長門三隅駅(ながとみすみえき)は、山口県長門市三隅下にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅である。事務管コードは▲640786[2]。
歴史
- 1924年(大正13年)11月3日:国有鉄道美禰線(当時)が正明市駅(現・長門市駅)から延伸し、その終着として開業[1][3]。客貨取扱を開始[1]。
- 1925年(大正14年)4月3日:美禰線が萩駅まで延伸し、途中駅となる[4]。
- 1932年(昭和7年)12月12日:駅事務室から出火し、駅舎が全焼[5]。
- 1933年(昭和8年)2月24日:当駅を含む美禰線の一部区間が山陰本線に編入され、山陰本線所属駅となる[6]。
- 1977年(昭和52年)3月31日:貨物取扱を廃止[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[1]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:無人駅となる[7]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[1]。
- 2013年(平成25年)7月28日:豪雨災害により線路が被災し、一時当駅を含む益田駅 - 長門市駅間が運休(※当駅を含む奈古駅 - 長門市駅間については同年8月4日に運行再開)。
- 2014年(平成26年)4月1日:簡易委託を打ち切り完全無人化。簡易委託時代は駅前の個人商店に近距離切符(常備券のみ)の販売が委託されていた。
駅構造
相対式ホーム2面2線の構造を持ち、交換設備を有する地上駅。駅舎は上りホーム側に設けられており、木造の古いもの。反対側のホームにも直接出入りできる小道がある。ホーム中ほどに、上下線ホームを結ぶ跨線橋がある。
のりば
- 付記事項
- 構内にはのりば番号標はないが、駅掲示時刻表では上記の番号で案内されている。
- 平日登校日の朝6時台に当駅始発長門市・滝部行きの区間列車(逆はない)が設定されている。
ホーム(2009年7月、長門市方面を眺める)
利用状況
1日の平均乗車人員は以下の通りである[9]。当駅を利用するのは主に萩方面への通学客が多い。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1999 | 154 |
2000 | 155 |
2001 | 135 |
2002 | 117 |
2003 | 122 |
2004 | 122 |
2005 | 117 |
2006 | 103 |
2007 | 92 |
2008 | 88 |
2009 | 86 |
2010 | 84 |
2011 | 74 |
2012 | 62 |
2013 | 60 |
2014 | 45 |
2015 | 50 |
2016 | 44 |
2017 | 51 |
2018 | 49 |
2019 | 42 |
2020 | 43 |
駅周辺
住宅の他、田畑もある。
- 村田清風記念館(西へ車で5分)
- 湯免温泉(東へ車で5分)
- 香月泰男美術館(東へ車で5分)
- 三隅郵便局
- 長門市立三隅中学校
- 長門市立明倫小学校
- 国道191号
- 山口県道285号野波瀬港線
- 山口県道287号長門三隅線 - 旧・国道191号。駅との間は市道(旧・山口県道284号長門三隅停車場線)で約100メートルほど。
バス路線
最寄停留所は、山口県道287号長門三隅線にある三隅駅前である。以下の路線が防長交通により運行されている[10]。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、315-316頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ 『鉄道省告示第206号 官報3657号(1924年10月30日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 『鉄道省告示第47号 官報3777号(1925年03月28日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 「長門三隅驛全焼」『読売新聞』読売新聞社、1932年12月13日、夕刊、2面。
- ^ 『鉄道省告示第42号 官報1839号(1933年02月18日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 「通報 ●福知山線石生駅ほか147駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1985年3月12日、15-16面。
- ^ データで見るJR西日本2021 - 西日本旅客鉄道 p.94
- ^ 山口県統計年鑑 - 山口県
- ^ 2021.10.1萩路線図-防長交通株式会社 (copilog.jp)、防長交通株式会社、2022年2月19日閲覧
関連項目
外部リンク
- 長門三隅駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道