニシナはフランス国籍を取得してフランス代表となり、チームは強豪の一つと認知されるようになる。当時の最大のライバルはカナダ代表のシェイ=リーン・ボーン&ヴィクター・クラーツ組であった。また彼等より実力が上のチームとしてはパーシャ・グリシュク&エフゲニー・プラトフ組、アンジェリカ・クリロワ&オレグ・オフシアンニコフ組があった。
1996-1997シーズンより女性のアニシナが男性のペーゼラをリフトするという珍しい技を見せるようになる。
1998年の長野オリンピックでは銅メダルであったが、2002年のソルトレークシティオリンピックではかつてのパートナーであったロバチェワ&アベルブフ組を僅差で抑えて優勝を飾った。なお、この時に彼女らのチームは、ペア競技における採点操作疑惑に巻き込まれてもいる(詳しくは「2002年ソルトレークシティオリンピックのフィギュアスケート・スキャンダル」の項を参照)。
引退後はプロスケーターとして活躍する一方、コーチや振付師としても活動している。
2013年6月、12シーズンぶりに競技への復帰を決めた[3]。現在は政治家でもあるパートナーのペーゼラ、フランス氷上競技連盟も乗り気であったが、結局準備不足で断念した[4]。
主な戦績
- 1992-1993シーズンからはグウェンダル・ペーゼラとのカップル
- 1991-1992シーズンまではイリヤ・アベルブフとのカップル
脚注
外部リンク
- 国際スケート連盟によるマリナ・アニシナ & グウェンダル・ペーゼラのバイオグラフィー(英語)
- 公式サイト
- マリナ・アニシナ - Olympedia(英語)
- ^ 2020/2021 ISUグランプリシリーズは非公認大会。新型コロナウイルスの影響で変則開催の為、ISUの公認記録に反映されない。また世界ランキングのポイントも付与されない 各大会の出場者を地元選手や開催国に拠点を置く選手らに制限しており、公平性を保つため。国際スケート連盟(ISU)2020年10月26日
- ^ “フィギュア、今季GPは得点非公認 変則開催で”. 日本経済新聞. (2020年10月27日)2021年9月6日閲覧。