音声ガイド[1](おんせいガイド、英: Audio guide, Audio tour)は、博物館や美術館などの(展示物)や、(伝統芸能演劇)の上演についての音声解説(説明)を、来場客に提供するサービスである。オーディオガイドとも。
概要
欧米で最初に音声ガイドが導入されたのは1950年代という説があり、当時はラジオ短波を用いてナレーションを読み上げていたという[2]。
その後、解説を録音した端末[注 1]を貸与(その際身分証明書の提示が必須の場合も[3])する方式が一般的になった。他には、ペンタッチ式のガイド機を手渡された会場マップに当てる方式などもある[2]。
イヤホンガイド
1975年に久門郁夫が開発し、翌年に朝日解説事業株式会社(現・株式会社イヤホンガイド)を設立[5][6]、導入には小山觀翁も尽力した。
外国語版、子ども向けにも対応している場合もある[7]。
音声による解説と共に、AR技術により、解説動画が眼前に浮かび上がるガイドも登場している[8]。
歌舞伎・文楽・能楽などの会場においては同時解説が用意されている場合もあり、イヤホンガイドと呼ばれることがある。イヤホンガイドは歌舞伎上演中に上演内容の解説を無線で劇場内に飛ばし、観客がイヤホンでそれを聞く事が出来るサービス(有料)の事である。
日本語版、英語版がある。劇場内で料金と保証金を払う事でイヤホン(と無線の受信端末)を借り受ける。終演後にこれらを返却時すれば保証金は返される。イヤホンガイドでは「あらすじ・配役・衣裳・道具・独特な約束事など」[9]を聞く事ができる。また歌舞伎興行では通常各演目は人気場面のみの上演となる(いわゆる見取り方式)が、イヤホンガイドは幕間に上演場面の前後のあらすじの解説も行ったり演目の背景知識を説明したりする。
イヤホン
イヤホンに関しては、ジャック(接続端子)が合致すれば持参したイヤホンと取り替えてもよい、ワンサイズ小さいイヤホンも用意、などの対応をしている施設もある[10]。
視覚障害者向けのもの
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脚注
注釈
出典
- ^ 博物館のサウンドスケープ・デザインにおける 「音声ガイド」の考察 - 駿河台大学 文化情報学 第16巻2号(2009) 加藤修子
- ^ a b 著名人のナレーション、スマホとの連携も!? 進化する音声ガイド(2/2) - 日経トレンディネット、2012年4月3日
- ^ 音声ガイド - リニア・鉄道館(JR東海)
- ^ 著名人のナレーション、スマホとの連携も!? 進化する音声ガイド(1/2) - 日経トレンディネット、2012年4月3日
- ^ 会社沿革 - 株式会社イヤホンガイド
- ^ イヤホンガイド&G・マークの歴史 - 株式会社イヤホンガイド
- ^ 音声ガイド 企画・制作・運営 コンテンツの制作 - アコースティガイド・ジャパン(旧A&Dオーディオガイド)
- ^ ARで白隠禅画の世界に浸る(神勝禅寺 荘厳堂) - 月刊PC-Webzine 2月号(2018年1月25日発行)
- ^ イヤホンガイドとは
- ^ イヤホンガイド潜入レポート