鹿越仮乗降場(しかごえかりじょうこうじょう)は、かつて北海道南富良野町東鹿越にあった日本国有鉄道(国鉄)根室本線の仮乗降場(廃駅)である。(一般駅)として開業したが、移転、降格を経て1986年(昭和61年)に廃止された。事務管理コードは▲110405[1]。
鹿越仮乗降場 | |
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しかごえ Shikagoe | |
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所在地 | 北海道南富良野町東鹿越 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 根室本線 |
キロ程 | 88.4 km(滝川起点) |
電報略号 | コヘ |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1900年(明治33年)12月2日 |
廃止年月日 | 1986年(昭和61年)11月1日 |
歴史
- 1900年(明治33年)12月2日 - 北海道官設鉄道の鹿越駅(一般駅)として開業[2]。
- 1905年(明治38年)4月1日 - 鉄道作業局(国有鉄道)に移管。
- 1966年(昭和41年)9月29日 - 金山ダム建設に伴う線路付替で移転[注 1]、鹿越信号場となる[2]。仮乗降場を兼ねる。駅員無配置のため分岐器は東鹿越駅から遠隔操作された[3]。
- 1982年(昭和57年)10月15日 - 信号場廃止、鹿越仮乗降場となる[2]。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 廃止[2]。
仮乗降場名の由来
「(幾寅駅#駅名の由来)」も参照
地名より。アイヌ語の「ユㇰルペㇱペ(yuk-rupespe)」(鹿・越える道)を意訳したものと解されることが多いが[4]、これについてアイヌ語研究者の山田秀三は、同名の沢の所在地が当地よりかなり東にあることを踏まえ、隣接する「幾寅」の語源となった、「ユㇰトゥラシペッ(yuk-turashi-pet)」(鹿・登る・川)の方を意訳したのではないか、と推察している[5]。
駅構造
旧駅の鹿越駅は、駅舎が新得に向かって右側に位置し、千鳥状にずれた相対式ホーム2面2線と駅舎横の滝川側に切り欠き状の貨物ホームと引込み線、駅裏の滝川側に寄った位置にストックヤードと貨物積卸線を有する、木材搬出を主な貨物取扱とする一般駅であった[6]。
移転後の鹿越信号場/鹿越仮乗降場は、両分岐点にスノーシェードを有するカーブ状の2線から成り、中央に千鳥状にずれた短い2面の仮乗降場スタイルの相対式ホームを有していた。
駅周辺
かなやま湖が広がっている。
隣の駅
脚注
注釈
出典
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、232頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ a b c d e 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 1 北海道、新潮社、2008年、39頁。ISBN (978-4-10-790019-7)。
- ^ 札幌工事局70年史 昭和52年3月発行 P654。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、121頁。(ASIN) B000J9RBUY。
- ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日。ISBN (978-4-88323-114-0)。
- ^ 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス 1948年米軍撮影航空写真 USA-R339-4 による