IQプロジェクト研究生(あいきゅうプロジェクトけんきゅうせい、IQP研究生)は、福岡県を拠点に活動している、日本の女性ローカルアイドルグループ。別名: BudLaB(バドラブ)。IQプロジェクト(ジョブ・ネット)所属。
概要・略歴
ジョブ・ネット研究生時代(2014年秋 - 2018年春)
福岡県を拠点とする女性アイドルグループ「LinQ」(リンク)の活動などで知られるプロダクション『ジョブ・ネット』が2014年秋、次世代のタレント発掘・育成の目的で「ジョブ・ネット研究生」部門を設立したのが始まりである。
同年10月から研究生公演を開始。スターティングメンバー5名の中には、小日向舞菜・海月らな(両名ともLinQに昇格)、神崎美晴((MAGICAL SPEC)に昇格)がおり、後々の昇格システムに繋がる礎を築いた。
さらに増員した研究生は、母体LinQの公演に参加したり独自のイベントを開催するなどして腕を磨いた。タレントの卵達にとって、活動の経験を積める貴重な場であった。そして第1期の活動は2015年末で事実上の終了。翌2016年秋から第2期として再開し、この体制は2018年4月上旬まで続いた。
IQプロジェクト発足後(2018年4月 - 現在)
運営する『ジョブ・ネット』は、再活性化の目的で新たなアイドル部門の構築を目指し、2017年6月にアイドル九州プロジェクト(通称: IQプロジェクト)を立ち上げる。大所帯であったLinQを一旦解体し再編成を行った[1]。その一環としてジョブ・ネット研究生部門も再構築することになり、翌2018年4月、新たに「IQプロジェクト研究生」とリニューアルして新メンバー昇格オーディションを実施[2]。同年7月に合格者を母体の「LinQ」[3]、新設したグループ「HelloYouth」(ハローユース)に昇格させた[4]。昇格が叶わなかったメンバーはそのまま残留し、同年秋より新体制の研究生公演を再開した。
以降、ジョブ・ネット研究生時代よりも広範囲に活動・活発化するようになり、独自の公演開催も増加。2019年には、オリジナルのシングル作品もリリースしている。
ほぼ2、3年おきで昇格審査が定着し、2020年に約2年ぶりの昇格オーディションを開催[5]。同7月の選考審査開始から[6]、同12月に9名の昇格を発表[7]。2022年末の選考審査では、2023年初頭に8名の昇格を発表した。
選抜ユニットBudLaB
BudLaB(バドラブ)とは、ジョブ・ネット研究生(現: IQプロジェクト研究生)から選抜したユニットの名称。
2014年10月に研究生による公演「Bud LaB」として発足し、そのままユニット名に定着したのが由来。正規グループに次ぐジュニア・ユニットの位置付けになっており、研究生が外部のイベントに参加する際に用いる別名でもある。名前の意味は「Bud = つぼみ、新しい芽」「LaB(Laboratory)= 実習室、実験する場所」を組み合わせた造語。
略歴
研究生からの選抜メンバーがBudLaBの名で、母体「LinQ」の天神ベストホールでの日曜公演などに参加。以降、原則隔週でLinQのオープニングアクトや各地のイベント等に出演、楽曲をリリースするなど選抜ユニットとして定着していった[8]。そして昇格したメンバー達は、LinQ(リンク)や新グループとして巣立っている。ジョブ・ネット研究生体制下では、2期生までの変遷を経た。
IQプロジェクト体制下でも、研究生から月替わりで選抜されたメンバーが、これまで通り「BudLaB」の名義で母体の公演や各地のイベントに出演している。
公演期間
ジョブ・ネット研究生
- 第1期BudLaB公演(2014年10月 - 2015年12月)
- 第2期BudLaB公演(2016年12月 - 2018年4月)
IQプロジェクト研究生
- 1st公演「あの子はどっち!?」(2018年4月 - 7月)
- 2nd公演「みちのり」(2018年9月 - 2020年7月)
- 3rd公演「NORUKA!SORUKA!」(2020年7月 - 12月)
