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2020年のスーパーカップ (日本サッカー)

2020年のスーパーカップは、2020年2月8日埼玉スタジアム2002埼玉県さいたま市)で開催された、27回目のスーパーカップである。

FUJI XEROX SUPER CUP 2020
PK戦
横浜F・マリノス 2 – 3 ヴィッセル神戸
ヴィッセル神戸の勝利
開催日 2020年2月8日
会場 埼玉スタジアム2002(さいたま)
主審 今村義朗
観客数 51,397 人
天気

概要

富士ゼロックスの特別協賛により、FUJI XEROX SUPER CUP2020(フジ ゼロックス スーパーカップ2020)の名称で開催された。

主催
公益財団法人 日本サッカー協会 / 公益社団法人 日本プロサッカーリーグ[1]
主管
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ / 公益財団法人 埼玉県サッカー協会[1]
特別協賛
富士ゼロックス株式会社[1]
レギュレーション[2]
  • 前後半45分ハーフの合計90分で行う。
  • 90分で決着が付かなかった場合には、延長戦は行わずPK戦により勝敗を決する。
  • 選手交代は5名まで。ただし交代のタイミングは、ハーフタイムを除き3回まで。

参加クラブ

試合結果

両チームとも前年の布陣をベースに、横浜FMはオナイウ阿道、神戸はドウグラスという新戦力をトップに据えて試合に臨み、序盤から両チームとも持ち味を発揮するが、徐々に神戸が試合の流れをつかんでいく[3]。前半22分、神戸のMFアンドレス・イニエスタのコーナーキックにドウグラスが押し込むもオフサイドの判定。しかしその5分後、神戸は左サイドから切れ込んだイニエスタからの絶妙なスルーパスに反応したドウグラスが左足でゴールに流し込み、神戸が先制点を挙げる[4]。追う立場となった横浜FMは前半36分、ゴール前にこぼれたボールに詰めた横浜FMのFW仲川輝人が神戸のGK飯倉大樹と交錯。そこから浮き球となったボールを横浜FMのFWマルコス・ジュニオールが頭で押し込んで同点に追いつく[4]。しかし神戸はその4分後、ビルドアップに参加した横浜FMのGK朴一圭とDFチアゴ・マルチンスのパス交換を神戸のFW古橋亨梧がインターセプトし、即座に無人のゴールに流し込み、神戸が勝ち越して前半を終える[4]

横浜FMはハーフタイムにDF畠中槙之輔・FWオナイウ阿道を下げてDF伊藤槙人・MF遠藤渓太を投入。遠藤を左サイドに置き、エリキを1トップに据えるという、前年終盤の布陣に戻す。するとこれが功を奏し、攻撃が一気に活性化[3]。後半9分に遠藤のスローインを受けたエリキが中央に折り返すと、これに走り込んだMF扇原貴宏が倒れ込みながら左足で合わせて横浜FMが再び同点に追いつく[4]。さらに攻勢に出る横浜FMに対し、何度かチャンスを得るも神戸のGK飯倉大樹に阻まれ勝ち越し点を挙げられない[5]。すると後半24分、敵陣でパスをカットした神戸のMF山口蛍がイニエスタにパスをつなぐと、イニエスタはゴール前にグラウンダーのクロス。そのこぼれ球に山口が反応して三たび神戸が勝ち越し点を上げる[4]。しかしその4分後、横浜FMは仲川が左サイドの遠藤にロングパスを送ると、遠藤の折り返しをエリキが押し込み三たび同点に追いつく[4]。その後両チームとも決定機を迎えるもののゴールを挙げることができず、試合は9年ぶりとなるPK戦決着となった。

横浜FMが先攻となったPK戦は、両チーム2人ずつが決めた後の3人目、横浜FMはエジガル・ジュニオが神戸のGK飯倉のセーブに遭い失敗。一方の神戸も途中交代出場の小川慶治朗が左ポストに当てて失敗。続く4人目、横浜FMは水沼宏太が枠を外して連続失敗。一方神戸の西大伍は横浜FMのGK朴一圭のセーブに遭ってこちらも連続失敗。さらに5人目は横浜FM・松原健、神戸・大﨑玲央の両方とも枠を外して両者3連続失敗。この段階でJリーグ主管の試合では1993年7月3日サントリーシリーズ第15節横浜フリューゲルスヴェルディ川崎の「5人連続失敗」の記録を上回る6人連続失敗[6] となってサドンデスに突入。横浜FM6人目・和田拓也のシュートを神戸GK飯倉が阻んだかと思えば、続く神戸6人目・トーマス・フェルマーレン、さらに横浜FM7人目・遠藤渓太と連続で枠を外し、PK連続失敗記録が9人まで伸びる[6]。最後は神戸7人目の山口がPKを決め、勝負あり。のべ14人に及んだPK戦を神戸が3-2で制し、クラブ史上初のゼロックス杯獲得となった。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
横浜F・マリノス
 
 
 
 
 
 
 
ヴィッセル神戸
横浜F・マリノス
GK   朴一圭
DF   松原健
DF   チアゴ・マルチンス
DF   畠中槙之輔   45分
DF   ティーラトン
MF   喜田拓也   62分   74分
MF   マルコス・ジュニオール   88分
MF   扇原貴宏
FW   仲川輝人
FW   オナイウ阿道   45分
FW   エリキ   74分
控え選手:
GK   梶川裕嗣
DF   伊藤槙人   45分
MF   大津祐樹
MF   遠藤渓太   45分
MF   和田拓也   74分
MF   水沼宏太   88分
FW   エジガル・ジュニオ   74分
   
監督
  アンジェ・ポステコグルー
ヴィッセル神戸
GK   飯倉大樹
DF   ダンクレー
DF   大﨑玲央
DF   トーマス・フェルマーレン
MF   西大伍   90+2分
MF   山口蛍
MF   セルジ・サンペール   85分
MF   アンドレス・イニエスタ   53分
MF   酒井高徳
FW   古橋亨梧   85分
FW   ドウグラス   64分
控え選手:
GK   前川黛也
DF   渡部博文
DF   藤谷壮
MF   安井拓也   85分
FW   藤本憲明
FW   小川慶治朗   85分
FW   田中順也   64分
   
監督
  トルステン・フィンク
FUJI XEROX SUPER CUP
2020 優勝
ヴィッセル神戸
初優勝

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ a b c 『FUJI XEROX SUPER CUP 2020 対戦カード 横浜F・マリノス vs ヴィッセル神戸 に決定』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2020年1月1日https://www.jleague.jp/release/post-62709/2020年2月9日閲覧 
  2. ^ 『FUJI XEROX SUPER CUP 2020 試合方式について』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年12月16日https://www.jleague.jp/release/post-62319/2020年2月9日閲覧 
  3. ^ a b “両雄、打ち合いで譲らず 攻撃姿勢見せた神戸と横浜M―ゼロックス杯サッカー”. 時事通信. (2020年2月8日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2020020800502&g=scr 2020年2月9日閲覧。 
  4. ^ a b c d e f “神戸が打ち合いからのPK戦制す!!横浜FMを下しゼロックス杯初制覇”. ゲキサカ (2020年2月8日). 2020年2月9日閲覧。
  5. ^ “神戸のGK飯倉、古巣を阻止 ゼロックス杯サッカー”. 時事通信. (2020年2月8日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2020020800527&g=scr 2020年2月9日閲覧。 
  6. ^ a b ““9人連続PK失敗”は初も“9人失敗PK”は過去にあり”. ゲキサカ. 2020年4月30日閲覧。

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • FUJI XEROX SUPER CUP - 富士ゼロックス公式サイト


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