長 弘(ちょう ひろし、1923年2月8日 - 1977年5月5日)は、日本の俳優。本名は長正夫。初期の芸名は植村進。東京市芝区生まれ[1]。
来歴
中央大学法学部在学中に学徒出陣で飛行将校となる。戦後は俳優を志し、片岡千恵蔵に弟子入りし、東横映画(のちの東映京都)に入社。芸名を植村進として、『八ツ墓村』(1951年)などに出演[1]。
1955年に破門となり、日活に移籍。『(風船)』『(逆光線)』(1956年)出演後、芸名を長弘に改める。『(地獄の罠)』(1958年)『(拳銃無頼帖 抜き打ちの竜)』(1960年)『(若い爪あと)』(1962年)『(姿なき拳銃魔)』『肉体の門』(1964年)『東京流れ者』(1966年)『拳銃は俺のパスポート』『命しらずのあいつ』(1967年)『縄張はもらった』(1968年)『斬り込み』『(怪談昇り竜)』『反逆のメロディー』『野良猫ロック セックスハンター』(1970年)『関東幹部会』『流血の抗争』(1971年)などの日活アクションの悪役で活躍する。
1971年夏に日活は映画製作を中止。秋からはロマンポルノに転向。以後も日活に残り、『(色暦女浮世絵師)』(1971年)『(花弁のしずく)』『(セックス・ハンター 濡れた標的)』(1972年)『(㊙女郎責め地獄)』『戦争と人間・完結篇』(1973年)『あばよダチ公』(1974年)『(性と愛のコリーダ)』(1976年)などに出演。
1977年5月5日、心筋梗塞で死去。その前日まで『(ホテル強制わいせつ事件 犯して!)』(1977年)に出演していた。
出演
- 八ツ墓村(1951年、東映)
- (殴られた石松)(1951年、新東宝)
- (美男お小姓 人斬り彦斎)(1955年、日活)
- (母なき子)(1955年、日活)
- (少年死刑囚)(1955年、日活)
- (七つボタン)(1955年、日活)
- (志津野一平 愛欲と銃弾)(1955年、日活)
- (あした来る人)(1955年、日活)
- (青春をわれらに)(1956年、日活)
- (志津野一平 浴槽の死美人)(1956年、日活)
- (俺は犯人じゃない)(1956年、日活)
- (逆光線)(1956年、日活)
- (風船)(1956年、日活)
- (地獄の札束)(1956年、日活)
- (青い怒濤)(1956年、日活)
- (暁の逃亡)(1956年、日活)
- (泣け、日本国民 最後の戦闘機)(1956年、日活)
- (フランキー・ブーチャンのあゝ軍艦旗)(1957年、日活)
- 海の野郎ども(1957年、日活)
- (狂った関係)(1957年、日活)
- (肉体の悪夢)(1957年、日活)
- (燃える肉体)(1957年、日活)
- (反逆者)(1957年、日活)
- (裸身の聖女)(1958年、日活)
- 未練の波止場(1958年、日活)
- (乳房と銃弾)(1958年、日活)
- 東京のバスガール(1958年、日活)
- (都会の怒号)(1958年、日活)
- (地獄の罠)(1958年、日活)
- (太陽をぶち落せ)(1958年、日活)
- (獣のいる街)(1958年、日活)
- 紅の翼(1958年、日活)
- (血の岸壁)(1958年、日活)
- (俺は情婦を殺す)(1958年、日活)
- 影なき声(1958年、日活)
- (暗黒街の美女)(1958年、日活)
- (悪魔の爪痕)(1958年、日活)
- チャンチキおけさ(1958年、日活)
- (危険な群像)(1958年、日活)
- 網走番外地(1959年、日活)
- (非情な銃弾)(1959年、日活)
- 逃亡者(1959年、日活)
- (東京警部)(1959年、日活)
- (天と地を駈ける男)(1959年、日活)
- (昼下りの暴力)(1959年、日活)
- (単車で飛ばそう)(1959年、日活)
- (傷つける野獣)(1959年、日活)
- (事件記者 姿なき狙撃者)(1959年、日活)
- 銀座旋風児(1959年、日活)
- (街が眠る時)(1959年、日活)
- (0番街の狼)(1959年、日活)
- (竜巻小僧)(1960年、日活)
- (野郎! 地獄へ行け)(1960年、日活)
- (摩天楼の男)(1960年、日活)