- 4th公演「みちのりⅡ」(2021年6月 - 2023年1月)
- IQP研究生特別公演(2023年3月 - )
メンバー
在籍は基本的に公演期ごとに区切っており、その都度メンバーの進退と新人補充の増減を図っている。
名前 | 生年月日 | 出身地 | 備考 |
---|---|---|---|
4th公演期から継続 | |||
月野杏咲 つきの あずさ | 2007年2月3日(16歳) | 大分県 | 3rd公演期からの継続者 |
黒田さい くろだ さい | 2010年9月13日(12歳) | 大分県 | (LinQKIDS)出身 姉はLinQの黒田れい |
橘杏音 たちばな めね | 2011年1月14日(12歳) | 福岡県 | LinQKIDS出身 姉は(結音 WEST)の橘杏來 |
織多莉鈴 おりた りず | 2011年8月11日(11歳) | 福岡県 | LinQKIDS出身 |
恋本みみ こいもと みみ | 2011年8月27日(11歳) | 福岡県 | |
新入生 | |||
櫻井あや さくらい あや | 2007年1月30日(16歳) | 山口県 | |
森山結友 もりやま ゆう | 2008年5月15日(15歳) | 福岡県 | |
木崎沙紀 きさき さき | 2010年1月27日(13歳) | 福岡県 | |
市瀬四季 いちのせ しき | 2011年1月9日(12歳) | 福岡県 | |
葉月陽愛 はづき ひより | 2011年8月6日(11歳) | 福岡県 | 姉は(MAGICAL SPEC)のHIMARI |
宮岡ゆあ みやおか ゆあ | 2011年9月27日(11歳) | 福岡県 |
※研究生の特筆性上、昇格以外の降板者は割愛
歴代の昇格者(卒業メンバー)
※(数字は配属年)
「LinQ」
2018年:小嶋ひより・花城玲奈・田仲笑茉・大島向葵・藤咲まりな・大葉みらい・平松聖菜
2023年:槙宮令乃・白雪夢乃・海月らん・宇咲妃奈乃・彩木美沙
「(MAGICAL SPEC from トキヲイキル)」
2021年:朝日奈凛佳・野乃山桃未・神崎美晴
2023年:高光杏奈
「(結音 YUION)」
2021年:岩坂祐里・青山詩・橘杏來
主な沿革
- 2014年10月 - 研究生公演『Bud LaB』を開始。
- 2015年8月 - BudLaB名義で1stシングル「Rakuen」をリリース。同名義で「TOKYO IDOL FESTIVAL 2015」に初参加。
- 2018年3月 - BudLaB 2ndシングル「EVOLVE」をリリース。
- 2018年4月 - ジョブ・ネット研究生部門の体制を終了し、 IQプロジェクト研究生部門を新規設立[9]。1st公演期として正規グループ昇格審査を開始。
- 7月29日 - 正規グループ昇格者9名を発表。
- 9月 - 2nd公演期が始動。
- 2019年8月10日 - 通算3枚目のIQP研究生デビューシングル「I'm OK♡」をリリース。
- 8月24日 - 日本テレビ主催「汐留ロコドル甲子園2019」にて全国準優勝を受賞[10]。
- 12月16日 - 『2019年下半期(第13回)アイドルセレクト10』に初選出[11]。
- 2020年 - 3rd公演期が始動し、7月から約2年半ぶりに正規グループ昇格をかけた選考審査を開始。
- 2021年4月29日 - 新メンバーが加入し、4th公演期が始動。
- 2022年5月28日 - 「TOKYO IDOL FESTIVAL 2022全国選抜LIVE」にて、BudLaBが2度目の優勝[16]。
- 7月1日 - 『2022年上半期(第18回)アイドルセレクト10』に6期連続選出[17]。
- 11月13日 - 約2年ぶりとなるIQプロジェクト昇格オーディションを開始。
- 2023年1月3日 - 正規グループ昇格者8名を発表。
- 3月12日 - IQP研究生特別公演より新体制始動。
ディスコグラフィ
シングル
