阿波(あば)は岡山県津山市の大字。旧苫田郡阿波村に相当する。面積は42.07km、住民基本台帳による2019年1月1日現在の人口は505人。郵便番号は709-3951(加茂郵便局管区)。
地理
津山市内北辺にあたり、中国山地の山間部に位置する。大字阿波のみで市内の地域区分のひとつである阿波地域にあたり、津山市役所阿波出張所が管轄にあたる。市内加茂町地域の加茂町倉見・(加茂町青柳)・(加茂町知和)・加茂町山下・(加茂町河井)・(加茂町物見)および鳥取県鳥取市(佐治町余戸)・(用瀬町江波)・(用瀬町屋住)、鳥取県八頭郡智頭町(波多)・(宇和)と隣接する。1,000メートル級の山に囲まれ、地内の94%が山林で占められている[1]。地内には8集落があり、一部には茅葺屋根の民家や水車・棚田などが残る集落も存在する[1]。過疎化が進行しており、高齢化率は40.1%にのぼる。少子高齢化による地域活動の存続が深刻化しており、若者の定住促進が課題である[1]。地内には推定樹齢500年を越える(尾所の山桜)やアルカリ性単純泉の(阿波温泉)がみられる。
河川
中央部を南北に、吉井川支流である加茂川が流れ、阿波落合川、尾所(おそ)川、西谷川、廻(めぐり)川などが合流する。流域では滝や渕が点在する[2]。
歴史
1889年(明治22年)の町村制施行以来独立した阿波村であったが、2005年(平成17年)2月28日 に苫田郡加茂町、久米郡久米町、勝田郡勝北町とともに津山市に編入した。現支所は旧村役場であった。旧阿波村は大字が設定されていなかったため、旧村域が1大字となった。
沿革
産業
主産業は農業・林業である。山林の70%は、杉・檜を中心とする人工林である[2]。また、鬼の門で知られる(大ヶ山)、(阿波伝説)に由来する(お夏の墓)で知られる(深山渓谷)、川・阿波山滝(布滝・(白髪滝)・(大滝))など風光明媚な景観を生かした催事や観光誘致が行われている他、津山市が実施する「住民自治協議会モデル事業」に選定されており、若い住民を中心に地元ならではの商品開発なども行われている[1]。
交通
道路
- 岡山県道117号鱒返余戸線 - 県境に未開通区間がある。
- 岡山県道118号加茂用瀬線 - 県境に未開通区間がある。
- 鳥取県道303号大高下口波多線の起点は岡山県側にあるが、岡山県側は全区間未供用であり、岡山県道として認定されていない[3]。
バス
- 津山市営阿波バス(旧・阿波村営バス)
施設
祭事
- (尾所の桜まつり) - 5月
- (ふるさと祭り)
- (納涼星空祭り)
- (八幡神社の花祭り) - 県指定無形民俗文化財
脚注
関連項目
外部リンク
- 津山地域合併協議会
- 阿波地域(津山市) - おかやま元気!集落応援ネット 〜岡山県の中山間地域に関する情報発信・交流サイト〜 | 岡山県中山間地域協働支援センター
- 阿波地域(津山市) - エコビレッジあば
- 阿波まちづくり協議会