間人(たいざ)は、京都府京丹後市丹後町の地名。大字としての名称は丹後町間人(たんごちょうたいざ)。日本海に面しており、(立岩)などの景勝地を有している。難読地名とされる。
名称
聖徳太子の生母・間人皇后(はしうどこうごう)が蘇我氏と物部氏との争乱を避けて丹後[1]の当地に身を寄せ、のちに当地を去るに当たって自らの名をこの地に贈ったものの、住民は「はしうど」と呼び捨てにすることを畏れ多く思い、皇后がこの地から退座(たいざ)したのにちなみ間人を「たいざ」と読み替えた、との伝承が残る。但し間人皇后が丹後に避難したとする記述は記紀になく、由来には他にも諸説がある。
地理
丹後半島北西岸に位置し、日本海に突き出ている。東部を竹野川が北流し、河口には(立岩)がある。景勝地としてよく知られ、立岩は1971年(昭和46年)に京都府が企画し京都在住の日本画家12名に府内の名勝を描かせた「京の百景」にも選出され、(澤宏靱)によって描かれ1973年(昭和48年)京都市内で開催された展覧会に出品された[3]。
歴史
教育
- (京丹後市立丹後小学校)
- (京丹後市立丹後中学校)
- 2014年(平成26年)4月に京丹後市立間人中学校と京丹後市立宇川中学校を統合して開校[6]。
- 京都府立網野高等学校間人分校
- 2020年(令和2年)4月に開校した京都府立清新高等学校に統合されて2022年(令和4年)4月に廃校となる予定。
施設
経済
漁業
丹後半島の沖合は海岸線からわずか15kmで水深200mに達する急深な海底地形が特徴であり、ズワイガニの良い漁場となっている[7]。港湾としては間人漁港と小間漁港があり、間人漁港ではハタハタ・カニ・イカ類などが、小間漁港ではブリやイカ類などが漁獲される[8]。間人漁港で水揚げされたズワイガニの一部は間人ガニというブランドで出荷され[9]。2006年(平成18年)には特許庁の地域団体商標を取得している[10]。
工業
丹後ちりめんの産地である。
交通
鉄道は通っていない。丹後海陸交通によって路線バスが運行されており、また間人バス停から京都駅に向かう高速バスも運行されている。
道路
名所・旧跡・観光スポット
- (三柱神社) - 村社。祭神は稚産霊神・倉稲魂神・保食神。
- (三嶋神社) - 城島にある神社。
- (龍雲寺) - 曹洞宗の寺院。貞享5年(1688年)に開創され、間人地区の大半を檀家とする。
- (立岩) - 竹野川河口にある岩。本土と砂州で繋がった陸繋島である[11]。聖徳太子の弟である麻呂子親王がこの岩に鬼を封じ込めたとの伝承が残る。山陰海岸ジオパークのジオサイト。
- (城島)(城嶋) - 小間漁港近くの小島。室町時代の武将である荒川武蔵守の居城として伝えられる。城島公園として整備されている。山陰海岸ジオパークのジオサイト。
- 間人皇后・聖徳太子母子像
- 丹後温泉
- 後ヶ浜海水浴場
- 砂方海水浴場
- 間人けんか屋台祭り
三柱神社
三嶋神社
龍雲寺
立岩
間人けんか屋台祭り
出身者
脚注
外部リンク
- まるっぽ間人