※(公式ではBudLaB名義から通算している)
- BudLaB
- 1st「Rakuen」(2015年8月1日、LinQ Records)
- 2nd「EVOLVE」(2017年3月10日、LinQ Records)
- IQP研究生
- 3rd「I'm OK♡」(2019年8月10日、IQP Records)
- 4th「LAMP」(2020年12月12日、IQP Records)
脚注
- ^ “LinQ半減 22人→11人体制に 7人卒業、3人芸能界引退”. ORICON NEWS (2017年6月20日). 2020年8月9日閲覧。
- ^ “未来のLinQ候補!福岡「IQプロジェクト」に新研究生がそろい踏み”. ザテレビジョン (2018年4月10日). 2020年8月9日閲覧。
- ^ “LinQ 涼本理央那「センター目指す」 金子みゆ「ダンスを見て」”. スポニチ (2018年8月23日). 2020年8月9日閲覧。
- ^ “LinQの姉妹グループ「Hello Youth」誕生、サウンドプロデューサーには175RのISAKICK”. ザテレビジョン (2018年7月29日). 2020年8月9日閲覧。
- ^ “九州から発掘・発信!「IQプロジェクト新人オーディション2020」開催決定”. E-TALENTBANK (2019年11月21日). 2020年12月7日閲覧。
- ^ “IQプロジェクト“昇格”懸けた15人の熱い夏 勝負の舞台は3rd公演”. スポーツニッポン (2020年8月20日). 2020年12月7日閲覧。
- ^ “IQプロジェクト研究生3rd公演で9人昇格 LinQ大空莉子「爆弾みたいな存在に」”. スポーツニッポン (2020年12月17日). 2021年1月5日閲覧。
- ^ “BudLaB、9人編成ラストは情熱ライブ「1回ごとが勝負」”. ナタリー (2015年4月22日). 2020年8月9日閲覧。
- ^ “LinQの未来を担う「IQプロジェクト研究生公演」が開幕”. ナタリー (2018年5月2日). 2020年8月9日閲覧。
- ^ “IQP研究生がIQプロジェクト定期公演でワンマン!初東京遠征でのステージレポ&各メンバーコメント”. MIKAN (2019年8月24日). 2020年8月9日閲覧。
- ^ 『日本ご当地アイドル活性協会、<2019年下半期 未発掘アイドルセレクト10>発表(2019年12月16日)
- ^ 日本ご当地アイドル活性協会、<2020年上半期 未発掘アイドルセレクト10>発表
- ^ “『2020年下半期(第15回)未発掘アイドルセレクト10』『2020年ご当地アイドル肩書きランキングBEST20』発表!”. Rooftop (2020年12月22日). 2021年1月5日閲覧。
- ^ 日本ご当地アイドル活性協会、2021年上半期未発掘アイドルセレクト10を発表
- ^ 【新設】キングオブご当地アイドル2021は「りんご娘」に決定 &【発表】2021年下半期(第17回)未発掘アイドルセレクト10
- ^ “【TIF2022】IQプロジェクト研究生・BudLaB、“全国選抜 LIVE”を勝ち抜いて福岡から参上 初々しくもキレキレのパフォーマンス”. GirlsNews (2022年8月16日). 2023年1月23日閲覧。
- ^ 日本ご当地アイドル活性協会、2022年上半期未発掘アイドルセレクト10を発表
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- IQP研究生・BudLaB オフィシャル (@BudLab_official) - Twitter
- IQP研究生・BudLaBメンバー公式 (@member_offical) - Twitter
- IQプロジェクト研究生 (@iqpkenqyusei) - TikTok
- 上原あさみ IQP研究生育成プロデューサー (@asami_uehara) - Twitter