BOH(ボー、1982年〈昭和57年〉8月14日 - )は、日本のベーシスト。スタジオ・ミュージシャン。本名は 棒手 大輔(ぼうて だいすけ)。活動初期の名義は棒(ぼう)。北海道旭川市出身。6弦ベースの奏者で、BINECKSのメンバーとして活動後、2010年(平成22年)にソロ活動を開始した。現在は仮BANDの一員であるほか、国内アーティストのライブサポートやレコーディングに数多く参加している。
経歴
18歳で上京、音楽専門学校を卒業後の2004年10月、彩 with SUPER VIBRATIONに加入[1](「棒」名義)、2006年3月にバンドが活動休止となる。同年、中島美嘉がNANA starring MIKA NAKASHIMA名義でリリースしたシングル「一色」のバックバンドを務める[2]。この時、バンドイメージに合わせスキンヘッド化を敢行[3]。本件のサポートを終え、髪を再び伸ばそうとしたところ頭皮の変化を自覚、以降は一貫したスタイルである[3]。
2007年に、SIAM SHADEの元ギタリストDAITAが結成したロックバンドBINECKSへ加入、翌年にメジャーデビューするが2010年には活動休止[4]。以降はスタジオミュージシャン業を中心に活動し、サンプラザ中野くん[3]、ニコニコ動画の歌い手として活動している赤飯[3]、俳優の佐々木喜英、ニコニコ超パーティー(ニコニコ超会議内イベント)の超バンド[3]、声優の中島愛、男性デュオcleaneroなどのサポートとして活動。2013年、音楽ユニットangelaやBABYMETAL((神バンド))、SOPHIAのヴォーカリスト松岡充が結成したロックバンドMICHAELのライブにサポートで参加[5]。2014年、ゲームミュージックの作曲を手がける下村陽子の25周年ライブにサポートとして参加[6]。
2015年11月に参加したセッションイベントをきっかけに、藤岡幹大(ギター)と前田遊野(ドラム)の3人で、不定期で活動するセッションバンド仮BANDを結成、2016年2月にはジャズピアニストの桑原あいをゲストに迎え、仮BANDとしての初ライブを行った[7]。同年、ベーシストのMASAKIとIKUOのツーマンライブイベントにゲストで出演した[8]ほか、ゲーム「スプラトゥーン」関連ユニット(シオカラーズ)のライブにサポートで参加[9]。
2017年4月、仮BANDの1stミニアルバム『仮音源-DEMO-』を発売[10]。同年、アニメ「マクロスΔ」関連ユニットワルキューレのライブにサポートとして参加。2018年、ゲーム「スプラトゥーン2」関連ユニット(テンタクルズ)[11]や、シンガーソングライターの浜田麻里[12]のライブにサポートで参加。
概要
人物
- スキンヘッドが特徴で、風貌が怖いとよく言われるが実際は温厚な性格である、と自身で語っている。陽射しに弱く、また花粉症のため、サングラスとマスクで銀行を訪れ期せずして止められる憂き目に遭った。趣味は、バイク(愛車は スズキ・GSR)、料理、散歩、筋トレ。BABYMETALのライブに参加する際は、スキンヘッドにまでメイクを施し演奏する。2016年1月、大村孝佳のライブでは両目にデッドボールと評されたメイクであった。
- ラーメン通であり、Twitterでは度々ラーメンに関するツイートを行っているが、この事がきっかけで『ヘドバン』誌Vol.9より「BOHの神ラーメン 一期一会」というコラムが連載開始される[13]。
- 『bass magazine』2017年4月号に自身初の表紙掲載。フォトセッションにはヘアメイクも付いたものの、スキンヘッドのままであった。
- 2022年8月14日、自身のツイッターにて結婚したことを発表した[14]。
エピソード
使用機材
ベース
- ATELIER Z Beta6 BOH-Custom
- ATELIER Z BOH’S CUSTOM 6 TP-RED MH
- ATELIER Z BOH’S CUSTOM 6 TP-PINK MH
アンプ
- Markbass TA503
- Markbass LITTLE MARK III
- Markbass EVO1
- メインで使用しているモデル。元々はTA503をメインで使っていたが、絶版に合わせて変更し、LITTLE MARK IIIのチャンネルで使用している(自身はLITTLE MARK III本体を使うよりも、EVO1に入っているLITTLE MARK IIIのシミュレーションの方がラインの感じなどで合っていると語っている)。[16]
ライブサポート
- 中島美嘉
- BINECKS(サポートを経て正式加入)
- DAITA
- サンプラザ中野くん
- 赤飯
- 松ヶ下宏之
- 佐々木喜英
- ニコニコ超パーティー(ニコニコ超会議内イベント/超バンドのメンバーとして参加)
- 中島愛
- 3Peace☆Lovers
- cleanero
- angela
- BABYMETAL((神バンド)のメンバーとして参加)
- VANIRU
- MICHAEL
- 下村陽子
- (シオカラーズ)(スプラトゥーン関連ユニット)
- ワルキューレ(マクロスΔ関連ユニット)
- (テンタクルズ)(スプラトゥーン2関連ユニット)
- 浜田麻里
- など
レコーディング参加作品
シングル
アルバム