- (爆破命令)(1960年、日活)
- (白い閃光)(1960年、日活)
- 闘牛に賭ける男(1960年、日活)
- (今夜の恋に生きるんだ)(1960年、日活)
- (都会の空の用心棒)(1960年、日活)
- 拳銃無頼帖 抜き射ちの竜(1960年、日活)
- 拳銃無頼帖 電光石火の男(1960年、日活)
- (刑事物語 東京の迷路)(1960年、日活)
- (刑事物語 殺人者を挙げろ)(1960年、日活)
- (刑事物語 灰色の暴走)(1960年、日活)
- (13号待避線より その護送車を狙え)(1960年、日活)
- (一匹狼)(1960年、日活)
- (英雄候補生)(1960年、日活)
- (俺は欺されない)(1960年、日活)
- (俺は流れ星)(1960年、日活)
- (嵐を突っ切るジェット機)(1961年、日活)
- 無鉄砲大将(1961年、日活)
- 北上夜曲(1961年、日活)
- (大平原の男)(1961年、日活)
- (七人の挑戦者)(1961年、日活)
- (三つの竜の刺青)(1961年、日活)
- (機動捜査班 秘密会員章)(1961年、日活)
- (機動捜査班 都会の牙)(1961年、日活)
- (機動捜査班 東京危険地帯)(1961年、日活)
- (機動捜査班 暴力)(1961年、日活)
- (闇に流れる口笛)(1961年、日活)
- (俺は地獄へ行く)(1961年、日活)
- (百万弗を叩き出せ)(1961年、日活)
- 二階堂卓也銀座無頼帖 帰ってきた旋風児(1962年、日活)
- (惜別の歌)(1962年、日活)
- (若者に夢あり)(1962年、日活)
- (天使と野郎ども)(1962年、日活)
- (若い爪あと)(1962年、日活)
- (事件記者 拳銃貸します)(1962年、日活)
- (事件記者 影なき侵入者)(1962年、日活)
- (拳銃は淋しい男の歌さ)(1962年、日活)
- (機動捜査班 無法地帯)(1962年、日活)
- (花の歳月)(1962年、日活)
- (横を向いた青春)(1962年、日活)
- (俺に賭けた奴ら)(1962年、日活)
- (歌う暴れん坊)(1962年、日活)
- (青い山脈)(1963年、日活)
- 波止場の賭博師(1963年、日活)
- 探偵事務所23 銭と女に弱い男(1963年、日活)
- 風が呼んでる旋風児 銀座無頼帖(1963年、日活)
- (地獄の祭典)(1963年、日活)
- (遊侠無頼)(1963年、日活)
- (続男の紋章)(1963年、日活)
- (灼熱の椅子)(1963年、日活)
- (腰抜けガン・ファイター)(1963年、日活)
- (午前零時の出獄)(1963年、日活)
- (空の下遠い夢)(1963年、日活)
- 夕陽の丘(1964年、日活)
- 肉体の門(1964年、日活)
- 鉄火場破り(1964年、日活)
- (早射ちジョー 砂丘の決斗)(1964年、日活)
- (姿なき拳銃魔)(1964年、日活)
- (殺られてたまるか)(1964年、日活)
- (間諜中野学校 国籍のない男たち)(1964年、日活)
- 俺たちの血が許さない(1964年、日活)
- ギター抱えたひとり旅(1964年、日活)
- (野郎に国境はない)(1965年、日活)
- (夜霧の脱出)(1965年、日活)
- (命しらずのろくでなし)(1965年、日活)
- 日本列島(1965年、日活)
- (賭場の牝猫)(1965年、日活)
- (賭場の牝猫 素肌の壷振り)(1965年、日活)
- (大日本殺し屋伝)(1965年、日活)
- 城取り(1965年、石原プロモーション)
- (春婦傅)(1965年、日活)
- 刺青一代(1965年、日活)
- (三匹の野良犬)(1965年、日活)
- (怪盗X 首のない男)(1965年、日活)
- (悪太郎伝 悪い星の下でも)(1965年、日活)
- マカオの竜(1965年、日活)
- (放浪のうた)(1966年、日活)
- 河内カルメン(1966年、日活)
- 涙くんさよなら(1966年、日活)
- 東京流れ者(1966年、日活)
- (賭場の牝猫 捨身の勝負)(1966年、日活)
- (私、違っているかしら)(1966年、日活)
