BRエンジニアリング・BR1は、SMPレーシングと(ドラゴンスピード)が使用し、BRエンジニアリングが製作した、スポーツプロトタイプのレーシングカーである。[4]これは、FIA世界耐久選手権およびルマン24時間レースでのルマン・プロトタイプの2018年LMP1規定を満たすように設計された。BR1は、2018-19年のFIA世界耐久選手権の第1戦、スパ6時間レースでデビューした。
カテゴリー | ルマン・プロトタイプ(LMP1) | ||||||
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コンストラクター | BR エンジニアリング / ダラーラ[1] | ||||||
デザイナー | Luca Pignacca[2] | ||||||
先代 | BRエンジニアリング・BR01 | ||||||
主要諸元 | |||||||
シャシー | カーボンファイバー コンポジット モノコック | ||||||
サスペンション(前) | Independent ダブルウィッシュボーン式サスペンション with adjustable dampers | ||||||
サスペンション(後) | Independent ダブルウィッシュボーン式サスペンション with adjustable dampers | ||||||
エンジン | AER P60B 2.4 L V6 ターボ ギブソン GL458 4.5 L V8 NA | ||||||
トランスミッション | エクストラック 6速 シーケンシャルマニュアルトランスミッション | ||||||
タイヤ | ミシュラン | ||||||
主要成績 | |||||||
チーム | SMPレーシング (ドラゴンスピード) | ||||||
ドライバー | ミハイル・アリョーシン ジェンソン・バトン ピエトロ・フィッティパルディ (ベン・ハンリー) ヘンリク・ヘドマン (マテヴォス・イサーキャン) (イゴール・オルトツェフ) ヴィタリー・ペトロフ ステファン・サラザン レンガー・ヴァン・デル・ザンデ | ||||||
コンストラクターズタイトル | 0 | ||||||
ドライバーズタイトル | 0 | ||||||
初戦 | (2018年スパ・フランコルシャン6時間レース) | ||||||
備考 | [3] | ||||||
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開発
SMPレーシングは、ダラーラ・P217で、2017年のヨーロピアンルマンシリーズのLMP2クラスに参戦していた。 2017年、ダラーラと共同でBRエンジニアリングとロシアの大学生とが新たなシャーシ、BR1を設計および製造した。[5]ミハイル・アリョーシンは、アラゴンでの最初のテスト中に、マシントラブルにより腕に怪我を負った。[5]バーレーンでの正式な発表に先立ち、マシンはキリル・レディギン、ヴィタリー・ペトロフ、ヴィクトル・シャイタール、セルゲイ・シロトキンによってもテストされた。[6]
レース戦績
2018-19年
2018-19年の世界耐久選手権のスーパーシーズンでは、3台のBR1が投入された。2台はSMPレーシングで、もう1台は(ドラゴンスピード)だった。2チームの車は、エンジンの選択が異なっていた。SMPは、AER製のP60B 2.4リッターV6ターボエンジンを使用した。ギブソン製のGL458 4.5リッターV8自然吸気エンジンを使用したドラゴンスピードは、レベリオン・レーシングがR13で使用したものと同じエンジンだった。
スパ6時間でのデビュー戦は、ドラゴンスピードのドライバーであるピエトロ・フィッティパルディが、予選中の事故で両足を骨折した。車は電気系の問題を抱えていた為、オールージュを登っている時に車がコントロールを失い壁に衝突し、レースに参加できなかった。[7] SMPレーシングも#17が技術的な問題を抱えていた。だが#11は予選で5位だった。[8]レースでは、#17がオールージュの頂上で空中を飛ぶアクシデントが発生しリタイヤした。[9] #11は総合5位でフィニッシュした。
(ル・マン24時間レース)では、ドラゴンスピードの#10 BR1がポルシェカーブの出口でクラッシュし、レース残り約7時間40分で、リタイアした。#17もポルシェカーブでアクシデントを起こし、リアに深刻なダメージを与えた。 マテヴォス・イサーキアンは再び走らせようとしたが、エンジンが修理不可能なほど損傷し、数メートル動かした後、再び車を止めた。#11はレースの早い段階でメカニカルトラブルが発生し、再びレース復帰したが、315周でリタイヤとなった。
シルバーストンでは、#11 SMPレーシングBR1でエンジントラブルが発生し、リタイアした。しかし2台のトヨタ・TS050ハイブリッドが失格となったため、#17は2台のレベリオン・R13に次ぐ総合3位でフィニッシュした。ドラゴンスピードの#10はメカニカルトラブルが起こり、総合25位、クラス4位だった。
富士スピードウェイでは、SMPの#17 BR1が右前輪外れた後、メカニカルトラブルが発生し、リタイヤした。一方#11は総合4位でフィニッシュした。ドラゴンスピードの#10もメカニカルトラブルを起こし、リタイヤした。
FIA世界耐久選手権の結果
太字の結果はポールの位置を示している。イタリック体の結果は、ファステストラップを示す。
年 | チーム | クラス | ドライバー | No. | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | Points | Pos |