- DAITA『FANTASIA』(2008年)
- クリス・ハート『Song for you』(2014年)
- 「最後のラブレター」、「たったひとつの贈り物」
- 下村陽子『memória!』(2014年)
- 「Kiss of Jealousy」、「Pain the Universe」、「MEGALOMANIA」
- 瀧田イサム『RISING MOON』(2015年)
- 「EXPLORER」
- AmiinA『Avalon』(2016年)
- 「lilla」
- Q-pitch『Q-pitchでGO!!』(2017年)
- 「Q-pitchでGO!! ~自己紹介の歌~」
- MICHAEL『かの青きグレイスフルデイヅ』(2018年)
- 西川貴教『SINGularity』(2019年)
- 「Hear Me」
脚注・出典
- ^ BIOGRAPHY 彩with SUPER VIBRATION 公式HPより 2015年6月17日閲覧
- ^ a b “【~ ベースハウス 1Year Anniversarry Event ~ “ATELIER Z”&“ベースハウスイケベ池袋” Presents 『BOH Bass Clinic ~ 6弦ベースの魅力溢れる世界 ~』】”. ベースハウスイケベ池袋. 株式会社池部楽器店. 2019年9月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g サイトウタカシ (2017年4月10日). “ボカロの演奏不可能曲ってどうやって弾いてるの? 超絶技巧6弦ベーシスト・BOHさんに聞いてみた(仮BAND新作の話も公開)”. ニコニコニュース オリジナル (株式会社ドワンゴ) 2019年9月17日閲覧。
- ^ “DAITAの新着ニュース・新曲・ライブ・チケット情報(プロフィール・バイオグラフィ・リンク)”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク株式会社. 2019年9月17日閲覧。
- ^ “【ライブレポート】MICHAEL、聖なる夜に降臨。「一人でも待っていてくれる人がいる限り、バンドはやめられないし、歌うのもやめられない」”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2013年12月26日) 2019年9月17日閲覧。
- ^ “『ストII』や『キングダム ハーツ』など下村陽子さん作曲活動25年間が凝縮された記念ライブが開催”. ファミ通.com (株式会社Gzブレイン). (2014年2月12日) 2019年9月17日閲覧。
- ^ “仮BANDの新着ニュース・新曲・ライブ・チケット情報(プロフィール・バイオグラフィ・リンク)”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク株式会社. 2019年9月17日閲覧。
- ^ “【#幽霊の日】BABYMETAL神バンドメンバーの左肩に写るのは……? とある写真が話題に”. 耳マン. 株式会社リットーミュージック (2016年7月26日). 2019年9月17日閲覧。
- ^ “「スプラトゥーン2」のBGMを演奏するイカ界の新進気鋭のバンド=Wet FloorがCDデビュー! タワレコ夏の一大イヴェント〈2017 SUMMER SALE〉の魅力に迫ろうじゃなイカ!”. Mikiki. タワーレコード株式会社 (2017年6月27日). 2019年9月17日閲覧。
- ^ IMAI. “仮BAND”. JUNGLE☆LIFE. ヒラックス株式会社. 2017年4月27日閲覧。
- ^ “『スプラトゥーン2』からテンタクルズも登場! “闘会議2018”ゲーム音楽ステージのプログラムをチェック”. ファミ通App (株式会社Gzブレイン). (2018年2月7日) 2019年9月17日閲覧。
- ^ “浜田麻里、25年ぶりの武道館公演決定”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2018年11月3日) 2019年9月17日閲覧。
- ^ ヘドバン Vol.9 200~201p
- ^ BOH:6string Bass [@BassistBOH] (2022年8月14日). "たった今、役所に婚姻届を提出し結婚しました(B・o・H)" (ツイート). Twitterより2022年8月14日閲覧。
- ^ “AtelierZ guitar works(BOH)”. ATELIER Z. 株式会社ATELIER Zギターワークス. 2019年9月17日閲覧。
- ^ 坂本浩明 (2018年12月8日). “BOH / 「6弦ベーシスト」としての歩みと拘り、そして音楽に対する姿勢。”. Ikebe TIMES. 株式会社池部楽器. 2019年9月17日閲覧。
外部リンク
- Boh Official Website
- Bassist BOH...Blog 六弦BASS道
- BOH:6string Bass (@bassistBOH) - Twitter
- BOH - ニコニコ動画ユーザーページ
- 仮BAND (karibandofficial) - Facebook
- 仮BAND - YouTubeチャンネル