- 殺るかやられるか(1966年、日活)
- (アジア秘密警察)(1966年、日活)
- けんかえれじい(1966年、日活)
- (夕陽が泣いている)(1967年、日活)
- 夜霧よ今夜も有難う(1967年、日活)
- 命しらずのあいつ(1967年、日活)
- 反逆(1967年、日活)
- 爆弾男といわれるあいつ(1967年、日活)
- 東京市街戦(1967年、日活)
- 七人の野獣(1967年、日活)
- 錆びたペンダント(1967年、日活)
- 殺しの烙印(1967年、日活)
- 拳銃は俺のパスポート(1967年、日活)
- 嵐の果し状(1968年、日活)
- 忘れるものか(1968年、日活)
- 縄張はもらった(1968年、日活)
- (鮮血の賭場)(1968年、日活)
- ザ・スパイダースの大進撃(1968年、日活)
- 無頼 黒匕首(1968年、日活)
- 野獣を消せ(1969年、日活)
- (あらくれ)(1969年、日活)
- (昇り竜やわ肌開帳)(1969年、日活)
- 喧嘩博徒 地獄の花道(1969年、日活)
- 戦争と人間 第一部 運命の序曲(1970年、日活)
- (怪談昇り竜)(1970年、日活)
- 斬り込み(1970年、日活)
- 反逆のメロディー(1970年、日活)
- ネオン警察 女は夜の匂い(1970年、ダイニチ映配)
- 野良猫ロック セックスハンター(1970年、日活)
- (女の意地)(1971年、日活)
- (三人の女 夜の蝶)(1971年、日活)
- 関東幹部会(1971年、日活)
- 流血の抗争(1971年、日活)
- (色暦女浮世絵師)(1971年、日活)
- (盛り場 流れ花)(1972年、日活)
- (情炎お七恋唄)(1972年、日活)
- (花弁のしずく)(1972年、日活)
- (艶説女侠伝 お万乱れ肌)(1972年、日活)
- (エロスの誘惑)(1972年、日活)
- (らしゃめんお万 雨のオランダ坂)(1972年、日活)
- (セックス・ハンター 濡れた標的)(1972年、日活)
- (人妻 残り火)(1973年、日活)
- (昭和おんなみち 裸性門)(1973年、日活)
- (熟れすぎた乳房 人妻)(1973年、日活)
- (狂棲時代)(1973年、日活)
- ((秘)女郎責め地獄)(1973年、日活)
- 戦争と人間 第三部 完結篇(1973年、日活)
- ((秘)極楽紅弁天)(1973年、日活)
- (宵待草)(1974年、日活)
- (すけばん刑事 ダーティ・マリー)(1974年、日活)
- (くノ一淫法 百花卍がらみ)(1974年、日活)
- あばよダチ公(1974年、日活)
- (OL日記 ちぎれた愛欲)(1974年、日活)
- (白い牝猫 真昼のエクスタシー)(1975年、日活)
- (大人のオモチャ ダッチワイフ・レポート)(1975年、日活)
- (続実録おんな鑑別所)(1975年、日活)
- (レスビアンの女王 続・桐かおる)(1975年、日活)
- (ホステス情報 潮ふき三姉妹)(1975年、日活)
- (OL日記 猥褻な関係)(1975年、日活)
- (嗚呼!!花の応援団)(1976年、日活)
- (犯される)(1976年、日活)
- (絶頂の女)(1976年、日活)
- (新・実録おんな鑑別所 恋獄)(1976年、日活)
- (女高生(性)白書 肉体収容所)(1976年、日活)
- (国際線スチュワーデス 官能飛行)(1976年、日活)
- 江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者(1976年、日活)
- (花芯の刺青 熟れた壷)(1976年、日活)
- (淫乱な関係)(1976年、日活)
- (あるコールガールの証言 露出)(1976年、日活)
- (あの感じ)(1976年、日活)
- (悶絶!!どんでん返し)(1977年、日活)
- 不連続殺人事件(1977年、(タツミキカク)=ATG)
- (発禁本「美人乱舞」より 責める!)(1977年、日活)
- (性と愛のコリーダ)(1977年、日活)
- (ホテル強制わいせつ事件 犯して!)(1977年、日活)