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SPA | 24H | SIL | FUJ | SHA | SEB | SPA | 24H | |||||||
2018 - 2019年 | (ドラゴンスピード) | LMP1 | ベン・ハンリー | 10 | DNS | Ret | 4 | Ret | 6 | Ret | Ret | 8.5 | ||
ヘンリク・ヘドマン | DNS | Ret | 4 | Ret | Ret | |||||||||
ピエトロ・フィッティパルディ | DNS | |||||||||||||
レンガー・ヴァン・デル・ザンデ | Ret | 4 | 6 | Ret | Ret | |||||||||
ジェームス・アレン | Ret | 6 | ||||||||||||
SMP レーシング | ミハイル・アリョーシン | 11 | 5 | Ret | Ret | 4 | 3 | 3 | 3 | 3 | 94 | 4th | ||
ヴィタリー・ペトロフ | 5 | Ret | Ret | 4 | 3 | 3 | 3 | 3 | ||||||
ジェンソン・バトン | Ret | Ret | 4 | 3 | ||||||||||
ブレンドン・ハートレイ | 3 | |||||||||||||
ストフェル・バンドーン | 3 | 3 | ||||||||||||
ステファン・サラザン | 17 | Ret | Ret | 3 | Ret | NC | NC | 4 | Ret | 27 | 14th | |||
イゴール・オルトツェフ | Ret | Ret | 3 | Ret | NC | NC | 4 | Ret | ||||||
マテヴォス・イサーキャン | Ret | Ret | Ret | NC | ||||||||||
セルゲイ・シロトキン | NC | 4 | Ret |
脚注
- ^ Goodwin, Graham (2016年11月17日). “BR Engineering, Dallara & ART Grand Prix Combine For New For 2018 BR1 LMP1 L Programme”. dailysportscar.com (Dailysportscar)2018年5月20日閲覧。
- ^ “New age of Russian motorsport as BR1 LMP1 is revealed for 2018/19 WEC”. fiawec.com ((FIA World Endurance Championship)). (2017年11月17日)2018年5月20日閲覧. "The presentation of BR1 was attended by many VIPs including Boris Rotenberg, founder and head of BR Engineering; Pierre Fillon, President of the ACO; Gérard Neveu, FIA WEC CEO; Luca Pignaca, Dallara chief designer; Dmitry Samorukov, SMP Racing CEO; and Russian motorsport development program SMP Racing drivers: Mikhail Aleshin, Vitaly Petrov and Matevos Isaakyan."
- ^ “BR1”. www.brengineering.ru. BR Engineering. 2018年5月20日閲覧。
- ^ Smith, Luke (2017年11月17日). “DragonSpeed Confirms BR1 Gibson for WEC”. sportscar365.com (John Dagys Media)2018年5月20日閲覧。
- ^ a b Dagys, John (2017年11月23日). “Dallara-Built BR1 a “Completely New” Car”. sportscar365.com (John Dagys Media)2018年5月20日閲覧。
- ^ Smith, Luke (2017年11月17日). “BR Engineering BR1 Unveiled”. sportscar365.com (John Dagys Media)2018年5月20日閲覧。
- ^ Dagys, John (2018年5月4日). “Fittipaldi Airlifted to Hospital With Broken Legs”. sportscar365.com (John Dagys Media)2018年5月20日閲覧。
- ^ Dagys, John (2018年5月4日). “Toyota Dominates Qualifying at Spa”. sportscar365.com (John Dagys Media)2018年5月20日閲覧。
- ^ Dagys, John (2018年5月9日). “Video Emerges of Isaakyan’s Wild Airborne Crash at Spa”. sportscar365.com (John Dagys Media)2018年5月20日閲覧。
外部リンク
- SMP Racing